ゴロツキの街

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ゴロツキの街



  • 街の呼び名:ゴロツキの街
  • 正式名称:ヒテルンハイト
  • 人口:中~大規模

街の特性

  • 汚れた海のそばの、いかにも危険な香り漂う、泥っぽい空気漂う暗澹たる街。
    • 盗み、恫喝、詐欺、強盗、暴力と嘘と嘲笑と。殺しも人身売買も、闇市も。売春、博打、酒にクスリになんでもござれ。
    • 生気を失ったような気だるげな呻き声が、路地裏のあちこちから聞こえてくる。
  • とにかく治安が悪いことで有名で、ひとたび夜道を歩くだけで、あっという間に身ぐるみを剥がれる。
    • 街を訪れて帰らぬ人になった通行者も多い。トラブルに巻き込まれて殺害・もしくは誘拐されてどこかに売られてしまう。
  • 街には、盗賊やひとさらいが多くひそんでいる。目に見えて分かる犯罪の温床。
  • 街を牛耳るのは、「バローネ・ファミリー」というマフィア。強大な権利を振りかざし、街に悪の道を走らせる。
    • さらにその背後にあるのが、悪名高き盗賊団「グラナータ」。
      • 街にはグラナータの大支部があり、街を動かしているのはグラナータの支部長。
      • 街を牛耳っているように見えるマフィアも傀儡にすぎない。
  • 街庁はバローネ・ファミリーとグラナータと癒着しており、機能していない。
    • 警察機関であるヒテルンハイト保安警は、日頃から犯罪者を取り締まっているが、犯罪の数に対して人が足りていない。
      • そればかりか、上層部は街庁とマフィアの傀儡状態で、もはや存在は形だけのもの。規模も年々縮小気味。
  • 酒場と賭場がいたるところに乱立。揉め事の中心で、昼夜問わず争いが起きている。
  • 少し路地へ入り込めば、街角に立った売人がクスリを売っている。他の街ではことごとく使用が禁止されているクスリ。
  • 夜半には、娼婦が首をそろえて通行者を誘惑する。元締めはバローネ・ファミリーで、関わってもロクなことはない。
  • 潮風の吹く港町でもある。ただし、街の治安が悪すぎて、寄港する船はほとんどない。
    • 海賊が寄港することもしばしば。グラナータと敵対している海賊だと、マフィアやグラナータの構成員と戦闘状態になることも。
    • 滅多に訪れないものの、たまに商船がやって来ることも。ここへ通うのは、悪人たちとやり合える、辣腕の商人。
    • 海獣の襲撃によって損傷した船が逃げ込んできたが、街の略奪者たちに襲撃されて全滅した気の毒な話も。
  • 街民たちは、街の惨状に慣れている。小規模マフィア同士の抗争や、些細な喧嘩まで、全て日常の一部。
    • 悪人たちに搾取されるだけの者もいれば、悪人たちに感化されて危険な生き方に身を投じる者もいる。
    • 弱者を食らい、踏みつけることが、この街で快適に暮らすために必要な術。その術を持たない者は、淘汰される。
  • 病院や学校など街が運営している施設もあるが、マフィアの気まぐれによって酷い目に遭うことも。
  • 「弱い」街民と、通行者は、街の略奪者にとってはカモでしかない。
    • 街の悪評を知っている通行者は、街に近付かない。
      • それでも訪れる用がある場合、自分の身を守る術を持たないのなら用心棒を必ず雇うこと。
  • 街を変えたいという意思を持つ者たちは好機の到来を待っている。
    • バローネ・ファミリーに属さないマフィアや、虐げられるばかりの現状を打破したい一般の街民たち。
  • 地下闘技場
    • 街の地下に設営された闘技場。行われる「試合」は、ルール無用の殺し合い。
    • 腕っぷしに自慢のある者が力を誇示する場所。野蛮なものを好む者たちの憩いの場。試合結果を予想する賭博も行われる。
    • 力を示した者には、多額の賞金が支払われる。命懸けの戦いは定期的に開催されている。
  • 始まりのギロチン
    • 街の広場に置かれたギロチン台。「ゴロツキの街」の歴史が始まった場所。刃は回収されている。
  • コンテナ倉庫
    • 怪しいコンテナと倉庫が立ち並ぶ、波止場の一角。日夜怪しい取引が行われている。

