預かりの街
- 街の呼び名:預かりの街
- 正式名称:ペソットディ
- 人口:小~中規模
街の特性
- いろんなものを預けておける街。
- 街には何かを預けられる施設がたくさんある。
- 施設は街民よりも通行者が利用することの方が多い。
- そのため街には通行者の出入りがかなり多いという。
- 一見普通の街だが、建物の中や地下には数えきれないほどの金庫がある。
- いつでも通行者相手に商売が出来るように、大抵の街民は自宅に金庫を持っているらしい。
- 一般の街民が行っている預かり業は副業的なもの。たいがい本業は別のことをしている。
- 街には「アズカリスタ」と呼ばれる預かり屋がたくさんいる。
- 「植物専門」や「食物専門」など、預かるものの対象を絞って預かり屋をしている人たち。
- 保存の難しいものもしっかり預かってくれるが、その分だけ値が張る。
- 一般の街民に預けるよりも確かなものの、アズカリスタは個人営業であって、街の管轄ではない。
- 街は公営として、専門性のないものを預かる「預かり局」や、金銭を預ける「銀行」を運営。
- アズカリスタや公営の預かり屋も関係なく、なにかを預ける時は、どんなものでも期間が定められる。
- 期間は預ける契約を交わす際に設定しておくことになる。
- 期限を過ぎても、期間延長の更新や引き取りが行われなかったら……。
- 預けられたものの多くは、時折街で開催されるマーケットに売りに出される。
- マーケットの規模はかなり大きく、街民はもちろんマーケット目的に街外からやってくる人もいる。
- マーケットに売りに出されたくないのなら、あらかじめ長めに預かり期間を設定しておくことが必要。
- 街は認めていないが「人」を預けることが出来る施設がある。
- 預けておく期限を破った場合、預けられていた「人」はウラマーケットに出されるという。
- ウラマーケット
- 普段のマーケットには出せない怪しいものや危険なものが出品される妖しい市。
- ウラマーケットへ来る買い手は街外の者がほとんど。
- 暗い世界に生きる者たちが、世には流通しないものを求めて街にやって来る。
- おかしなものの運び込みが行われていることもあるという。
- 街庁が取り締まりを強化しているが、一向に捜査が進展しない。
- 街の若者の間では、「命を預ける遊び」が流行している。
- 古くに使われていた巨大な地下金庫を改造して造られた脱出ゲーム。二人組のチームで参加。
- 参加者には大きな賞金が支払われ、優勝者にはさらに多額の賞金と景品が贈られる。
- 複数のチームが地下金庫の中で競い合って謎を解いて、地下金庫からの脱出を目指す。
- 脱出までに時間がかかり過ぎたチームは「商品」として回収され、ウラマーケットに出品される。
- そもそもゲームの中で命を落とす者もいるという。
- 若者たちはスリルを楽しむ。莫大な賞金の出所は不明。
- 最近は「無人預かり屋」が多い。
- 街頭に設置された大きな金庫に、人の手を介さず物を預けられる、というもの。
- もちろん期限の設定はあり、期限を越えたものは例のごとく回収される。
- 百年以上前から預かり続けているものが、街が管理する金庫に眠っているらしい。
- 誰が預けたのか、モノは何なのか、詳細は一切不明。
歴史
- 街の建っている土地が、大きな街道のそばということもあり、通行者の数が多い。
- 「預かり業」が今ほど盛んになったのは、ここ百年のことだという。
- それ以前は、宿場が多くあるだけの街だったとか。
- 街の誰かが「預かり屋」を開始し、いつしか預かり業は街ぐるみで行われるようになった。
- 街に滞在を続ける者の数はそれほど多くないので、街の人口が急激に増加することもなかったという。
- 百年前に起こった世界変の際、街の一部地下にあった巨大な金庫で異変が発生した。
- 中で作業していたたくさんの人が、忽然と姿を消す。
- 数日後に姿を消した者たちのものと見られる骨が金庫の中に現れた。
- 街主体で行われていた地下金庫での預かり業計画は中止。
- それ以降地下金庫の扉は固く封印されたという。
街が抱える問題
- 横行する「人の預かり」と、人身売買の問題。
- 地下で行われる脱出ゲームの存在。
- 街が取り締まりきれないウラマーケット。
- 街の委員の中に、ウラマーケットの運営との繋がりがあるとか。
特産品
- 六花
- 不変織
- トルケの個人用金庫
- 托卵料理
- アズケ菜
- モットロコシ
- その他、マーケットに売りに出された誰かの私物
名所
- ペソットディ銀行
- 貸し出し図書館
- アズカリスタ紹介所
- 金庫タワー
- 街頭無人金庫
- 預言の神殿
- ペソット菜園
- レストラン『エクウト』
- アズカリスタ認定審査署
- ペソットディマーケット会場
宗教
- メイヤー教
- 神仕えが神の言葉を預かる神殿がある。もちろん教会も。
“外”の世界について
- 街の特性上、街民のほぼ全てが世界の仕組みをはっきりと理解している。
- 通行者は街をよく利用する。
- 大事なものを確実に預けて置けるので安心。
- マーケットには思わぬ掘り出し物が見つかることもあり、それも人気。
- 暗い世界に生きる者たちからは、ウラマーケットも好かれているらしい。