左メニュー
左メニューサンプル左メニューはヘッダーメニューの【編集】>【左メニューを編集する】をクリックすると編集できます。ご自由に編集してください。掲示板雑談・質問・相談掲示板更新履歴最近のコメントカウン...
ラキ火山 | |
---|---|
ファイル:Lakagigar Iceland 2004-07-01.jpg | |
標高 | 1,725m |
所在地 | アイスランドの旗 アイスランド |
位置 | 北緯64度03分53秒西経18度13分34秒 |
山系 | 大西洋中央海嶺 |
種類 | 単成火山 |
ウィキプロジェクト 山 | ウィキプロジェクト 山 |
ラキ火山(ラキかざん、Laki 、アイスランド語:Lakagígar(ラカギガル)、gígarは噴火口の意)はアイスランド南部の単成火山。スカフタフェットル国立公園内のキルキュバイヤルクロイストゥル集落 (Kirkjubæjarklaustur) の近くにある。
ラキはグリームスヴォトン火山 (Grímsvötn)、エルドギャゥ断層 (Eldgjá canyon)、カトラ火山などと火山帯を構成している。この火山帯は北東 - 南西方向に横たわり、ミールダルスヨークトル氷河 とヴァトナヨークトル氷河の間に位置している。
934年に大規模に噴火している。1783年にはその横のグリームスヴォトン火山と相次ぎ噴火して、大量の溶岩と火山灰を発生させた。
934年、大規模な噴火が発生し、19.6 km³の玄武岩溶岩が噴出して、エルドギャゥ断層の一部となった。これは人類史上においても大きな噴火の一つである。
1783年6月8日、地下水がマグマに触れて水蒸気爆発が発生し、長さ26kmにわたり130もの火口が誕生した。しかし噴火規模は次第に収まり、プリニー式噴火 (en)、ストロンボリ式噴火 (en)、そして溶岩流を主体とするハワイ式噴火へと変わっていった。
この噴火はスカフタ川の炎(Skaftáreldar または Síðueldur)と呼ばれ、約15 km³の玄武岩溶岩と0.91 km3のテフラ(火山灰など)を発生した[1]。溶岩噴泉 (en) は高さ800-1400mに達したと推定される。溶岩の噴出は5か月で終わったが、噴火自体は1784年2月7日まで続いた。
ラキ火山近郊のグリームスヴォトン火山でもまた1783年から1785年の間に噴火が起きている。双方の噴火により、800万トンのフッ化水素ガスと1億2000万トンの二酸化硫黄ガスが噴出し、付近の羊の80%、50%以上の牛と馬を殺し、住民の21%の命を奪った飢饉が発生した。
噴煙は噴火対流によって高度15kmにまで達した。この粒子の影響で、北半球全体の気温が下がった。ヨーロッパでは「ラキのもや」と呼ばれた。イギリスでも火山灰が降り、1783年の夏は「砂の夏」(sand-summer)と呼ばれた[2]。
この噴火は火山爆発指数 (VEI) で8段階(8が最大規模)中の6と評価されている[3]。
この噴火は、アイスランドには壊滅的な被害をもたらした。噴火後の飢饉で21%の住民が死亡した[4]。そして羊の約80%、牛の50%、馬の50%が、放出された800万トンものフッ素化合物により歯のフッ素症と骨のフッ素症が原因で死んだ[5][6]。
教区聖職者Jón Steingrímssonは「eldmessa(火の説教)」で有名になった。溶岩流が襲った時、小さな町キルキュバイヤルクロイストゥルの全住民が礼拝中だった。人々が教会に留まっていると、溶岩は町の近くで止まった。この事件をSteingrímsson自身が次のように伝えている。
数週間前、空から多くの毒が降って来た。灰、火山毛、硫黄と硝酸カリウムを含んだ雨が混ざり合い、地面に吸い込まれていった。家畜が牧草地、草の上を歩き回るだけで、口、鼻、脚が山吹色に染まり、赤肌となった。水は生暖かくなり、水色に染まり、底の砂利は灰色になっていった。あらゆる植物は枯れ、腐り、灰色になり、その範囲は燃え広がるが如く広がり、居住地域に迫ってきた[7]。
