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曖昧さ回避 | この項目では、群馬・長野県境の火山について記述しています。その他の用法については「浅間山 (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
浅間山 | |
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ファイル:AsamaYamaS.jpg 航空機から見た浅間山。溶岩流出跡、前掛山、 仏岩火山、カルデラなどの様子が良く分かる。 | |
標高 | 2,568m |
所在地 | 日本の旗 日本 群馬県・長野県 |
位置 | 北緯36度24分23秒東経138度31分23秒 |
山系 | 浅間山系 |
種類 | 活火山ランクA(カルデラ) |
浅間山の位置
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Project.svg | ウィキプロジェクト 山 |
浅間山の噴煙(解説無し画像)
ファイル:Mt.Asama.jpg雄大な冬の浅間山。長野県小諸市より
ファイル:Oni-oshidashi.jpg鬼押出し
ファイル:Shiraito-taki.jpg白糸の滝
浅間山(あさまやま)は、長野県北佐久郡軽井沢町及び御代田町と群馬県吾妻郡嬬恋村との境にある安山岩質の複合火山。円錐型をしている。標高2,568m。世界でも有数の活火山として知られる。
数十万年前から周辺では火山活動が活発であり、浅間火山は3つの火山体で構成されそれらの火山は浅間烏帽子火山群と総称される。噴火と山体崩壊を繰り返し、現在の姿に至る。大規模な山体崩壊と崩壊土砂が流出した痕跡は、遠く離れた群馬県前橋市の台地上などに厚い堆積物として残っている。現在噴火活動をしているのは、前掛火山である。
2007年、日本の地質百選に選定された。
浅間山の火口付近は、火山噴火に伴い、1972年より立ち入りが禁止されてきた。その後沈静期には規制が解除されたこともあるが、その火山活動に応じて地元自治体より火口からの一定の直線距離以内が立入禁止区域として登山規制になることがある。そのため、登山者は最新情報を入手し注意する必要がある。ただし、登山規制が緩和された場合でもあくまでも目安的なものであり、大自然相手に100%の安全を保証するものではなく、登山の安全に関しては自己責任が求められる。
※以前は嬬恋村から黒斑山を経由する登山道もあったが、雨で登山道が崩壊してしまい、現在は不通となっている。
浅間山はシラビソやオオシラビソを中心とした亜高山帯の自然植生を残し、その周辺にカラマツの天然林が広がり、野生の動物が多数生息している。その中でも、イヌワシやツキノワグマなどの生息地として重要であることから国指定浅間鳥獣保護区(大規模生息地)に指定されている(面積32,218ha、うち特別保護地区947ha)。
噴火口の位置と溶岩の性質から、3つに分類されている[1]。
黒斑期(-2.1万年前)現在の黒斑山は東に開いた馬蹄形カルデラである。カルデラ形成以前は、現在の湯の平付近に中心火道を持つおよそ2,800mの富士山型の成層火山であったと考えられている。カルデラ形成は2万3千年前。玄武岩質安山岩及びから安山岩質の溶岩。このときに発生した岩屑なだれの痕跡が前橋台地や浅間山周辺の流れ山として確認できる。火山灰により北関東ローム層の板鼻褐色軽石(BP)層を形成。仏岩期(2.1-1.5万年前)浅間山を南から見ると山体右側に膨らみを確認する事ができる。これが仏岩火山である。黒斑山の山体崩壊後活動を開始し最盛期の山体の高度は海抜2,000mを越えた。粘性に富む紫蘇輝石・角閃石デイサイト質の厚い溶岩流が繰り返し流出し緩傾斜の火山体を形成した。1万5千年前の大規模噴火からしばらくしてその活動を終える。万座鹿沢口周辺に見られるベージュ色の崖はこのときの噴出物である。この噴火によってカルデラが形成されたと考えられている。北関東ローム層の板鼻黄色軽石層(YP)を形成。前掛期(1.5万年前-現在)安山岩質の複成火山で 仏岩火山の活動終了後、黒斑山と仏岩火山の中間地点である浅間前掛火山(狭義の浅間火山)で噴火が始まった。13層の降下軽石層が確認され、大規模噴火の噴火間隔は700~800年と考えられている[2]。大きな噴火としては4世紀、1108年、1783年のものが知られ、溶岩流、火砕流の噴出を伴っている。1108年の噴火は1783年の噴火の2倍程度の規模で山頂に小規模なカルデラ状地形を形成した。現在は比較的平穏な活動をしているが、活動が衰えてきたという兆候は認められない[3]。過去の噴火事例から避難経路などを取りまとめたハザードマップの作成が行われている[5]。
また、群馬県側の吾妻川には、過去に山体崩壊に伴い大規模な土石流が流下し、前橋市付近までの広い地域に土砂が堆積した形跡があることから、長期的にみれば極めて大規模な防災対策が必要である。
気象庁、東京大学地震研究所等により365日24時間の観測が行われている。
天明3年の浅間山大噴火の際、火砕流が発生して群馬県側に流れ、原生林に到達。高熱の火砕流は木を包み込むように流れ、生えていた樹木が燃え落ちた。やがて木の燃えかすが朽ちて井戸のような穴だけが残ったものである(「溶岩樹型」という名称ではあるが、実際には火砕流によって形成されたものであることがわかっている)。嬬恋村には樹型が数百個見つかっており、そのうちの約百個は嬬恋村教育委員会の手によって樹型内に溜まった土や枯れ葉を定期的に除去する保護活動と周囲の整備が続けられている。樹型の大きさは直径数十センチ、深さ1メートルほどの小さなものから、大きなものでは直径2メートルを超え、深さが5メートル以上に及ぶ巨大なものまである。樹型内にはヒカリゴケが群生しているものもあり、整備された区域では樹型と併せて容易に観察することができる。昭和15年(1940年)8月30日、国から特別天然記念物に指定された。
「あさま」は火山を示す古語とされる。富士山の神を祀る神社が浅間神社(せんげんじんじゃ)と呼ばれるのも同様の理由であり、阿蘇山の「あそ」も同系のことばであると言われる。浅間山も多くの山々と同じく、古くから信仰の対象となっており、浅間神社(通常の浅間神社とは祭神が異なる)が鎮座している。
かつて、山麓のひとびとは、旧暦4月8日、潔斎して、それぞれタケ筒に水をいれ、わらじを水にひたして火気をふせぐ用意をして、登山した。その一日は火気ゆるしといわれた。山頂の穴におりたち、登山者のなげいれた賽銭を取り出すが、紙につつんでなげいれられたものも紙がこげないまま取り出される不思議があったと、「年中行事大成」にある。
日本各地に浅間山と命名された山が点在するが、富士講(富士山信仰)のあった地域が主である。
「浅間山 (曖昧さ回避)」を参照
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