嫉妬

ページ名:嫉妬

「はぁ……暇じゃの……」

「こういう時はなんとも面白くない」

気ままに空を飛ぶアキちゃん

「……ん?そこにおるのは……」

「……で、ということなんだけど……」

「ほう、ルー坊じゃの……どれあいさつに……」

そう言って近付こうとすると……

「へーっ……この動物がどうなってるの?」

「あのこれはね……」

そこにはルークとルークと同じくらいの少女が居た

「………つまらんのう……」

そのまま飛び去るアキであった


・・・・・・・・・

(なんじゃ、ワシらしくない)

いつもならルークに飛びかかるのだけど

どうも心のモヤモヤがある

「………はぁ……」

(やっぱワシより同じヒトが良いのじゃろうか……)

ピーッピーッピーッ

「あら、呼び出しじゃ…………」

ピーッピーッピーッ

「……しゃーないのう……」

(ルー坊だったら……はぁ………)

 

「おかしいな……いつもなら早く来るのに」

ルークは不思議に思っている

パタパタパタ

(げっ、ルー坊じゃ……)

「アキちゃん?」

「………」

無言のまま降りるアキ

「大丈夫?いつもなら早く来るのに……どこか具合が悪いの?」

「……べつに、ワシはいつも元気じゃ」

「でもおかしいよ……なんか声もいつもより……」

「……ルー坊は……」

「ん?」

「ワシより結局ヒトが好きなのか?ワシより!」

「!?」

急に大声を出すアキ

「あーあーそうじゃろうな!昔はワシのことを親しんでおったが」

「今じゃ全くなんとも思っとらん大人達のようにルー坊も……」

「アキちゃん……」

「結局ワシは……捨てられて……ぐすっ……」

涙を流し始める

「やっぱり…ぐすっ………ワシ、色気がないから……」ポタポタ

続きを言おうとした時

ギュッ

「!?」

「……そんなことないよ、アキちゃん」

「僕はアキちゃんを捨てないよ、どんなことがあっても」

「ルー坊……」

「まだ僕もまだわからないことがあるけど」

「それでも必ず僕がアキちゃんを守るよ」

「ほ、本当か?」

「うん……本当だよ」

「う……」ポタポタポタ

「うわあああああああんっ!わああああああああんんっ!」

アキは泣いた
ルークはその彼女をただただ抱きしめた

・・・・・・・・・・

「大丈夫?」

「うん、もう平気じゃ!」

「じゃあ僕を空に連れてってくれないかな?」

「任せるのじゃ!」

パタパタパタ

「綺麗じゃろう……」

「うん、綺麗な夕焼けだね……」

「夕焼、小焼の、あかとんぼ~」

「負われて見たのは いつの日か~」

二人で童話を歌う………

「で、思ったんだけど……どうしてあんなに怒ってたの?」

「そ、それは……ルー坊が他の子と………その……」

「あーあの子はパークに来てた女の子だよ……フレンズについて教えてたんだ」

「そ、それだけか?」

「それだけだよ?」

「……もしかして………」

「……///」

赤くなるアキちゃん

「…誤解させてごめんね。今度は誤解させないようにするから!」

「い、いやルー坊が謝ることではない!ワシが悪かったんじゃ」

「年長者なのに……やっぱりおかしいな、ワシは」

「そんなことないよ、アキちゃんは可愛いから!」

「……///」

「……///」

二人とも赤くなったのは言うまでもない


~~終わり~~

作・「ルーク・S・サンチェス」「アキアカネ「アキ」」キャラクター設定・・・ダイヤモンド


Tale

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