【RP】ウデジマンの挑戦者

ページ名:ウデジマンの挑戦者

◆登場キャラクター
サイカブト
メガロ
ムサシ
アルマス




サイカブト
[クリミヤ昆虫自然博物館-13:00]
[ 日々激しい試合が繰り広げられる甲虫道場。その花形選手の一人であるサイカブトは、この日も予定されていた試合に臨もうとしていた ]


ムサシ
気合いはどうですかな?サイカブト殿。
[ 刀を帯びた蛇が語りかける ]
[ この蛇は昔、道場に乱入し、挙句に照明器具を全壊させた事があるが今は大人しくなっている ]


サイカブト
悪くない。
わざわざすまんな、ムサシ。


ムサシ
はっはっは!いやなに、拙者も戦さを拝むのが好きなようでな。

特に貴殿のは格別で何度でも観にきてしまう!はっはっは!

[ いかにも愉快。と言った様子で笑う ]


サイカブト
ムハハハハ!そうか!
いずれムサシとも再戦をしたいところだがな!


ムサシ
はっはっは!!拙者もそう思っていたところだ!

いつかまた試合う日まで刀を丹念に研いでおこうか....!ふふふ!
[ 時計を見る ]

おっと!そろそろ準備に入る時間ですかな?


サイカブト
うむ!時間だ。
今日の相手は、バン…、バン……なんとかっていう新顔だったな。


ムサシ
ほほう。それは楽しみでござるな!

バン....?ふーむ?どんな相手だろうか?

[ 頭をひねる ]

まぁそれは後でのお楽しみでござるな!
では拙者は観客席へ向かう!ご武運を!!


サイカブト
ありがとう!
[ 戦斧を背中に担ぎ、ゲートに向かう ]
[ サイカブトが会場に入ると、割れんばかりの歓声が降り注ぐ ]


ムサシ
( やはりはサイカブト殿....!流石の人気ぶり!ふふ.....!わしの中の跳ね馬が踊り昂ぶっているのを感じるぞッ!! )
[ 観客席に座っている ]
[ 笠を小脇に抱えているが、側から見たら結構目立つだろう ]


メガロ
......おや、ムサシさん。
[ そこにもう一人のアニマルガールがやってきた ]
奇遇ですね。あなたもここに来ていたのですか。


ムサシ
ほ?

[ 振り向く ]

おお!メガロ殿か!如何にも!サイカブト殿の戦さっぷりを見るためにな!ははは!


メガロ
サイカブト...噂には聞いていましたが、本当に甲冑騎士そのもののような姿ですね...。
カブトムシというより鎧のフレンズに見えてしまいますよ。
[ 会場入りしたサイカブトの姿を見て呟く ]


ムサシ
そうだろう!そうだろうて!かの堅牢な装甲は拙者の刀の切っ先すら通す事はないのだ!

[ 何故か嬉しそうな表情をしている ]


メガロ
そんなに硬いのですか... ( となると、私が戦っても勝ち目はあまり... )
...ひょっとして、知り合いなのですか?


ムサシ
うむ!前に一度試合った事がある!拙者が道場に乱入してな!

[ 上を指差す ]

闘いの中で照明を全部ぶち壊した!それからは良き友だ!ははは!!


メガロ
し、照明をですか...
(ここの方々は大変だったでしょうね...) [ 苦笑い ]
...して、相手の方は...誰なのでしょうか?
[ サイカブトの対角線上に立つもう一人のアニマルガールを見る ]


ムサシ
....新顔と言っていた....ふむぅ....

[ 顎をさすりながら目を細める ]


アルマス
[鎧の戦士の目の前には、対照的に軽い服装をしたアニマルガールが佇んでいた。
とても長い髪、赤いバンダナ、そして……あまりにも不自然なポンチョのふくらみ。
背中から伸びるその「ウデ」は、見る者に強烈な印象を与えるに十分すぎる違和感を醸し出している。
しかし、その「ウデ」に秘められたチカラもまた、好奇の目を向ける観衆に伝わっているのだった。]
[ 体格差による違和感は、相対する2匹にはどうすることもできない。 ]


ムサシ
( ....あの”ウデ”は一体......?奇怪な..... )

[ 唸りながらその姿を眺めている ]


メガロ
( 腕......猿のフレンズなのでしょうか )


ムサシ
ふーむ.....さて...サイカブト殿はあれをどう攻略するのか.....


