それぞれの派閥の人間が一同に集めたお茶会が始まった。他愛ない雑談の中で、一つ議題が上がる。
「トロッコが真直ぐ進んでいけば5人を轢殺す。線路を切り替えれば1人が轢殺される。」
「切り替えるべきか否か、最も正しい選択は何か?」
「うちだと一人殺すのを選べるようになって一人前だね!」特心対の男が述べる。
「お前ほんっとこの手の質問大好きだなぁ?哲学者のが向いてるんじゃねえの」傭兵の女が煽る。
「悪くないけど哲学者じゃ飯食えないからなぁ。君的にはこれどう思う」特心対の男は言う。
「んなもん、より金を積んだ方に決まってるだろう」傭兵の女は笑う。
「だろうと思ったよ、本当に君は現金なやつだ。……じゃあ君らはどうだ?」特心対の男は呆れた。
「見殺す。わざわざ手を汚す理由がない」生ける夢は淡々と答え。
「そんなの選べるわけないわ、人の命は秤に掛けるものじゃないもの!」夢の使者の女は吠える。
「なんてことはない、正しい行いは神に問えばいい」狂信者が最後にそう返したから、特心対の男はそっと増援を要請した。
正規ダイバーの中には500の生ける夢が居るが、そのうちの50は自分のことを人間だと思っている。
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