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☆第一幕:平和の使者の出撃(後編)
オーブ連合首長国領オノゴロ島。島の西海岸はオーブ海軍の軍港、中心部はオーブ軍の国防本部、北部には軍事企業モルゲンレーテ社のオーブ支社と地上製造部門、南部にもオーブ空軍やオーブ陸軍の拠点を有する正しく軍事の島である。
在統一連合軍の大部分が駐留している事もあってオーブ群島の鎮守たる存在であり、その為にCE.71年の対地球連合戦では激戦地となり多数の軍人や軍属が犠牲者となっている。その島の南西部の一角、要塞島と化して憲兵隊が跋扈するオノゴロ島の中でも蟻の一匹さえ阻み蠅の一匹さえ通さないほどの厳重な警備下に置かれる区画がある。要塞島オノゴロの中でも最も強力な部隊が駐留する一角、そう即ちピースガーディアンの母港兼司令部である。
今、このピースガーディアン司令部には12人の高級士官達が集っている。そのいずれもが配下の部隊のみで精鋭と呼ばれるに相応しい実力を持つエースばかりであった。
「では、現在の状況を報告します。」
そう言って会議の音頭を取ったのはピースガーディアン情報分析室々長シャルル=モブツである。平和の使者の最高顧問ラクス=クライン直属の組織であるピースガーディアンはその性質上、統一連合軍のように複数の情報網を自由に利用する事ができない。無論、情報取得の為の権限は与えられているが、あくまでも要求した情報は提供されるというだけであり、十分な情報を常に取得できるわけではない。
そのようなピースガーディアンの本質的な弱点を解消する為に、モブツは常日頃から統一連合軍や情報管理省、時には治安警察省から自治省に至るまで情報を取り扱う統一連合の部署を回り歩き、火急の時に際しては実動部隊に対して十分な活動を行うに耐え得る情報を提供している。いわば、ピースガーディアンにとっての鷹の目と狼の耳である。
「レジスタンス連合はコーカサス州全域を占拠、現在は州都ガルナハンを中心に展開しています。東ユーラシア共和国軍は第5打撃機動軍を中心にコーカサス州を包囲するように展開していますが、今のところ奪還に動くつもりはない模様です。
これを受けてレジスタンス連合もコーカサス州内での支配権確立に精力を注いでおり、現在は州内で中立を決め込んだレジスタンスの取り込みと再編、コーカサス州全土の統一、東ユーラシア共和国政府や統一連合政府との自治権獲得に向けた交渉を行っているようです。」
東ユーラシア共和国との連携を担当している自治省の部局から聞き取ったモブツの情報は現状では最も信用に値する。
「レジスタンス連合の内実ですが、中核となっているのは東西ユーラシアに依然広い影響力を持っているテロ組織ローゼンクロイツと、地元コーカサスに数年来強い地盤を有しているリヴァイブと呼ばれるレジスタンス組織です。
前者は多数の兵力を、後者は屈指の精鋭をそれぞれ有しており、今回の地熱プラント強奪作戦でも、統一連合派遣軍総司令官マルセイユ中将率いる派遣軍本隊を数に秀でる前者がレジスタンス離れした粘りと奇策で撃破し、筆頭モビルスーツ隊司令ジュール中佐率いるジュール隊を後者が全滅覚悟で貼り付けた結果、派遣軍副司令官ジアード中将率いる地熱プラント守備隊は施設整備会社に偽装したローゼンクロイツの特殊部隊に追い出され、これまで保護していた民衆への食糧配給で破綻しかけていた兵站部門の苦境も手伝い派遣軍はコーカサス州から撤退せざるを得なかったわけです。」
「レジスタンスはレジスタンスなりに質と量を揃えたというわけか、なるほどなるほど。しかし、疑問なのはマルセイユ将軍らがそのような持久戦をなぜ選んだのかという事だ。否、むしろ選ばされたのかな。そこのところはどうなのかな、我が軍が無能だったのか、それとも敵軍が優秀過ぎたのか。」
質問を飛ばしてきたのは、ピースガーディアン本隊の第1分隊長ハンミェン=ルーである。CE.79年4月現在で39歳、最新鋭の技術に精通しやすくかつ体力的に恵まれる若手のエースパイロットが大部分を占めるピースガーディアンのパイロットチームの中では断トツの最年長者であり、戦歴数多のベテランパイロットでもある。
