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更新日:2026/06/17 Wed 15:08:03NEW!
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shocker かわいそうな人 だいたいこいつのせい どうしてこうなった どっちつかず シン・仮面ライダー プラーナ 不器用 仮面ライダー 塚本晋也 昆虫合成型オーグメント 父親 科学者 被害者にして加害者 上級幹部構成員 人類の幸福のために 神経科学 緑川家 緑川弘 話し下手
「君にしかプラーナの未来を託せない」
「だから選んだ」
原典と役割は殆ど一緒だが、こちらでは仮面ライダーの生みの親という点が映像上でも明確化された事が最大の相違点である。
そして、色々と肉付けをした結果エラい事になってしまった闇のゼペット爺さん。
短い出番ながら、最重要人物の一人である。
演:塚本晋也
●目次
【概要】
緑川イチローとルリ子の父親。イチローが幼い頃に妻を通り魔による被害で失う。
それから加入したSHOCKERで幹部クラスの主幹研究員としてプラーナという未知のエネルギーの研究を行ってきた。
SHOCKERは構成員各々が深い絶望を抱え、自らの掲げる幸福の為に活動するが、緑川博士の場合は「プラーナによる恒久的な世界平和」
生命や大気に宿るプラーナは自然環境を破壊せずに人類が生き抜ける理想のエネルギーであり、超人的肉体は不慮の事故や刺傷程度で失われることはない。
妻の喪失によって篤志に目覚め、あるいは狂ってしまった博士はそれだけを目標に研究に打ち込んだ。
やがて改造した人体がプラーナを戦闘力として行使する『昆虫合成型オーグメント』に着手。
最高の組み合わせは好戦的な人間の気質を抑えるバッタ。
一時は理想実現の目前にまで迫ったかと思われたが、プラーナは博士の想像を超えた深淵を秘めており、とても全世界への普及などできる代物ではなかった。
そして組織は人類の幸福の探究を謳いながら結論は常に偏った個人の自由を実現するための他人への暴力であり、それを許す事はできない。
自らの過ちを悟った博士はSHOKERを打倒すべく、今まで培った技術の粋を集めた最後の最高傑作『バッタオーグ』の改造プロジェクトを決意する。
大きすぎる『力』を託すに足る人物は、力なき他者のために戦える精神性の持ち主でなければならない。
だが候補者の選定は既にできていた。
頭脳明晰スポーツ万能で、自分と同じ理由で絶望し力を欲した教え子の青年、本郷猛。
仮面に姿を変えて、誰が為に戦う義心のバイク乗り。
それこそがバッタオーグ=仮面ライダーである。
【本編での活躍】
「私の役目は済んだ。さぁ…殺せ」
ルリ子と結託して本郷を逃す→SHOCKERの存在とバッタオーグの力について一通り説明する→クモオーグに始末される。
おわり。
最低限のチュートリアルだけは残していく緑川博士のお手本のような死に様である。
何か悟りきったように自身の命への頓着はなく、死の間際でも
「本郷君…ルリ子を頼む…」
と娘のことを最後まで気にかけていた。
この言葉を受けた本郷は自分の体への困惑や苦悩を後回しにし、ルリ子を守るためにクモオーグと戦う。
【死後に明かされた情報】
つまるところプラーナシステムとは総量の限られた他生物のエネルギーを自分の力として集約させる機構にすぎず、もしこれを全人類に普及させた場合、有限の牌を奪い合うだけで全人類に不老不死を齎すのは不可能であった。
希望を抱いて始めた研究の行く先は、袋小路の絶望だったのである。
その時点で後続の昆虫合成型の研究を中止し、組織から足抜けを決意。
ちなみに本郷には事前承諾の類はいっさい取っていない。
まさしくルリ子の言うところの「人を勝手にバッタもどきにした男」である。
しかし全くの行き当たりばったりという訳ではなく、大学時代に知り合った本郷の非凡な能力、そして何より自身と同じ家族を失った経験と「大事な人を守るための力が欲しい」という胸中を聞いており、この青年にならプラーナの未来を託せる確信を得たという、彼なりの信念と人選に基づいた行動ではあった。
本郷も改造された直後こそ人外の体に戸惑い悩んだが、比喩や皮肉ではなく言葉通り博士を恨んだりはせず、渇望していた人を守れる力を得られた事に感謝し、この体こそが博士の娘を守る為の愛情だと直感してSHOCKERとの戦いを選んだ。
あまりにも本郷の善性に依存しすぎた行動には問題しかないが互いにシンパシーを感じており、結果として後継者の選定には限りなく正解に近い選択肢が取れた、という事にはなる。
といった感じで理想を追い求めるあまり視野狭窄に陥りがちで、諸々に想像が及ばず、また自分の意思を他者には伝える事なく、成功ばかり夢見て危険性や問題点を考慮しないままノータイムで研究や改造手術に臨んでしまう。悪い意味で夢追い人。
前述のプラーナシステムの普及についてもルリ子には「ちょっと考えればわかる事なのに」「理想しか持たないバカ」とバッサリ切られている。
そうした自己の欠陥に思い悩み、自分では至れなかった理想(全ての人々が健やかに暮らせる世界)を目指してくれる後継者として、そして組織の悪逆を食い止めるために本郷を選んだ。
「バカなりに考えて…父はあなたに希望を託したのね」
理想の実現が全てで家族の気持ちすらも慮る事ができないその気質は息子のイチローと決別させ、ルリ子にも嫌悪感を抱かれていた。
