大井戸 輝美

ページ名:Aggro

■現実の設定

名前:大井戸 輝美

年齢:35

身長:167

性別:女性

瞳の色:灰

髪の色:黒

所属:傭兵-フリーランス

キャラクター設定:
フリーランスの傭兵として登録されている女性ダイバー。ダイバー歴15年のキャリアを持つベテラン。

性格はおっとりしていて人懐こい。年齢相応の余裕と包容力を持つ女性。基本的には可愛いもの好きだが、仕事に活かせそうな武器やガジェットにも目がない。

-来歴-来歴

15歳で当時の特心対が推し進めていた計画のひとつ"潜夢士育成プログラム"の一環として他の子どもたちと共に特心対所属のダイバーとなる。候補者の子供たちは高等教育と並行してダイバーとしての経験も積まされたが、しかしその結果半数以上の候補者は脱落することとなった。順調に残留していた候補者でさえ、大井戸が18歳のときに発生した倫理を理由とする反発によって計画が頓挫したことで居場所を失った。不十分な補填として、特心対は計画の中核を担った子供たちには特心対の保護下で将来の事務員として教育を受けるか、特心対の保護から外れて自由に生きるかの二択を提示した。多くの候補者が苦渋の決断で特心対の保護下に居続けることを望んだが、組織に失望していた大井戸は特心対と決別することを選び、傭兵として生きていくことを選択した。
彼女は他の傭兵たちに比べて小柄だったが、特心対で学んだ技術を売りに当時の大手傭兵組織"ブラックライン"に入社する。最初こそ性別と体格で侮られることも多かったが、数々の戦場で戦果を挙げ、長である"アックアック"から功績を称えられ、その攻撃的な性格と戦闘スタイルから喧嘩や抗争を意味する"アグロ"というダイバーネームを与えられる。そのダイバーネームを与えられる頃には彼女を女子供とばかにする者はいなかった。

物騒なダイバーとして24歳で優秀社員のひとりとして表彰される程に実績を積んでいった大井戸は、特心対が主催する朧島遠征のメンバーに選抜される。この決定を誇らしく思う者もいたが、彼女にとっては特心対からの依頼という理由だけで面白くないものだった。決行の日、彼女は特心対の深層級ダイバー"デューティ"に率いられ、派閥の数人の同僚と共に海路で朧島に向かった。複数の高速艇で分散して島に接近したが、不運な一隻は接岸する前に破壊された。その一隻に搭乗していたのが彼女と同僚の"シャマール"、"デザートレイド"、"ユージーン"だった。四人は島まで泳いだが、負傷していたユージーンだけが辿り着くことができなかった。
彼女は傭兵を集めて特心対の本隊と合流しデューティに報告した。彼はユージーンの座標を記録しておくように指示すると全軍を率いて島の調査を開始した。島内は彼女の予想を遥かに超える数の"怪異"と呼ばれる種の悪夢が蔓延っていた。デューティが交戦を極力回避し島の調査のみを重点したため被害は抑えられたが、それでも怪異との遭遇で数人の戦死者を出した。結果的に調査目標は失敗に終わったが、彼女はデューティと彼が率いる部隊のやり方を評価した。

遠征で殉職者を出したにも関わらず、顧みることなく再び遠征を計画する特心対にブラックラインのメンバーは懐疑的だった。そして特心対から遠征の依頼━━事実上の命令が下ったとき、メンバーの不満を汲み取ったアックアックはそれを拒否した。特心対は引き下がったが、数日後ブラックラインと朧島への遠征を神聖視する夢の使者との間に衝突が発生した。そしてそのときに夢の使者側から死傷者が出たことにより、ブラックラインはローグ派閥として指定されることが決定した。メンバーは組織に残留してローグダイバーとなるか、離脱して正規ライセンスを維持するかの選択を迫られた。ほとんどのメンバーはブラックラインに残留したが、大井戸は組織を離脱することを選んだ。