CE.59年の初飛行以来、地球-L4間の警備、新星駐屯、海賊掃討等に参加し勲功を挙げ、第一次汎地球圏大戦においては当初は新星防衛線に参加、未だメビウス攻撃機しか存在しなかった時期にコーディネイターの軍であるZAFT軍の新星攻略を遅鈍化させるに十分たる戦果を上げる事に成功、東アジア共和国が宇宙権益を失い地上戦に力点を置き始めてからはハイナン、カオシュン(現在の台湾、高雄市。)防衛線に参加、以降第二次汎地球圏大戦終結に至るまで戦闘を重ね、その総飛行時間は実に5500時間以上、現在生き残っている現役パイロット達の中では間違いなくトップである。
その熟練した指揮能力と歳を得て益々巧みな戦闘技術、加えてほぼ世界全土を転戦した事による戦略眼の為に、東アジア共和国軍に疎まれて軍を除籍してからは、モブツから招聘されてピースガーディアンの一員となり、現在はピースガーディアン本隊の中でもキラ直属のラクス護衛部隊エンジェル中隊のモビルスーツ部隊長を努めている兵(つわもの)である。
「友軍が悪質過ぎたという事でしょう。今回の東ユーラシア共和国軍の行動はお世辞にも誠意あるとはいえないものでした。恣意的にレジスタンスのいる場所の情報の提供を渋り、地域地図の提供さえ応じない始末。
結局、派遣軍はコーカサス州全土を虱潰しに制圧してその占領を維持するというおおよそ1個師団規模では到底割に合わない作戦を展開せざるを得なかったわけです。幸いにして、今回は敗走した派遣軍が実測した地図データがあります。東ユーラシア共和国もさすがに恐ろしくなったのか、今回は全面的に我々に協力してくれるそうです。」
「あちらも傍迷惑な火遊びが大火事になって大慌てといったところか、なるほどなるほど。で、レジスタンス連合の概要はこれで分かった。では、次に我々の戦力投射状況を教えてくれないかな。」
ルーに言われるまでもなく、モブツは作戦室中央のホログラムスクリーンに世界地図を投影した。そこには、現在のピースガーディアンの部隊の展開状況が示されていた。
「現在、キラ隊長の指示通り、海外展開中の4中隊には第二級配備を指示、本国待機のパワーも当初予定していたオーバーホールを中断して稼働可能状態としてあります。また、地中海に配備されたソロネはすぐにコーカサス州へ展開できるように現在キプロス島周辺に移動しています。」
「ソロネ中隊を臨戦配備、僕達のプリンシパリティも稼働可能、戦力としては申し分無いですね。でも、相手はテロリスト。赤道内戦の時のように、蜘蛛の子を散らすように逃げられてはどうしようもない。そこのところは大丈夫なんですか?」
その質問をしたのはプリンシパリティに配属されている2人の小隊長の内の一人ウノ=ホトである。隊内の常識人にして、隊内で一二を争う問題児を2人も小隊内に抱え込んでいる苦労人。弱冠23歳でピースガーディアン小隊長の称号を得る彼だが、彼自身の戦闘技能はエース揃いのピースガーディアンの中では底辺に位置する。
彼の本領はあまりにも優秀過ぎるせいで個人プレイになりやすいピースガーディアン内の内部調整と、エース揃いなせいで小さな戦局だけしか見れない隊全体の戦況管制である。プリンシパリティ艦内における参謀長役であり、このようにオーバーホールなどで本国へ戻った際には戦域全体を見通す戦略参謀としての役割も引き受けるのである。
「そっちの方は東ユーラシア共和国と汎ムスリム会議の方で引き受けてくれるそうです。現在、コーカサス州の現状を危惧して両国はコーカサス州境に総勢10万に上る兵力を展開しています。一点突破でもされない限りは、まず逃れられないでしょう。」
「それはいいですけれども、これだけ物々しい配備をして、わざわざ現在オーブ本国にいる全てのピースガーディアン部隊指揮官を招集して作戦会議を開いた理由をそろそろ聞きたいですね。」
そう言ったのはプリンシパリティのもう一人の小隊長コージ=タケダである。21歳というピースガーディアン内最年少の小隊長。 初陣のオノゴロ・カグヤ両島防衛戦で不慣れと未完成の発泡金属装甲の為に次々と撃破されていくM1アストレイ部隊の中にあって、単独で生き残りカグヤ・マスドライバーの自爆までに実にストライクダガー6機を撃破したオーブの若きエース。その後も戦歴を重ねてピースガーディアン設立当初から最年少小隊長として名を馳せる自他共に認めるエースであるが、多少自信と自尊心が過剰の気がある事が珠に傷な人物でもある。
