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夕焼けの街

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• 街の呼び名：夕焼け色の街
• 正式名称：イリアイ
• 人口：中規模

街の特性

• 海に向けて突き出た岬の上に位置する街。
  • 岬は反り上がっており、海際は高い崖になっている。
    • 岬自体が緩やかであるものの傾斜になっているため、街の中は坂が多い。
  • 街を構成する建物は、赤や橙系統の夕焼けを思わせるような色。街の地面は粗い石畳の床材。
• カモメの鳴き声が聞こえてくる。海が身を寄せる穏やかな音も聞こえる。潮風の匂いが漂う。
• 海に向かって沈んでいく夕陽は、他のどんな場所で見る夕陽よりも美しい。
  • その景観を見るためだけに、遠くからここを訪れる通行者も多い。
• 沈んでいく太陽の底部が水平線に接した時と完全に沈みきった時、街中に鐘が鳴り響く。
  • 街にある鐘楼に設置された鐘の音色は、どこか寂しさを覚えさせる。
• 岬の先の方に位置する公園には、シンボルツリーがそびえている。
  • 枝葉についた木の葉の色も、夕暮れのそれと同じ色。
  • 街中に咲いている花の色も、どこか夕焼けっぽい色合いのものしかない。
• 街の位置は海面よりもかなり高く、高波もそれほど怖くない。海の流れもそこまで早いものではない。
• 岬の下側、つまり海際の崖下部は空洞になっており、そこにもいくつかの集落や施設がある。
  • 階段を下れば、街下部の地下空洞へ行ける。地下階はそれほど広くないが、夕陽を見るポイントとしても良い。
  • 地下には数軒の食事屋がある他、海へ漕ぎ出す小舟を貸すボート屋や、釣り人の姿が見える桟橋がある。
  • 打ち寄せる波を見ながら、オープンカフェで食事をしたり、静かなひと時を過ごすのが通の楽しみ方。
• 街のすぐ側には、大きな灯台が建っている。
  • 街に面する海一面を見張らせる灯台で、周辺の緩衝地帯を往く通行者の目印にもなる。
• 年に一度の「落陽祭」の日は、一年のうちで太陽が最も長く水平線に留まる日。
  • 祭りは朝早くから始まり、日が没した後も続く。
  • 日没後は街中のあちこちに赤い灯が灯され、落陽を思わせる幻想的な光に包まれる。
• 夕影の素
  • 街の各地に咲く落陽花は、夕暮れ時になると花びらに赤っぽい色の雫が滲み出る。それを集めたものがこれ。
  • 錬金術士が術に扱う素材になる。水で薄めると、絵画描きの使う色にもなるようだ。
• 逢魔さん
  • 夕陽のように真っ赤なたてがみを持った馬によく似た生物。街の近くに林に棲息する。
  • 人懐こい性格で、興味を持って寄って来るが、馬のように人を背に乗せることは好まない。
  • たてがみには不思議な力があるといわれており、近頃密猟が絶えないという。
    • 林の周囲の見回りが定期的に行われるなど、街民たちが逢魔さんを守るために尽力している。

歴史

• 百年前の世界変の際、空が翳り、太陽が完全に姿を隠した。
  • 真っ黒な雲が街とその周辺全部の空を隠し、日が一切届かない日が数週間続いた。
  • その際に、流行病がはびこり、街では多くの死人が出た。
• 数十年前に一度、悪辣な海賊が街にやって来た。
  • 当時悪名を馳せていた海賊たち。
    • 当時の海は非常に暗く、海賊船の接近に街の人々は気付けなかった。
    • そのため対応が大幅に遅れ、避難などの対策が一切取れぬまま窮地に陥ることに。
  • 幸い、当時街を訪れていた騎士のお陰で海賊の上陸は防がれ、大事には至らなかった。
  • が、海から来る脅威の存在を認知した街は、対策のために街の側へ灯台を設置。
    • 外海から街に接近する危険の発見を早める術を身につける。
  • それ以降海賊船が街へ接近したことはないが、時折現れる海獣の発見に一役買っているらしい。

街が抱える問題

• 逢魔の密猟問題。
  • 街外から逢魔さんを狩るハンターがやって来ることがある。
  • 街民総出で逢魔さんを守ろうとしているものの、常に逢魔の生息地を見守ることは難しい。
• 近頃、街近海で海賊の活動が活発化しているらしく、街の警備隊の見張りが増員されている。

特産品

• 夕方の実  
• 落陽花
• 夕影の素   
• 影魚  
• 赤巻紙  
• 逢魔のたてがみ

名所

• 没陽観測所
• 夕焼けのシンボルツリー
• 海夕灯台
• 陽望みの台
• 火点し墓地
• 日暮園（果樹園）
• 地下部の桟橋
• 地下部の祠
• レストラン『タソカレドキ』
• 大衆酒場『サンセット』

宗教

• メイヤー教
  • 古くから信仰が根付いている。当然教会もあり。

“外”の世界について

• 世界の仕組みに対する理解はないようす。
  • 通行者に対しては親身でいい人たち。海のそばで静かなひと時を過ごしたい人におすすめの街。

 

 

 

 

 

 

 

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