しかしそれらの反省からルリ子に組織以外の外の世界について教え、人間的な感性を育ませようとするなど試行錯誤しており、そちらは辛うじて成功と言ったところ。
そんなルリ子とは実の親子ではなく、人工子宮実験という組織の研究で自らの遺伝子を元に人工的に生み出した。
プラーナ研究と技術の実用化に必要な半人半機の生体電算機だが、道具として使い倒す訳でもなく、上記した教育のように娘として愛情を注ぐような節もありつつ、でもやっぱりプラーナのアシスト機構としての役割は欠かしていない…という肉親の情と創造物を混ぜこぜにしたような接し方は、まさに緑川という人物の生き様そのまま。
一見すると普遍的な感性を持った善人だが、彼もまたSHOCKERに選ばれるほどの絶望を抱き、いかに組織への反航のためとはいえ何ら非のない本郷をバッタの怪物に作り替えたのも事実。
その矛盾に満ちた生き様はルリ子から「絶望から逃れるために普通を演じていただけかも」と評された。(OMITシーン)
SHOCKERに入る以前はバイク乗り(ライダー)であり、幼き日のイチローを背に乗せた事もああった。
サイクロン号も意外とノリノリで作っていたらしい。
本郷がバイク好きという話も聞き及んでおり、オートバイのサイクロン号を「君に似合っている」として設計したのはこういった理由で実は同好の士。本郷への気遣いもありつつ、なんだかんだバイクが好きなので気合いを入れた作ったそうな。もうちょっと他の部分も気遣ってほしかったものである
私は…少しでも早く未来を手にいれるため
人生の全てをSHOCKERの研究に捧げる
…いずれは私の研究を手伝ってもらう
そのために今は学べ
【真の安らぎはこの世になく】
スピンオフ漫画では本編の17年ほど前から物語が始まり、イチローが10歳の少年だった頃の円満だった緑川家が描かれた。
本編では5分程度で退場したので人物像の掘り下げとしては寧ろここからが本番である。
神経科学を専門とする研究者。
カタギだった頃から科学者で、SHOCKERの表向きの顔である企業「ファウスト」の援助を得て、神経科学技術を研究していた。
脳障害の治療補助や機械との接続などで援助しようとしていたらしい。
人望もあったらしく、SHOCKERに入ってからも緑川を慕う同志の研究者が度々登場している。
妻の硝子、息子のイチローと3人暮らし。
この頃から研究一筋で公私の切り替えに難儀していたがイチローには硝子がおり、また自身もなんとかオフの時間を捻出してイチローをバイクに乗せたりしていた。
イチローのバイク趣味は父の影響である。
親としては自身の対人関係の不得手さを自嘲しながらも似た悩みを抱えたイチローに対しては自分ができなかった事でも頑張ってみてほしいと気持ちを伝えており、何かを後継に託したいと言う気持ちはこの頃から変わっていない。
天才的な頭脳を持ちつつもごくごく平凡な父親だったが、妻が通り魔によって意識不明の重体を負った事で豹変。自身の研究を以て命を救おうと研究に打ち込んだが、完成を待たず硝子はそのまま還らぬ人となってしまう。
硝子のいない世界に、硝子を守れなかった自分が生きていても意味はないと、今までの全てを捨ててイワン博士のスカウトを受けSHOCKERの存在を知り「絶望派」の傘下に入る。
そして組織の巨大人工知能であるアイの援助を経て、プラーナの概念を発見。
だから…父さんは生まれ変わることにした
イチロー お前も今までの人生を捨てて 世界を変える人間になるんだ……!
病や死の不幸から解放され理不尽に奪われない命、世界を変えるほどの研究。
プラーナは命を救い、飢餓や貧困の社会問題も解消しうる夢のテクノロジー。
それならきっと、争いのない未来へ人類を連れて行ける。
夢見た未来を1秒でも早く手に入れるため、人間性と人生を捨て去った。
その日…父さんの中で何かが壊れて 父さんは変わった
その才能はかなり高く評価されており、加入早々にアイにアクセスする秘密の鍵であるクリプトキューブの1つを拝領するほど。
キューブは組織内に8個しか存在しない幹部の証であり、派閥間抗争で3つしか所持していなかった絶望派から託された事から頭目のイワン博士からはかなり高く評価さている。
ちなみにSHOCKERには衣食住を保障してもらっており、アジトに住み込み。
それまでイチローや硝子と暮らしていた家は売り払った。
思い出の家をイチローに断りなく手放してしまい、ごく普通の少年には異常な場所でしかないSHOCKERでの暮らしを否応なく求める形となっており、既に心が破綻し始めている。
それ程までに絶望は深く、理想の成就以外は頭になかった。
昔…お母さんは言ってたんだ
『お父さんを現実の世界に戻すのがお母さんの仕事だ』って
『そうしないとお父さんは自分の世界から戻ってこない』って
意味がよく分かったよ
イチローには学校のかわりにケイを先生としたSHOCKERでの学習環境を用意し、いずれ研究を手伝ってもらい、ゆくゆくは自分の後を…と考えていた。
【改造手術】
緑川のプラーナの研究は、既存のSHOCKERのテクノロジーを凌駕していた。
あまりに桁外れていたため、その技術を欲した日本支部の「創業派」と「絶望派」の間で争奪戦が始まってしまう。
創業派から勧誘を受けるが、兵器売買による利潤を目的とし、あまつさえ民族浄化めいた方法で世界の統一を目指す創業派のやり方は緑川にはとても承服できるものではなく断固として拒否。
