オオソリハシシギ(ラポ)

ページ名:オオソリハシシギ(ラポ)

アニマルガール情報

 


動物名:オオソリハシシギ

愛称:ラポ

所属:不明

管理権限:

アニマルガール概要:彼女は第3█回パーク浅海域生態系調査に於いて、アンイン地方北部の干潟で発見されました。恐らくパークに飛来した際に、誤ってサンドスター高濃度地帯に突入し、フレンズ化してしまった個体だと考えられています。

発見当初は怯えた様子で干潟の真ん中に座り込んでおり、職員が保護しようと近づいても、立ち上がろうとする気配は見受けられませんでした。数時間の説得の末、なんとか保護に成功しました。

性格:彼女はとても奥手な性格をしています。職員が会話を試みた際も、決して目を合わせようとはせず、常に自分の膝のあたりに目を泳がせたまま会話を続けていました。

またその為他のフレンズともコミュニケーションが取れないのか、彼女と親しい関係にある職員や来園者、アニマルガールは未だ確認されていません。職員が定期健康診断の為に彼女のもとを訪れる時には、彼女は決まって空腹状態であり、満足な食事が取れていない状況であることが容易に推測できます。

この空腹状態は、その引っ込み思案な性格ゆえにジャパリまん等の配給を行っているラッキービーストに近づいたり話しかける事が出来ていない事に起因していると考えられます。ただ渡り鳥の特性か、好奇心だけは人一倍強いらしく、伏し目ながらもパークの職員に何かを尋ねる様子が度々確認されています。

特筆すべき事は、その忍耐力の強さです。上記のように他者とのコミュニケーションはかなり苦手としていますが、それを克服しようとする努力を怠る事はありません。常にどう振る舞えば他のアニマルガールと上手くやっていけるのか、どのような話し方が適しているのかを考えているようです。
ただ実行に移せる事は少なく、ひたすらに考えた物事も全て自らの内に納めて終わってしまう事が度々あります。

ラッキービーストさん、ジャパリまんを開放区内でフレンズの皆さんに配ってるんですよね。私もお腹が空いたときとかに欲しいなぁっていつも思うんですけど…お話が上手く出来なくって…貰う側なんだからもっと誠意を尽くさなきゃって思って色々考えているんです。「ジャパリまんちょうだい」だと馴れ馴れしいから「ジャパリまんを頂けないでしょうか」とか…
いや、まだ微妙な感じですね…「おいそがしいところ申し訳ありませんがジャパリまんをわたくしめにいただけないでしょうか」とかだと良さそうですかね…
…ごめんなさいこんな事を聞いてもらって…私って変な子ですか…?

頭を悩ませているうちに方向性が大きくずれていってしまう事も多々あります。この癖には本人も気付いていないらしく、他者に指摘されて初めて話が脱線している事に気が付きます。真剣な話題について話し合っている時も例外では無く、それ故に話を逸らしたがっているのではないかと他者が彼女に対して不信感を募らせてしまう事があるようです。

また対話を重ねていくうちに、彼女の本質についても段々と分かってきました。普段は憶病で意思疎通を苦手としていますが、興味を抱いたある特定の事柄については異常なほどに心血を注ぎます。他者に聞き込む事も厭わず、より能動的になる傾向にあります。この時には普段は顕れない論理的思考力も発揮され、調査が出来る場所の決定、そこへの所要時間や最短ルート、またスケジュール立てもしっかり行う事が出来るようです。が、結局のところは体力が伴わず、この努力が水泡に帰してしまう事も少なくはありません。

見かけに似合わず良く食べる方でもあり、普段何かを口に出来る事が少ない事も手伝ってか、与えられれば成人男性が食べる量の二倍は食べます。食べるというよりは詰め込む様子に近く、喉を詰まらせてしまうこともあるようなので、一度に大量の食物を与えることは避けるべきです。
また代謝を自らの意志である程度調整する事が出来るようであり、回数は限られますが、食物を効率よく吸収して筋肉に回す量を増やし、脂肪の増加を抑えることが出来るようです。これらの身体的特性は二回目の定期健康診断において判明しました。これは元動物の渡りに用いる生体的特徴が発現したものと考えられています。

 

容姿:上から下にかけて灰褐色から淡い褐色へとグラデーションのかかった衣服を着用しており、髪色は深茶色、また同色の翼を持っています。頭頂部から突き出て、前方に反った特徴的な髪の基部は桃色で、先に行くほど黒くなっています。また長く黒いブーツを履いており、装飾品については胸元に鮮やかな桃色のリボンを着けています。臀部には黒い尾が見受けられます。
全体的に幼児体型であり、これは恐らく幼鳥がフレンズ化したからであると考えられています。低身長であり、数年前に発見された同種のアニマルガールと比べて肉付きが良いように思えます。
 

野生解放:「Ephemeral Wings」
直訳すると「儚い翼」。翼の一時的な肥大化により、通常よりも機敏に飛びまわる事が出来るようになったり、自らを翼で覆い、外界からの物理的な衝撃を緩和する事が出来ます。但し、彼女の体力面もあってか開放できる時間はとても短く、野生解放終了後はサンドスターが十分に供給されるまで暫く動く事が出来なくなります。