サイカブト
おう!立派な腕だのう!
[ 位置に付きながらアルマスに呼び掛ける ]


アルマス
ウデムシだからね。
…この道場、出入り口が狭くて困っちゃったよ。
[ 定位置から答える ]


サイカブト
ムハハハ!横には狭いかもしれんな!


アルマス
虫の施設なんだから、もっと虫に優しく……。
うーん、観音開きにしたほうがいいよ。


サイカブト
私から提案しておこう!
さて、準備はいいか?
じきに始まるぞ。


アルマス
うん、大丈夫。
ケガしないでね?


サイカブト
気遣いに感謝する。
ところで、君は素手か?
ならば私は斧を置こうと思うが、どうかね?


アルマス
素手……素手?
素手ってことでいいのかな、これ…?
[アルマスの意識としては、「ウデ」は自らの腕であるから「素手」ということになる。
しかし、武器と同様と言われてしまえば反論できない]


サイカブト
私は怪我をさせる事が目的ではない。
もし君が望むのなら、斧は置こう。


アルマス
うーん……。
やっぱり、私だけ腕四本っていうのもずるい気がする。
「ウデ」も武器ってことで、お互い武器を使おうよ。


サイカブト
その意気やよし!
[ 戦斧を背中から振りぬき、両手で握る ]


ムサシ
いよいよだ.....!

[ 生唾を飲み込んで、見入る ]
レフェリー:では、お互いに、礼!
[ 礼をするようにハンドサインを出す ]


アルマス
[ 礼をする。 ]
[ 顔を上げると同時に「ウデ」が脈動し、突き破るようにして光る棘が無数に出現する ]


サイカブト
[ 礼をする ]


ムサシ
レフェリー:........試合......始めェッッッ!!!!!!!!!


サイカブト
来い!
君の技を見せてみろ。


アルマス
ごめんね、技は苦手。
そういうのは…よその子に頼んで!
[舞台を蹴り、身体を捻りながら真っ直ぐ跳躍する。
ヒトの胴体ほどありそうなウデに力を漲らせながら、巨大な拳をサイカブトにぶつけようとする]


サイカブト
ハァッ!
[ 左腕で胸甲を叩き、気合を入れ直して斧を構え、アルマスの一撃に備える ]


ムサシ
( サイカブト殿は基本防御の姿勢なのだ。正に鉄壁の金城そのものよ )

[ こそこそとメガロに話し掛ける ]


メガロ
( 鎧を砕くのは普通に考えて不可能...鎧の上からダメージを与える必要がありますね... )
[ 考えながら決闘を見守る ]


アルマス
(避けない…、避けられない?
受けるつもりか…。)
[構えられた斧の柄に、振り抜かれた拳が激突する。
大抵の者がおよそ聞いたことも無いような、低く重たい衝撃が道場に響く]


ムサシ
うおぉお....!!

[ 思わず声を上げてしまう ]

剛の者同士がぶつかるとこうなるのか....面白い!


メガロ
あの腕...相当な攻撃力があるようですね。


ムサシ
あんな物....生身で当たれば致命傷では済むまい......


サイカブト
ほお!凄い力だ!
だが力ならば負けぬぞ!
ぬぅんっ!
[ 斧を突き出し、アルマスを押し離しにかかる ]


アルマス
(っ! すごい、押し返してくる…。
今までの子たちはみんな飛んでいったのに)
[ 自分と力で張り合える者と出会ったことに驚いている ]


サイカブト
ムハハハ!驚愕しているのがわかるぞ!
私はそう簡単にはいかぬぞ!
[ 更に力を強め、柄を押し込む ]


アルマス
……ほんとに力持ちだ。
すごいね。
( このまま張り合ってるのもいいけど……それじゃ試合にならないしなあ )


サイカブト
( 埒が明かぬか )
ふんっ
[ 突如押していた腕を引き、アルマスの重心をずらしにかかる ]


アルマス
( 引いた、けど…! )
[前のめりになったが、「もう二本の腕」を使って跳躍する。
ちょうど、サイカブトを利用した馬跳びだ]


サイカブト
やるな!ならばっ
[ 背後に跳んだアルマス目掛け、振り向きの回転力を利用した全力のフルスイングをする ]


ムサシ
おぉ...!


