【RP】森林での出会い

ページ名:RP-森林での出会い

 

登場人物


 


雨宮 志乃


シンリンオオカミ「ロメオ」


ザク少佐

前書き


実施日時:2017年1月6日

シンリンオオカミ「ロメオ」の初登場ロールです。

※ロメオが話す、いわゆる「ロメオ語」に関しては、作者のNeko3さんによる訳(ロールプレイ相談チャンネルにて公開された者)を付しました。末尾に一覧を付してありますのでそちらを適宜ご参照ください。

ただし、注釈が無くてもギリギリ理解できる範囲ではありますので、注を見ずに読みきってみるのもまた一興かと思います。

 

本文



[ホッカイエリア森林地帯 PM2:00]
[一般ルートを外れているだけあって人気の少ない森林の中を、一人の女性が歩いている]


雨宮 志乃
…ふー、静かですねぇ
賑やかなパークも良いですけど、たまにはこうやって静かな場所でじっくり題材を探すのもまた一興!

…フレンズさんすら見かけないのが難点ではありますが…


ロメオ
[背後の木々がガサガサと音を立てる]
……。
[何者かが林の中を通って追いかけてきているらしい]


雨宮 志乃
…![物音に気付き、辺りを見回す]
(噂をすれば、と思いたいところですが…これはどう考えても普通の”動物”の方ですよね…)
(一応安全なルートのはずですが…音が迫ってきてるような…?)
[不安にかられ、にわかに足を速める]


ロメオ
[雨宮より前方で一際大きな音が立つ]
…。
……。
[木に積もっていた雪がドサドサと落ち雪煙を立てた]


雨宮 志乃
…っ!
[物音に怯んで立ち止まるが、何も来ないのを確認すると再び歩き出す。もはや走っている速度に近い]


ロメオ
――!
[雨宮が走り出す直前に真後ろから何者かが雨宮を押し倒す]
……。
おまえ。
…おなえ?[1]

[雨宮に覆いかぶさったまま独り言をつぶやいている]


雨宮 志乃
[予想外の出来事に身動きもできないでいる]
(…野生動物…じゃなく、フレンズさん…?)


ロメオ
ぼく。
ロメオ。
おなえ。ロメオ。
ひと? ひと。ない?[2]


雨宮 志乃
(もしかして、名前を聞かれてるのかな…?)
ヒト…の、雨宮、です


ロメオ
ひと!
[雨宮の上から離れる]
いたい。ない?
ロメオ痛いした。[3]
[穴の開いたコートを着た狼のアニマルガールが申し訳なさそうに顔を伏せている]


雨宮 志乃
いえ!大丈夫ですよ
[上体を起こし、何ともない、というように首を振って見せる]


ロメオ
だいじょ…?
う゛ー…?
[雨宮の言葉が分かっていないらしく首を傾げている]


雨宮 志乃
あー…いたくない、です[様子を察して言い直す]
…フレンズさん、ですか…?


ロメオ
ふれ…。
[首を傾げたあと気付いたように]
ロメオ!
ぼく、ロメオ。


雨宮 志乃
ロメオさんですね!
えーっと…はじめまして![軽く頭を下げる]


ロメオ
…?
[不思議そうな顔をしながら頭を下げる]
ロメオない? おなえ…?[4]
んん…?
[自分と雨宮を交互に指差す]


雨宮 志乃
あめみや、です [今度は先ほどよりもゆっくりと発音する]


ロメオ
あ。
みぇ。
みあ。
[たどたどしく反芻する]
あめ…みゃ?


雨宮 志乃
そうですそうです![ぶんぶんと頷く]
(パークに来て暫く経つけど、こういう子は初めて見たなぁ…
敵意はないみたいだけど、これからどうしよう…)


ロメオ
あ…め、みゃ。
ひかる。する?[5]
[雨宮の荷物に手を伸ばす]


雨宮 志乃
ぇ…光る…?(何のことだろう…)
[考え込んでいて、荷物を守ろうとする様子はない]


ロメオ
ゔー…。
ひかるない…。
[ひとしきり雨宮の荷物を漁ると肩を落とす]
[辺り一面に画材が散らばっている]


ザク少佐
[第三者の足音が聞こえる]


ロメオ
[いち早くロメオが気付いて足音の方向へ視線をやる]


雨宮 志乃
[つられてそちらへ顔を向ける]


ザク少佐
[木々の間から黒い戦闘服を着た大男がぬうっと姿を現す。雨宮にとっては知っている顔だろう]


雨宮 志乃
あ、ザクさん!
お久しぶりです!