「そうだね。詳しい現状の説明なら後でいくらでもできる。今はこの会議の目的を終わらせないとね。」
タケダの問いに答えたのはこの議場において最も権限のある人物、普段こそオロファトの執務室で軽い事務処理を捌くばかりであるが、危急に際しては前線に赴き鬼神もかくやと思われる武勇を以て敵を滅するオーブの軍神、キラ=ヤマトその人であった。
「統一連合派遣軍の敗北を受けて、ラクスとアスハ主席は僕達ピースガーディアンの派遣を決定した。今回は派遣部隊の規模と派遣後のピースガーディアンの部隊展開について決めたくて皆には集まってもらったんだ。」
キラの返答は大方にとってほぼ予想通りのものであった。
「部隊配備からすればコーカサス州に展開するのはキプロスにいるソロネ中隊という事になりますね。しかし、不安定化した東西ユーラシアの現状を鑑みると戦闘部隊だけではなく、睨みを利かせる為の部隊を地中海近辺に配置したいところですね。」
ウノの言葉にキラはうなずく。
「ならば、その役目は我がプリンシパリティ中隊が適任かと。」
すかさずタケダが発言する。この若きエースは最高のパイロットではあるのだが、若干戦場を好む性向があった。現在の統一連合軍内であれば、実働部隊にさえ入れば戦場など嫌になるほど味わえるのだが、あいにくピースガーディアンはその剣の鋭さゆえに滅多矢鱈に投入されないという特徴があった。その為、タケダをはじめとするピースガーディアンの一部のパイロット達は半ば鉄火場に飢えている感があったのだ。
「そうだね。確かに今の時点で独立して動ける部隊はプリンシパリティを措いて他にいない。だから、プリンシパリティにもコーカサスへ向ってもらおうと思っていたんだ。」
「『プリンシパリティにも』ですか?まるで他の部隊も動員しようという意味合いに聞こえますが、真意を教えてほしいですな。」
キラの奇妙な言い方に歴戦のルーが疑問を呈す。
「結論から言うよ。今回の戦いには僕の部隊も参加する。簡単にいえば、今回の会議はその了承を他の皆から取りたかっただけなんだ。」
キラの発言に一堂ざわめく。無理もない。なぜなら、キラ直属のエンジェル中隊は、ラクスの私兵と揶揄されるピースガーディアン中にあって正しくラクスの護衛を務める特別な部隊だからである。
「隊長自ら出陣されるとは尋常なりませんな。赤道内戦の時のように敵が桁違いに多いというのならともかく、いくら強敵とはいえ相手はただのレジスタンスなのですから、ラクス様の護衛の任務を捨ててまで隊長自らが出陣される道理は理解できませんな。」
ルーの順当な反論。が、そんな事は織り込み済みとでも言うようにキラは言葉を返す。
「ラクスの護衛については問題ないよ。ラクスにはしばらくオーブを離れないでいてもらうように了承を取ったから。今回の件でオーブ国内の世論もかなりざわついている。統一連合を運営していく為にも、ラクスにはまずオーブの国論を固めてもらわないといけないからね。
ラクスがオーブ国内にずっといるのなら、エンジェルがわざわざオノゴロに待機している必要は無い。僕以外の本隊やピースガーディアン以外の部隊だけでもオーブ領内でのラクスの護衛はできるだろうからね。」
「なるほどなるほど。この危急存亡の時にわざわざ遊兵を作る道理は無い。今回の件で東西ユーラシアの世情は大分揺れ動いている。隊長自らが出陣すれば内陸ユーラシアのそれを抑える事ができ、加えてガルナハンにおける作戦もより確実に進めて一挙両得、なるほどなるほど。」
深々と納得するルー。パイロット組の重鎮たるルーが納得した事により、この会議はキラの意思通りに進むと思われた。しかし、この考えに未だ納得できない者がいた。
「隊長。敢えて具申させていただきますが本作戦に隊長自ら率いられるエンジェル中隊は不要かと考えます。ガルナハンの鎮圧、及び内陸ユーラシア地域への牽制の役目、我がプリンシパリティ中隊のみで十分と考えます。」
反論を掲げたのはタケダであった。しかし、その問いも予期していたのかキラは速やかに返答する。
「みんなはシン=アスカって知っているかな?」
全員が一瞬考え込む中で歴戦の隊長ルーだけが速やかに答える。