歴史

  • 街が「ゴロツキの街」と呼ばれるようになったのは、ここ百年の間のこと。それまでは「揺らぎ無き街」と呼ばれていた。
    • 百年前から街にギャングはいたし、厄介な悪人も多かった。でも人々は今よりもマトモだった。
    • 寄り添うことは無くとも、マフィアギャングは堅気の者には絶対に手を出さなかった。
      • 自分たちの間だけで問題を完結させたし、もしも堅気の者を巻き込んでしまった場合には、出来うる限りのことをして非礼を詫びた。
    • 人々は協力し、結束していた。当時の街は港町としても機能しており、賑わっていた。
    • 地下闘技場やたくさんの賭場や酒場は当時から多く存在していたが、一定の節度は保っていた。
      • 当時は保安警も機能しており、悪事を働いた者はすべからく刑に服した。
  • 以前からこの街に目をつけていた盗賊団グラナータは、百年前の世界変が起きた日、街を急襲した。
    • 当時の街は、大きな地震で建物が倒壊するなどの事故が起き、住民はパニックに陥っていた。
  • それまで交わることのなかった街民とマフィアたちが結託し、数日感に渡りグラナータに抵抗した。
    • しかし圧倒的な兵力によりやむなく街は陥落し、制圧されてしまう。
    • グラナータは抵抗を主導した当時の街長とマフィアの頭領をギロチンで処刑。
      • 彼らの家族や指導的立場にある者も同じように処した。
    • 街民は希望を奪われ、グラナータの軍門に降った。
    • マフィアギャングたちは怒り狂ったが、反抗する者から順に惨殺され、抵抗活動は次第に沈静化していった。
  • こうして街は奪われ、グラナータが街を動かすようになる。
    • 以後、街には様々な汚れたものが流入してくるようになる。
      • 多くの街民が街を離れた。グラナータに協力的な新たな「バローネ・ファミリー」が台頭し、「揺らぎ無き街」のギャングは壊滅。
      • 港には船が寄り付かなくなり、グラナータが率先して近海の商船へ海賊行為を行うように。
      • 街の悪評を聞き付けて、他の街で問題を起こした者たちが流入し、治安はますます悪化する。
  • そうして時を経て、「揺らぎ無き街」と呼ばれていたこの街は「ゴロツキの街」と呼ばれるように。
    • 以降百年、グラナータの傀儡となった街庁の運営が続き、グラナータを積極的に支援する街になっている。
  • 「ふつうの」街民たちが、窮状を変えるべく、過去に何度も立ち上がったが、全てグラナータの力で鎮圧されている。

街が抱える問題

  • グラナータとその手駒であるバローネ・ファミリーが街を牛耳る現状。
    • 誰しもが彼らの支配下にあり、反抗の意志は軒並み押しつぶされてしまっている。

特産品

  • 狂い酒
  • 浴びるウィスキー
  • 闘技場の特等席観戦チケット
  • イカサマトランプ
  • 嘘つきルーレット
  • 詐欺見分け方ガイド
  • 根無し草
  • 酔っぱらい貝
  • ハイメディスン

名所

  • 地下闘技場
  • 無数の賭場と酒場
  • 元・庁舎
  • 始まりの断頭台
  • 人身オークション会場
  • コンテナ倉庫街
  • ヒテルンハイト保安警事務所
  • 船寄らずの船着場
  • モーテル『息泊まり』

宗教

  • 特になし
    • メイヤー教の教会があるものの既に荒廃しており、怪しい人たちのたまり場と化してしまっている。

“外”の世界について

  • 街民の世界の仕組みに関する理解はほとんどない。
  • グラナータの者たちは、世界の仕組みを理解しており、よく出入りしている。
  • 街を訪れる通行者の数は非常に少ない。
    • 街を根城とする盗賊などの略奪や、商船を襲う海賊行為などにより、他の街が通行者から得ている程度の金銭を獲得している。

 

 

 

 

 

 

 

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