ロメオ
[ロメオは焦った様子で林の中へ走っていった]


ザク少佐
……お久しぶりです。争うような物音が聞こえたもので立ち寄りましたが…。
今の子は?


雨宮 志乃
えーっと、突然押し倒されたんですけど、私がヒトだって気づいたらすぐ謝って離してくれましたよ!
たしか…ロメオちゃん、って言ってたかな?


ザク少佐
ロメオ…
聞いた事がない子ですね。
驚かせてしまったかな。


雨宮 志乃
ですかねぇ。警戒心強そうな子でしたし
…でも、なにぶん突然のことでしたから、ザクさんが悪いわけじゃないと思いますよ![ようやく立ち上がって画材を拾い集める]


ロメオ
あみゃ! あみゃ!
[林の中からロメオの声だけが聞こえる]
くろい! ぱんぱんする! くる![6]


ザク少佐
……
雨宮さんが呼ばれているのでは?


雨宮 志乃
…なんだか、ザクさんが怖がられてるんですかね…?
…ちょっと行ってみます![声がする方に一人で歩いて行った]


ロメオ
[木の陰にロメオの姿が見える]
[とても不安そうな表情で今にも泣きそうだ]


雨宮 志乃
…どうしたの?[心配そうに尋ねる]


ロメオ
くろいの…。
ぱんぱんする…した!
あ、めみゃ、いくない。
[雨宮の手を取って逃げようとする]


雨宮 志乃
あの人は、そんな危ない人じゃないよ!?
きっと、なにか間違いが…[その場に留まろうと体を引く]


ロメオ
あぶないない!
ロメオ嫌い! くろいの嫌い!
[激しく首を振る]


雨宮 志乃
あぅ…一体何があったんだろう…
(連れ戻したら余計に大変なことになりそうだし…)
[ロメオの剣幕にたじろいで足を踏ん張っていたのが緩む]


ザク少佐
[林の奥の喧騒を黙って聞く]
………。


ロメオ
くろいの、ロメオいたいした!
あみみやいたいだめ。
[雨宮を木の陰に引き込む]
あみみゃここいる。
……ロメオ。する。
[木の陰から出るとザク少佐と対峙する]
[ロメオの発する唸り声はまさに警戒する獣のそれである]


ザク少佐
[躍り出たロメオの瞳を、サングラス越しに毅然とした態度で真っ直ぐに見つめる]
初めまして、かな。
悪いが、君がなぜ憤慨しているか、
私には分かりかねるよ。


ロメオ
いたいした! ロメオないした!
[大きな声を上げるが、瞳の奥では怖がっていることが分かる]
…………? くろい…ない?
[首を傾げて少し警戒を解く]


ザク少佐
私は"いたい"してないよ。
違うヒトだと思うよ。


ロメオ
…ひとない? いたいない?
[依然として警戒したまま]


ザク少佐
あー…
ひとだけど、いたいしないひとだよ(?)
[身振り手振り]


ロメオ
ひとない? ない? ゔ?
[ザクの言いたいことは通じていないらしく頭の上にハテナマークを浮かべている]


ザク少佐
"ひと"。
[自信を指す]
でも、
"いたい"しない。
[指でバツ印]


ロメオ
おまえ。
[ザクを指差す]
ロメオない…?
[ザクを真似てバツ印を作る]
[踵を返して雨宮の元に走る]
あみみあ。くろいない?
[不安そうな顔で雨宮に尋ねる]


雨宮 志乃
うん、あの人は”いたい”しないよ[頷く]


ロメオ
…いたいない……。
[まだ怖がっているらしく雨宮のそばから離れようとしない]


雨宮 志乃
そうそう。怖がらなくていいんだよ?[頭を軽く撫でてから、一緒に少佐の元へ出ていこうとする]


ロメオ
ゔ……。あめめゃ…。いく。する…。
[怖ず怖ずと雨宮についていく]


ザク少佐
相当怖がられてるようですね。
参りました。


雨宮 志乃
どうしましょう…誰かと勘違いしてるんですかね…?


