CEL-2-871/BG“バアル”

ページ名:CEL-2-871_BG

セルリアン管理番号: CEL-2-871/BG

種別名: Baalim gularum

世代区分: 第2世代

脅威レベル: 4(危急避難)

駆除状況: 未駆除

規定対応手順: CEL-2-871/BGの発生を確認し、駆除を行う場合は必ずハンターには十分な食事を摂らせてから交戦させて下さい。ハンターは必ず5人以上で編成し、空腹を感じたものから後方に一時撤退し軽食を摂り、ローテーションしてください。職員の支援部隊は十分な量の軽食を持って距離を保ちながら支援してください。群体一つあたりの数が10体程度までに減った場合、逃走を防ぐために支援部隊はハンターに専用のバキューム器を支給してください。

説明: CEL-2-871/BG、通称“バアル”は何らかの食べ物から輝きを奪い、新たな種として確立したと考えられる無数の蝿型小型セルリアンの集合体であり、大型の蝿の形状を維持したまま飛行します。

CEL-2-871/BGの周囲█mに存在する生物は通常の█倍の速度で血糖値が低下し、空腹を感じます。対象が十分に空腹を感じるとCEL-2-871/BGは“わざと”攻撃を受け、群体の一部を切り離します。切り離された群体は極度に密集し、何らかの料理の形状(甘味系が多い)へ変化します。

CEL-2-871/BGの効果範囲にいる空腹を感じている生物(とくにアニマルガール)はこの料理型セルリアン(Uvam botrus,CEL-2-871/UB“酸っぱい葡萄”と定義)を食べたいという衝動に駆られます。CEL-2-871/UBを摂食した場合、このセルリアンは腸から神経に侵入し、満腹中枢を麻痺させます。CEL-2-871/UBを摂食するほどに空腹感と食欲を刺激されるようになります。CEL-2-871/UBに曝露された対象が十分に警戒心が薄まると、CEL-2-871/BGは対象にゆっくりと近づき全身を覆うようにして輝きを吸収します。神経に侵食しているCEL-2-871/UBは曝露対象を外部のサンドスターから遮断し、一定間隔で抗生物質を投与し、海水を服用することで駆除することが可能です。

交戦対象がCEL-2-871/UBに興味を示さない場合、CEL-2-871/BGは蝿の形状を保ったまま本格的に交戦を開始します。攻撃を受けそうになると、鰯のベイト・ボールのように各固体が散開して距離感を錯乱させます。地形も利用するなど極めて狡猾な生態が確認されているほか、第2世代型セルリアンの特徴である石が各小型セルリアンに一つずつあるため、一括での除去が困難ですが、一つ一つの強度は低く、野生解放による音波や風圧の攻撃が効果的であることが判明しています。

複数のCEL-2-871/BG群体が同時に数を減らした場合、合流してもう一度大きな個体を作り直す習性があります。近くにいるCEL-2-871/BGの位置をある程度認識していることを示唆する実験結果があり、これを利用した索敵方法が現在検討中です。

 

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封鎖区域内の出来事のため、CEL-2-871/UB曝露対象への事後インタビューとなります。

インタビュー対象: サムライアリ

インタビュアー: CDC職員███

 

<再生開始>

 

インタビュアー: ではサムライアリさん。CEL-2-871/UB曝露時の出来事、ケーキのセルリアンについてなるべく詳しくお願いします。

サムライアリ: うむ、メルビィと一緒に封鎖区域探索の護衛をするように言われ、クリミヤの人もメルビィが一緒なら平気だろうって。それで“みとーくいき”?とかいうところに来たのは覚えてるのだが……。

インタビュアー: 未踏区域、食堂のような所でしたね?

サムライアリ: そうだ。ご飯を食べるところだな。そこにでっかい蝿みたいなセルリアンがいたのだ。

インタビュアー: 戦闘の様子について説明してください。

サムライアリ: まず二人がかりで戦いを始めた。当てたと思ったら散って避けるから中々決定打にならない厄介なヤツだった。そして妙なことに段々と腹が減ってきたんだ。それも妙に早く。

インタビュアー: それで、どうしましたか。

サムライアリ: 腹が減っても戦は続けざるを得ないからな、やっと攻撃が上手く当たったと思ったら、切り分かれた欠片が美味しそうなビスケットに変わったんだ。

インタビュアー: それで、食べたと。セルリアンがお菓子に変わるなんて変だとか危険だといった認識は?

サムライアリ: 今となれば可笑しいのはわかる。しかし何故かあの時食べずにはいられなかったのだ。

インタビュアー: 味や食べている最中の詳細についてお願いします。

サムライアリ: 程よい甘みとサクサクの食感。あれは絶品だった……我を忘れて辺りに落ちているビスケットを貪った。食べれば食べるほど腹が減って、でも腹が減るから口にビスケットを入れないと落ち着かなくて。

 

[サムライアリはひどく怯えた様子で早口気味に話す]

 

インタビュアー: 次に覚えている記憶は?

サムライアリ: 強い衝撃と、天井。

インタビュアー: CEL-2-871/BG駆除後にリヴァイアタン・メルビレィにより昏倒。撤退して医療施設でサンドスター遮断、抗生物質投与、海水服用などの処置を受けた後に回復。リヴァイアタン・メルビレィの証言と一致します。

サムライアリ: そのあとのことは……。

インタビュアー: いえ、これまでで構いません。ところでインタビューのお礼に用意したこのビスケット、要りますか?

[編集済]

 

<再生終了>

 


画像提供: idola様


セルリアン 第2世代 脅威レベル4 未駆除

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