31歳になった大井戸は傭兵として著名な存在となった。そして朧島遠征の経験者として次回の朧島遠征における特心対の分隊長に任命された。大井戸は接岸後ユージーンの一部を回収し島の調査に取り掛かった。調査中に中型の悪夢と交戦し負傷者を出すもこれを撃破・クオリアを回収する。大井戸は全隊を率いて撤収を開始し負傷者含め全員を回収を完了した。しかし彼女自身は撤退時に破片が側頭部を抉り、回収艇内で意識不明の重体となる。
緊急手術が行われ一命を取り留めたが、身体が回復しても脳は機能しておらず意識は戻らないままだった。手術から五週間後には病院から保護施設へと移送された。意識不明とされていたが、実際にはこの頃から小康状態にあり身体を動かすことはできないが少しならば考えることができた。食事、施設の警備の薄さ、世話をしてくれる人々、時折現れる特心対の職員、そしてなによりも仲間のことを考えながら歳月を過ごしていた。
手術から約二年後のある日、彼女は意識を取り戻した。そのことを知った医師はすぐに特心対に連絡し、翌日には本人に復帰の要請がきた。少しの休養のあとすぐにリハビリに取り組み、数か月後には元通りとはいかないまでも出撃できるくらいに回復した。現在では二年のブランクに戸惑い、ほとんどが変わってしまった周囲に困惑しつつも、新たな仲間に助けられながら彼女は傭兵を続けている。

 

 

+ローグとの関連性-ローグとの関連性

夢とも現実ともわからないある日、見慣れない看護師が顔を出した。他拠点から一日限りの出勤だという彼女は、屈んで大井戸に近寄ると頬を撫で「助けにきた」とだけ耳打ちするとメモを手渡した。大井戸は看護師の顔に見覚えがあった。手術の日からほとんど起伏のない彼女の感情が僅かに揺らいだ瞬間だった。

メモを渡された三日後、大井戸は意識を取り戻した。約二年ぶりに動かす右手をゆっくりと開くと、くしゃくしゃになったメモが握られていた。看護師に偽装したシャマールが渡したメモだ。

"三か月後、すべてが変わった場所で"

彼女はメモを読むと他人にはわからないところに隠した。

彼女が覚醒してから三か月後にはリハビリにより歩行は問題無い状態であり、見守り無しで外出することも許されていた。彼女はブラックラインとして一度目の朧島遠征に旅立った埠頭へと足を運んだ。三時間ほど無人の埠頭をぶらついていたが、初日は何もなかった。それから毎日埠頭に足を運んでは待ち続けた。
そうして五日後、散歩コースのようになっている埠頭に足を運ぶと、人影が柵にもたれかかっているのを見つけた。シャマールだ。再会を喜ぶ間も無く計画に協力することを突き付けられた。シャマール自体のことは好かないが、戦友と呼べる存在たちとまた会えた大井戸は、申し出を断るつもりはなかった。こうして彼女は再びブラックラインのエージェントとなった。特心対を裏切ることに罪悪感はあったが、そこには戦友はいなかった。
全ては戦友の最後の望みを叶えるためだ。彼女は一度拾った命すら惜しくはなかった。

そして手始めに中国系ローグ派閥"オリジナル・シン"が動きを見せているとしているという特心対の情報を提供した。
 

 

復帰して間も無い彼女のところへ特心対からの依頼が舞い込んできた。国会議員の夢界に侵入したローグダイバーを排除するというものだ。任務を通じてインビジブルウォールの若きダイバー 宗室 市と音無 忍、そしてゼロメア株式会社の石神(のちの"チェリン")と出会う。特にあまりにも若い前者二人には母性に似た感情を向けていた。

■夢の姿の設定

名前:アグロ

武器:アサルトライフルなど銃火器各種

外見:暗視装置を装備した兵士

夢の姿の設定:
黒い戦闘服とアーマーを装備した特殊部隊員のような姿をしている。放射状に四つのレンズが並んだ異形の暗視装置とバラクラバの髑髏の意匠は見る者に恐怖を抱かせる。

夢の世界においても現実での戦術を踏襲することで、現実・夢界を問わず生存率を上げるというやり方を好む。彼女のこの考え方はダイバーの戦術の一種として様々な派閥にも幅広く知られ、実働部隊の内垣 真善などが実践している。本来複腕や翼の生成に使用できる分の想像力は装備の緻密な構造の生成に使用されている。

 

 

 

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