アルマス
あっ……と!
[空中に放り出されている身体を、長い「ウデ」でサイカブトを再び掴み直すことにより無理やり引き戻す。
引き戻した勢いを利用して、顔面を蹴り飛ばそうとする]


サイカブト
[ 兜の面でアルマスの蹴りを受ける ]
ふん!?
[ 次いでアルマスの脚を左手で掴もうとする ]


アルマス
[ 引き戻されているウデを再び伸ばし、左手を回避しつつ飛び退く ]
…………ねえ。固くない?
カベと戦ってる気分だよ…。


サイカブト
おう!私も空を切っているような気分だ!
避けるの上手いのう!


ムサシ
両者一歩も譲らず...か。
中々白熱している闘いだ......!


アルマス
ウデはいいよ、便利で。
なんにでもつかえるもんね。


サイカブト
ふむ。
その"ウデ"とやら、大事にしたいものだな。
だがな、其れを気にしているようでは私は倒せぬぞ。
さあ!構えるのだ!
[ 戦斧を再び構え直す ]


アルマス
まだまだこれから、だよね?
[ 腕「4」本にチカラを込め、改めて戦いに備える ]


ムサシ
うーむ、凄まじい闘いっぷり。甲乙つけがたい物があるな.....この勝負....見えぬ!見えぬぞ!!

[ 興奮した様子で呟いている ]


メガロ
ここからお互いどう出ますかね...
[ 表情は変わらぬが、目は興味を示していた ]


ムサシ
ただ力をぶつけ合うだけでは勝負は付かぬだろう...どちらかが仕掛けねば.....
ククク....どう出るか....!?


メガロ
( ...ひょっとしてムサシさん、昔は割と喧嘩っ早かったのでしょうか )
[ 戦闘の様子に興奮冷めやらぬムサシを見てふとそう思った ]


サイカブト
ふふ…
[ 斧の柄を持ち、力を込める ]
ぬんっ
[ そして柄を中程から折り離して下半分を捨て、残った半分は片手斧サイズの武器となる ]
[ 捨てられた半分はサンドスターの残滓を振り撒き消滅する ]
素早い動きに対応するため、私も学ぶのだ!
[ リンカルスとの試合を思い出す ]


アルマス
……そんな雑な変形、アリなの?


サイカブト
[ 左手を突き出し、右の斧を対角線上に横に構え、低く腰を落とす ]
おおアリだ!
ゆくぞ!
[ 低空で駆け出して肉薄し、アルマスの胴を叩き割るように斧を直上より振り下ろす ]


アルマス
[ 振り下ろされた斧を、ウデで受け止める ]
さっきよりマシ…かな。


サイカブト
そうか?
[ 右腕に力を込めて斧を押し込み、そちらに注意が向けられている隙に、本力の左フックをアルマスの脇腹目掛け放つ ]


アルマス
ッ!
[ 咄嗟に腕を回して耐えようとするが、受け止めきれず仰け反る ]
(腕が生えた!?
……いやちがう、片手斧になってるのを忘れてただけだ)


サイカブト
はぁあ!
[ 仰け反ったアルマスに対し、更に両腕に力を込め、低身長を活かして掬い上げて持ち上げるように押す ]


メガロ
武器が軽くなっただけであんなに素早く...!


ムサシ
風林火山.....!


アルマス
これは……!
( 投げられたら負ける…! )
[ 斧を受け止めている逆側のウデをアンカーのように地面へ打ち付け、身体を引き戻す ]


サイカブト
[ フェイントを掛けるように一度上方向に力を入れ、そして今度は押し倒すようにアルマスの背後へと力を掛ける ]


アルマス
[ サイカブトの動きによって足が地面に付き、踏ん張れるようになる ]
このっ…!
( いつまでも押されているわけにはいかない…! )
[ トゲを一度閉じ引っかかりを解除してから、横方向に跳ぶ ]


サイカブト
[ 横に跳んだアルマスから手を離し、一度体勢を整える ]
力が強いだけではなく、引き際も心得ているとはな!久々に心踊るぞ!


