ジャパリパーク内特別区画”試験解放区”

手を取り合い、ともに生きる世界を目指して。

 

　“試験解放区”は、カントーエリアを中心に複数エリアにまたがり、およそ10平方キロメートルに渡って定められた、パークエリアともサファリエリアとも異なる特別区画……「ヒトとアニマルガールが、ともに暮らす都市」です。

　2022年より開始された西之島新島の調査において、アニマルガールという存在と邂逅を果たした調査チームは、彼女たちがヒトと同等の知能を持ち、言葉による意思の疎通が可能であることに、驚きと喜びを覚えました。未開の島で、それまで基底動物と変わらない野生の暮らしをしていた彼女達の中には、調査チームとの交流を続ける中で、我々ヒトとその文明に興味を抱くようになり、やがてジャパリパークの建設が始まると、それに協力してくれる者まで現れるようになりました。

　……いずれ本当の意味で、ヒトとアニマルガールが、対等に暮らせる日が来る。

　当時アニマルガールと接した研究者の誰もが抱いたという夢を、現実のものにするべく、20██年█月、「アニマルガールに“限りなくヒトと同等の文化的生活”を行わせる大規模実験の場」として、“試験解放区”は設立されたのです。

　20██年現在、ジャパリパーク職員を含めたヒト・アニマルガールを合わせた試験解放区総人口は█万人に上り、ヒトの都市部と変わらない生活・経済活動が、日々営まれています。
 

 

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◆アニマルガールの教育機関「園立ジャパリ学園」

　アニマルガール達が、ヒトの社会のルールを十分に理解しないまま、感情と本能の赴くままに行動したり、ヒトならざる野生の力を振るうことがあれば、ヒトとアニマルガールとの信頼関係は易々と崩れることになるでしょう。通常、パークエリアでヒトと触れあうアニマルガールに対しては、各エリアの管轄機関によって最低限の倫理教育を施すことが義務づけられていますが、試験解放区で暮らすためには、「街」というヒトの巨大な群れの中で生きるための、一層高度な、そして体系的な知識・教養の習得を要求されるのです。
　「園立ジャパリ学園」は、パーク倫理保安局教育部によって運営される、主にアニマルガールのための教育機関グループです。試験解放区への永住を希望するアニマルガールは、担当飼育員による推薦を受けたうえで、以下に示すグループ所属の教育機関のうち、どれか１校を卒業しなければなりません。（初等教育年数1年＋中等教育年数2年、計3年。成績優秀者への特別進級制度あり）
　
・ジャパリ中央女学院
　試験解放区のほぼ中央に位置する、グループ校の中で最大の規模を誇る教育機関です。様々な種類のアニマルガールが在学しており、日々勉学に励んでいます。また、ヒトの学校と同様に、放課後は部活動も盛んに行われており、体育祭や文化祭といった学校行事もあります。
　卒業生は、アニマルガール各自の個性を生かした様々な職種に就き、活躍している者が多いのですが、隣接する“学園都市区”にある園立ジャパリ大学へ進学し、さらなる学問を修める者も少なからずいます。

 

・東部うみのかぜ女学院
　試験解放区の東部に位置する、主に水棲系哺乳類・魚類などのアニマルガールに特化したカリキュラムが組まれた教育機関です。大規模なプール設備が複数あり、他のグループ校が水泳部の練習や水泳大会のために借りることもあります。
　卒業生は、水産会社や水質試験場、各エリアビーチのライフセーバーなどで活躍しています。

 

・西部とおいそら女学院
　試験解放区の西部に位置する、主に飛行能力を持つ鳥類・昆虫類のアニマルガールに特化したカリキュラムが組まれた教育機関です。校舎が縦に長くスリムであり、その分、広大な敷地を高木類の人工林や大規模なアスレチック施設が占めています。
　卒業生は、パーク内の空港や航空自衛隊で衝突警戒班となるほか、運送業やレスキュー隊としても活躍しています。

 

・南部ゆめのさと女学院
　試験解放区の南部に位置する、ＵＭＡ（神話・伝承を起源とする生物）や、かつて存在したと考えられている古代生物のアニマルガールが通う教育機関です。
　彼女達は、往々にして我々の理解の範疇を越えた能力を有しており、それは時に大きな事故を引き起こします。またその“実在するかどうかが定かではない”という出自ゆえに、他のアニマルガール以上に、精神面でのケアが重要となります。そのため、他のグループ校とは異なる特殊な教育を受けた職員と、耐久性に優れた設備が優先的に投入されています。

 

・北部ひとのさき先端教育学院
　試験解放区の北部に位置する特殊な教育機関です。他のグループ校がアニマルガールのための教育機関であるのに対し、この機関はヒトのための施設、すなわち「試験解放区への永住権を必要とする、パーク職員および特別に許可された来園者」のための、研修施設なのです。
　アニマルガールがヒトと共に暮らすための知識や教養を学ぶ必要があるのと同様に、ヒトもまた、アニマルガールの生態や習性について理解せねばなりません。ヒトとアニマルガールが共に暮らす試験解放区の存在は、お互いを深く理解してこそ成立すると言えるでしょう。
　パーク職員や一般来園者の入学に際しては、パーク運営事務局からの直接の辞令・許可を受けた者を除いて、職員であれば「アニマルガールと接する業務の経験が１年以上・及び上司の推薦状」、一般来園者であれば「勤務先や医療機関など、しかるべき者による、永住を求める正当な理由を記した推薦状」が必要となります。そのうえで、本機関で行われる口頭面接を受けねばなりません。卒業に際しては、アニマルガールが3年で卒業となるのに対し、ヒトの場合、通常はこの機関に1年在籍するだけで卒業となります。

