ミッドガルド師団

ページ名:ミッドガルド師団
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ミッドガルド師団のデータ
国旗等
拠点インドネシア諸島連合国
規模構成員500名・多人種部隊→現在行方不明
代表ヴィルヘルム=ハイドカンプ大佐
関連組織インドネシア諸島連合

目次

概略[]

インドネシア諸島連合首相ローゼス=バレットがロゴス崩壊とメサイア攻防戦によって生じた混乱の最中、相次ぐ組織崩壊で職を失ったり、また急変する国家姿勢のなかで自国に失望して職を離れた世界各地の兵士達及び傭兵の中からインドネシア諸島連合軍に雇い入れた精鋭兵達のみで構成された非正規特殊部隊である。

当時連合軍はかなりの数の兵士を雇い入れていたが、その中の精鋭が選抜されているため部隊の質は非常に高いものとなっている。非正規であるため通常部隊では行なえない敵地での情報収集や偽装工作といった軍の暗部を象徴する役目を仰せつかることが多く、構成兵士には単に戦闘だけでなく多種多様な知識、能力が要求される。

当初は部隊の連携に欠いたがそれを克服した後は獅子奮迅の活躍を見せ連合軍の進撃に少なからぬ功績を残した。しかしCE75年3月16日、最終戦である無益犠牲戦の最中ピースガーディアンの攻撃で戦闘部隊を喪失し、直後に行なわれた軍事裁判にかけられることを嫌って残存の兵士達は姿をくらませていった。そのため78年現在では幻の部隊と称されている。


部隊構成[]

部隊が結成された当時ナチュラルとコーディネイターという対立の枠組みは崩壊しており、それよりも世界の混乱の中でいかに生き延びるかが至上課題となっていたため人種間対立は自粛されており、そのため各地の多人種精鋭兵集団の構成を可能とした。雇用を求めて集まった者が多いため、雇用を解除させられまいとする意思によって上層部への従属が強まっている。部隊内では人種差別に触れる言動はタブーであり、実際に人種差別を行なった兵士は極刑に処せられている。

所属する兵士にはパトリック=ザラやロード=ジブリールのような殲滅思想の者はおらず、また雇用主であるバレットもそのような者の入隊を禁じていた。部隊には常に最新鋭の装備が行き渡るよう手配されており、当時の諸島連合軍では最新鋭に当たるMSを装備していた。


部隊の胎動[]

部隊が正式に発足したのはメサイア攻防戦の直前である4月25日であった。当時ザフト出身の者はおらず、ロゴス暴露によって自国軍を離れたもののプラントに協力することに違和感を感じていた旧連合諸国出身の兵士が大勢を占めていた。

彼らは安定した高給雇用と引き換えに危険な任務を行なうことになっており、まだ赤道内戦が開戦する前である4月30日には雇用主である諸島連合と対立するインド大陸人民国(当時はまだ大陸政府)領内へ潜入した。

5月初旬にはメサイア攻防戦とその直後のクライン派クーデターによるいざこざで国家への忠誠心を失ってしまった元ザフト兵の精鋭たちが早くも部隊に合流し、旧連合系や傭兵だった者たちと共同で任に当たった。

緒戦の活動[]

5月16日にマレーシア国境線を人民軍が突破して以前から危惧されていた赤道内戦が勃発したとき、お世辞にもミッドガルド師団は上層部の期待に応えたとはいい難かった。

各々は優秀であったが、彼らが得た情報を伝達する連絡網といった部隊の骨幹が未整備であったからである。原因は兵士達の面識がなく、味方であるかも識別できなかったことにあった。兵士達が危険を犯して手に入れた数々の貴重な情報は本国には送られず、結果完全に虚を突かれた形となった連合軍は緒戦で敗走を重ね、5月20日にマレーシア最大規模の都市クアラルンプールを失った。ミッドガルド師団が部隊として未完成であることを悟った連合軍上層部は構成兵士達を呼び戻して部隊としてのチームワークを鍛える命を出した。