元動物について

オオソリハシシギ(大反嘴鴫、学名:Limosa lapponica

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンイン地方管理センター:送付されてきたパーソナルデータを本部のメインサーバに送信した所、重複するデータが確認されました。よってこのデータは受理できません。

 

██ ██:なんだこのデータは。メインサーバに重複したデータがある。遺伝子解析結果も含めて地方管理センターに昨日送信したが、受理されずに差し戻された。もしかして調査班の奴ら、誤って登録済みのアニマルガールを送ってきやがったのか。とにかくこれに頓着していては他の作業が進まないから、メインサーバのデータを参照して、前回の登録時に足りなかった部分を付け足しておこう。

 

アンイン地方管理センター:送られたパーソナルデータは正常に送信出来ました。

 

 

 


-

 

 

 

 

 

 

 

 

+備考-

当データが受理された五ヶ月後に匿名の試験開放区所属職員から送られた文書

+開示請求をしますか?(上位権限保持者にのみ有効)     はい ・ いいえ-

承認されました。閲覧可能期間は一ヶ月になります。

宛先:test_release_area_mainserver@japari.co.jp

送信者:anonymous

件名:オオソリハシシギ(Limosa lapponica)のアニマルガールについて

 

 

 

こんにちは。私情により無礼を承知で匿名と言う形でこのメールを送らせて頂きました。

最近オオソリハシシギのアニマルガールと接触する機会があったのですが、その時感じた疑問をここで質問させて頂きたいと思います。

五か月前に本部メインサーバのオオソリハシシギのパーソナルデータに修正・加筆があったかと思われます。

まず容姿。加筆後には「また同色の翼を持っています」「臀部には黒い尾が見受けられます」とありますが、私が接触した個体には翼や尾は一切見受けられませんでした。これはパーソナルデータの記述と食い違っています。私が以前に彼女のパーソナルデータを参照したときはこのような記述はありませんでした。加筆後にも彼女のもとを数回尋ねましたが、特に容姿に特別の変化は見られませんでした。

次です。

発見時期についてです。加筆後には「第3█回パーク浅海域生態系調査に於いて」となっていますが、彼女を初めて担当した時期から考えれば、明らかに不自然です。彼女がサンドスターによってアニマルガール化を果たしたのが五年前の205█年。私が彼女の身辺管理に充てられたのはその3ヶ月後。対して、文中にある第3█回パーク浅海域生態系調査が行われたのは一年前の206█。その間四年ものブランクが生じてしまいます。恐らく、本来は五年前に行われた第2█回パーク浅海域生態系調査で発見されたのではないでしょうか。

次に、性格について。文中には「彼女はとても奥手な性格をしています」とあります。これは彼女の何処を見てこう書き直されたのでしょうか。彼女は決して奥手ではありません。確かに自ずから発言をしようとはあまりしない傾向にありますが、何かしらの契機を与えられれば何の問題も無く話し始めます。また、目は必ずこちらに向けて話します。彼女が目を逸らすような場面を、私は今まで一度も見た事がありません。引っ込み思案では無く、もっと峻峭な性格をしている筈です。私は彼女に幾度となく自分の本心を見透かされ、核心を突くような言葉を投げかけられました。この記述には誤りがあるとしか、私は思えません。

そして、野生解放について。随分と大仰な名前を付けられたものですね。私が知る彼女はその野生解放すら出来ないのですよ。これは確かな事です。彼女は、オオソリハシシギは、その本来の形質をほぼ失っています。現状それによって先程も書いたように羽、尾などは一切見受けられません。一体加筆を行った人間は、何を見てそう書き足したのでしょうか。

彼女はかつて自らを「もっとも脆い個体である」と評価しました。彼女は今、体内に存在するサンドスターによってのみ生かされています。またこれについては深く掘り下げませんが、過去の自分が関与した事件について今でも深く後悔し、嘆いています。

どうか、本来の彼女について、正しい記述をしては貰えないでしょうか。かつて身辺管理を担当した、私からの願いです。

当データの、全面修正を要求します。

 

 

 

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+追伸-
+表示には再度権限認証が必要となります。認証を行いますか?         はい ・ いいえ-

認証完了。

追伸

 

訂正があります。

記述と合致する個体を見つけました。

ただし、どうやら全くの別個体のようです。同じ種が群島に飛来して、アニマルガール化したのでしょう。

よって修正では無く、元データとの分離をお願いします。

登録情報が重複しているため、LBの認証機能と干渉しあって別個体にジャパリまん等のアニマルガール全体に等しく行き渡るべき食料が行き届いてません。

可及的速やかにお願いします。

また、私はこれ以降連絡を取る事が出来なくなります。

匿名で失礼しました。データの修正を待っております。

 

 


 

 

 

+[修正完了データ]-

 

 

 

 

 

 


オオソリハシシギ画像引用元:

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%82%BD%E3%83%AA%E3%83%8F%E3%82%B7%E3%82%B7%E3%82%AE


アニマルガール 鳥類 未所属

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