抗争の最中、瀕死の重傷を負った息子イチローを助ける為に、緑川はプラーナ改造手術を決意する。
プラーナの注入手術は成功し、プラーナ強化人間として甦るイチロー。
技術検証もできていない一か八かの危険な手術に踏み切らせたのは、理不尽に命を奪われない「強さ」を与え、二度と家族を失いたくないと願う緑川の、我が子への愛であった。
妻を救う為に始めた研究は、回り回って息子を救うことができた。
この研究を進めれば多くの命を救い、世界中の人間の幸福を守れるはずだ。
父の理想に、共鳴するイチロー。
真の安らぎを目指して、父子の戦いがこれから始まっていく…かに思えた。
死に瀕した息子を救ったのは確かに父の愛であったかもしれないが、
それは同時に得体の知れない技術によって我が子を人外の怪物に作り変える狂気をも意味していた。
【5年後】
創業派や米国支部との派閥抗争を挟みながらも、プラーナ研究は順調に進行。5年の歳月が経っていた。
自ら進んで協力してくれるイチローと実験を進め、ベルトと強化服に身を包んだ戦闘システムを考案。
一方で人工子宮実験で誕生したルリ子の教育もしており、登場時点でルリ子は5歳。
この頃から組織に希望を抱いていたイチローに対して"罪悪感を背負わせたくないので不都合な真実は自分だけが飲み込めば良い"という気遣い…という名の悪癖が炸裂しており、核心的な情報は伝えず、あるいは嘘をつきはぐらかしてきた。
イチロー少年は父を尊敬していたし、命を救ってくれたプラーナ技術への感謝と父の唱える理想への共感から協力はしていたが、そうした隠し事の雰囲気も肌で感じ取る。
やがて諸々の嘘は露見し、イチローとは完全に決裂。怒りの余りクソ親父呼ばわりされた
独自の派閥を掲げて幹部として活動を開始してしまう。
自分の意見を説明するだけで、俺の考えも気持ちも何も気にかけやしない。
他ならぬ息子に言われた緑川は傷つき、自分という人間の欠陥を痛感する。
わからないのね 人の心が
私と同じね
ルリ子…お前は 私と一緒ではいけないよ
外の世界と関わり 少しでも人の心が分かる人間に…なってほしい
愛する心を持っている筈なのに、実の息子に対してすら他者の心を思い描けず、傷つけてしまう。
ならばせめてと、緑川は娘に後を託すように願いをこめた。
【暗中模索】
その後はルリ子に外の世界を知ってもらう一環として保育園に通わせ、同じ年頃の友達としてヒロミやトオルを紹介し、後から絶望派に加入した多田野(後のコウモリオーグ)と研究者同士として意見を交わしたりなど、なんだかんだそれなりのSHOCKERライフな日々を過ごす。
しかし今までの不義理が祟ってイチローには完全に蔑視されており、声をかけても無視され落ち込む。
ルリ子もそんな様子に同情しないでもないが、冷静に「父のせいよ」と一刀両断。
それでも「暴力を用いずに政治方面で世界を変えていく」というイチローのやり方を否定する他の幹部に食ってかかるなど心情的には息子の味方をしており、もうとにかく致命的に不器用なおっさんである。
それから10年の間、自分のグループは持ちつつも共同研究者などは持たず孤独に研究を続行。
ただしルリ子にはそんなに嫌われておらず、誕生日に外食に誘うなどそこそこ親子の交流をしており、情報交換という体でイチローの近況をそれとなく聞いたりしていた。
しかし、プラーナというエネルギーの性質の誤解と蘇生手術に用いたプラーナが現在のイチローの体を心を蝕んでいる事がルリ子の調査で発覚し、自分の業と報いを息子に背負わせた事実に深く絶望する。
息子のため、世界のためと思いながら、気がつけば周りに不幸を振り撒く研究に意義はあるのか。
自分がSHOCKERという道さえ選ばなければ、イチローはごく普通の若者として生きられた筈なのに。
全てが間違っていたのではないか。
行き詰まりを迎え、しかし引き返す事も既にできなくなっていた事にようやく気づく。
【理想の果て】
「SHOCKERにいながら罪を背負わずにいる事は不可能」とイチローの"綺麗なやり方"を否定したイワン博士*1と真っ向から対立し、政権進出によってルールに則り暴力の連鎖を断ち切ろうとする息子の努力をなぜ認めないのかと詰め寄る。
しかし、"深い絶望を抱えた個人を救済する幸福実現"を理念とし、虐げ貶めてきた社会に革命を起こす組織にとってそれは裏切りとも言える偽善的行為であった。
そして表向きは派閥として連帯しているが、最終的にはただ1人の幸福像を叶えるために対立する運命にある。
事ここに至って今更SHOCKERという組織の本質を真の髄まで理解し、そしてあの時の蘇生手術を切っ掛けに心身ともに磨耗していくイチローを目の当たりにして、緑川は茫然自失となった。
そんな時に出会ったのが、本郷猛であった。
緑川が統括リーダーを務める(表向きはファウストと共同研究をしている事になっている)『革新化学研究所』
そこにインターンとして参加しており、学部生ながら頭抜けた才覚で所員たちの注目を集めていたのである。
緑川が全てを投げ出しそうになったその時、折しも本郷は警察官の父を失っていた。
優秀な才能への気遣いか、実の息子を救えなかった代償行為なのか、緑川は時間を割いて面談をする。
無性にこの青年の力になりたかったが、しかし生来の話し下手に父親の死で塞ぎ込んだ相手との意思疎通など望むべくもない。
せめて本郷の研究成果を賞賛しようと不器用に切り出すが…
先生…その研究は『力』になるでしょうか?
