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はじめに今までに作った、創作物を載せていくサイトです。ちょっとした読み物や、読み応えのありそうな小説、創作物の設定などを記載します。興味のある方は、右側のメニューから選んで適当に見てあげてください。誰...
青空の街
- 街の呼び名：青空の街
- 正式名称：フィネレノ
- 人口：小〜中規模
街の特性
- 遠くまで青い空が広がる街。澄んだ空気が気持ちいい。
- 一年を通して快晴が続く。いつ何時も、空に雲がかかることはない。
- 空よりも濃い青色の建物が並んでいる。
- 街の中の建物は視界を遮るような高いものが一切なく、どこからでも青空が見える。
- 街中に生える樹木は、どこか青みがかった葉をつける。
- 「青い果実」と呼ばれる実を付ける。誰が食べても大丈夫。
- 街の周囲は、収穫期になると金色の穂をつけるギムギーと呼ばれる穀物の畑になっている。
- 収穫前の時期も緑の絨毯が遠くまで敷かれたようになっており、非常に見栄えが良い。
- さらにその外側には青い草の生い茂る草原が広がっている。
- 舗装された紺色の道が街中に敷設されている。
- 街周囲の畑と平原の街道も、途中までは紺色に舗装されている。
- 畑で収穫した大量のギムギーは、発酵とろ過の工程を経たうえで、燃料として利用される。
- 主には、街灯を灯すエネルギーとして利用される。
- その他ギムギーは挽いて粉にすれば料理に使えるし、醸造すれば苦味の強い酒になる。
- 街の夜を灯す燃料としてだけでなく、街民の食生活も支えている。
- キツネへの信仰がある。キツネは街の守り神。
- 「キツネ様」と呼ばれるキツネが過去に街を救ったことがあるらしい。
- 街中にもキツネを模したオブジェがたくさんある。
- キツネ様の好物と言われる「お揚げ」と呼ばれる揚げ物が、街の各地で販売されている。
- キツネは街周囲の平原に数多く生息する。
- 街の中に潜り込んで来ることがあり、街民はキツネを見かけたら挨拶する。
- 「キツネ様」と呼ばれるキツネが過去に街を救ったことがあるらしい。
- 街は常日頃晴れているが、時折空が青いまま雨が降る時がある。街民はそれを「キツネ様の嫁入り」と呼ぶ。
- キツネ様におめでたいことがあった時に雨が降ると言われるので、この街での雨は良いこと。
- 空腹で倒れていたキツネにお揚げを与えると、キツネが元気になった途端に大雨が降り出したなんて伝もある。
- 青空塊
- 「キツネ様の嫁入り」の後、晴れ上がった街のあちこちに転がっている石の玉。
- 空の青を映したような色の結晶。
- 特殊な効果はないが、加工してアクセサリーにしたり、土産屋でそのまま売られたりする。
- 砕いて溶かすと、絵画描きの絵の具の原料にもなる。
- 街外れにぽつりと建っている「快晴の塔」に登ると、街の外の様子が一望できる。展望台として使われる。
- フィネレノの学校には、等部関係無しにお昼寝の時間が存在する。
- また、教室の半数には屋根が無く、青空の下で授業が行われている。
- 天井がガラス張りになった「青空の館」と呼ばれる建物は、街民の集会所として使われているらしい。
- 街民の街への満足度はすこぶる高い。
- 街民たちの幸福指数がかなり高く、街外の通行者の評判も良い。
- とある学者がいくつかの街の街民を対象にしたアンケートの調査の結果だとか。
- 街中でお尻のあたりにキツネの尻尾が生えた人を見かけた、というウワサがある。
歴史
- 百年以上前から存在する街で、有史上一度も曇ったことがない。
- 街は古くからギムギーの栽培を続けている。
- だが畑ばかりが大きくなって、需要を大幅に上回った結果、大量に余ったギムギーを廃棄し続ける年が続いた。
- 街の人々はギムギーを捨てずに、何が出来るかを考えた。
- そして当時街を訪れた冒険者の知恵を借り、ギムギーを燃料として使うバイオテクノロジーの開発に成功する。
- キツネ様への信仰が始まった昔話の要約。
- 大昔、フィネレノの街は分厚い雲の下に覆われていた。
- いつも曇っているせいで、作物が十分に実らない。街の人々は青い空を望んでいた。
- ある時街中に、傷付いた一匹のキツネが迷い込む。
- 人々はキツネが喉に傷を負っていることに気が付くと、それを気の毒に思ってキツネを治療しようと団結した。
- キツネの負った傷は深かったが、街の人々の熱心な手当により、傷は次第に回復する。
- そしてある時、喉の傷が癒えたキツネが、突如天に向けて朗々と啼いた。
- そうすると、街を覆っていた雲が散り、街は青い空に晒された。
- 人々は生まれて初めて見る青空を見て驚愕し、口をあんぐりと開けるばかり。
- そんな人々を後に、キツネはこっそりと姿を消した。
- 雲を除ける鳴き声を上げたそのキツネは神様で、街の人々への恩返しに厚い雲を払ったと言われる。
- それから人々は、キツネを信仰の対象として、長く大切に扱ってきた。
- 百年前の世界変の際、街に大型の竜巻が接近した。
- 竜巻の通った後は、根こそぎ何もかもが吹き飛ばされ、何も残らない。
- 街へ直進してくる竜巻を見た人々は絶望し、街を捨てることを決意した。
- しかし、遠くからじわじわと青空を侵食してくる竜巻は街へ至る街道へ差し掛かった途端、掻き乱されるようにして霧散した。
- その際、多くの街民が竜巻の行く先を塞ぐように街道に佇む、十数匹のキツネを見かけたという。
- 街民の中には、恐れを知らず竜巻の近くまで近付いた若者がいた。
- その者によれば「キツネたちが竜巻の中へ飛び込んで行くのを見た」らしい。
- その話は瞬く間に街中に広まった。
- 「キツネが再び街を救った」世界変の一件以降、人々はますますキツネへの信仰と感謝を深めることとなった。
街が抱える問題
- 特別、大きな問題の存在しない、いたって平和な街。
- 誰それの家の猫が逃げ出したとか、誰それの財布が見つかったとか、街のニュースはいつも平和。
特産品
- ギムギー酒
- 青空塊のアクセサリー
- 青空色の絵の具
- 青空豆
- 青い果実
- お揚げ
- キツネ様の御守
名所
- キツネ様の祠
- 快晴の塔
- 学校のシーツ干し場
- 青空の館
- ギムギー畑
- ギムギー醸造所
- テクノロジー研究所
- カフェ『ココロヨ』
- 青葉の並木道
- ブルースカイ公園
宗教
- キツネ様信仰
- とはいえキツネ様への信仰は、それほど宗教的な意味合いをもっておらず、儀礼や儀式的なものはない。
- キツネ様を祀る社があるが、管理は街民全員で分担して行われている。
- キツネ様は「崇拝する対象」というよりも、「敬愛の対象」としての側面も強い。
“外”の世界について
- 通行者などの世界の仕組みは理解していない。
- よそから来る者に対してもフレンドリーで、非常に居心地のいい街。