結局これが部隊の結束を生み、2週間後の6月3日に前線へと再投入された。今度は部隊は有効な働きをし、シンガポール制圧のために行軍していた人民軍2個師団を橋を破壊する、ゲリラ攻撃をかけるといった戦法で妨害し、連合軍が反撃体勢を整えるまでの時間稼ぎという任を果たした。

また部隊の一部は人民軍スマトラ派遣軍への輸送船団の情報を本国に筒抜けにし、それを巡って生起したアンダマン海海戦では、攻撃隊に加わっていた構成兵士であるベル=ティンク=シーザー中尉が人民軍艦隊を守る新型MSスカイホークの致命的弱点を見抜いて勝利に大きく貢献し、スマトラ島へ向かう輸送船団攻撃に参加したアレクセイ=イワノスキー少尉は2日間で輸送船10隻、フリゲート6隻を撃沈するなど、ミッドガルド師団の兵士の戦果は大きく緒戦期の連合軍部隊の戦果の10%に相当した。

反攻作戦での活動[]

各々の戦闘によって人民軍の攻勢を抑えた連合軍は反攻作戦「オペレーションストライクバック」(殴り返し作戦)を発動。それに先立ち部隊の兵が人民軍マレーシア防衛隊の配置から補給路にいたるまでの正確な情報を採取し、それによって連合軍は正確に攻勢を行い迅速に大陸内部へと兵を進めることができた。

その一方、敗走する人民軍部隊への痛撃任務といった通常部隊には命じられない過激かつ冷酷な任務も黙々とこなしていった為、ミッドガルド師団の存在を察知した通常軍兵士の間では「虐殺部隊」、「ハゲタカ」といった軽蔑するあだ名をつけられて畏怖されていた。良くも悪くも上層部に忠実なのである。

その後も部隊は各地を転戦し、マンダレー攻防戦において都市を覆う要塞の爆破任務を成功させ内部への扉を開くなど上層部の期待に応える活躍を続けた。部隊の間からは連合軍トップクラスのエースが多く生まれ、エリート集団として人民軍にも畏怖されつつあったのもこの時期である。

ダッカ攻防戦での空撃[]

連合軍の反攻作戦は順調に進んでいたが、その前に人民軍最大規模の拠点であるダッカが立ちはだかっていた。総勢15万のダッカ守備軍は市街に繋がる守りにくいルートの橋を全て遮断し、守りやすいルートをわざと残して引き込んだため連合軍部隊に予想を遥かに超える損害が出ていた。また海上からの人民軍艦艇の砲撃やサイクロンの直撃に遭って攻勢は完全に停止してしまった。

そのため連合軍上層部はミッドガルド師団に当時世界でも他に類を見ない新兵器である「エレクトニックカット爆弾」(ECB)のダッカ市街への投下を命令した。任務遂行には多くの戦果を上げていた最精鋭パイロット10名が選抜され当時連合軍が独自に開発した新型機ラファエルでダッカ上空に侵入し、人民軍空軍の迎撃を跳ね除けて投下地点へ到達して投下した。この爆弾の効力とは一定範囲内の電力を全て遮断するというものであり、炸裂した結果ダッカの電力は全て失われ、そこからの供給で戦闘車両を稼動させていた人民軍はそれらが稼動しなくなったことでダッカ防衛を破棄して退却していった。

この任務に参加したパイロット10名は非正規でありながら軍から功一等勲章を表彰された。

ベンガル湾撤退戦[]

ダッカが陥落して人民国首都カルカッタへの道が開かれたことで連合軍陸上部隊は進撃を開始、ついにカルカッタ東20Km地点にまで迫り、砲兵隊による砲撃がカルカッタ市街を襲いはじめていたが、人民軍の策にはまって挟撃され、逃れるように南部の海岸線へと追い詰められた。この陸上軍を救出するため連合軍艦隊が大輸送船団を護衛してベンガル湾奥地に入り、救出を阻止せんとする人民軍艦隊と激しい戦闘が勃発した。

