遠州鉄道鉄道線

ページ名:遠州鉄道鉄道線

登録日:2012/09/09 (日) 12:15:16
更新日:2023/08/17 Thu 18:26:21NEW!
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鉄道 電車 静岡県 浜松市 路線シリーズ 電化 エヴァンゲリオン 遠州鉄道 赤電 鉄道路線



遠州鉄道鉄道線は、静岡県浜松市の西鹿島駅と新浜松駅を結ぶ鉄道路線。
通称は「遠鉄(えんてつ)」「遠鉄電車」など。


■概要

「鉄道」を名乗っているが本業の大半はバス事業。
それ以外にも流通や観光業も実施している。
鉄道線は他にも軽便鉄道規格の奥山線・中ノ町線・笠井線も保有していたが、1964年までに廃止されている。


■特徴

●全線単線で地方私鉄なのに12分間隔パターンダイヤ


●地方私鉄なのに高架区間がある


●赤字経営で譲渡車頼みが多い地方私鉄な(ry 全車両が自社設計


●地方私(ry VVVFインバータ制御の新造車がいる


●地(ry 全車両に自動放送がある


●ほぼ全ての駅で交換(行き違い)が可能


●日本で初めてバス・電車共通ICカードを導入した


●そのICカード「ナイスパス」は、ICカードとしては珍しくプレミアムが付く*1


●ICカード読取器・券売機は全駅に設置されてるが、自動改札はない


●大正生まれの機関車がいる


●有名なネット怪談「きさらぎ駅」の舞台とされている



そしてなによりも
赤い。
   あ     か     い
大事な事なので(ry


車体が赤いので、地元住民からは「赤電」と呼ばれる。
元々は踏切事故防止のための色だが、全ての踏切に警報機・遮断機がある今ではその意味はほとんど無いであろう……。
しかし、既に「遠鉄」=「赤い」イメージが根付いている!



諸君、「赤い電車」と聞いてなにを想像するだろうか。
京急?最近銀色の車両が出た。名鉄?近年は白や銀がメイン。JR九州?赤以外もたくさんいる。鹿島臨海鉄道? 気動車じゃないか。
そう、遠鉄こそが真の「赤い電車」なのだ!


赤電=遠鉄!むしろ、赤=遠鉄!



わかったら赤い電車達の種類を見ていこう。


■車両

現在、遠鉄で走っている電車は、大きく分けて2種類ある。
両形式とも2両編成で、1000形が6本、2000形が7本配備されている(※2021年現在)。


・30形

51号編成を除き、吊り掛け駆動方式。
動力車のモハ30形と付随車のクハ80形があり、モハ30形+クハ80形またはモハ30形*2で2両を組む。


登場したのは1958年、意外にも赤ではなくクリーム+グリーンのツートンで登場。


しかし、当時は踏切事故が多発したのか、1961年からスカーレット1色となる。これが「赤電」の誕生である。
なお、この塗装は後に1000形(後述)に準じたものとなる。


赤一色となった後も冷房付きになったり、扉が片開き→両開きになったりのマイナーチェンジをしながら、なんと1980年まで製造され、計30両が落成された。
内10両は、旧形式の廃車発生品の機器流用車である。


それだけ増えると車両番号が30台、80台から溢れてしまい、
モハ30形は31・32…38・39・30・29・28…25・51
クハ80形は81・82…84・86…89・80・79・85・61
と、特徴的な付番方法となっている。


そのうち、最後に増備された51号編成(モハ51+クハ61)は付番方法が他車と違う。
というか車番だけでなく外観も違い、駆動方式もカルダン駆動(=新性能)で、もはや別の形式といっても差し支えがないくらい特殊。
ただし、ブレーキ等は同じなので、従来の30形とも連結が可能。


2018年4月30日にモハ25とクハ85の営業運転を終えたため、形式消滅に至った。



・1000形式

30形がそろそろ旧性能になり初期の車両の老朽化も進んできたので、従来車のイメージを一新し1983年に登場した電車。


モハ1000形+クハ1500形で2両を組む。
それぞれ7両ずつ、計14両が製造された。


何よりも特徴的なのはその形状だろう。直線的で多角形の先頭部分は非常にスタイリッシュなデザインである。
このデザインは後年登場した国鉄名古屋管理鉄道局のジョイフルトレイン「ユーロライナー」の元となったともいわれる。