僕は…『力』が欲しいです…!大切な人を守る『力』が…!
妻を救うために、あるいは妻のような悲しい犠牲を生まないために緑川が求めていた『力』
そして、同じく家族の喪失によって力を求める青年はこうして出会う。
誤った力を闇雲に振り回し、息子を守るどころか不幸の底に叩き落とした自分。
そんな自分がこれ以上の研究を、罪を重ねるのは具の骨頂でしかない。
私に資格などない…!
もうやめろ緑川弘…これ以上の過ちを犯すな…!
これ以上は…もう…
だが、ここで自分が全てを投げ出したとして、SHOCKERの悪は止まらない。
間違い続けてきた自分の研究が唯一世の役に立つとすれば、純然たる力としてせめて多くの力なき人々を守るために使うこと。
世界すら征しかねい力を扱うに足る心を持った人物に行く末を託したいと願った。
良心の呵責で逡巡するが『真の安らぎはこの世にない』と現世に見切りをつけたイチローの恐るべきハビタット計画の存在をルリ子から聞かされ、もはや考える猶予は残されていない。
…まだ誰かを不幸にするつもりなの…父さん…!
SHOCKER幹部の野望を止めるには…それを凌駕する『力』を生み出さねばならん
…これ以外の方法が思いつかなかった すまない…!
でも…誰がこの化けものに…?
……人選の目処はついている…!
愚かなりに、間違いを続けてきたなりに、贖罪を果たしたい父の意思をなんとなく察するルリ子。
2人きりの反抗作戦は幕を開け、力を託された本郷猛は仮面ライダーを名乗るようになった。
【緑川脅威のメカニズム】
以下、緑川の作中の発明品の数々。
文字通り物語の中核を担うと評しても過言ではなく、時系列順に纏めるだけで本編を振り返るも同義である。
・神経科学技術
SHOCKERに正式に入る以前、ファウストの援助を得て共同研究していた技術。
プラーナを発見する以前の研究だがこの時点で絶望派に大きな恩恵を齎しており、イワン博士は持ち前の人体強化技術と合わせて被験者の精神を破壊しない軽度人体強化手術を確立し、下級構成員(戦闘員)を生み出す事に成功。
精神面も制御可能(意のままに従う)な理想の兵隊となり、図らずして組織の戦力基盤を築いてしまう。
ファウストは表向き脳障害の援助や、脳のデータを解析して文字通り脳波で動くデバイスの開発などいわゆるBMI技術の研究を目的としていたベンチャー企業。
なかなか研究成果が上がらずスポンサー不足の資金難に苦しむが、そこに手を差し伸べたのが石神グループの石神大造(SHOCKER創始者)であった。
まぁ物語的にはSCHOKERの世を偲ぶ仮の姿くらいの認識で大体よい。
緑川はその縁でイワン博士(死神博士っぽい人)と知り合い、意識不明の硝子を救いたい心内を見抜かれ勧誘を受け、やがて硝子の死と同時に加入を決意する。
やがて組織の人工知能アイのサポートを受けてプラーナの概念を発見し、研究を開始。
プラーナ技術は緑川の幸福(理想)を実現させるための手段であり、同じ絶望派であっても他グループには共有しない独占技術である。
幹部はそれぞれ独自に幸福を追求し、各々全く異なるプランを構築。やがて自然淘汰的に一つが残るという蠱毒的コンペによって争う運命にある。
<これより幹部レベルの機密情報につきアクセス制限>
・プラーナ洗脳
プラーナを脳に照射し、対象を催眠状態にする。つまりメスメトロン。
上の神経科学をイワン博士が転用した事により戦闘員を生み出したが、精神制御は命令を聞き分け実行する程度の知能が維持可能になっただけで、対象の人格を不可逆レベルで破壊したラジコン状態になる欠陥を残したままだった。
脳に携わる研究をしていた身として、また妻を脳死状態の後に亡くした緑川はその光景に心を痛め、せめてそれだけは変えようとプラーナ技術を応用する事で対象の人格を保全した状態での精神操作、洗脳というアプローチを試みたのである。
昼夜を徹した研究の末に短期間で実用化に漕ぎつけた。
その経緯から洗脳技術は例外的にグループ全体に共有されており、後のハチオーグの作戦基盤もコレ。
…まぁ、この時点で既に度重なる人体実験で緑川の両手は血みどろジャブジャブであり、何を今更という誹りは免れない。
おまけに構成員の調整のみならず拘置所や議員など外部要人の洗脳にも活用され、強制的に協力者に仕立てて勢力拡大という極悪コンボで絶望派躍進の立役者となった。
その自己矛盾ぶりは多田野にすら「罪の意識から逃れたいだけ」と嘲笑され、イチローにとっては忌避する暴力そのものでしかなく、後に事実を知った時に更に父への不信を深めてしまう。
自己欺瞞なばかりか組織の強化に貢献してしまった技術だが、緑川はせめてもの抵抗として元の人格の保全と可逆性、つまり「洗脳解除」の可能性を残していた。
これにより映画本編では大規模な洗脳システムに囚われた街の人々は無事解放され、とある構成員は洗脳を受けながら元の人格を色濃く残し、やがて目覚めるとSHOCKERに反旗を翻す。
微かに残された良心の呵責は、本人の死後にようやく一矢を報いたのである。
・プラーナ強化人間
対象に多量のプラーナを注入し、肉体を強化する改造手術。
短期間で飛躍的に肉体を強靭化させる。