アルマス
鎧着てないから…。
殴られたらいたいし。


サイカブト
鎧を纏っていても痛いものは痛いぞ!
だが痛みを相手に気とられぬよう振舞うのも、一流の戦士としての条件のひとつだ。
[ 胸甲を叩く ]


ムサシ
うむ......

[ 深く頷く ]


アルマス
うーん……それなら私は戦士失格かも。
私は「義賊」だから、別に良いんだけど。
(あっちが全然痛そうにしてくれないから、イマイチ攻め手が掴めないんだよね……。
ウデで両腕を封じたところで、鎧にジャマされるし。)
( ……鎧? )
[ 何かが思いつきそうだが、その何かを掴めない ]


サイカブト
来ないのか?
では私からゆくぞ!
[ 再び低く構える ]


アルマス
[ サイカブトを見て、こちらも身構える ]
( 鎧いいなあ、私も身につけたら硬くなるかなあ……。 )
[ そこでアルマスに電流走る ]
( !! そうか、掴めた! )
[ 何かを思いついたらしい ]


サイカブト
[ 動かないアルマスに向け、突進する ]


アルマス
[ ぐっと姿勢を下げ、ウデの手のひらを大きく開きながら受け止める構えをとる ]


サイカブト
覚悟せよ!
[ 手のひらを切り裂くように、横薙ぎに振り被る ]


アルマス
[大きく振られたサイカブトの腕を、振り抜かれる前に片方のウデで掴みとる。
そしてもう片方のウデが伸びた先は……サイカブトの兜だ!]


サイカブト
[ 兜に伸びる手を気にせず、片腕で支えている方のウデに向けて力を込め、斧でアルマスの身体ごと吹き飛ばしにかかる ]


アルマス
ごめんね、『取』るよ!
[サイカブトの兜に指をかける。
そしてアルマス自身は横に跳躍しながら、サイカブトの力を利用して思い切り投げ飛ばそうとする]


サイカブト
ハッ!くれてやる!
[ "ひさし"に指を掛けられたまま、投げ飛ばされぬよう重心を低く落とし、掴まれた斧を引きアルマスのガラ空きの胴体に渾身の左突きを繰り出す ]


ムサシ
......!何を....ッ!?


メガロ
兜を...!


アルマス
[ 飛び退きと残る左腕で衝撃を受け流しにかかる……が、十分に受け流しきれない ]
がっ……!
[ しかし、それと同時にサイカブトの兜からフェイスガードを引きちぎる ]
ココだけとれるの……!?


サイカブト
視界がひらけたわ!
気にする事は無い!じきに其れは消滅し、新しく生成される。


アルマス
なんか思ってたのと違うけど……。
まあいいか、これでも。
[ 引きちぎったフェイスガードを、メリケンサックのように握り込む。 ]
そろそろ壁殴りも疲れてきたから。


サイカブト
ほう。
考えたな!
ではそれが消えるまでに、私を下してみよ!


アルマス
そっか。じゃあ急がないと!
[ これまでにないスピードで、サイカブトに殴りかかる ]


サイカブト
[ 話し終わると同時に斧を構えて駆け出す ]
ふんっ!
[ 頭上で斧を振り被り、トマホークのようにアルマスに投げる ]


アルマス
[ 投げられた斧をフェイスガードで叩き落とし、そのまま身体を捻ってウデを叩き付けようとする ]


サイカブト
[ 叩き付けられたウデの拳に拳をぶつけるように、右アッパーを放つ ]


アルマス
[サイカブトが放ったアッパーとメリケンサックを持ったウデが激突する。
最初の一撃よりも更に重く、硬い衝撃が道場に響き渡る]


サイカブト
[ 素早く右腕を引き、再びアルマスのウデ目掛け本力のストレートを放つ ]


アルマス
[ 空いていた右のウデでストレートを受け止め、押し返しながら左ストレートを返す ]


サイカブト
[ ストレートを、肘打ちで迎撃しに掛かる ]


アルマス
[ サイカブトの肘とメリケンサックが鈍い音と共に激突する ]
[ ソレと同時に拳を?んでいたウデを引き寄せ、サイカブトを蹴り飛ばし跳ぶ ]
…まだ通らない、硬い……!


