カワセミ

ページ名:渓流の宝石

アニマルガール詳細

呼称: カワセミ

所属: ナカベエリア

管理権限: 1

容姿

やや幼い顔立ちで身長も低い.髪は緑がかった青色をベースに,前髪の中央が黒,その左右がオレンジ,長い後ろ髪は明るい水色となっており,耳元の髪と翡翠色の髪留めでまとめられた後ろ髪はとても長い.また,頭頂部周辺と翼部分には鱗に似た特徴的な斑点模様がある.額には瞬膜を再現した黒フレームの潜水用ゴーグルを着用しており,必要に応じて使用可能である. 

服装はオレンジワンピースの上に長い青のミドルコートを羽織り,赤のタイツと黒いウェーディングシューズを履いている.ミドルコートの方は撥水仕様となっているが,ワンピースは特に何もないので濡れると重くなるらしい.また,首には白いもふもふしたネックウォーマー,右手の人差し指には翡翠色の指輪もはめている.

性格

 

「……はあっ!……やりました,ハヤ(川魚)取れましたよハヤ!これ,お近づきのしるしに差し上げますね!」

----手掴みで獲った生魚を仲の良い鳥類のアニマルガールに渡そうとするカワセミ

 

一人称は「私」,二人称は「あなた」,誰に対してもさん付けで呼ぶ.見た目に違わずおてんばお嬢様然とした振る舞いで,彼女について多少関わった程度の者は好印象を受ける.これに加えて気になるものがあると立ち止まって見つめる癖があるため,好意があると勘違いして特攻,撃沈するものが多いらしい.そして,それを乗り越えて彼女に深く関わった者は後述するギャップにより大抵困惑することになる. 

 

「えっ,大きい魚を食べるときはこうするものではないのですか……?」

----秋刀魚の塩焼きを机に叩きつけて骨を粉々にするカワセミ

 

動物だったころと同様に川を泳ぐことと魚を捕ることが趣味兼特技だが,気が向けば服も着替えず水に飛び込んだり,大きい魚を捕ると骨をも砕く力で石に叩きつけたりと野性味の強い行動が目立つ.他にも,レストランで秋刀魚の塩焼きが出ようものなら骨を折ろうと机に叩きつけ,食べたものの中に骨や殻が入っていれば皿に吐き出し,挙げ句ねぐらとしているナカベエリアの洞窟は全く片付いておらずゴミ屋敷と化している.このため,初対面の印象との強烈なギャップによって距離を置く者も多いが「それがいい」と言う一部の例外もいるらしい

 

「あの娘,ちょっとおいしそうですよね……ダメ?」

----カエルのアニマルガールを狩人の眼光で見つめるカワセミ

 

本人の温和な性格もあってあまり荒事に関わることはなく,むしろ動物時代の天敵である大型鳥類や蛇などに遭遇すると反射的に近くの狭い場所に逃げ込んでしまうため,調査中ではあるが戦闘能力があるかどうか未だに不明.しかし,本来の捕食対象だったアニマルガールから見れば気になったものを注意深く観察する姿は「あれは捕食者の眼光そのもの」「眼力だけで魂を取れそう」「こわい」などと恐れられている.

 

 彼女曰く島外から来たわけではなく,島内で生活しているうちにいつのまにかこの姿になっており,戸惑いながらも変わらず生活を続けていたら調査にやってきたパーク職員に発見されて今に至るとのこと.変化後から発見までの間については,詳しく問いただしても「なんとなく生活していた」といった曖昧な返答しかしないため詳細は不明.現在はシズケサ密林を通る川上流の土手の洞窟内で生活している.この姿に関しては出来ることが増えたので概ね満足しているが,以前ほど俊敏性が出せず小回りが効かないせいで狩りの成功率が下がったことを悩んでいるようだ.

 

交友関係

サンコウチョウ
“妖精”と”宝石”,お互い似た者同士として意気投合した.カワセミはサンコウチョウのことを「サンコ」,サンコウチョウはカワセミを「カワセミ嬢」と呼び,よく連れ立って行動している姿が見られる.サンコウチョウはカワセミにだけはいつものような王子様然とした態度ではなく自然体で接しており,おてんばなカワセミの突拍子もない行動に呆れながらも最後まで付き合うなど良き関係を築いているようだ.

 

野性解放・スキル

前述のようにカワセミには多種多様な個性があるものの,野生解放に相当するものは未だに確認されていない.それゆえに生きるための力(スキル)も不明のままである.しかし,シズケサ密林の川辺にて「青緑に輝く物体が流星のような速さで川を横切り,何かが破壊されるのを見た」という報告が時折寄せられており,その青緑という特徴的な色や目撃地の偏りから,これがカワセミの野生解放と関係があるのではないかと考えられている.