まだ研究を始めたばかりの段階であり、充分な検証もできていなかったが、瀕死のイチローを救うためにやむを得ず蘇生手術という形で用いた。
瞬く間に治癒し、プラーナが馴染んだイチローの肉体は更にプラーナ許容量が10倍に拡張され、戦闘に用い超人的能力を発揮する。
プラーナとは生命の神秘に迫る未知のテクノロジーである。
この力を解明し完全に御すれば、既存の医学を凌駕して生命を守れる。
妻のように理不尽に命を奪われる心配もなくなる。
万人の命と幸せを守れる。
イチローは何人にも命を摘み取られる事のない「力」を手に入れたのだ。
緑川は信じていた。
やむを得ない蘇生処置という、状況だけ切り取れば改造人間式の仮面ライダーの王道的シチュエーション。
だが、それをまだ10歳の少年に、ましてや我が子に施した代償はあまりにも大きかった。
日増しに強くなる肉体に精神が付随できず、イチロー少年は徐々に心の均衡を崩していく。
プラーナの補充方法
後のバッタオーグに見られる大気プラーナの収集機能も研究が進められていたが、この時点では巨大な装置に接続した上で尚かつ使い捨てのカードリッジ1本分の充填に半年かかるという状態であった。
よって初期の段階で実践投入するには、「他生物からプラーナを直接奪う」という方法での急速補充に頼るしかない。
即時的に多量のプラーナを収集できるが、これはつまり他者の命を奪う事を意味し、著しく人道にもとる。
そこで緑川が取ったのは
殺してもいいと思える凶悪な人間を選別するという、人権も人道も纏めて踏み潰すような方策であった。
「なるべく痛みを感じないように」という程度の罪悪感はあるが、どの道やる事は同じ。
常識、良識、倫理…そういったものは妻を理不尽に奪われた時に消え失せている。
一見善良な目的と篤志で動いているように見えても伊達にSHOCKERではなく、他の構成員と同様に既に全身を狂気で浸していた。
絶望によって世界を塗り替える大望に望みを託す様は、悲しいほどにSHOCKER幹部としての資質を示していたのである。
なお悪いことにイチローには「実験動物」という言葉であたかも普遍的な臨床実験であるかのように"モルモット"について真実を隠していた。
これはSHOCKERを平和的に世界を変えられる組織だと信じていたイチローに組織の暗部を見せず罪悪感を背負わせたくないという気持ちからだったが、それは家族にすら都合の悪い真実を伝えず自分が研究を完遂させればいいという独善に他ならない。
この点はイチローと親しくしていたクモやサソリ(特に同じ父親に問題を抱えていたサソリ)にもかなり手厳しく非難されている。
それでも我が子を常人離れした肉体に変容させてしまったのは「もう家族を失いたくない」という愛情も確かにあったのが、そのせいで余計にタチが悪くなっており…なんともはや。
そしてこの「発見したてで検証も充分ではない新技術をぶっつけ本番で我が子に施す」という行為が、後年さらに取り返しのつかない事態を引き起こしていく事になる。
・生体電算機
頭脳の半分が機械化された、半人半機のハイブリッド。
目視で得た情報を脳にインストール可能という文字通りの人間コンピューター。
計算や分析に長けており、電子戦では無類の強さを発揮する。
人工子宮実験で作られたいわゆるデザインベビーであり、緑川の遺伝子を受け継いでいるので実質的に娘。
ご丁寧に硝子の血も受け継いでおり、遺伝子配列上は緑川家と全く同じその存在はルリ子と名付けられた。
誕生の目的は「プラーナ技術の実用化に必要な人材」であり、研究のアシストツール。
実はSHOCKER入りしてから程なく着手しており、最初の5年程度は脳をBMI技術で機械と接続したまま眠っていた。
その間に機械を通して緑川は年相応の知識や研究データ、そして"家族"の情報を入力しており、覚醒直後(初登場)は人間換算でそのまま5歳。(イチローとは概ね10歳差)
設計コンセプトを額面通り受け取ればプラーナ研究に必要な道具であり、ルリ子本人も自らをそう表現する程度には受け入れている。
…なのだが、決してそれだけではなく、眠っているルリ子に対して研究データ以外にも「おおきなカブ」の絵本を読み聞かせしてみたりなど、実の娘として愛情を注いでる(注ぎたい)節もあるのが緑川という人間の複雑さ。
敵対組織に対応するために幼子に新たなプログラムを施す異様な光景も「娘に命を守るための力」を与えるためであり、ルリ子に危機が迫れば我が身を盾として差し出す事も厭わない。
研究一徹だったためイチローの育児を硝子に任せてばかりだったと我が身を鑑み、他者の心を慮れない自分のようになって欲しくないという思いから保育園に通わせたり、人間的な情緒を育んで欲しいと願う様は、愛情といって差し支えはないだろう。
そしてその真の目的は「自分の知識の全てを授けた後継者」であり、もし自分が死んでもルリ子がイチローと兄妹として力を合わせてプラーナ研究の後を継いで欲しい、という願いがあった。
確かに我が子を2人とも道具としてしまった構図は変わらないのだが、その上で尚も父として何かを残したかったのである。
が、例によってそういった考えを全く伝えようとしないので、当然の結果として当のイチローからの心象は最悪。