ムサシ
.....


サイカブト
ぬるいな…!
じきに私の"ひさし"も消えるぞ!
[ フェイスガードが外れた隙間から覗く素顔は痛みで歪み、身体にはアルマスからの攻撃のダメージの蓄積があるのか肩で息をする ]


アルマス
なら、その前に終わらせなきゃ…!
(向こうもそろそろ限界みたい、だけど…。
私もそろそろつらい……!)
[ アルマスもまた、疲労が足に蓄積されている。ウデこそアニマルガールの水準を遥かに超えたチカラを持つが、それ以外は平均よりすこし高い程度でしかない ]
[ まだなんとか痛打をもらわずに済んでいるが、ひとたび喰らえばダウンは免れないだろう ]


メガロ
(格闘戦では腕が多い分相手が勝っているように見えますが...お互いに疲労とダメージが蓄積してきているはず。
 もう少ししたら決着がつきそうですね...)
[ 興奮するムサシの横で、生体電気を感知し冷静に分析する ]


ムサシ
先に精神が果てた方が負けるッ!
この試合は最早、その域にまで達しているッ!!
ウククク......!武人供から迸る熱き火花に焦がされるようだ.....!
[ 鼻息を荒くして興奮している ]


アルマス
( 動けるうちにやらないと……! )
ねえ……、私そろそろ疲れてきたよ。
あなたと違って、私は戦士じゃないから。
[コレまでよりもずっと深く、低い構えを取る。
手を地面につけ、地面に這うが如きその構えは、ヒトの姿と心を得る前の姿を想起させる]


サイカブト
いや…
君も私と同じ、誇りを持った騎士だ!
…覚悟せよ!
[ サイカブトも低く構え、拳を引く。アルマスのその姿と同じように、それは甲虫が闘う時の構えを彷彿とさせる ]
[ そして地面を蹴るように、まっすぐにアルマスに向け駆け出す ]


アルマス
買いかぶりすぎだよ…!
[ 全身に力を込め、まっすぐサイカブトを見据える ]


サイカブト
[ アルマスの側まで肉薄し、低く唸りを上げ、アルマスの腹に全身全霊の一撃を叩き込まんと、拳を引き絞る ]


アルマス
[ その動きに合わせ、フェイスガードで鎧の腹を穿つように渾身のアッパーを放つ ]


サイカブト
[ ほぼ同時にお互いの拳が着弾し、凄まじい衝撃がお互いの身体を破壊しながら駆け巡る。それは、脳が一瞬意識を手放すには十分過ぎる衝撃だった ]


サイカブト
…ッ、かっ…
[ アルマスを突き飛ばすように2mほど距離を取る ]


アルマス
…………ッ!!!
[ 生身の腹に受けた一撃で、声も出せず押されるままによろめく ]
[ 力の本流に晒された身体は狂ったように悲鳴をあげ、その声に流されるままに両者は膝をつく ]
[ どれほど時間が経ったか、気がつくと声なき声は道場を包む割れんばかりの歓声に変わっていた ]


ムサシ
..........!

[ 感極まったかのように頷く蛇もそこに居た ]


メガロ
......。
[ パチパチパチ ]
[ その横には拍手をする鮫もいた ]
レフェリー:そこまで! 勝負は...ドロー!!


サイカブト
[ 膝に手をつき、立ち上がろうとする ]
…ここまでか。


アルマス
げほっ、ごほッ…。
[ ウデでむりやり上体を起こすが、身体はだらりとしたまま動けない ]


サイカブト
[ のし、のし、と緩慢な足取りで、アルマスの側に歩み寄る ]
新たな騎士よ!動けるか?!


