シンリンオオカミ

ページ名:またの名をロメオ

動物名: シンリンオオカミ
愛称: ロメオ
所属: なし(ホッカイエリアでの目撃談多し)
管理権限: なし

アニマルガール概要

ロメオはシンリンオオカミのアニマルガールです。
所謂”ネームド”と呼ばれるアニマルガールで、その元は2003年アメリカ合衆国アラスカ州ジュノー郊外のメンデンホール湖に現れた個体と特定されています。この狼はロメオという名前で親しまれ、数々の人間や動物と有効的な関係を築いてきましたが、密猟者により殺害されました。ロメオの毛皮は剥製業者により加工されましたが、ロメオを愛おしむ人々によって取り戻され現在もアラスカ州ジュノーに保存されています。
この理由から、何故ロメオがジャパリパークでアニマルガールとして現れたのかその理由は判然としていません。

ロメオは何らかの理由によりアニマルガールでありながら野生としての本能が強く残っており、他のアニマルガールのように手足や人間の言葉を使うことを苦手としています。しかしながら彼女は人間の真似をし、意味を成さないながらも会話を試みようとした例がいくつも存在します。
これまでの遭遇例からロメオの外見はタイリクオオカミのそれとほぼ変わりませんが、黒色のコートを羽織っている事が特徴です。稀に狐色やクリーム色のコートを着ていることがありますが、その理由は判明していません。またコートの下もタイリクオオカミの服装とほぼ同じでありますが色があせていることが特徴です。
けものプラズムによる耳と尻尾は黒色でよく出没するホッカイエリアにおいては目立ちますが、彼女は雪を身にまとうことで景色と同化し身を隠すことに成功しています。これは普段身につけているコートも同じであり、寒さから身を守る手段としてよりも身を隠すための手段として用いているようです。


以下に示すオーディオログは、パークガイドが偶然ロメオと遭遇した際録音されたものです。

+オーディオログ No.02-音声を再生します。

パークガイド(以下ガイド): こんにちは。私は████。あなたは…?
ロメオ: ……ロメオ。
ガイド: ロメオさんですか。ロメオさんはここで何をしているのですか?
ロメオ: …ロメオ。わかる。ない。
ガイド: すみません、何を仰りたいのか…。
ロメオ: ロメオ! ぼく。いる! いるない! ロメオ、ぼく!
ガイド: え?
ロメオ: いる。ない。ない。ここ、いる。ない。わかる。ロメオ…? ぼく…?
[ロメオの走り去る音]
ガイド: ロメオさん! ……行ってしまわれましたか。

ロメオのこの特徴は情報量の不足が原因であるとの提唱が兵頭サンドスター専任研究員によりなされています。
以下にその提唱を引用します。


他のネームドアニマルガールは、アニマルガールになるための情報が十分に存在するためアニマルガールになることが出来ました。情報が十分に存在するということは、人が確固たる一個人である理由がその個人の積み立ててきた歴史にあることと同じで、その動物がアニマルガールになる理由として足るものであるということです。簡単に言えば、2010年代に流行した擬人化というもののように、それを別の形に変えながらも元の形を維持することが出来るということです。しかし、ロメオにはそれがない。彼女にはアニマルガールたりうるための情報量が少なく、むしろ何故アニマルガールになることが出来たのか不思議でしかないと言えるほどです。つまるところ。彼女は本来アニマルガールになる素質がないのです。
…語弊がありますね。水を入れたコップを想像して下さい。コップがシンリンオオカミ、その中にある水が情報となります。ネームドアニマルガールはその水が特別なのです。故に”ネームド”という特別な存在になれる。しかし、ロメオの場合水しか入っていなければその量も少ない。それなのに彼女はアニマルガールとして存在している。これが他のネームドとロメオとの相違点です。
この状態が長く続くことは彼女にとって良くない影響をもたらすでしょう。通常アニマルガールがアニマルガールの姿を保てなくなる条件としてサンドスターの枯渇が挙げられますが、ロメオの場合それだけでなくアニマルガールのロメオである事自体が彼女の存在を保てなくなる要因になるでしょう。彼女を救う手立てを模索するべきです。
彼女がジャパリパークに現れたことで保護をすることが出来ました。ならば次にすることは研究。そして彼女の支援です。
我々の理念。保護・研究・支援。今こそこれに則り行動すべき時でしょう。

この提唱が正しいものであるかは現在検証が行われています。
幸いロメオは人間の前に姿を現す事が多いため検証の機会は確保できるでしょう。ロメオがジャパリパークにアニマルガールとして出現した以上我々は彼女が少しでも長く生存していられるよう総力を以てバックアップに当たるべきです。

 

動物概要

シンリンオオカミ(Canis lupus lycaon)は北米からユーラシア大陸に広く分布するタイリクオオカミ(Canis lupus)の亜種であるハイイロオオカミの更に亜種であるとされています。ハイイロオオカミを含む亜種を総称してタイリクオオカミと呼ぶ場合もありますが、ロメオはこの中に含めるべきではないでしょう。この理由からタイリクオオカミ亜種ではなくハイイロオオカミ亜種として分類しています。
シンリンオオカミの生態は他種の狼と同じようにパックと呼ばれる群れで生活するもので、ロメオのように単独で行動する個体は群れから脱落した個体か、新しく群れを作るため独立して間もないものだと考えられています。パックの中では厳しい社会構造が形成されていますが閉鎖的な構造ではなく、外からの訪問者を受け入れた例も確認されています。憶測となりますが、ロメオは人間とそのペットたちを自身のパックとして認識していた可能性があります。
国際自然保護連合(IUCN)では絶滅危惧種として分類されていませんが、シンリンオオカミの個体数と生息域は非常に狭くカナダでは独自にこの種を絶滅危惧種として指定しています。シンリンオオカミの生息域はコヨーテの生息域と似通っているが原因のひとつであり、現在残っているシンリンオオカミの個体もその40~50%程はコヨーテとの交雑が起こっていると推測されています。


アニマルガール ネームド 哺乳類 ホッカイ

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