 

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◆試験解放区における職員の役職

　学園を卒業し、試験解放区への永住資格を得たアニマルガール達は、もはや来園者をもてなすコンパニオンでもなければ、生態を観察すべき研究対象でもありません。しかしながら、誰もがいきなり自立したヒトと同じ暮らしができるわけではありません。ヒトによるサポートをある程度行わなければならないのが現状です。
　試験解放区には、先述の教育機関を卒業し、「試験解放区恒久的管轄人員権限」と呼ばれる追加権限を付与された、特別な職員が配置されています。彼らは、アニマルガール達が文化的な生活を送れるようサポートするとともに、“アニマルガールをヒトと同様の生活環境・社会環境に置いた場合の行動調査を行う”という役割、すなわち監視と管理を行う役割も担っているのです。
　なお、彼らの統括本部は、試験解放区の区役所を兼ねており、アニマルガール達の行政手続きを行う窓口としても機能しています。
　
・試験解放区監督官
　試験解放区の都市機能・経済状況・アニマルガールの行動・誘致企業の活動など、「試験解放区全体」を俯瞰した立場から監視し、管理する役割を持つ上級職員です。10名前後の単位で、試験解放区の５つのエリア（東部、西部、南部、北部、中部）に配置されています。

・試験解放区専門ガイド（通称"専門パークガイド"）
　年数回行われる試験解放区内の見学（一般客、誘致企業、政府要人など）の際に、各施設を案内する、専門のパークガイドです。試験解放区に常駐しており、見学が行われていない時は、特殊動物研究員の補助として、アニマルガールの生活状態を把握するなど、民生委員のような役割を負っています。

・試験解放区特殊動物飼育員
　試験解放区内で暮らすアニマルガールの生活全般を支援する実働部隊です。通常、一人の職員が一人のアニマルガールを担当しますが、自立した生活を送ることができる度合い「自立度」の異なる複数のアニマルガールを担当するケースもあります。自立度の高い者に対しては、定期訪問の結果を統括本部へ報告するだけですが、自立度の低い者に対しては、ほぼ同棲のような形で寄り添い、生活指導やメンタルケアを念入りに行う必要があります。
　「ヒトの社会の中で、アニマルガールと生活を共にできる」ということから、パーク内では人気の職種ではありますが、同時にパーク内で過酷な職種の上位としても知られています。アニマルガールに最も近い場所にいる職務上、性格の不一致などで衝突を起こすケースも多く、相性の悪い飼育員が頻繁に異動を繰り返す事例もよくあります。

 

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◆試験開放区の施設

〇生活インフラ

　試験解放区には、前述の試験解放区区役所をはじめとして、警察や消防、総合病院、各種ライフラインを扱う会社など、ヒトの都市生活を支える様々なサービスを行う施設が再現されています。区役所を除いては、教育機関を卒業したアニマルガールの職員も、こうした仕事で活躍しています。

　公共交通機関としては、バスが主流です。市内を周遊する路線バスが█路線あり、主に通勤通学などで利用されています。たとえ脚力や飛行能力に優れたアニマルガールであっても、交通事故などを防ぐため、平時の移動は徒歩や自転車、バスやタクシーを利用することが強く推奨されています。鳥類のアニマルガールが他人を運び運賃を取る行為は、いわゆる白タク行為に当たるとして、厳しく取り締まられています。（道路各所では、監視カメラが２４時間の監視を行っています）

〇ビジネススクエア

　試験解放区の北東部一角には、本土や世界の様々な企業を誘致する経済特区“ビジネススクエア”があります。アニマルガールにとっては、ヒトの資本主義活動を体験・実践する場所として。企業にとっては、アニマルガールという新たな消費者層への挑戦の場として。野生動物の世界とはまた違う「生存競争」の一端を垣間見られる場所が、ここにあります。

※誘致企業のアイデアを思い付いた編集者は、ここに簡単な説明や、作成記事へのリンクを追記してください。

• アパレルメーカー「Be_ST（ビースト）」
  "STory"、"STreet"、"STrange"をスローガンに、試験解放区内外の流行ファッションを吸収・発信する、アニマルガール向けの服飾メーカーです。クリエイター事務所"Freator"とも提携しており、アニマルガール達がデザインした服飾も多くあります。
   
• けもの放送局「けもチャン」
  試験解放区に放送局を構える、園営のテレビ・ラジオ放送局です。パーク各地のニュースや施設紹介のみならず、アニマルガールのスタッフ自らが企画・取材を行った、個性豊かな番組をパーク内に発信しています。
   
• 「リーベ製菓」ジャパリパーク営業所
  
   
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〇居住区

　試験解放区の北西部～南西部は、主にアニマルガールや職員のための居住区となっています。様々なヒトの生活スタイルを再現するため、中心部に近い所では高層マンションや園営アパート、外周部には郊外をイメージした戸建ての住宅地が多くなっています。

※アパート・下宿などのアイデアを思い付いた編集者は、ここに簡単な説明や、作成記事へのリンクを追記してください。

• アパート「ルミナスハイム」
  
   
• アパート「るみはうす」
  
   
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◆試験解放区に所属する人物

※試験解放区に所属するアニマルガール・職員の記事を作成した編集者は、ここにリンクを追記してください。

【アニマルガール】

• ラブラドールレトリーバー「フラネル」
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【職員】

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本記事は、KFP作品で登場する同名称の設定を参考として、JGPの基幹設定として構成したものです。

 

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