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はじめに今までに作った、創作物を載せていくサイトです。ちょっとした読み物や、読み応えのありそうな小説、創作物の設定などを記載します。興味のある方は、右側のメニューから選んで適当に見てあげてください。誰...
水浸しの街
- 街の呼び名：水浸しの街
- 正式名称：ミチルダ
- 人口：小規模
街の特性
- 緩やかな流れの水が街中を流れる街。温暖な気候で、空気が澄んでいる。
- 山沿いにある街。大昔に街のそばを流れていた「カナリス川」が一気に増水・氾濫して、川の水が街に浸水した。
- それ以来川の流れも街もそのまま。川の流れの中に街があるような形。
- 場所によるが、水深は大体10cm～25cmでくるぶしから膝下ぐらいの水位。
- 川の流れは穏やかだが、子どもやお年寄りには歩きにくい場所も多い。
- 流れる水は冷たくて心地がいい。
- 水質は良く、水は透き通っている。魚が泳いでくることも多々。水鳥が飛んできて、水浴びをしたりする姿も。
- 気候は温暖だが、水が街中を常に流れているので涼しい。
- 街の人々は皆、長靴をはいている。浸水しない長靴で、通行者も履くことを勧められる。
- 浅底船
- 街中、水上を移動する際に利用する、舟底が浅い小型の舟。移動がつらい人はこれを利用。すいすい移動できる。
- 濡れたくない通行者なんかのために貸し出しも行われている。
- 石造りの堅牢な街並み。家の扉は水に浸からない石段の上にあるのが普通。
- 扉が水に浸かると開けにくいし、家の中にまで水が入ってしまうため。同じ理由で窓の位置も高い。
- 噴水広場
- 水没した噴水がある公園。地面から急に水が吹き上がることがある。
- 大雨などで川が増水すると、水かさが増して街の中を流れる水の水位も同じだけ上昇する。
- 水位が上がると人や物が流される危険性があるが、増水はよくあることなので街民は慣れている模様。
- 街から少し離れた川上で、川の増水を監視する仕事もある。水かさが増えた時は、鐘を鳴らして街中に連絡。
- 水没田の水没米
- 街の中にある田んぼ。田んぼそのものが水に沈んでいる。
- 長い時間をかけて川の水に適応するよう品種改良された水没米は、街の料理屋で堪能できる。
- ツヤ気の多い真っ白な米で、甘味が強い。
- ミチルダラロン
- 黒と緑の色をした、手のひら大の立方体の野菜。ツルに連なるように実が成る。
- 味は甘いが、くだものではない。街の近くで栽培されており、水で冷やしておくと非常に美味しい。
- ミチルダラロンが家の前に紐でつながれているのは、ミチルダの日常風景。これでいつでも冷やしておける。
- 水屋台
- 川の流れに立つ屋台。泳いでいる魚を獲って、その場で調理してくれるサービス精神旺盛な屋台。
- 重い屋台を引きながら、街中を練り歩く水屋台の店員は、誰もが筋骨隆々。
- ミチルダサーモンの遡上：９月下旬になると、川下から産卵のために遡上してくるのがミチルダサーモン。
- 街の人々は街中の水を遡上していくミチルダサーモンを邪魔せずに見守る。
- 遡上中の個体が最も美味であるとされるため、街民が獲らずとも、外からやって来た密猟者による密猟が絶えない。
- 漁が禁止されているわけではないが、この状況を危惧する声も少なくない。
歴史
- 百年前の世界変以前より、街は水に浸されていた。
- 百年前の世界変の際は凄まじい量の雨が降り、街を満たす水かさが相当なものになったらしい。
- 一時期は建物の屋根ほどの高さにまで水かさが増えたという。流れも速くなり、多くのものが流された。
- 突然の増水に対応できず、人もたくさん水に流されてしまった。今でも残る痛ましい歴史。
- 同じ規模の増水はそれまでもそれからも起きたことがない。ただの自然現象ではない、というのが街の人々の考えらしい。
- 街の人々は、街が水に浸っていることを疑問には思わない。当たり前の光景。
- 雨天時の際に生じる増水も、よくあることなので慣れている。
- 街が水に侵された時、多くの人が街を離れたが、今も残っている人々は、街を流れる水と上手く付き合っている。
街が抱える問題
- 自分たちの足元の水に問題はない。
- 最近、川上から生き物の死骸がよく流れてくる。街の中にも、魚や小動物の死骸が流入してくる。
- どれも、いたぶるようになぶり殺されているところから、何かが食事をした跡ではない模様。
- 川の本流には、熊のような大きな動物の亡骸も流れてきた。
- 生き物をなぶり殺すような残忍な生き物が上流に棲み着いたらしい。
- どんな生き物なのかも、いつ街へ降りてくるかも分からない。早急に調査することが必要。
特産品
- 水没米料理
- ミチルダサーモンの刺身、魚卵
- ミチルダラロン
- ミチルダの長靴
- 浅底舟
名所
- 噴水広場
- 水屋台『シンセンサン』
- 水没田園風景
- ラロン畑
- 長靴ショップ
- カフェ『アシミズ』
宗教
- ナチィレ教
- 自然信仰の宗教。 自然と共に在る考え方。
“外”の世界について
- 街民の世界の仕組みへの理解度は低い。
- 流れは緩やかとはいえ、川を遡る必要があるため往来が困難で、街外からの通行者はあまり多くない。
- 産卵前のミチルダサーモンを狙って入ってくる密猟者は存在する。
- 水没米を仕入れに来る商人の数が増えつつある。水没米の評価は高いらしく、爆発的に人気が出る可能性が高いとか。