SHOCKERに入るために小学校を辞めさせられたイチローにとって、保育園通いなどの「父親ごっこ」を遺伝子上の妹としている姿は不気味でしかなった。
おまけに当初は「同志の遺児を引き取って脳の損傷から緑川家の記憶を施して機械化せざるを得なかった」とまたしても嘘をつき、「血のつながりはないが兄になって欲しい」といきなり言いつけてしまう。
そして真実を伝える前にルリ子の遺伝子情報を解析した敵対勢力に暴露されてしまい、度重なる嘘と息子にすら何も伝えず独断で全てを進めてしまう父にイチローは完全に見切りをつけた。
惨憺たる有り様だが、ルリ子は願い通り他者を思いやれる心を持って成長したのがせめてもの救いである。
それすらイチローには「痴れ者の父親にたぶらかされた」と殆ど正論吐き捨てられており、長男とは終ぞ分かり合えなかったが…
・交換式プラーナ充填機構付実験型ベルト
プラーナ強化人間に生まれ変わったイチローのために作った装備。
そう、ベルトである。頭部をマスクで覆われた強化服一式とセット。
そのまま仮面ライダーのプロトタイプと呼べる存在だが、リアルタイムでの大気プラーナの収集機能はまだ実用段階ではなかった。
なので予め中身をプラーナで満たしたカートリッジを携行し、ベルト中央の穴に差し込んでプラーナ循環させている。
蘇生時に一度体内に注入しただけの状態ですら驚異的な力を発揮したプラーナ強化人間から、更にプラーナを外付けの強化装置として用いて専用の装備と合わせる事で瞬間的に爆発的な力を生み出すシステム。
戦闘の際にのみ行使する力、すなわち「変身」に等しい。
やはり戦闘モードではプラーナの消耗が激しく、使いすぎるとあっという間に肉体崩壊を招くという後のと昆虫合成型オーグメントと同じ欠点を抱えている。
この段階ではプラーナの強制排出による変身解除に該当する機能はなく、カートリッジの交換による「モードB」と呼ばれる機能でプラーナ残量を調節しているらしい。
緑川はプラーナを万能をエネルギー源と解釈していたが、生物から吸い出すという点に致命的な見落としが存在していた。
理想を求めるあまり考えが及ばず、それが数年の時を経てルリ子の研究によって明らかになり…
どんな生物から取ろうと…プラーナは同じエネルギーだろう?
「それは違う 私の研究では」
実はプラーナの抽出源についてはルリ子にすら伏せており、イチローの異変の原因を探るべく情報開示を求められた事でようやく応じた。
他生物に比べ人間のプラーナ収穫量は段違いであり、現状のシステムを円滑に動かすには他に方法がなかったのである。
そして緑川の最大の見落としは、プラーナという概念の本質。
生物を司るエネルギーであるプラーナは、その本体が持つ精神的な情報を記憶している器でもあった。
通常は肉体の死と共に配列も崩壊して失われるが、エネルギー源として活用する場合は素体が生きている状態で抽出する工程を挟む。
この場合は対象の精神の情報、魂が保存されたまま抜き出され、そんな状態のプラーナを体内に取り込むのは別人の心を住まわせるに等しい。
そして緑川はエネルギー源として犠牲にしてもいいと思える命、SHOCKERの息のかかった拘置所の死刑囚の魂を引き抜くという恐ろしい手段を用いている。表向きはただ刑が執行されただけなので不審死などの疑念を抱かれず、どうせ必要な犠牲ならと、効率的だが人の道を著しく逸脱していた。
その結果、津々浦々の凶悪犯の魂が体内に宿り続け、それらの荒んだ生涯を垣間見る事で凶暴化が促されるという地獄絵図がイチローの精神で繰り広げられていたのだ。
そしてなんとエネルギー源の中には緑川家の母親を殺した凶悪犯すら選別しており、イチローの心は忌むべき仇と同化しつつあった。
エネルギー効率ばかりを追い求め精神の結びつきを見出せなかったのは研究の初期段階で手探りという事情もあったかもしれないが、文字通り"人の心が分からない"という緑川の性分の象徴でもあった。
実際には研究を通して徐々にその傾向を理解しつつあったが、理想成就に取り憑かれ実用化を急いた結果がこの顛末。
万人が幸福になる世界のため、息子のため、そのためなら手段は選ばず、イチローには余計な罪悪感を背負わせたくないので真実は隠して自分が全ての泥を浴びればいいと踏み切ってしまった。
報いは自分が受ければ良いのだから。
崇高な目的なのだから。
凶悪犯ならば贄にしてもいいという狂気の報いを、誰よりも何よりも守りたかった愛息子におっ被せてしまったのである。
・昆虫合成型オーグメント
緑川の最終作品。バッタオーグ。
人間と昆虫を合成したオーグメンテーションによる身体強化。圧縮されたプラーナが対象を超人に変える。
10年の思索の末に大気プラーナの収集技術は人体に備え付けられるほどの装置の小型化に成功し、大気中に圧縮された他生命のプラーナを生体エネルギーに変換する。収集率も実戦で使えるレベルに到達。
他者の命を直接奪う必要はなくなり、ようやく当初の理想の実現に肉薄した。
ようやくイチローに虚偽を含まず胸を張れる技術になったが、もはや何もかも遅きに逸しているのは言うまでもない。