空気中に1億2000万トンもの二酸化硫黄が放出された。これは、1991年のピナトゥボ山噴火に匹敵し、ヨーロッパにおける2006年工業製品生産量の3倍に相当する[8]。この二酸化硫黄粒子は西ヨーロッパ全体に広がり、1783年から1784年の冬までの間に何千もの人が死んだ。
1783年の夏は記録的な猛暑で、アイスランド上空に巨大な高気圧が発生し、南東方向に風が吹いた。毒の雲はデンマーク=ノルウェーのベルゲン(スカンディナヴィア半島先端)に到達し、6月17日にはボヘミアのプラハに、6月18日にはベルリンに、6月20日にはパリに、6月22日にはル・アーヴルに達した。6月23日にはイギリスに達した。あまりに霧が深かったため、船が港から出られなかった。また、太陽は「血の色 (blood coloured)」と呼ばれた[9]。
人々は硫黄化合物のガスを吸い込み、肺の柔組織が腫れ上がったため、呼吸困難になった。フランス中部のシャルトル市の死者数は8月と9月に40人ずつ増加し、局地的死亡率が5%ずつ上昇した。一方イギリスの記録では、屋外労働者の死者が増加し、ベッドフォードシャー州、リンカンシャー州など東部沿岸の死亡率が2~3倍になった。8月、9月にイギリスで中毒死した人は23,000人と推測されている。
このもやは雹を含んだ激しい雷雨を引き起こし、秋に収まるまでに多くの牛が死んだ。さらに1784年の冬には寒波をもたらした。ハンプシャーのセルボーンに住むギルバート・ホワイトは、氷点下の気温が28日間続いたと記録している。この寒さでイギリスの死者数はさらに8000人増えたと推測される。さらに春の雪解けで、ドイツと中央ヨーロッパでは激しい洪水被害を記録した[10]。
ラキ火山の影響は、その後数年にわたってヨーロッパに異常気象をもたらした。フランスではこの影響で、1785年から数年連続で食糧不足が発生した。その原因は、労働者数の減少、旱魃、冬と夏の悪天候であった。1788年には猛烈な嵐が起こり、農作物が大被害を受けた。これにより生じた貧困と飢饉は、1789年にフランス革命の大きな原因の1つになった。
なお、ラキ火山の噴火は異常気象の原因の1つにすぎない。グリームスヴォトン火山もまた1783年から1785年にかけて噴火しているし、最近の研究では1789年から1793年にかけてエルニーニョが発生したとする説もある[11]。
北アメリカの1784年の冬は、長く、寒かった。ニューイングランドでは大雪になり、チェサピーク湾では氷点下の日が記録的に続いた。チャールストン湾 (en) ではスケートができるほどだった。南部も雪雲に襲われ、ニューオーリンズではミシシッピ川が凍りつき、メキシコ湾にも氷が浮かんだ[12][13]。
アフリカではモンスーンの風力が弱まり、中央部のサヘルでは1日の降雨量が1 - 3mm減少した。そのため、ナイル川の流量が減った[14]。
日本への影響[]日本では、1783年(天明3年)の浅間山の噴火と重なって冷害が発生し、合わせて天明の大飢饉の原因になった可能性があると言われている。
ギルバート・ホワイトの1783年セルボーンの観察記録
1783年の夏は驚くべき恐ろしき現象の前触れだった。小石が激しく降り注ぎ、雷雨が襲った。独特のもや、くすぶった霧が発生し、数週間にわたって王国の多くの郡を驚かせ、苦しめた。ヨーロッパの他の地域でも同じようなことが何箇所でも起こった。それは異様な風景であり、今までに人類が体験したすべての経験と異なっていた。6月23日から7月20日までの日記を読み返して、私は気付いた。その期間、さまざまな方位から風が吹いたが、その風で空気が入れ替わることは無かった。正午の太陽はまだら模様で、月と同程度の明るさしかなかった。太陽の色は、まるで錆びた土か、部屋の床のようだった。しかし日の出、日の入の際には、燃えるような血の赤色を見せた。気温が上がり、肉屋で売られている肉も2日で駄目になった。蝿が頭にたかるため、馬は半狂乱になり、言うことを聞かなくなった。人々は太陽の怒りによるものだと迷信的になった; [...][15]。
