【RP】蟻と兜と麒麟と猫

ページ名:RP-20180409

◆登場キャラクター
百郷葵
麒麟
サイカブト
ミツツボアリ




麒麟
[ 13時、クリミヤ昆虫自然博物館の入り口付近 ]
( わー、遠くまで来てみましたけど、昆虫の博物館……。蜂蜜とか貰えたりしないかなー。 )
[ 普段より甘いものが欲しそうな顔をしている麒麟のアニマルガールがいた ]
こういうところは、一人で入っても良いよね?博物館だし~♪
[ そう呟きながら、パンフレットに目を通している ]


百郷葵
[ そのアニマルガールから少し離れた場所に、ネコ耳を付けた一人の研究員がいた ]
( 珍しいネコ科の子が居るって聞いて、はるばるカントーからキョウシュウまで来たのに全然見つから無い…… )
[ 辺りをキョロキョロと見渡す ]
( ここは確か昆虫の施設だったかな……目的の子はいなさそうだし…… )
[ と、麒麟の姿が目に止まる ]
( あの子……イヌ科……?それにしては変わった格好してるし…… )
( 少しついて行ってみる? )
[ 彼女は人一倍好奇心に素直であった ]
[ 麒麟の少し後ろまで、気づかれないように歩き始めた ]


麒麟
[ 百郷のことは気付かないまま、麒麟は入り口を通る ]
んー……と。今日は面白そうなイベント、無さそう……。
( 予約してないしなー。 )
[ 一人言を呟きつつ、辺りを見回す ]
( 森の中、行ってみよっ! )
[ 急に駆け足で階段に向かい、そのまま登り始めた ]


百郷葵
( あっ、ちょっ、いきなり走り出さないで……! )
[ 後ろについてそのまま階段を急いで登る ]


麒麟
とりあえず4階~♪
[ 嬉しそうに両手を上げる、その挙動は幼いようで、どこか神秘的で端麗なものに見える ]
( まずは彷徨いてみようかな、素敵な出来事ありそうだもんねー。 )
[ 息を切らさず、そのまま手近にあった森への入り口に入っていく ]


百郷葵
( あぁ……待って……! )
[ 日頃特に運動などしていない百郷はあまり体力が無いのである ]
[ だんだんと離されていく中、必死に走りながら百郷は麒麟の元動物について考えていた ]
( あの耳は確かにイヌ科のもの……、でもよく見たら角も付いている……一番可能性としてはUMAが濃厚……? )
[ 百郷は、あまりUMAの知識が入っていない自分の頭を呪いたくなっていた ]


サイカブト
[ 一心不乱に麒麟を追う百郷は、不覚にも自身のすぐ傍に鎮座していた鉄塊に気づかなかった ]
そこの猫の仔よ!走ると転ぶぞ!
[ 百郷は麒麟への進路を、小さいながらも存在感があるなにかに阻まれてしまった ]


百郷葵
[ しかし勢い良く走っていた百郷は直ぐに止まれ無い ]
えぇっ、待っ!ぐほっ!!
[ 結果として目の前に現れたサイカブトに思いっきり衝突してしまった ]
[ 後ろに倒れる、そして ]
いっっったぁぁぁい!!!
[ あまりの痛さに大声を出して悶え苦しんでいた ]


サイカブト
ムハハハ!それ見た事か。走ると危ないぞ!
手を貸してやろう!
[ 衝突に微動だにしなかったサイカブトが、百郷に手を差し出す ]


ミツツボアリ
ちょっと! 大丈夫ですか!?
……ってサイカブトさん居ましたか。
何があったんです?
[ 大声を聞いて慌てて駆けつける ]


百郷葵
痛ぅっ……。
[ その手を取るって立ち上がる ]
( 誰だろ……色合いと見た目的にカブトムシ……? )
あ、ありがとうございます……
[ まだ少し腰と足が痛む ]


サイカブト
走るこの子を止めるべく進路上に躍り出たのだが、彼女の勢いが死なずに衝突したのだ!
いやすまない事をした!


ミツツボアリ
サイカブトさんらしいといえばそうなんですけど……!
もうちょっと止め方に配慮してくださいね?
硬いんですから!


百郷葵
いえいえ、元はといえば施設内で走っていたわたしが悪いですし……。
( またアニマルガール。今度は誰だろ……? ハチ……? )
すみませんでした……。
[ 少し話題を切り替えるように、明るく ]
ところで、お名前伺ってもいいですか?


サイカブト
私はクリミヤ騎士、サイカブトだ!


ミツツボアリ
私はミツツボアリ、クリミヤで働いてます!


百郷葵
( やばい……両方知らない……というかアリだったんだ…… )
初めまして!わたしは、百郷葵といいます。宜しくお願いしますね。
[ ペコリと頭を下げる ]


サイカブト
うむ!いい名だ。
君はクリミヤは初見か?なにに急いでいたのだ。


百郷葵
あぁ、それはですね……
[ 少し恥ずかしそうに ]
ついさっき入り口の辺りで不思議な感じのアニマルガールを見たんですよ。
それで元の動物が何なのか当てようと後をついて行ったら、彼女がいきなり走り出して……。
それで慌てて追いかけてたら、サイカブトさんに止められた、というわけです。


サイカブト
ふむ、不思議なアニマルガールか…。


ミツツボアリ
うーん、イマイチ漠然としてますね……。
[ 考え込む ]


百郷葵
なぜか頭部にイヌの耳と、あとおそらくシカのものらしき角があったんですよね……。
おそらくUMAのアニマルガールだとは思うんですけど、わたしにはその方面の知識があまり無くて……


麒麟
不思議なアニマルガールさん……せっかくなら私もお会いしてみたいですねー。
[ いつから居たのか、麒麟がその集まりの近くにいた ]
イヌ耳とシカの角ですね?この辺りにいるなら、探しに行きませんか?


