イタリア支部「・ナイツ」はミハイル・ドレアムの騎士団の動きに追従し結成された支部の一つ。
創設当時、飢饉など様々な理由での集団死がしばしば起こったために、それに伴い大量発生した悪夢を討伐することを主な活動にしていた。現在は評議会と合流し、その意志も概ねそれに倣うものへと移行しつつある。
騎士団にみられる貴族血統主義的な側面はありつつも、討伐者としての能力を何より最も強く求めており、現在の13席より強ければ問答無用で座席を奪取できる13席目の空白制度など騎士団前提で見ると特異なシステムが取り入れられている。
現在の在席者
- 「サー・アザレア」アザレア(ツツジ)/48/男性
ヒビだらけの鎧騎士の姿と緊急回避用の無数のアザレアの花弁の2つの変身体を持つ。アザレア・ナイツの第一席であり13席の統率を務めるナイスミドル。が、その性格は軽薄で放任主義的。基本的には活動に滞りがない限りは他の13席に干渉することはない。ちょくちょく日本には足を運んでいるらしく、通訳なしでもそれなりに喋ることができるが、なぜかその場合若干間延びした喋り方をする。
「ウーン、イイネー。トッテモグットクルヨー」
- 「サー・クリザンテーモ」菊/?/女性?
少女と無数の菊の花を鎧に押し込んだ生ける夢で、死者の悪夢を討伐することを行動原理にする。この支部の創始者であり、そして現在まで2位の席に座り続けるいわゆる頭領格の個体。かなり人間臭く、また今も昔も支部の運営には色んな意味で苦しんでいる。
「つらい。ただただつらい。」
- 「サー・ローザ」薔薇/28/男性
完全な騎士型の変身体で、特殊な能力は持たないが剣技の精密性に何よりも優れる。古参の家系の息子であり、それに相応しい技術・知識・信念を持つが、やたらめったらにポエムな台詞しか吐かないことがそれらの美点を相殺している。ポエムを解読すると発言自体は大体常識人。
「形容するならそれは回し車に似る透き通った渦。中に居る者にとって正しく見ることはできない」
- 「サー・バルサミーナ」鳳仙花/21/男性
炎そのものを鎧に押し込んだ変身体で、高揚に応じて火量が変わる。由緒正しい家系ではあるが規律嫌いな性格で、騎士団に入るのを良しとせず出奔した馬鹿息子。モテようとバンドを始めたがダメだったので帰ってきて13席に座った。バンドの評判自体は悪くなく、たまにツアーという名目で失踪する。
「それってロックじゃん!」
- 「サー・ブカネーヴェ」スノードロップ/25/女性
女性の氷像を鎧に押し込んだ変身体で、溶けた自らの雫が疑似的な瓶詰の夢になる他、吹雪による範囲攻撃を持つ。
穏やかだが非常な寒がりな女性で大体いつもモコモコになるくらい防寒具を着こんでいる。吹雪能力を行使するときも無論彼女的には大変辛いため実戦より政務を好む。
「できることならこの力、使いたくはなかったわ……!」
- 「サー・ジーリオ」スターゲイザーリリィ/27/女性
望遠鏡を象った機械仕掛けを鎧に押し込んだ変身体で、収束した光をレーザーのように照射する。星座など天文学をこよなく愛する教養豊かで理知的な女性。
「バカばっか。あーもう、お願いだから死んでくれない?」
- 「サー・ミモザ」アカシア/25/男性
有翼の女神を鎧に押し込んだ変身体で白鳥と鳩の眷属を持つ。いわゆる「成り上がり」の13席。元孤児且つ重度のシスコンで、彼女を様々な要因から守るためだけに13席へ座った。が、現在は彼が失踪したために彼女自身が影武者としてその体裁を維持している。
「妹のためってんなら命くらい、投げ出してやるさ」/「兄さんのためならこの命、惜しくはないよ!」
- 「サー・レオーネ」向日葵/31/男性
ライオンの皮を被った戦士の変身体を持ち、纏う皮は熱や光・毒などの非物理的な攻撃を通さない。鍛錬が趣味の戦闘狂の勇敢な青年。非貴族の血統で家系の背景が無いにも関わらず、戦場で積み重ね続けた武勲だけで空席を掴み取った。……が、それと同時に13席への決闘の挑戦権を失ってしまったのを割と後悔している。
「大事なものは失ってから気付くって本当だったんだな……」
- 「サー・プルーニャ」梅/22/女性
弓騎兵の変身体で骨だけの馬を眷属に持つ。サー・ローゼに並んで古参家系の一つの令嬢であり、傲岸不遜でプライドが高い。そのため立場上横並びの13席は唯一思い通りにならない存在であり、彼等をいつか従わせるためにアザレアの第一席を狙っている。煽りに弱く大体乗せられがち。
「随分な言い草じゃありませんの。いいでしょう、その口車に乗ってやるのですわぁ!」
- 「サー・ソラノ」鬼灯/26/男性
襤褸切れのローブと金の王冠を身に着けた魔術師の変身体を持つ。ペテンと悪戯で人を揶揄うのが何よりも好きな性悪。元々は彼の家系はヘクセンナハトに連なるものだったのだが、4代前の先祖が騎士団名家の血を騙って取り入りそのまま13席まで辿り着いてしまったという歴史がある。現在ではさすがに露見しているものの、13席目への呪詛など技術・知識的貢献も深く、そのままなし崩し的に13席の継承権がある家系として組み込まれている。
「マルゲリータ。今君の食ってるそのハンバーガーの肉は野良猫の肉だって話は知ってたかい?」
- 「サー・ラヴェンダ」ラベンダー/17/?
鎧を着こんだカートゥン調の兎獣人の変身体でぬいぐるみの眷属を持つ。24時間何かしらの動物の着ぐるみを身に着けており、その状態に慣れ切っているために外すと過呼吸を起こす。年齢は概ねマルゲリータと同じくらいだが、中性的な声と容姿で性別は不明。本人に聞くとその着ぐるみの性別設定を回答される。
「え?僕の性別?今日は女の子だよ」
- 「サー・マルゲリータ」マーガレット/17/女性
土偶のような外装の中に騎士の変身体で、土偶形態時の圧倒的な打撃力と騎士形態の高機動を使い分けながら戦う。
天真爛漫な少女で、マルゲリータが大好き。激太りしては泣きながらダイエットするループを繰り返している。比較的新参な家系であり、元々は冷遇されていたのだが、炊き出しなどの慈善活動を積極的に主催するなど民間への功績を評価されそれは今や過去の話になりつつある。
「こ……これはあれだよぅ……明日の開戦へ向けて英気を養ってるんだよぅ……」
- 「 」空白
キリストとユダに倣い裏切り者が座るべき席。座る者に呪詛として掛けた悪夢の断片を侵食させる作用が付加されており、その状態で13席と一騎打ちの決闘を強いられる。基本的には騎士団の罪人を裁くときに最後の恩情として与えられる席だが、相応の覚悟と手続きを踏めば一般騎士でも挑むことはできるこれによって13席を打ち負かし殺害するとその空席に座ることができる。
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