「旧ZAFT軍グラディス隊のパイロットですかな。第二次汎地球圏大戦におけるZAFT軍の最精鋭部隊グラディス隊のエースパイロット。噂には現近衛監査局アスラン=ザラ総監を落した、たった2人の内の一人。そして、これも噂ですが、軍神キラ=ヤマト隊長に唯一泥を付けたパイロットと………」
「噂じゃないよ。アスランが落とされたのも、僕が撃破されたのも、まぎれもない事実だよ。」
ルーの言葉にその場にいた全員がざわめく。キラ=ヤマトとアスラン=ザラといえば統一連合内でも他の存在を突き放す超の付くエースパイロットである。第3特務隊々長ヒルダ=ハーケン、派遣軍筆頭モビルスーツ隊司令イザーク=ジュールと統一連合内でも他を圧倒するエースは存在しないわけではない。そもそも、このピースガーディアンのパイロット達も一部ながら彼らと並ぶほどの力を持っている。
だが、そんなエース達とこの2人は完全に別系統なのである。何物をも丸呑みにする大蛇だろうと猛禽に敵(かな)う道理があるだろうか、何物をも飲み食らう黒鮪(くろまぐろ)だろうと大鯨に敵う道理があるだろうか。大鹿が猟師に狩られるように、稲穂が農夫に刈られるように、いかなるエースであろうとこの2人の前においてはただの『手応えのある獲物』に過ぎないのである。その食物連鎖の頂点が連鎖の中点に討ち取られている、その事実に彼らは動揺したのである。
「確かグラディス隊はメサイア攻防戦の際に母艦もろとも壊滅し、シン=アスカも戦死したと聞いていました。それが今、キラ隊長の口から発せられたという事は、おそらくシン=アスカがメサイア攻防戦を生き残り、そして何の因果かレジスタンスに参加する事となり、そして今現在ガルナハンにいる、という事でよろしいのですかな、キラ隊長。」
キラがうなずく。
「うん。レジスタンスの中に彼がいる事は既に調べが付いているんだ。万が一の為にも、僕が出向かないと―――――」
「隊長自らの出陣など必要ありません!たとえ、かつてはエースパイロットだったといえども、今現在ではしがないレジスタンスの狗!機体も貧弱なら、当人もまた然り!ジュール隊程度とぶつかって1機の戦果も出せなかった事からもそれは明々白々!鶏を割くに焉(いずく)んぞ牛刀を用いる必要がありましょうか!」
強硬にキラの出陣を阻もうとするタケダ。キラが彼を説得する為に更なる言葉を吐こうとした時、一人の男が介入してきた。
「コージ、別に隊長は君の武勲を掠め取るような真似はしないよ。今回、隊長が行く最大の目的はユーラシア地域の牽制で、そのついでに念の為にガルナハン制圧にも参加するってだけさ。隊長だっていつでも最前線で戦っているわけじゃない。
隊長が本気で戦う時は、それこそ赤道内戦の時のように敵が多すぎて頭数が足りない時ぐらいで、僕達だけで何とかなりそうな時は後方でじっとしているよ。そもそも、わざわざ隊長自らにご足労願いたくなければ、隊長の目の前で僕達の優秀さを見せつければいいだけじゃないか。ただの報告なんかより、その方が隊長の憶(おぼ)えもいいだろ?」
タケダの強弁を止めたのは同じ小隊長のウノであった。表向きキラの出陣が戦力過剰であるという正論だが批判にもなっていないタケダの発言から、キラ自身が戦地に赴く事により自分達の獲物が悉く駆られてしまうのではないかというタケダの内心を読み取り、キラが赴く事は決してタケダの獲物を減らす事にはならないと内心に対する直球を投げ込んでくるあたりは、さすが隊内一番の調整役ウノ=ホトの面目躍如といったところである。
「………」
ウノの鋭い弁舌の槍の前に、タケダも沈黙してしまう。最後の反抗者が沈黙したところで、キラが場をまとめるように言った。
「サルデーニャにいるソロネにはこれからすぐにコーカサス州に向かってもらう。そして、エンジェルとプリンシパリティは準備が出来次第すぐにオノゴロを出発、同じくコーカサス州に向かう。作戦開始は僕達の到着後、その間にモブツは東ユーラシア共和国軍に連絡して地上軍の展開を要請して。各隊長は以降も第二級配備を継続、以上。」
キラの一声を受けて会議は解散となった。各高級士官は自分に割り振られた作業を速やかにこなす為に担当部署へと散っていった。ガルナハンの春、それを防げたはずのストッパーが今また一つ外されたのである。
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