 

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野生解放時には後ろ髪の水色部分と瞳が微発光し,目的となる行動を1つに絞ることで集中力が極端に向上する.また,このとき必ず瞬膜を模したゴーグルを装着することが確認されている.

 

カワセミの生きるための力スキルは”滅光ブリリアントアサルト”.野生解放による高い集中力で対象の行動を観察し,最適なタイミングでけものプラズムを全身に巡らせて低空直線飛行で突貫,対象を貫いて再度同じ位置に舞い戻る.その速度は視認すら難しく,傍目に見ると光の軌跡しか認識できない.派手な見かけに反して攻撃自体のプラズム消費は少ないが,集中力の維持に大半を割く必要があるため,直線飛行しかできないのも相まって連続使用をするほど精度が低下する欠点がある.

このことは樹木に偽装した監視カメラによって発覚したものであり,本人にそれとなく聞いても話をはぐらかして避けようとするため,本人はこの能力を知られたくないようだ.また,セルリアンが多いシズケサ密林において,駆除が行われる以前から生活を続けることが出来たのもこの能力のためであると考えられる.
何故能力を隠しているかについては不明であるが,本人が特に話したがらないパーク職員との接触以前に何かあったのではないかという推測が立てられている.

 

動物紹介~"渓流の宝石"カワセミ~

動物名(学名): カワセミ(Alcedo atthis)

種類: 鳥網 ブッポウソウ目 カワセミ科 カワセミ亜科 カワセミ属カワセミ

レッドリスト(IUCN Red List Ver.3.1): Least Concern(軽度懸念)

体長: 17cm程度

食性: 水生生物(稚魚,昆虫,エビ,カエル)

分布: 日本では基本的に留鳥,北海道のみ夏鳥.世界的には温帯付近で留鳥,高緯度地方では夏鳥.主に綺麗な水辺周辺の土手に生息

写真(野鳥の会HP): BIRD FAN (日本野鳥の会) | カワセミ全写真

 

和名「カワセミ」の由来は「川に棲む青土(ソニ)」を表す語が変化したもので,昆虫の蝉とは全く関係ない.また,漢字表記では「翡翠」と書かれ,これはカワセミに似た色を持つ宝石「ヒスイ」の由来にもなっている.他にも魚狗,川蟬などあるが,それぞれ魚を捕らえる様子,音の当て字が由来である.

特筆すべきは光を伴う鮮やかな青~緑色の羽毛だが,これ自体に色素があるわけではなく,微細構造による光の干渉(構造色)によって発色している.そのため,見る角度によって色が変化するという独特な性質がある.この特性の違いによって頭部と翼の一部に鱗のような模様があるほか,背中は特に綺麗な水色となっている.また,メスのみくちばしの下部が赤い.この他にも空中で"8"の字状に羽ばたきながら静止するホバリング飛行*1静止飛行そのものはツバメなどにも見られるが,8の字状に羽ばたいて長時間安定させることができるのはカワセミやハチドリ類など一部の鳥類のみである,瞼とは別に水中で視界を維持したまま瞳を保護することができる瞬膜などの特徴がある. 

 

日本では北海道を除けば一年中見られる留鳥であり,川の上流など綺麗な水辺の土手に巣穴を作り生活するが,巣内の雛の糞を運び出さないために巣穴の衛生環境は大抵悪くなっている.巣の外に出るときは基本的に決まった枝や石に留まっていることが多いので,一度場所を調べてしまえばそれ以降の観察は容易だろう.

狩りの際は定位置に留まるか前述のホバリングを駆使して水面をじっと見つめ,タイミングを見極めて水中に飛び込み魚を捕らえて元の場所に舞い戻る.このとき瞳は瞬膜で保護され,翼をヒレのように使うことで水中でも不自由なく狩りを行うことが出来る.捕らえた獲物は丸呑みするか,大きい場合は地面などに叩きつけて骨を砕いてから呑み込み,消化できない部分はペリットとして吐き出す.また,このようにして捕らえた獲物は求愛行動の一つとして他の異性にプレゼントすることもある.

 

綺麗な見た目に加えて全国各地で観察可能なことから多くの自治体で「自治体の鳥」指定を受けており,時代を遡ればギリシア神話にまで登場するなど非常にネームバリューのある鳥類であると言える.


 
参考文献
[1]カワセミ - 河川生態ナレッジデータベース(2018/5/21参照)


*1::静止飛行そのものはツバメなどにも見られるが,8の字状に羽ばたいて長時間安定させることができるのはカワセミやハチドリ類など一部の鳥類のみである


アニマルガール 鳥類 ナカベ

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