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更新日:2024/07/05 Fri 13:57:36NEW!
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one piece登場人物項目 五老星 世界貴族 五人組 不死 天竜人 one piece用語項目 世界政府 全てを知る者たち 老人 異形 バスターコール 謎が多い 土星 木星 金星 火星 水星 初登場がジャヤ編 牛鬼 サンドワーム 魑魅魍魎 妖怪 uma オダセン聖の本気 黒い集英社 黒い尾田先生 高性能じいちゃん 老害 だいたいこいつらのせい 全ての元凶 自分が悪だと気づいていない最もドス黒い悪 one pieceボスキャラ 不死身? 無能な働き者 無能 不老? ジェイガルシア・サターン トップマン・ウォーキュリー マーカス・マーズ イーザンバロン・v・ナス寿郎 シェパード・十・ピーター 世界最高権力 不老不死? 本名判明まで現実時間で20年以上かかった集団 馬骨 以津真天 封豨 five elders 能力者? カナヅチ?
“五老星” ここに!!!
五老星(FIVE ELDERS)とは漫画『ONE PIECE』の登場人物。
「[[世界政府>世界政府(ONE PIECE)]]最高権力」と称される5人の老爺にして、全天竜人の頂点に立つ5人。
●目次
【概要】
登場自体は早く、世界の頂点に立つと言われる「天竜人」の存在が明かされる遥か前の単行本25巻 第233話『世界最高権力』にて登場。
常に彼らがいる部屋も、マリージョアに存在する天竜人の居城「パンゲア城」の一室「権力の間」。
5人の合議制で、重要事項の方針を決定しており、スパンダムによるプルトンの設計図奪取作戦を許可したのも彼ら。
パンゲア城に出入りできる事から天竜人なのは間違いないが、今のところパンゲア城外で他の天竜人と対面したシーンはなく、またチャルロス聖などが五老星について言及した事もないため、マリージョアにおける彼らの力関係に関しては謎が多い。
通常の天竜人と違い、地上でもヘルメットの類はつけておらず、服装もスーツなど一般的。
最高位の天竜人と言うだけあり、一般人は肖像画でのみその姿を見る事が出来る。
エッグヘッド島では、サターン聖が戦闘態勢に入り能力を披露したこともあってか海軍でもその姿を見る事が許されるのは本部少将以上の者のみとされた。
その際には本部准将以下は拝謁することも許されず、それ以下の海兵は例え偶然と言えども即座に粛清されている。
海軍のトップである元帥も、彼らの前では単なる中間管理職に過ぎない。
一方で、当時のCP5長官スパンダムの意見具申や、アラバスタ王国国王コブラの面会に応じるなど、政府の人間や加盟国国王に対しては普段基本的に真面目に対応している。
───ただし、彼らですら世界の頂点ではなく、サカズキの言動によればもっと上が存在している。
【構成員】
メンバーは以下の5人。
少なくとも22年前の時点から誰1人として欠けていない。
原作1073話でメンバーの内の1人、1086話で残る全員の名前が明かされ、同時に各々の役職は「○○武神」という肩書を持っていることが判明した。
大臣のようなものだろうか。
五人の名前はそれぞれ水星、金星、火星、木星、土星の英名、もしくはその捩りが入っており、恐らくそこから五老“星”という名称が来ていると思われる。
また、悪魔の実の能力なのかは現状不明だが5人とも明らかに人の形ではない異形の巨大な怪物に変身することができ、島に上陸する際は魔法陣から転移するようにして出現する。
そして5人全員が動物系悪魔の実の覚醒に達したルッチと同様の黒いオーラのような羽衣と強大な覇気をまとっているが、変身後の姿が明らかになったにもかかわらず、悪魔の実の能力者であるかすらも明言されていないため、これまでの登場人物達全員と比較しても極めて異質。
ジェイガルシア・サターン聖
「世界の秘密を探求する者」…「失われた種族の血を引く者」…
「古き神を呼び起こしてしまった者」───この島は不都合に満ちている!!!
