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宝石の街

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• 街の呼び名：宝石の街
• 正式名称：ジョイオ
• 人口：大規模

街の特性

• 切り立った岩山の岩壁からはみ出すように佇む宝石商人垂涎のキラキラした街。乾燥気候。
  • 街の半分は、岩壁にできた巨大な洞穴の中に広がっている。洞窟の天井は非常に高い。
  • もう半分は陽の光の当たる洞穴の外側に。その周囲は壁に囲われている。
  • 陽の元にある外側の街ほど裕福で、陽の当らない洞穴の内側はちょっと貧しい。
    • 外と内は宝石でひと財産築いた者と、労働に従事する者、資本家と労働者の関係と見るとシンプル。
• 煌びやかな宝石の装飾が、どの建物にも施されている。
  • お金持ちのお家ほどキラキラしていて裕福さが分かりやすい。
  • はなだ色の三角屋根が特徴。壁は白っぽいレンガ。
• 洞穴側
  • 労働者たちが多く住まう。昼間よりも多くの労働者が仕事を終える夜が賑わっている。
  • 泥臭くもあるが、庶民的。宿や食事処も安価なものが多く、通行者が訪れるのはこっちが多め。
  • 洞穴内部の一番奥には、宝石が採掘される坑道に続く道が数本ある。
    • 街では百年以上前から宝石の採掘が続いているが、現在も宝石はごろごろ採れる。
  • 洞穴内部の壁にも、たくさんの鉱石が露出している。
    • 洞穴側は暗いだけのように思われがちだが…
      • 常に壁の鉱石が輝いていて、それなりに明るい。満天の星空を思わせる光景。
    • 夕方になると、洞穴側にも陽が差し込んでくる。
      • キツイ西日が差し込んで、洞窟内部の鉱石が色とりどりに乱反射する光景は息を呑む美しさ。
  • 宝くず山
    • 発掘で得られた価値のないものが積み上げられる坑道近くのゴミ捨て場。
    • 誰のものでもないので、気に入ったものがあれば持ち帰りは自由。
• 外側
  • 資本家ことお金持ちたちが多く住まう。宝石店やカフェなど夜よりも昼が賑わい気味。
  • とにかくキラキラしているので、庶民的とはいえない空気感。
    • 洞穴側よりも異国感はかなり強く、宿の値段は高い。
    • しかしサービスは洞穴側よりも充実しており、確実なもてなしを期待するならこっちに宿泊するのが良い。
  • 建物や建物の屋根は、直射日光で日に焼けて、少し色褪せ気味。
    • しかしそれを感じさせないほどに、建物に埋め込まれた宝石がキラキラしている。
  • 洞穴側よりも、建物の高さが高め。洞穴内部も天井は高いが、開放感は外側が優れているのでそのせいかも。
  • 街の外側を覆い立つ壁は、街を襲う盗賊対策。
    • 日光を遮らない程度の高さの壁だが、賊の侵入を防ぐには十分。
• 洞穴側と外側とで雰囲気や生活の様式は違うが、貧富の差こそあれど互いにいがみ合ったり、蔑んだりということはない。
  • 資本家と労働者とは良好な関係を築き合っており、互いを尊敬し合いながら街を運営している。
    • ジョイオの人の陽気な人柄のおかげかも。
    • 資本家が労働者の家で食事をしたり、逆に労働者が資本家のパーティに呼ばれたりなんてことも当然のように行われている。
• 洞穴と外との境目である街の中央部には、地面から洞窟の天井まで伸びる大きく太い黒い柱「黒曜柱」が立っている。
  • 街の大黒柱とも呼ばれており、巨大な洞穴が形を保っていられるのはこの黒曜柱の存在のおかげともいわれる。
  • 柱は謎の鉱物で出来ている。
    • どの鉱物よりも頑丈で、そして一際美しい。
    • 柱は自然物で、人の手は入っていない。
  • 柱の内部は空洞。古くは柱の中で祭事が執り行われていた模様。現在は保護の観点から封鎖されている。
• 黒曜柱の周りは、大きな市場になっている。
  • 貧富の差を感じさせないバラバラな客層は、この街の在り方を示している。
  • いつも大賑わいで、新鮮な食物を購入できる。
• ジョイオシスト
  • 宝石の街ジョイオでのみ採掘される特殊な鉱石。茜色に輝く美しい鉱石は、人の心を魅了する。
• 宝石果実
  • 主に洞穴部で見かけられるジョイオツリーになる果実。宝石のような見た目だが、刃を通すとサックリ切れる。

歴史

• 何かの理由で故郷を追われた人々が、岩壁に開いた洞穴に黒い鉱石の柱を見つけたのが街の始まりとされる。
• ジョイオは百年以上前から存在しており、長い間ずっと宝石を掘り続けてきた。
  • 数多くの宝石商を排出し、たくさんの資産家が集まる街であり、宝石掘りに夢を見る者たちが集う街でもある。
• 宝石がごろごろ採れるという特性上、悪党に目を付けられやすい街でもある。
  • そのために壁を建設した。壁の上には衛兵が立てられており、街中にも定期的な衛兵の巡回がある。
• 百年前の世界変の際、悪名高き盗族集団「グラナータ」の襲撃を受け、街に大きな被害が出た。
• 百年前の世界変の際、街の複数の人が姿を消す事件が発生する。
  • グラナータの襲撃と重なったため、「グラナータに誘拐、もしくは殺害された」とされていたが……。
  • いなくなった人は忽然と姿を消してしまったらしく、痕跡は何一つ残されていなかったという。
  • 百年経った現在も姿を消した人々の調査は続いているが、グラナータを犯人とする証拠は何も見つかっていない。

街が抱える問題

• 百年ほど前から現れ始めた、体が宝石で出来た未知の生命体「宝石獣」への対処がここ百年の問題。
  • 宝石獣の形は様々で、四足歩行の獣の姿をしているものもあれば、人のような姿をするものもある。
  • 宝石獣は人の持つ鉱物目当てに人を襲う。どうやら鉱物が好物らしく、鉱物を貪り食らう宝石獣の姿を目撃した者も多い。
  • 街が壁で囲われたのは盗賊対策でもあるが、宝石獣の侵入対策に壁の補強工事が各地で進められた。
  • 何故か、獣を操り心を通わせる「獣使い」の力を以てしても宝石獣と心を通わせることが出来ない。
• 宝石獣は、街の近くに住み着き、街に出入りする者を襲う。宝石を運ぶ商隊はもちろん、通行者も狙われる。
• 身体は非常に固く動きも俊敏なため、生半可な装備では手も足も出ない。
  • 宝石獣の体表面に露出している赤く光った部位を破壊すれば動かなくなるらしいが、それを狙って攻撃するのも至難の業。

 

特産品

• ジョイオシスト
• その他様々な宝石
• 宝石果実
• ジョイオオオコウモリの翼
• スイゼンの檻

名所

• 黒曜柱
• 天洞市場
• ウンター家の大邸宅
• 宝石果実園
• 坑道入り口
• 宝石壁画
• 宝くず山

宗教

• ロウク教
  • 鉱物への感謝を忘れない教えの宗教。

“外”の世界について

• 一般の街民の多くは、世界の仕組みについて理解していない。
• 街出身の宝石商人などは、仕組みを理解している者も多い。
• 街民通行者に対してフレンドリー。
  • 特に洞穴部の労働者たちが道脇で突発的に開催する飲み会には、通行者の飛び入り参加も大変好まれる。

 

 

 

 

 

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