ベンジャミン・フランクリンの1784年の観察記録
1783年の夏の数ヶ月、太陽が北半球を暖めるはずだった時、全ヨーロッパと北アメリカの大部分が霧に覆われていた。この霧はなかなか晴れなかった。その霧は乾燥していたため、日光が当たって雨に変わるということもほとんどないようだった。その霧を通ると、日光は非常に弱くなった。レンズで光を集めても、茶色の紙を燃やすだけの熱量にはならなかった。そのため、夏効果で地球が暖められることはほとんどなく、地面は早くから凍りついた。そのため、初雪さえ融けることがなく、雪は降り積もっていった。そのため気温はますます下がり、風も強くなり、1783年~1784年の冬は過去にないほどの厳しい寒さになった。
この霧の原因はまだ確認されていない。[...]あるいは、はるかアイスランドのヘクラや、その他の島の火山からもたらされた可能性もある。その煙が北半球に広がっていくことがあるのかどうかは、まだよく分かっていない[16] (なお、現在の記録では、ヘクラは1783年には噴火しておらず、その前の噴火は1766年のことだった。ヘクラはラキの火口から東へ45マイルの位置にあり、グリームスヴォトン火山は75マイル北東の位置にある。31マイル南東にあるカトラ火山 (en) は、28年前の1755年に噴火したことで有名だった)。
[ヘルプ] |
座標: 北緯64度03分53秒 西経18度13分34秒 / 北緯64.06472度 西経18.22611度 / 64.06472; -18.22611
|
af:Lakibe:Вулкан Лакіbe-x-old:Лакіca:Volcà Lakics:Lakida:Lakiet:Lakieu:Lakifi:Lakagigaris:Lakagígarit:Lakilt:Lakisnl:Lakinn:Lakino:Lakipl:Lakipt:Lakisq:Krateri Lakisr:Кратер Лакиsv:Lakita:லாக்கிuk:Лакі (вулкан)
シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。
左メニューサンプル左メニューはヘッダーメニューの【編集】>【左メニューを編集する】をクリックすると編集できます。ご自由に編集してください。掲示板雑談・質問・相談掲示板更新履歴最近のコメントカウン...
♨龍神温泉ファイル:Ryujin Spa1.jpg.JPG日高川沿いに並ぶ旅館温泉情報所在地和歌山県田辺市龍神村交通アクセスバス - 龍神バス:バス停「龍神温泉」・「季楽里龍神」車 - 高野龍神スカイ...
♨鼓川温泉温泉情報所在地山梨県山梨市牧丘町交通アクセス車:中央自動車道 勝沼ICより、国道140号を経由して乙女高原方面へ鉄道:中央本線塩山駅より牧丘町塩平方面行きバス、鼓川温泉下車泉質単純温泉泉温3...
♨黒薙温泉ファイル:Kuronagi-onsen01.JPG混浴露天風呂(2007年)温泉情報所在地富山県黒部市宇奈月温泉交通アクセスアクセスの項を参照泉質単純温泉泉温97.2 セルシウス度|テンプレ...
♨黒羽温泉温泉情報所在地栃木県大田原市黒羽交通アクセス鉄道 : 宇都宮線西那須野駅よりタクシー・車で約35分車 : 東北自動車道西那須野塩原インターチェンジより40分、那須インターチェンジより約30分...