アルマス
……動くだけなら。


サイカブト
ムハハハ!大した女よ!
[ 腹の装甲を叩く ]
効いたぞ!
大したものだ。


アルマス
「効いたぞ」って…。
こっちは一回殴られただけで、この有様なのに……。


サイカブト
そのウデが君の鎧であり矛なのだろう。
文字通り、腕を磨くのだ!
私も次に会う時には、更に腕を上げておくぞ!


アルマス
……そうだね、殴られたときのことも考えておこうかな。
[そう言いながら、自らのウデを見つめる。
その手に握られていたはずのフェイスガードは、いつの間にか消え失せていた]


サイカブト
[ サイカブトが兜を脱ぎ、小脇に抱える ]
握手は休憩後にするか!
では控え室へ帰ろうか。


アルマス
このウデでもよかったら、握手できるよ?
[ そういって巨大な手のひらを差し出す ]


サイカブト
ムハハハ!そうだったな!
[ アルマスの巨大なウデと握手する ]
[ そして握手している腕を上げ、観客にアピールする ]
クリミヤに単身赴き、味方が居ない中で孤独にこの私と闘い、引き分けたこの勇者に!
今一度賛辞と拍手を贈りたい!!
[ サイカブトの声を聞き、観客席からアルマスに向け、割れんばかりの拍手が会場に響く ]


アルマス
[ 照れくさそうに微笑む ]
[ 鳴り止まぬ歓声に包まれながら、二人の戦士は道場を後にした ]


ムサシ
[ 控え室に戻ると何処から入ってきたか、蛇と古代鮫が待っていた ]
見事な闘いだった....!!拙者今だに震えが止まらぬわ!はっはっはっ!


メガロ
お疲れ様です。それと、初めまして。


サイカブト
ありがとう、ムサシ!
それと…
初見になるな!


アルマス
えっと……はじめまして?
[ 突然現れた二人を見て困惑している ]


ムサシ
拙者はアオダイショウのムサシ!

[ アルマスに自己紹介をする ]


メガロ
メガロドンのメガロです。
[ 同じく自己紹介をする ]


サイカブト
私はサイカブトだ!
そういえばきちんと自己紹介していなかったな!
[ アルマスの方を向く ]


アルマス
さっき戦ってた、アルマスです。
[ ぺこりとお辞儀する ]


メガロ
[ お辞儀する ]
アルマスさんは…何のフレンズなのですか?


アルマス
ウデムシっていう虫。
あんまり馴染みはないかも…。


ムサシ
ウデムシ.....ふーむ....聞いたことがない名だ....

[ アルマスのウデを見る ]

だが相当凄まじい生き物だと言うことは分かる!一寸の虫にも五分の魂というが....これほどとはな!!


メガロ
ウデムシ……ああ、あのウデムシですか!
なるほど…その腕も納得です。
[ 一人頷く ]


アルマス
もしかして…、試合見てた?


メガロ
ええ、見ていました。
二人とも、強いフレンズだと思いましたよ。
[ 微笑む ]


ムサシ
粘る精神の煌きを見た気がする.....!素晴らしい精神力だ!
[ 頷く ]


サイカブト
そうか!ありがとう!
私も良き闘いだったと思っているぞ!


アルマス
あんなに戦ったのは久々だったけど、楽しかった…かな。


サイカブト
うむ!私も楽しかったぞ!
また来るがいい!


アルマス
うん。
機会があれば、また戦おうよ。
観光もしたいしね。


ムサシ
( 戦の中で育まれる絆とは中々どうして美しい....! )


メガロ
( 色々と参考にできそうです...特に『武器の即席の変形』は... )
( ......私の牙でもできるのでしょうか )


アルマス
[時に、「チカラ」は破壊の象徴となる。
二人の対戦者が得意とするのはそんな代物だった。]
[しかし、そんな「チカラ」から生まれるものも確かに存在する。
今日、ここクリミヤでまた一人、誇り高き戦士が生まれた。]
[ そして、二人の戦士の間に生まれた絆は、決して破壊などできはしないのだ ]


「ウデジマンの挑戦者」 ( 終わり )


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