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子どもの街

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• 街の呼び名：子どもの街
• 正式名称：ジルナリオ
• 人口：小～中規模

街の特性

• 十七歳以下の子どもしか存在しない、子どもだけで成り立つ街。
• 街にいる者は、十八歳を迎えたその日から謎の病に侵され、徐々に体を蝕まれた後、きっかり三年で命を落とす。
  • 原因は、百年前に街にかけられた呪い。呪いについては後述。
  • そのため、十八歳を迎えた子どもは街を出ていくことになる。
    • 謎の病は街を出たらすぐに治る。
    • 十八を迎えるギリギリまで街に残ってから街を出る者も多い。
  • 呪いの判定は「肉体年齢が十八歳を迎えたら」。
    • 若返り薬などを使って身体を十八歳以前に戻せば、呪いにかかる判定にはならない。
• 十八歳以上の者が街へ入ろうとすると、体中を内側から鋭い針でザクザク刺されるような痛みが常に続く。
  • 五分と経たず、その負荷に耐えきれず死んでしまう。
  • 事情を知らない大人が街に入らないように、街の出入り口には常に門番が見張っている。
• 子どもたちは幼い頃からそれぞれに仕事と役割を与えられ、年長者たちの指示で統率されている。
• 十八歳になるまでに子どもをつくって、街に残していく人もいる。
  • ある種の習わしのようなものだが、誰に強制されるものでもない。
  • 街に残された子どもが成長して街を出ることになった際、自分の生みの親を探す旅に出るなんてこともある。
• 男女一組で一人の子どもが産まれるだけでは減っていくはずの人口が減らない理由
  • 街の近くに子どもを捨てていく者がたくさんいる。
    • 「子どもの街なら、自分の子どもを育ててくれる」という心象なのかもしれない。
  • 捨て子も、街で産まれた子どもも、分け隔てなく平等に役目を与えられる。
• 街の中には畑や小規模な牧場など自給自足出来そうなものがある。
  • が、それだけで多数の街民を賄い切ることは難しい。
    • 基本的には自分たちだけで生きられるように努力しているが……。
  • そんな時のために、食料や薬品などを運んできてくれる、街を支援する商隊が存在している。
  • 商隊は、将来子どもたちが街を出る年齢になった時の勤め先にもなってくれる。
    • 子どもたちが街を出た後は、それぞれが自由に過ごして良いという決まり。
    • が、やりたいことがない者や道に迷っている人の受け入れ先として、商隊が存在している。
• 子どもたちにはいろんな役割がある。
  • 幼い子どもを預かる保育園
  • 読み書き計算などを教える学校
  • 街の治安を守り
  • 街の出入り口を監視する治安隊
  • 街の運営を中心に、子どもたちを先導するリーダー隊
  • 他にも服を作ったりする人や、壊れたものを直す人、畑仕事に従事する人、料理をする人
  • 子どもだけで二十年足らずのうちに、技術と知識が連綿と継承されていく。
• 悪い大人に追われていた子どもが、街に逃げ込んで助かるということもある。
  • 理由はどうあれ、街は逃げ込んできた子どもを助ける方向性。
    • 「悪い大人から逃れられる場所がある」と聞いて逃げてくる子らは案外少なくない。
• 街の中には、隠された秘宝があるらしい。存在を知らされるのは、街を動かす中心核の子どもだけ。
  • それは「大人にしか触れられない宝珠」らしい。
    • 詳細は不明だが凄まじい力を秘めていると言われる。

歴史

• 百年前の世界変の際、突如として街に「大人が死ぬ呪い」がかけられた。
  • その際、街にいた無数の大人が一人残らず死んでしまった。
    • 症状は、今大人が街に入った時に起こる痛みと同じと言われている。
• 突然大人たちがみんないなくなり、残された子どもたちはパニックに陥る。
• その際街に滞在していた、大魔導士カルディアの三番弟子が子どもたちを先導。
  • 混乱を鎮め、子どもたちが子どもたちだけで生きていくための術を授ける。
    • カルディアに保護してもらおうにも子どもの数はあまりにも多かった。
    • 他の地域も世界変で大混乱の真っ只中で、他にも救うべき人がたくさんいる、という三番弟子の判断。
  • 現在街を支援する商人と街を引き合わせたのもこの弟子。
    • 商人が支援を決めた理由は、今となっては分からないらしい。
      • カルディアに貸しがあったのか、人情味あふれる人だったのか……。
• 呪いの原因は解明されていない。
  • 何故、誰が、どうやって、どんな意図があって呪いをかけられたのか、何一つ分かっていない現状。
  • 街に眠る秘宝の宝珠が、自分の身を守るために街に呪いをかけた説、なんてのもある。
    • 大人にしか触れられない宝珠が、子どもしか存在出来ない街に存在している、ということから。

街が抱える問題

• 子どもたちは、毎日をひたむきに生きている。
  • 日々何かが改善されてはいるが、自分たちを蝕む肝心の呪いについては何一つ解明出来ていないらしい。
• 秘宝を狙って、どこぞの組織が子どもの兵士を作り、街へ潜り込ませる作戦を練っているらしい。
  • そういった存在が誰かから逃れるフリでもして街に入ってくれば、対処のしようがない。
  • そもそも宝珠がいかに重要なものなのかを理解している存在が少ない。

特産品

• リゲホゲの食肉
• ドゥクドゥク鳥の卵（とその料理）
• ジャノンの花
• 手製エプロン
• イッスルオトメト
• ヘコミコーン
• 段取りゲーム（ジルナリオの子どもたちが発明したボードゲーム)
• お子様ドレス
• お子様ランチセット

名所

• ジルナリオ図書室
• 幼年保育所
• 見守り分別署
• 南方見張り台
• ドゥクドゥク養鶏場
• リゲホゲ牧場
• 基礎学校
• 護身の訓練所
• もろもろ相談室
• オトメト畑とヘコミコーン畑
• ジルナリオ配給所『キッドナッパー』

宗教

• 特になし

“外”の世界について

• 世界の仕組みについて、街民たちはなんとなく理解している。
• 大人を信頼していない、という訳ではない。
  • むしろ自分たちをしっかり援助してくれる商隊の存在が身近にあるため、信頼が強い者は多いともいえる。

 

 

 

 

 

 

 

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