ザク少佐
どうでしょう。
…外見で怖がられてると言われてもぐうの音も出ないのですが。
[考え込む]


雨宮 志乃
どちらかというと、色を怖がってる気もしますが…それも難しいですね…


ロメオ
ななえ。ロメオ。あめみあ。
…おなえない?
[ザクを指差しながら]


ザク少佐
私は"ザク"だよ。
ザ、ク。
[子供に教えるように丁寧に発音する]


ロメオ
ZAKU.
[流麗な発音で]
Romeo.
[同様に]
Zakuわかる。ロメオわかる!
[一転して顔がほころぶ]


ザク少佐
[思わずザクの顔にも安堵の笑みが浮かぶ]
分かってもらえたようですかね。


雨宮 志乃
良かった!
これでもうお友達ですね!


ロメオ
おとも…?


雨宮 志乃
えーと…”なかま”だよ![ロメオの方を向いて言う]


ロメオ
なかま。なかまある!
[雨宮に抱きつく]
ロメオある!
Zaku……ない!
なかまない。
[雨宮の背中に隠れる]


雨宮 志乃
えっ…?
[戸惑ったように背後のロメオと少佐を交互に見る]


ロメオ
Zaku.
くろいのぱんぱんするした。
Zakuくろい。なかまない。
[雨宮の背中からザクを見る]


ザク少佐
ぱんぱん…
銃の事か?
[ロメオを一瞬見やった後に雨宮を見る]


雨宮 志乃
…動物だった時のことなんでしょうか…?
特にパークでは銃とか…撃ってないですよね?


ザク少佐
[少し考え込む]
………いや
実弾ではありませんが、
ゴム弾が装填されたライフルならば何度か。
パークで規定された警備員の緊急時の装備品の一つですが、
まさかそのことを言っているのか?
ロメオ。


ロメオ
みるした! ぱんぱんした!
くろいの嫌い! Zakuなかまない…ともだちない!


ザク少佐
私が発砲しているのを目撃して、
だから私は仲間ではないと。


雨宮 志乃
成程…
うーん、説明してもダメでしたし…[考え込む]
…でも、このまま誤解したままじゃダメです!
どうにかしてわかってもらわないと…!


ザク少佐
ロメオ。
えー…、

"ZAKU、なかま、ともだち、まもる、する"
[ジェスチャーを交えて説明する]
ために、"ぱんぱん、する"
[だが銃を撃つジェスチャーはしない]
オーケー?


ロメオ
……。
[尻尾を振る]


ザク少佐
[雨宮を掌で指す]
"なかま、ともだち"
[続いてロメオを指す]
"なかま、ない?"
["どうだろうか?"というように首を傾げる]


ロメオ
[あくび]
[そして尻尾を振る]


ザク少佐
[額に手を当てて考える]
…惜しいとは思うんですけどね。


雨宮 志乃
興味はあったみたいですけど…


ザク少佐
[サングラスを外し、ロメオに向けて目を閉じて見せる]


ロメオ
[ザクと同じようにするが、視線を外すことはない]
[尻尾は振ったままである]
あみみゃ。


雨宮 志乃
…?


ロメオ
[雨宮と一瞬視線を合わせて、大きくあくびをする]


雨宮 志乃
(…? 何か意味がある動きなのかな…?)
[一瞬戸惑ったが、
同じく視線を合わせてあくびをするような動作をした]


ザク少佐
[ロメオや雨宮と同じようにあくびをする]


ロメオ
…Zakuきらいない
なかまない。ともだちある。
[目を少し長めに閉じ、また開く]


ザク少佐
[同じように目を長めに閉じ、開く]


ロメオ
Zaku,Romeo.ともだち。
[ザクの頬を軽く舐めると、雨宮にも同じ動作をする]
Zakuくろいない。たくさんくろいある。
Zakuない。ちがうある。[7]
[耳を伏せる]


ザク少佐
[ロメオの頭を大きな手でゆっくりと撫でる]


ロメオ
[ザクを睨みつけ唸る]
…なかまない。


ザク少佐
えぇ…
[ロメオの頭から一旦手を離す]


雨宮 志乃
うーん…途中まではうまくいってたみたいですけど…
…でもとりあえず、怖がられはしなくなったみたいですかね?