黒石温泉郷(くろいしおんせんきょう)は、青森県黒石市(旧国陸奥国)の奥座敷に位置する温泉の総称(温泉郷)である。浅瀬石川沿いに長寿温泉、温湯温泉、落合温泉、板留温泉の4つが存在。前述の4温泉から山間部...
曖昧さ回避この項目では、黒色の温泉について記述しています。秋田県仙北市にある温泉については「黒湯温泉」をご覧ください。黒湯(くろゆ)とは、主に湯船における湯の色が黒色、黒褐色をした源泉のことを指す。東...
♨黒沢温泉温泉情報所在地山形県山形市交通アクセス鉄道:奥羽本線(山形線) 蔵王駅より徒歩約10分泉質硫酸塩泉宿泊施設数7 表・話・編・歴 黒沢温泉(くろさわおんせん、Kurosawa Hot Spri...
♨黒松内温泉温泉情報所在地北海道寿都郡黒松内町交通アクセスJR北海道函館本線黒松内駅より車で約5分泉質塩化物泉泉温39.9 セルシウス度|テンプレート:℃湧出量400リットル(毎分)宿泊施設数1 表・...
♨黒川温泉ファイル:黒川温泉1.JPG温泉情報所在地兵庫県朝来市生野町黒川交通アクセス車 : 播但連絡道路生野ランプより車で約30分鉄道 : 播但線生野駅から神姫グリーンバス生野駅裏より「黒川」行き終...
日本 > 鹿児島県 > 鹿児島郡 > 三島村 > 黒島黒島 (鹿児島県)ファイル:Kuroshima of Kagoshima.jpg東方上空より撮影座標北緯30度50分5.6秒東経129度57分20...
黒岳標高1,587m所在地大分県由布市位置北緯33度06分20秒東経131度17分34秒山系九重山系ウィキプロジェクト 山ウィキプロジェクト 山黒岳(くろだけ)は、大分県由布市庄内町及び竹田市久住町に...
曖昧さ回避この項目では、長野県信濃町の黒姫山について記述しています。新潟県糸魚川市の黒姫山については「黒姫山 (糸魚川市)」を、その他の黒姫山については「黒姫山」をご覧ください。黒姫山ファイル:Mt-...
♨黄金崎不老不死温泉ファイル:Furofushi-spa.jpg混浴露天風呂温泉情報所在地青森県西津軽郡深浦町大字舮作字下清滝15交通アクセス鉄道:五能線艫作駅より徒歩約15分。リゾートしらかみ利用の...
この記事は秀逸な記事に選ばれました。詳細はリンク先を参照してください。曖昧さ回避オユンナの楽曲およびアルバムについては「オユンナII黄砂」をご覧ください。ファイル:Asian Dust in Aizu...
♨鹿部温泉ファイル:Sikabe kanketusen 2005.jpgしかべ間歇泉公園内の間欠泉温泉情報所在地北海道茅部郡鹿部町交通アクセス鹿部駅よりバスで20分。函館市内より車で約1時間。泉質食塩...
♨鹿塩温泉温泉情報所在地長野県下伊那郡大鹿村交通アクセス鉄道 : 飯田線伊那大島駅より伊那バス大鹿線で約50分で最寄バス停鹿塩へ。バス停より徒歩約15分泉質塩化物泉泉温14 セルシウス度|テンプレート...
鹿児島県北西部地震File:テンプレート:Location map Japan|250px|鹿児島県北西部地震の位置(テンプレート:Location map Japan内)ファイル:Bullseye1...
♨鷹巣温泉温泉情報所在地福井県福井市蓑町22字17番1交通アクセス鉄道 : 福井駅から路線バスで50分車:北陸自動車道福井北ICより45分泉質アルカリ性単純温泉アルカリ性低張性高温泉泉温49 セルシウ...
♨鷹の子温泉温泉情報所在地愛媛県松山市交通アクセス伊予鉄道横河原線久米駅下車徒歩7分泉質単純硫黄温泉泉温38.4 セルシウス度|テンプレート:℃湧出量毎分800リットルpH9.3液性の分類アルカリ性 ...