詳しくは本郷や一文字の項目あたりを参照して欲しいのだが、結局は大気中のプラーナも他者の生命を少しずつ吸収しているので仮に全人類に普及させればそれらの奪い合いとなり、そもそもプラーナシステムに適合させるために大なり小なり改造手術の必要がある訳で、これを全人類を幸福にする理想のエネルギーとして運用するのは些か厳しかったという印象は否めない。(組織の足抜けを決意しなければ更に改良に臨む心算だったとは思うが)
ちなみに昆虫合成型の最初の成功例は本郷ではなくハチオーグ。
独占技術として秘匿しているはずなのだが、ライダーカードなんかでもバッチリ緑川グループ製と書かれている。
娘のお友達なのでどう考えても預かり知らない訳はないのだが、他派閥の、それも幹部である彼女をなぜ改造したのかは謎。
ただしルリ子も対決前には既にその事実を把握しており、何かしかの合意は得ているようである。
ハチオーグは大気プラーナ変換などのシステムを有さずバッタオーグをデチューンさせたような性能になっているため、虎の子のバッタオーグの強さを錯誤させるためのカムフラージュだった…みたいな可能性はなくもないが、漫画版も含めて不気味なほど言及されないので現状は謎のままである。
【人物評】
本家の緑川博士の曖昧な部分である「改造したのか推薦しただけなのか」を明確にし、そして情状酌量ポイントであった「組織の脅迫追求に負けて本郷の名を出してしまった」という部分を自ら進んで候補者として選定して自由意志で改造に臨んだという形に変えて物語内の役割を明確にしてしまった結果、非常にヤバい人として仕上がったのは周知の通り。漫画版で過去が掘り下げられ映画本編に至るまでの行状が明かされるとそれは更に深まった。
プラーナ実験によって肉体を変質させてしまったのみらず、幼いイチローにとって真っ先に拠り所となる親の心が分からないという恐怖を抱かせてハビタットの道に向かわせてしまったのは他らなぬ緑川である。
そもそも年老いた本人が振り返った通り、SHOKERに入らず妻との離別を乗り越えていればイチローもごく普通の青年として成長できたのも事実。
善良な理想を掲げつつも平然と実験で命を奪い、かといって他の構成員のように世への復讐を企てて悪虐非道に徹する事もできない様は、人間臭くはあるがどっちつかず。さりとて願いを達するためには悪い意味で行動力があり、なまじ能力も伴ってしまっている。
息子や娘への愛情がありながら、全て自分が遂げれば余計な労苦を背負わせなくていい、という名目のもとに自分の目的や方法論を話すだけで本当の意味での対話をしようとしない。
狂気に身を染めつつも善性で正気を保とうとする自己矛盾の結果、親しい人に自分の独善を押し付け、悲しい程どこにも行けないのが緑川という人間だった。
まさしく絶望で壊れてしまった状態であり、「個人のエゴに力を使う集団」とSHOCKERを否定したが、自身もまた例外ではなかったのである。
と、言った感じで、作品内外を問わず他者からの心象はすべからく悪い。
人でなし。ロクでなし。意気地なし。どう掘り下げても大抵の場合なにかしらの罵声が飛ぶ。
自主的にSHOCKERの勢力拡大に貢献した発明を数多く生み出しながら最後に反旗を翻す様は内心を知らない人間から見たら「どっちの味方だ!?」であり、凡その風評がそうであるように悪し様を論うだけならとても容易い。
しかし、妻を理不尽に奪われた悲しみは想像だにできず、瀕死の重症の息子を前に他に方法がない状況で一か八かの蘇生技術を試みてしまうのも親としては自然な感情であり、決してただの非人間ではないのもまた緑川弘だった。節々に垣間見せた我が子たちへの愛情も本物である。
どんな形であれ、深い絶望を味わっても短絡的な復讐より世の平和を求める気質は、ある意味でイチローにも受け継がれた。主に悪い方に
実はこうした科学者にありがちな「もう誰も信じない」的なマインドにはなっておらず、それどころか多田野に「個人主義には限界があるから信頼できる仲間を募れ」と助言する程度には他者との関わりを捨て鉢にしていない。
表向きの顔であるファウスト資本の研究施設の長として後進の育成に励むなど、人の心が分からないとしながら実は普遍的な社会性をそれなりにキープしており、作中では緑川を慕う研究者がそれなりに出てくる。
…なまじ善性が残っているので余計に事態を悪くしたとも言えるが。
そして結果論ではあるが、緑川がSHOCKERの道を選ばなかったとしても結局のところ組織は発展し、別の派閥や兵器によって罪なき人々が苦しめられる世界になっていたのもまた事実。
多くの間違いや我が子すら犠牲にした研究に苦悩した末に仮面ライダーを生み出し、それがSHOCKERに立ち向かう希望の旗印となったのは、最後の最後でようやく救われた瞬間でもあった。
功罪相半ば…というには功の方が劣勢だが、どちらか片方だけを切り取って賞賛し、あるいは逆に謗る事ができない人物だと言える。
まぁ、結局は人でなしと形容される有様は純然たる事実であり、SHOCKER構成員目線という体でややテンションがおかしい文章の公式公報*2にすら
「そして、いつどんなときでも変わらず、最低であった緑川」
と急に素面に戻った様子でボロクソに詰られて漫画版の最終回を締めくくられていたのではあるが。
悲しくもないし残当。
【余談】