ミッドガルド師団にも総動員令が下り、40機のMSが作戦に参加した。ほぼ2週間に渡った戦闘の結果艦隊が少なからぬ損害を受けたものの、救出作戦はなんとか成功を見た。この戦闘でミッドガルド師団もMS18機とそのパイロットを失い、開戦以来保ってきた戦力を大きく損なった。


栄光からの転落[]

数々の戦功を上げ、連合軍がこの戦争に勝利した暁には英雄視されること間違い無しだった彼らの未来は国民の厭戦気運の高まり、そして1月24日に発生した連合首都ジャカルタでの核弾頭発見をきっかけとする反戦運動で一転した。

2月2日には早くも政権が転覆し、新政府は同時に転覆した人民国新政府と停戦交渉に入った。戦争が停戦という形で終結すれば、最早犯罪者として逮捕されたバレットのもとで戦争の主導的役割を果たし続けてきたミッドガルド師団兵士にも思い刑が下ることは避けられなくなった。ただそれは軍の中枢を成す将軍クラスにも言えることであり、戦争推進の筆頭だった連合前線軍総司令官アマーラ=ホラマバード大将は停戦ではなく連合勝利の終戦という形で戦争を終わらすべく兵士達の戦闘機運を高まらせる工作を模索。当時アマーラ大将の指揮下であったミッドガルド師団が工作を行い、その結果両軍は2月13日に戦闘を再開し後に1ヶ月に渡って戦闘を繰り広げる。後に無益犠牲戦と呼称される大激戦である。

この戦闘でも主導的な役割を担ったミッドガルド師団だったが、前線軍が手に負えなくなっていた両国新政府の要請したピースガーディアンが戦闘に介入。3月16日正午、MS21機でストライクフリーダムとインフィニットジャスティスに挑んだが2時間の戦闘の末全機が戦闘不能となって事実上壊滅した。ミッドガルド師団としての公式記録はここで途絶える。

終戦後[]

戦争は3月20日に両新政府の合意によって終結し、戦争の責任を問う軍事裁判が開かれた。この裁判でラガナタン=ビノード、ローゼス=バレット両元首相は共に死刑判決を受け、他の主だった将軍も大半が無期懲役か死刑に処せられた。

だがミッドガルド師団の残存メンバーは裁判がこういった一方的なものになることを予想しており、戦争終結時のゴタゴタに紛れて全員が姿を消していったと思われた。メンバーは裁判の結果全員が死刑とされ、その後新政府が加盟した統一地球圏連合が行方を追っている。

統一連合政府作成の残存メンバー覧には戦争で31機のMSを撃墜したベル=ティンク=シーザーや船舶34隻を撃沈破したアレクセイ=イワノスキー、そして師団長でありMS隊隊長として各種戦闘車両200台を破壊したヴィルヘルム=ハイドカンプといった主力メンバーの名がある。


物語における役割[]

関連する出来事[]

プラント併合

メサイア攻防戦

赤道内戦

アンダマン海海戦

スマトラ派遣軍の悲劇

オペレーションストライクバック

ダッカ攻防戦

ベンガル湾撤退戦

無益犠牲戦

赤道軍事裁判

主要残存メンバー[]

ヴィルヘルム=ハイドカンプ(隊長)

ベル=ティンク=シーザー

アレクセイ=イワノスキー

レイニー=ワトソン

アーロン=ロシュフォード

フリオ=バルデス

リカルド=ダン=マルキーニョス

セラン=ルクス=ヴェルミルゲル

ゲオルグ=ゴッドワルド

ヴァレンティーノ=ディ=レヴァンティーニ

ドナルド=ローレンツ

関連する人物[]

ラガナタン=ビノード

アマーラ=ホラマバード

特記事項[]



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