扉の数も2つから3に増え、より乗降しやすくなっている。


また、塗装も従来のスカーレットに加え、白い帯と灰色の細帯、左右の扉付近に斜めの帯が入ったものに変更されている。


走行機器に関しては前述の30形51号と基本的には同じだが、ブレーキ方式が違うので30形とは連結が出来ない。


この形式は1002号編成-1007号編成が健在で、日々西鹿島と新浜松の間を往復している。
2020年度に1001号編成が引退し、残る編成も段階的に置き換えられる予定である。



・2000形

1999年に登場した、遠鉄最新の電車。
モハ2000形+クハ2100形で2両を組む。
2018年までに14両が投入されている。


一見、1000形にそっくりだが、中身は違う。
まず、走行機器は流行りのIGBT素子のVVVFインバータ制御を採用しており、ブレーキに関しても「架線に電気を返す」ことで制動力を得るエコな「電力回生ブレーキ」を遠鉄で初採用している。


また、パンタグラフも従来の菱形(◇)からシングルアーム式(>)になっている。



その他、車椅子スペースがあったり、2002号からはマスコンの形が変わったり、ドアチャイムが付いたりと色々な面で進化している。


それと、1000形と連結することも可能。高性能だね。


そして2021年に増備された2008編成は遠州鉄道としては初めて方向幕にフルカラーLEDを採用
英語表記だけでなく駅ナンバリングまで表示出来る。


2004編成は現在エヴァンゲリオンのラッピング車両となっている。


ちなみに、形式名が「2000形式」なのは「21世紀に向けての新型高性能車だから」らしいが……2000じゃ20世紀になるんじゃ……



……旅客車は以上だが、それ以外にも電気機関車の「ED28 2」(驚異の大正14年製)と砂利散布用の貨車「ホキ800」3両がいる。




■路線

最後に、路線を案内する。
列車は全て各駅停車。
遠州病院以外の遠州○○と名の付く駅は、実際の案内では「遠州」を省略するので注意。


○01 新浜松
始発駅。東海道線東海道新幹線の浜松駅と乗り換えできる。
乗降客は遠鉄で一番多いが、対向式ホームが2本あるだけの単純な駅。有人の高架駅。


○02 第一通り
新浜松とは少ししか離れてない。ただの棒線駅。
有人で高架駅。


○03 遠州病院
第一通りとはほとんど離れてない。交換可能駅。
有人で高架駅。


○04 八幡
交換可能駅。
有人の高架駅。以前はここから先より地上へ降りていたが、現在は遠州上島まで高架化された。


○05 助信
交換可能駅。
ソラリー式発車標があったが、もう撤去済み。
高架化以前はホームが狭かった。


○06 曳馬
高架化以前は無人の棒線駅。
高架化で交換可能駅になった。


○07 上島
有人の交換可能駅。
現在はこの駅まで高架化され、この先から地上に降りる。
新車搬入用の側線があったが、高架化により移設された。
また、貴重な幕式の発車標があったが、こちらも高架化で撤去された。


○08 自動車学校前
無人の交換可能駅。
遠鉄自動車学校がすぐ近くにある。


○09 さぎの宮
有人の交換可能駅。


○10 積志
無人の交換可能駅。


○11 遠州西ヶ崎
無人の交換可能駅。
ED282とホキ800が留置されている。
鉄道営業所の最寄りで、乗務員交代をする場合がある。


○12 遠州小松
有人の交換可能駅。
遠州小林駅と間違えないよう、主に「こまつ」と案内する。


○13 浜北
有人の交換可能駅。
側線があるが、めったに使わない。


○14 美薗中央公園
無人の棒線駅。
当然だが、美薗中央公園が近くにある。


○15 遠州小林
無人の交換可能駅。


(この間高架)


○16 遠州芝本
無人の交換可能駅。


○17 遠州岩水寺
無人の交換可能駅。
天竜浜名湖線岩水寺駅は遠いので注意。
岩水寺へは天浜線からの方が近い。


○18 西鹿島
終点。天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線は乗り換え。
対向式ホーム2本に加え、工場と車庫、天浜線ホームがある。
以前は幕式発車標があったが、LED式に更新された。



以上、18駅17.8kmの路線である。




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  • 最近は青いラッピングが増えもうした -- 名無しさん (2020-01-07 14:00:23)
  • 項目としては前半で箇条書きで済まされてる「なぜ独自設計なのか」「なぜ全線に手の込んだシステムを導入出来てるのか」とかから知りたいところなんだが…鉄どもが勝手に草生えて終わってるようにしか見えない -- 名無しさん (2020-09-07 23:49:11)

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*1 2021年3月でプレミアムは廃止に。

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