声:野田圭一
肩書:科学防衛武神
左目に傷のある、杖を突いた巻き髪の男。
長らく名前も詳細も不明だったが、原作1073話にて遂に五老星で最初にフルネームが明かされた。
かつて一度だけベガパンクと面識があるらしく、黄猿率いる艦隊と共にエッグヘッドへと向かっている。
扉絵でベガパンクが謁見した際の様子が描かれており*1、MADS時代から天才として名を轟かせていたことで、特別に目通りを許されたようだ。
表面的は穏やかそうな威厳ある政治家めいており、ある程度の地位ある部下には威厳をもって接する。
黄猿に対しても威圧せず彼の言葉を聞いた上で応じたり、ドーベルマン中将の諫言にも「優先順位を見失うな」と厳しくも諭している。
劇中では優先順位の都合もあるが、エッグヘッドにいた海賊ジュエリー・ボニーを一度は放置する形で見逃そうとしている。
が、敵対者に対しては極めて冷酷。
命令を無視して自分の姿を見た海兵に誅罰を加えたほか、人間を「虫」と評しており、世界政府に歯向かった人間に対して「“虫ケラ”の気持ちを理解しろというのか?不可能だ……」と心底辟易した態度で語った。
一度は見逃そうとしたボニーに対しても、ボニーが自分を殺そうとしてきたこともあってか無残に言葉責めした上で殺そうとし、他にも世界政府が楯突いた愚を分からせるため死んだ方が辛い人間の順から敢えて殺そうとしたり、人間の持つ家族愛を「人体の盲断及び不具合である」と吐き捨ててもいる。
また世界政府が禁じた行為をやりたがる人間に対し、怒りと諦めを感じさせる一面もある。
本人の言によると科学者としての過去を持っていたようで、「『兵器』とは人を何人殺せるかがその価値」としてくまの人間兵器化を主導し、彼の尊厳を使い潰すよう命令した張本人。
更には天竜人の妻として拉致されたジニーと彼女が身ごもったボニーに人体実験を実行。
結果ジニーとボニーは薬物実験の失敗で青玉鱗を発症してジニーは死亡し、ボニーには赤子に悪魔の実のエキスを注入して能力が開花するのかという実験をしたことを後に明かした、くまの人生が悲劇に見舞われた全ての元凶と言っていい男。
地上か…久しぶりだ……!!
麦わらの一味、ジュエリー・ボニーがベガパンクを守る為に海軍と徹底抗戦し、ルフィが黄猿と交戦した頃に自身も参戦。
変身態はフランキーの数倍の巨躯を持つ蜘蛛の怪物『牛鬼』。
人獣型は下半身が蜘蛛となり、頭部からは巨大な一対の牛の角が形成。
獣型では見開いたかの様に目つきが鋭くなりクモ部分が増加して巨大化。人面の大蜘蛛そのものと化し、脚の爪を触手のように伸ばした刺突攻撃を行えるようになった。
サンジ曰く「ずいぶん人間の部分が減ったな…」との事。
劇中で判明した能力として、
- 伸縮する蜘蛛の脚の爪による突き刺し攻撃
- 睨みつけた対象に頭が吹き飛ぶほどの衝撃波*2
- 見えない何かで対象の身動きを封じる。
サンジやフランキーなどの実力者の身動きを止めるといった事をしていた。 - 脚の爪から木に触れた瞬間その木が瞬時に枯れて朽ちるほどの猛毒の分泌
- マリージョアにいる他の五老星のメンバーとテレパシーの様な通信を行う
- 口から無数の爆発する弾丸を吐き出す
といった行為を披露。
おまけにワンピースでも類を見ない異常な再生力を持ち、片手を失う重傷でも巻き戻しのように再生*3 。
ボニーの不意打ちのナイフをわざと受けた後でも即座に再生し、ギア5の度重なる攻撃を受けてもこたえた様子も無く即座に継戦可能と尋常で無いタフネスを見せている。
牛鬼とは西日本沿岸部に伝わる妖怪のこと。
牛の頭と蜘蛛の身体を持ち、毒を吐いて人を食い殺す残虐な妖怪とされ、文献によっては牛の頭と鬼の身体を持つ妖怪としても描かれる場合もある。
地方によっては「見た者は病に罹る」「弓で射ると呪われる」など物騒な伝承が多く伝わる。
外見モチーフはマルクス主義を提唱したドイツの経済学者「カール・マルクス」、もしくはキューバの国家元首「フィデル・カストロ」説がよく挙げられる。
カール・マルクスとフィデル・カストロは共に「共産主義と暴力革命をもって、階級の撤廃と貧富差の排除を目指した偉業」で名を残している。
マーカス・マーズ聖
世界は創造主の思い通りゆえ……
声:園部啓一
肩書:環境武神
長髪で長いひげをたくわえた男。
スタイルがいいからか五老星が集まっているシーンではよく立っている。
穏やかそうな風貌だが、サターン聖同様本性は冷徹。
五老星以外に存在を虫ケラ扱いしているが、ルッチがカクの助命を嘆願した際は「虫など踏もうとして踏むものではない」と若干困り気味に難色を示していたり、彼の健闘に「見事」と評してたりと一般の天竜人と比べると味方の懇願などには耳を傾けたりと話が通じる人物。
一方でベガパンクの配信を即時に止めるために躊躇いなく研究所を破壊し尽くそうとしたりと、苛立っている時の思考はかなり暴力的。
因みに作中では、変身したり解除したりと五老星の中ではやたらと忙しい人でもある。一応書き留めておくと・・・
変身状態(エッグヘッド上陸)→解除(パンクレコーズの偽電伝虫の破壊)→変身状態(研究所[ラボ]内の生体反応による徹底的破壊)→解除(覇王色による大量の電伝虫の遮断)→変身状態(本物の配信電伝虫を守る鉄の巨人の破壊)
そりゃあ疲れるわ
隠すだけに留まらずダマす気で…!!