ザク少佐
威嚇されるようにはなりましたけどね。
[自嘲気味に笑う]
やるだけやってみますか…
えー…
"ここ、たくさん、くろい、ない"
"zaku、なかま、アマミヤ、なかま"
[右手でザクの仲間を表現し、左手で表現した雨宮もそれらと仲間であることを表現する]
複雑か…?
"zaku、なかま、くろい、ない"


ロメオ
……わかるない。
[ザクを見つめたまま]
Zakuわかる。たくさんない。
あめみ、や。なかまない…?[8]
[雨宮に牙を剥く]


ザク少佐

"あまみや、ロメオ、なかま、ある"


雨宮 志乃
[少佐のほうを見てから慌てて頷く]


ロメオ
……。
[雨宮を見つめる]


雨宮 志乃
…[少し考えてから、おもむろに口を開く]
”あめみや、ロメオ、なかま”
”Zaku、あめみや、なかま”
”…みんな、なかま、ある”[それぞれを指し示しながら、ゆっくりと言う]


ロメオ
……?
Zaku、あみみや、ロメオ?
[雨宮の髪をくしゃくしゃにする]
……なかま?


雨宮 志乃
[頷く]


ザク少佐
[少し考えて頷く]
[ロメオの髪をくしゃくしゃにする]


雨宮 志乃
[考えてから、少佐のあとに続いてロメオの髪をくしゃくしゃにする]


ザク少佐
[続いて雨宮の髪も控えめにくしゃくしゃにする]
(なんだこの状況)


ロメオ
~~♪
[嬉しげな表情になる]
なかま!


雨宮 志乃
[少し戸惑ってから少佐の髪もくしゃくしゃにした]
(…とりあえず、何とかなったみたいで良かった)


ロメオ
ロメオ。なかまある!
[踵を返して林の中に姿を消す]
――――ォゥ
[しばらくしてロメオの遠吠えが響いた]


ザク少佐
…なかま。
[ポツリと呟く]


雨宮 志乃
[満足げに微笑んだまま、小さくうなずいた]


ザク少佐
久々に倒れそうなくらい疲れました…。
あんな子が、まだパークにいたんですねえ。


雨宮 志乃
ですね…。まぁ、人慣れしてる方がむしろ珍しいといえばそうなんですけど…


ザク少佐
言葉が通じないパターンは初めてです。
何か彼女の出自に理由があるのかもしれません。


雨宮 志乃
そういえば、珍しくアダ名じゃなさそうな名前もありましたしね…
何か特別な個体がもとだった、んでしょうか…


ザク少佐
ロメオ…
どこかで聞いた事があるような……
思い出せません。


雨宮 志乃
でもまぁ、どうであれ良い子でしたから!
いつかまた会えるといいなあ…
…いや、近日中だとちょっときついかもですけど
[枝や地面による切り傷を見つつ苦笑]


ザク少佐
きちんと消毒しましょう…。
[腰の救急パックからガーゼやテープ、消毒液を取り出し、応急処置を施す]


雨宮 志乃
ありがとうございます!
でもザクさんのほうがやばいですよ…!
[手が届きにくそうな箇所だけ少佐のほうの応急処置を手伝う]
…さて、では私はここで!
[一礼した後、画材を持って木々の合間に消えていった]


ザク少佐
[雨宮に別れを告げ、切り株に座り込む]


ザク少佐
(あんな子がまだパークにいたとはな…)
[風に揺れる木々を眺め、一人物思いに耽る。ひとまず"なかま"と認められた彼だが、ロメオの正体…、彼女が何者なのかが掴めない状況では、仲間として認められた嬉しさもどこか上滑りしてゆくのだった]
(やはり…、このままでは駄目だろうな)
[切り株から立ち上がり、一人決意を胸に帰路につくのだった]


ロメオ
(……)
[木々の合間からひっそりと雨宮の護衛をしていたロメオの胸中は、初めて出来た仲間の嬉しさに溢れていた]
[その表情は笑顔で、ホッカイエリアの雪の中一人走り回るのだった]
[彼女が"なかまのなかま"を知るのはもう少しの話――]


[fin]

 


◆注の一覧

[1]おなえ→お名前
[2]人じゃない?(フレンズなの?)
[3]痛くない?痛くしちゃったかも…
[4]名前は?
[5]ひかる→カメラ
[6]その人は危ないからこっちに来て!
[7]ザクが黒い人じゃないことは分かった。でもザクの他にもたくさんいた。だからザクは仲間(群れ)じゃない=ADLBの群れにいる少佐は自分の群れに入れられない
[8]少佐が黒い人じゃないのは分かる。でも他の人はそうじゃないかわからない。少佐と雨宮さんが仲間なら、雨宮さんはぼくを騙してたの?

 

 

 


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キャスト


雨宮:Nordic

ロメオ:Neko3

ザク少佐:ZAKU

編集・校正:Nordic

 

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