百郷葵
おっ、良いね!
結局あの子が何のアニマルガールかわからず仕舞いだったし……、早速探しに行きますか!
[ そう言って、直ぐ隣に居る麒麟に気づかず探しに行こうとする ]


サイカブト
待った。
[ 百郷の腕を掴み、ミツツボアリと顔を合わせる ]


百郷葵
えっ?
[ 腕を掴まれたことに驚き、立ち止まる ]


サイカブト
[ 再び百郷に視線をやり、話し出す ]
君が捜していたというアニマルガール、もしやそこの彼女ではないのか?


麒麟

[ 立ち止まり、こちらを向いていることに首を傾げる ]
あっ、ごめんなさい急に。面白そうなお話が聞こえて、つい。


百郷葵
えっ……?
( そう言えばサイカブトもミツツボアリも目の前に居る )
[ そして百郷は隣の麒麟を見た ]
あぁぁあぁぁっぁぁぁ!!!!
さっきの子だぁぁぁぁ!!!!
[ 尻尾の毛が逆立ち、瞬時に1mほど距離を取る ]


ミツツボアリ
うっっわぁ、びっくりしたぁ!
[ いきなり飛び退いたことに驚く ]


サイカブト
ぬっ!


麒麟
ひぅっ?なな、何かあったんですかっ!?
[ 自分の後ろに何かいると思い、身体ごと後ろを向く ]
……???
あ、私に驚いたんですね。
[ 納得したように呟き、三人に向き直る ]


ミツツボアリ
ほー、たしかに犬耳と鹿の角……っぽい感じはしますね。


百郷葵
…………っ!
( またやっちゃった……人前では抑えてるんだけど…… )
すみません……いつの間にか隣に居たので……。


サイカブト
百郷はいたく君のことが気になっているようだぞ!
その風体、クリミヤの所属ではないな。
私はクリミヤのサイカブト。君の名は?


麒麟
ご、ごめんなさいね?驚かせるつもりじゃなくてーえっと……。
[ 百郷がしょんぼりしたように見えて、言葉を探す ]
?私が気になる……?
あっ、はい!クリミヤは初めてです!私はニコって名前、よろしくお願いします♪
[ ぺこり、とお辞儀をする ]
 


ミツツボアリ
私もサイカブトさんと同じく、クリミヤで働いてます。


百郷葵
わたしは百郷 葵です。宜しくお願いしますね。
それで、実は入り口で君を見つけて、それで何のアニマルガールか当てようとしたんだけど、全然分からなくて……。
教えて貰ってもいい?
( なぜ始めっからこんな感じに聞かなかったのか…… )
[ 百郷は自分の行動を少し反省していた ]
( まあ、面白くなりそうだからいいんだけどね )
[ 反省したからと言って改善するわけでも無いが ]


麒麟
あ、もしかして不思議なアニマルガールって私なんですか?
そっかぁ……。
[ 少しだけ残念そうに呟く ]
ええっと、私はキリン(麒麟)のアニマルガールですよ。
耳はオオカミ、角はシカのものです、一応。
[ 自身の角を見ようと上を向きつつ、手で角を触る ]


百郷葵
へぇなるほどキリン……。
( 確か中国の、妖怪だったか神様だったか……というかUMA以上のレアアニマルガールじゃん……! )
ありがとう!これでスッキリした!
ちなみに、ちょっと耳に触らせて貰ったりしても……?


麒麟
えと、耳を?
[ 百郷の申し出を聞き、そちらを向く ]
……あら?
[ 三人を見て、何かに気付いたような表情になる ]
……良く見たら、あなた方って不思議!特に百郷さんっ!
[ 少しはしゃぎながら三人に近付く ]
人間なのにアニマルガールみたい!これは耳?
[ と、百郷の耳を覗き込む ]
ぜひぜひ、お話してみたいです。この後カフェとかどうかな?


百郷葵
( 一発でバレた……!? )
[ 少し動揺を隠しながら ]
おぉ!よくわたしが人間だとわかりましたね。
実はこの耳機械なんですよ。
そして是非ともご一緒させて下さい。
( なんで分かったかも聞きたいしね……まあ謎の超常パワーとかならどうしようもないけど…… )


サイカブト
うむ、ではクリミヤは我々が案内しよう!


ミツツボアリ
そうですね!丁度おいしい蜜があるんですよー♪


麒麟
わぁ、嬉しい!
[ 手を合わせながら微笑む ]
それで、このパンフレットにあるカフェがいいなーって思うんです、ああでもその蜜も気になる──
[ こうして、百郷の尾行により出来上がった一組が、ハニカム本館のカフェで一時を過ごす ]
[ 百郷がニコの耳を触ることが出来たのか、ニコが百郷を見抜いた理由は語られたのか ]
[ それを知るのは、四人だけ ]
[ 少なくとも、自然の雰囲気を感じられるカフェでの語らいは、彼女たちの安らぎになったことであろう ]
──fin──



◆キャスト

百郷葵: isume

麒麟: LiLy

サイカブト: ZAKU

ミツツボアリ: shobotan


Icon images are stored in Google Drive / tags: ロールプレイ クリミヤ昆虫自然博物館

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