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Blenderの記事を書くということ
Blender Advent Calendar 2020 の穴埋め記事(12/1分)です。
「僕の書いたブレンダーの記事を読んでもらいたい」という少し鼻息の荒い方に向けたポエムです、ポエム。どうせ書くならもうちょっといい記事書いて欲しいので(不遜かつ傲慢
ドキュメンテーション
Blenderのマニュアルも、「ローカライズされたコンテンツ」の部分で日本語の翻訳が追いついていないとかありますが、それでも「良くなるように」と 議論 されていたりもします。
そして、そのマニュアルだけではどうしても機能を紹介しきれないところがありますし、機能をどう使うかという部分の情報はそこまで多くないです。その時に、ビデオチュートリアルだったりBlog記事がユーザーとの隙間を埋める形で役に立つことがあります。
なので、それなりにニーズとしてはあるはずなんです。
Blenderを使う人は増えているけれど
Blenderの記事を書く人はあまり増えていません。何故?
- TwitterでTips流してくれる人の方が役に立ちそう(というかそれで十分な気がする)
- ビデオチュートリアルの方が興味を持たれやすい
- 記事を書いても反応が薄い、多くに見てもらうための宣伝の仕方がわからない
- すごい人の記事とか作人に比べて自分の書こうとするものは見劣りする気がする
それとは別に、最近のBlenderの注目度に反応しただけの、「ああこれはBlender好きじゃない人が書いちゃった記事かな?」って思わせる、精度が高くない記事も散見されるようになりました。
記事を書くことのメリット
ロングテール戦法でいきたい人はメリットあるんじゃないですかね?
- Blender使い続けている人は積極的に検索して記事を読んでたりする
- 「Blenderでなんかやってます・記事を書いています」というのが認知されていると色々広がりやすい
- ごくたまに取り上げてもらったり、フィードバックが得られたりする
記事書くのが面倒くさいとか、ネタが見つからない、ネタ見つけたけどツイートで消費していいねちょっともらえればいいや、っていうのとこれらメリットを天秤にかけましょう。
「初心者向け記事」について
さて、Udemyのblog記事として「初心者向け」にBlenderが紹介(?)されている記事があります。
この記事でBlender初めての人が使えるように、その前に興味を持つようになるでしょうか?実はそこまでの効果は期待できないと思います。Blenderを知っている人からすると「精度の低い記事」にしか見えませんし、知らない人からすると「なんか黒い画面出てきているけど使えるようになるかわからない」というなんとも半端で、この記事を書いたことでマイナスになりはしないかと心配してしまうような感じです。Udemyという教育コンテンツのサイトなのにも関わらず、Blenderコースへのプラスの導線を作っていない点で「残念な記事」だと判断できます。
また、それとは別にBlenderに関する記事で「初心者向け」と銘打っているものが他にも多くあります。
- 自分がクリアできた事柄を「よりわかりやすく簡単に」説明する、だから「初心者向け」
- 「初心者向け」と(キーワードを)書いておくと「Blenderに興味を持ち始めた人」に読んでもらえるかも
おそらくこんな感じの動機で書かれるのかな、と思います。そしてその多くが「あまり文章を書き慣れていない」「記事を構成することに慣れていない」状態で書かれているという印象です。
そして、「初心者向けに簡単に」という風に気を利かせて(腑抜けた記事を)書く、という部分で少し勘違いされているフシがあります。(特にBlenderに限った事ではないですが)技術的な事柄の解説や紹介については誤ったアプローチをされる傾向があります。
比較的簡単に対処できる事柄として以下3つ。
- 「具体的なターゲットが不明」
- 一段掘り進めて、具体的なターゲット、読者層を考えてみましょう。特にBlenderは様々な業種の人が使っている、ということもあって、「バックボーンが(書き手の想像よりも広くて)違う」ということもあるので余計に、です。「これこれこういう状況の人にこの記事を特に読んでもらいたい」というのを設定して書き始めるだけでも違ってきます。
- 「初心者向け」でとにかく読ませたい、という意識は捨てた方が良さそうです。
- 「これ、それ、あれ」的な指示語が多い
- 主語が略されているとか、指示語になっていると「元のキーワードってなんだっけ?」ってなることがあります。気持ち主語はっきり書くくらいはしてあげて良いです。
- 手順や説明を端折っている
- 記事を書いていく最中で「この部分はわかっているだろう」という判断で手順を端折ることがあります。できるだけ端折らない方が良いです。しかし、相当する手順が他の記事でカバーできているならそれを提示すれば良いですし、「この部分はわかったものとして進めていきます」程度のお断りを入れておくだけでも印象は良くなると思います。
別の話題。たまに「Blenderの歴史改竄的なBlog記事」にぶち当たってしまうことがあります。その人の妄想、希望的観測、リサーチ不足から、最適な機能が紹介されなかったり、間違った機能の紹介が紹介されていたり。
- Wikipedia日本語のページで、Blenderのソースコードを買い取るためのキャンペーンがしばらくの間「6ヶ月」となっていて、その紹介文をコピペした記事がいくつも生まれた、というお話があります。
- 他の商用ソフトをメインで使っていて、Blenderの記事も書きました、というケースのごく一部に「明らかにリサーチにコストかけてない」と見られるような記事があります。他の商用ソフトのやり方をそのままやろうとしてBlenderでできませんでした、的な。
- 対象バージョンが不明なままの記事。
特に技術的な内容の記事を中心に書く、または書きたいというのであれば、説明する技術のベースとなる資料はきちんと手元に置いておく、ブックマークしておきましょう。
もちろん、「正確に書く」というのは「冗長に書く」というものでもないですし、記事本文の分量とかの兼ね合いもあるので、バランスを取りながら、ということにはなるのでしょうけれど、これは記事を書く人の信用にも関わってきて、後からじわじわと効いてくる類のものですので、意識はしておいたほうが良い事項です。
- リサーチそのものにそれなりにコストをかけましょう。
- (特に企業blogとか)必要だったら識者にレビューしてもらう、というのも取れる手段の一つです。
その他
細々と書いています。
事柄 | ノート |
---|---|
タイトルに"!"(ビックリマーク)を付ける | 効く人と効かない人がいます。"!"付けたってことは相当気合入れて書いた「濃い濃い記事」かな?という風に変な期待を抱く人もいます。 |
いきなり「コミュニティがー」とか書かない | 「自分とその周辺」くらいの感覚で「コミュニティ」とか書くと、読み手が意識のズレを感じることとなります。日頃からコミュニティコミュニティ言ってて、それがその人のキャラとして認知されている場合は別ですけど。 |
真っ当なリード文 | 冒頭で簡単に「何をするか」をまとめた短い文があると、読み進めやすいです。ここで「どのような読者向けか」というのも盛り込めると良いかもしれません。 |
締めの挨拶 | 「んじゃーの。」的なヤツ。ファンになりそうな人には「利きます」 |
ところで
Blender Advent Calendar 2020 に参加して記事を書いちゃる、という人はいないですか?
- (Adventarのやつ) Blender Advent Calendar 2020
- (Qiitaのやつ) Blender Advent Calendar 2020
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