- 肝心要の本郷を拉致した瞬間は現状どの媒体でも描かれていない。このへんがどうだったかによってまた人物評も変わりそうではある。
主に悪い方に
- 演ずる塚本晋也は監督業を本分としつつ*3、本作のように俳優業もこなしている。短い出番ながら原典のテレビシリーズの緑川博士と驚くほどそっくりに役作りを仕上げてきた。
- 庵野監督のシン・シリーズには「シン・ゴジラ」に続き2度目の登場で、どちらも専門用語を一息に高速詠唱する役所。舞台挨拶でも「今回もまた科学的な台詞を沢山言いますので、聞き逃さないようについてきてください」とコメントして観客の笑いを誘った。
- ちなみに自身の監督作である『鉄男』でも怪人を生み出す側の役を演じている。緑川とは似ても似つかない性分のキャラではあるが……
漫画版を踏まえたトピック
- SHOCKERへの叛意を悟られぬようバッタオーグの計画を決めてからは徹底した個人主義でルリ子以外とは交流を持たずにいたが、最低でも緑川グループと呼ばれる派閥の科学者が何人かいる事は劇中の様子から分かっており、当のバッタオーグの改造にも参加している面々がいるはずなのだが、これら人員が緑川の脱走後にどうなったかは不明。純粋に理想に共鳴した同志なのか、洗脳で強引に動員していたかも分かっていない。
- 緑川が秘匿していたはずの洗脳以外のプラーナ技術を死神グループ製のオーグメントが断片的に使っていたのは、あるいは緑川グループの生き残りが関係している、みたいな可能性はある。
- 硝子が重体で入院している時期(死亡する前)に「美希おばさん」という親族が母親不在の緑川家を手伝っている。台詞や描写からすると母方(硝子)の姉妹っぽい。(イチローからすると叔母)
- これら親族は硝子の死と緑川のSHOCKER加入(邸宅の売却)から一切登場しなくなるが、もし映画本編の時間軸でも存命だとしたら在りし日の緑川家の様子を知る数少ない生き証人だと言えなくもない。
※追記・修正はプラーナで全人類を幸福に導いてからお願いします。
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- 残りの登場人物はみんな舞台裏を背負ってる人で書く事が多いので、取り敢えず何人かに分割することにして、それでいて本家より先に作るのは恐れ多いので一旦オリジナル版の方を作り…という順序で作りました。個人的には漫画版の描写も含めて嫌いになれないキャラだったのでなんとか美点を見出そうとしたのですが、やっぱり無理でしたね… -- 名無しさん (2026-03-05 18:02:26)
- 遊戯王の父親が裸足で逃げ出すレベルで救えない… -- 名無しさん (2026-03-05 19:08:35)
- 最初からアレなわけじゃなくて「奥さん健在の頃は普通にマトモだったよ」くらいがフォローの限界 -- 名無しさん (2026-03-05 20:53:57)
- ↑2 まじでよくやったよ……お疲れ様 -- 名無しさん (2026-03-05 20:55:28)
- マダオという言葉が似合いそうな人 -- 名無しさん (2026-03-05 20:55:48)
- 「悪人ではないし自分の行いを悔いているけどやることなすことがどれもムチャクチャ」という人物像は仮面ライダーリバイスのダディーに通ずるものがある人だよね。本郷猛は、この人のおかげでエラく殺伐とした性格に育ったルリ子さんの親代わりみたいな役目まで担わなければならなかった。 -- 名無しさん (2026-03-06 00:38:14)
- メタルマンの博士みたいなオッサンかな -- 名無しさん (2026-03-06 01:30:37)
- 人類屈指の頭脳を持つが不器用な生き方しかできない 下手に実現できる力を持った故か -- 名無しさん (2026-03-06 19:40:36)
- 全く…何故家庭をもった天才科学者というのは… -- ゴルドドライブ (2026-03-07 00:51:50)
- 烏丸所長並みに謝らない人 -- 名無しさん (2026-03-07 02:25:06)
- 理想は真っ当。手段はアウト。ついには実の息子にすら「人間の心がわからない」恐怖を抱かせてしまったほどの矛盾に満ちた精神性と他者の精神への理解の乏しさ。しかし本人の計画からすると人を見る目は大正解。ホント何がどうしてこうなっちゃったのよ -- 名無しさん (2026-03-08 13:10:36)
- ↑2 所長は遅くなったことを謝ったから(多分)セーフ -- 名無しさん (2026-03-08 21:53:26)
- 妻の存在がブレーキになってたからなぁ ただ彼が不幸になることでショッカーと戦う戦士が生まれたという -- 名無しさん (2026-03-12 11:04:45)
#comment()
*2 SHOCKER側のキャラを恭しく称え、逆にライダー側を裏切りバッタなどと呼んでdisりまくっている
*3 ちなみに2018年には本郷役の池松壮亮氏の主演映画『斬、』も制作していた。
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