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湖上の街

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• 街の呼び名：湖上の街
• 正式名称：ネイア
• 人口：極小規模

街の特性

• 大きな湖の上の、小さな島にできた小規模の街。
  • 気候は温暖。小さな街だが、自然も豊かで景色も綺麗。風も心地よく、陽光は暖か。
  • 街の人は、よく湖に舟を浮かべて釣りをしている。豊かな漁場。
• 街は本島と離れ島からなる。
  • 島の西側には林が広がっている。あまり人の手が入っていない。
  • 人が生活を送っているのは島の東側。街の中、湖に突き出るようになった岬には灯台もある。
• 街の建物は、太陽の光と湖面の青によく映える白い壁でできている。壁面にはツル植物が絡む。
• 離れ島はワインの製造を行う島。湖岸に広がる段々状のピオネ畑が壮観。
• かなり閉鎖的な街で、通行者に対して、街民たちの心は閉じきられている。
  • 街の人々は、決して街の外へ出ようとせず、まるで見えない鎖にでも繋がれているかのよう。
  • 世界の中でも珍しく、宿場が存在しない街。
    • 通行者を受け入れるつもりが一切ない、ということ。
    • 逆に言えば、通行者が一切来なくとも、街の財政などに一切問題はないともいえる。
  • 閉鎖的な街ではあるものの、通行者が街へ来訪することを禁止しているわけではない。
    • とはいえ歓迎されることは絶対になく、むしろ疎まれることがほとんど。通行者たちの間でも評判が悪いらしい。
• 島へ渡るには、渡し守の舟に乗らなければならない。
  • 湖の岸にある桟橋から乗りつける。舟は本島との間を行き来しているが、大抵は暇にしているらしい。
  • 渡し守の仕事は、街に住むとある一族が代々担っている。
• ロクオン貝
  • 湖で採れる淡水に棲息する貝。音を読み取って保存する不思議な性質を持つ。
  • 一度音を書き込むと、何度でもその音を聞くことができる。
  • 多くの街で音を吹き込まれて販売されている貝で、そのいくつかの生産地のうちの一つがここ。
    • だが当然街外との貿易もしていないので、この街原産のものは全て密猟されたもの。
• 街の西側の林の中に立つ大きな屋敷は、現在空家となっている。
  • 手入れもほとんどされておらず、年々老朽化が進んでいるようだ。
  • 屋敷内には野生動物が住み着き、島の自然に呑みこまれている。が、元の家主が遺したものもいくつか残っているようだ。
• 湖岸に打ち寄せる波の音がする、静かな街。鎖状の淡水に囚われた、内向的な街。

歴史

• 百年以上前から存在する街。
  • 行き来が不便な立地のため、通行者は多くなかったが、昔はもっと開放的な街だったという。
• 百年前の世界変の際、湖に怪物が現れた。
  • 湖に漕ぎ出した舟を襲い、釣舟や渡し守の舟が何隻か沈められた。何人もの被害者が出た。
• さらに、怪物は雷雨を起こす力を持っていた。
  • 怪物は湖上に浮かんでいた大小さまざまな舟を沈めたら、今度は島に目を付けた。
  • 島にはいくつもの雷が降った。建物は燃え、雷に打たれた者もいたという。
  • 怪物は島から人々をあぶり出し、湖上へ出てきたところを喰らうつもりだったのだろう。
  • 街に住み着いていたよそ者の男が、死闘の末怪物を撃退する。
    • その男は街の外からやってきて、林の中の大きな屋敷に住み着いていた狩人だった。
      • しかし怪物は撃退されただけであり、息の根を止められたわけではない。
      • この百年間動きはないが、今も怪物は湖底で長い眠りについているという。
  • 街の人々は当初、街を脅かす怪物を撃退したよそ者の狩人に感謝した。
  • しかし、その怪物はその狩人に恨みのある「とある召喚術士」が召喚した怪物だということが明らかになり、街の人々は困惑と怒りを覚える。
    • つまり街が襲われたのは、街に住み着いた狩人のせい。
      • その男さえ来なければ、傷付かずに済んだ人がたくさんいた、と皆が考えた。
  • そうして、街の人々から反発を買った狩人は、街を出て行かざるを得なくなった。
• それ以降、街の人々はよそ者に対して過剰なまでに警戒心を抱くようになった。
  • よそ者は決して信用してはならない、街民が街の外へ出て行くのも正しいことではない…という考えは当時から根強く残る考え。

街が抱える問題

• よそ者を排斥する過剰なまでに内向的な文化。
  • しかし外の世界と関わらずとも単体で全てをやりくりできている街ともいえる。
  • その視点で見れば、よそ者を排斥しても街への影響は大きいものではないのかもしれない。
• 最近、湖の底から響いてくるような地鳴りが頻発している。
  • 街庁による調査が行われているが、湖底があまりに深く、調査は難航している。

特産品

• ネイアピオネのワイン
• 湖水魚
• ロクオン貝
• ネイアピオネのツルのカゴ
• 湖上の楽譜
• 渡し守の櫂片
• 怪物の鱗

名所

• 湖水貯蔵庫
• ネイアの湖岸
• 林の屋敷
• 渡し守の桟橋
• 見渡しの灯台
• ピオネ畑
• ワイン醸造所

宗教

• 特になし
  • 一部メイヤー教の信徒がいて、小さな教会もある。

“外”の世界について

• 世界の仕組みを理解している者は数少ない。
• 通行者に対して、非常に警戒心が強い。
  • 街民たちは、街外からのよそ者に決して関わろうとしない。
  • 基本的に通行者はいないものとして扱われ、話しかけても無視されることがほとんどらしい。

 

 

 

 

 

 

 

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