灯基乃子/ニカイドウ

 

「うんぅ、パパはやさしかったよ」 「みんなもそういってた」

■現実の設定

名前：灯基乃子

年齢：9

身長：139㎝

性別：女性

瞳の色：黒

髪の色：黒

所属：一般人‐無し

キャラクター設定：「ありふれた目覚めと眠り」にて山汰野薪夫に保護され、養子となったホルダー。彼とは親族に当たる。

元々は明朗快活な性格で、年齢の割には体格もよく男子に混ざってサッカーや鬼ごっこに興じていた。のだが、喧嘩でお互い擦り傷で血まみれになるほどの喧嘩があったことをきっかけに両親の育児方針が転換。過干渉気味の束縛のストレスと、今までの立ち振る舞いをほぼほぼ否定される抑圧と自信の喪失により、内向的寄りな性格に変わってしまった。とはいうものの他の被虐待児童ダイバー達と比較すればごく軽度というか、問題視されないもので、元々溺愛気味だった父親の言動もあり、誰の目にも付くことがなかった。本人自身も状況を自覚していなかったと言えるだろう。

そのような状況が長年続いたが、ある日収穫者ウツロとネクロマンサーが彼女に目を付け接触。ネクロマンサーが彼女へ「ニカイドウ」という悪夢の種を植え付けホルダーにしたのち、ウツロが送り付けた写真によって父親が妻の浮気を疑いDNA検査を実施。それが事実であり、乃子が自分の娘でなかったことを知った父親が激昂。妻をガラスの灰皿で撲殺。次いで乃子にも手を掛けようとするが、すんでのところで踏み止まる。踏み止まってしまったが為に、彼女がホルダーとして発現するのが間に合ってしまい、夢現災害が暴発。「ニカイドウ」の炎で父親は焼死し、そのまま自宅は全焼した。のたうち回り断末魔をあげる彼に恐ろしくなってしまった彼女はそのまま家を飛び出し雨の中逃げ出してしまい、戻ることもできず彷徨ってるところを発見された、というのが保護までの概ねの経緯である。

なぜ男子と遊んでちゃ駄目なの、なんで外で遊び回っちゃ駄目なの、と言った疑問に全て「ダメだからダメ」と返されているがために親の発言に論理的な正当性なく思考放棄で盲目気味。（そもそも論理的に否定できる制止内容でなし）そのため血縁関係の有無について、よく意味はわからないけど、父親にはあそこまで怒らせるようなとても悪いことをしたのだろう、と悔やんでいる。

保護されて以降は傷跡は未だ残るものの、大半の束縛から解放され自由な服装、自由な立ち振る舞い、そして父代わりの薪夫と弟分の功樹を得たことでかなり快方に向かいかつての活発さを取り戻しつつある。ただし、後述するがライオンモールの火事事件の原因が自分の感情の暴発であるという十字架は未だ爆弾として残っている。しかし、けれども、支える人間に恵まれた今ならきっと乗り越えることができるだろう。

 

■使い魔の設定

名前：ニカイドウ

武器：炎弾

外見：掌に覆われた頭部のスーツ男→燃える天使像

夢の姿の設定：「二階堂圭一」という高校生ダイバーがホルダーだった時期のクオリアの欠片を収穫者ウツロが回収し、ウツロからネクロマンサー、ネクロマンサーから彼女の手に渡り復元された個体。彼自身はカナデ・アリヨの手で悪夢を生むに至る精神的な苦痛を克服したが、それ以前の彼の復元であるこの個体は

自発的に自身を炎に昇華させて弾丸として撃ち出す形質と、ホルダーの例にもれず宿主の激情に感応して爆発的な炎を噴き出す性質の二つを持ち合わせており、彼女が命の危険を感じたときにそれぞれ2回暴発している。その内訳としては「父親に撲殺されそうになった」「ライオンモール内で蘇った父親に再び殺されそうになった（と感じた）」である。

このホルダーには「ある個人しか人間が見えず、聞こえない」という自己認識汚染が掛かっており、それの再現体である当個体も例にもれず、ホルダーである乃子以外をサーモグラフィのように周囲のものを温度でしか見ることができない性質を持つ。このため、夢現災害事後になるまでネクロマンサーのことを乃子を脅かした悪人ではなく、単に引き合わせた存在としか思っていなかった。

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人物相関

・山汰野薪夫

父親代わりの存在だが、シングルファザーであること、最低限のダイバーの説明、その他諸々からかなり大変な立場にあることを察しており、なるべく迷惑を掛けないよう手が掛からないよう、と子供らしくない気の遣い方をしている。外で気を張っているというか相当心殺してるのも見たらわかるし。やりたいことを大体肯定してくれているので、かけがえのない心の拠所でもある。

・山汰野功樹

底なしに元気で優しいのがありありと伝わってくるので、実弟でないとはいえ可愛くて仕方がない。光るパジャマも正直頼まれたら着ていいとさえ思っている。活発さに過去の自分を投影している節があり、薪夫のもとで真っすぐ育ってほしいと思いつつ、彼の振舞いが受け入れられる状況に元気づけられて自分も取り戻しつつある。