おのれベガパンク!!
変身態は鳥型の妖怪『以津真天』。
外見は黒色の羽衣を纏った禍々しい巨大怪鳥で、後述の伝承の姿に酷似した姿を持つ。また頭部にはマーズ聖を彷彿とさせる長い髪が伸びており、目の周辺には燃えるような黒い炎を帯びている。
作中ではパンクレコーズに張られているバリアに突撃し、不死身の肉体を生かして強引に突破。
口からビームを発射して物体を撃ち抜く技のほか、恐らく強力な見聞色の覇気によってパンクレコーズ内にいる無数の電伝虫の存在を探知している。
以津真天とは『太平記』や『今昔画図続百鬼』に描かれた怪鳥のこと。「いつまでん」とも呼ばれる、
人間のような顔と鋸のような歯が並ぶ曲がった嘴、蛇のような身体、剣のように鋭い脚の爪を備えた5m近い体長の鳥であったという。
戦乱や飢餓などで死んだ人の死体をそのまま放っておくと死体の近くに止まり、「いつまで、いつまで(死体をほったらかしにするのか)」と鳴いて人々を恐れさせる妖怪とされる。
外見モチーフは自由民権運動で知られる日本の政治家「板垣退助」説がよく挙げられる。
板垣退助は「民主化や民の自由を推し進めた偉業」で歴史に名を残している。
トップマン・ウォーキュリー聖
刷り直せ!! こんなもの世に出すな!!!
声:平野正人
肩書:法務武神
カイゼルひげをたくわえ、頭にあざのある禿頭の男。
モルガンズがギア5のルフィの写真を懸賞金の写真として全世界にばら撒いた際に激怒していた人物。
基本冷静沈着な五老星の中では声を荒らげる描写が多く、比較的感情豊かなメンバーといえる。
創造主がルルシア王国消滅を決めた際には最初は「ずいぶん人がいます」と一応は諫めるような言葉を出していた。
[[因縁深き者達……!!>ドリー&ブロギー(ONE PIECE)]]
そいつが誰だかわかっているのか!?
変身態は4本の牙を持つ巨大な猪型の妖怪『封豨』。
サターン聖同様黒色の羽衣を纏っている。
エッグヘッド全体が波打つほどの圧を有する覇王色の覇気を帯びた咆哮を発するだけでなく、牙を巨大な刃に変化させ素早く跳躍しながら斬りつけることができる。
また、肉体の硬度が異常なまでに硬く、カイドウにある程度通用したゴムゴムの業火拳銃やギア5状態のルフィの巨大化した拳を受けても微動だにせず、逆に殴った方のルフィが手を痛めるほどであった。
封豨とは『楚辞』等に記された中国における伝説上の怪物のこと。
鎧のような毛皮に覆われており、とてつもない怪力で家畜や人を襲い、田畑を荒らす巨大な人喰い猪だったとされる。
外見モチーフは第7代ソビエト連邦最高指導者「ミハイル・ゴルバチョフ」説がよく挙げられる。
ゴルバチョフは「米ソ冷戦を終わらせ核兵器を減らすことを選んだ偉業」で歴史に名を残している。
イーザンバロン・V・ナス寿郎聖
世界の均衡など……永遠には保てぬのだ
ここらで一度大きく掃除する必要があるな
声:緒方賢一
肩書:財務武神
眼鏡をかけ、野太刀のように長い刀を所持し白い着物を着たスキンヘッドの男。
地べたに座り、愛刀を手入れしている様子が散見される。
また、この刀は柄や鍔の装飾の類似から「初代鬼徹ではないか」と予想されているが、現状詳細は不明。スキンヘッドの眼鏡の爺さんが「ヴィーナスは流石にキツい」からか漢字を使用したワノ国チックな名前をしているなど刀を持っていることも含めて意味深。
小娘一人に国を滅ぼす力を与えるとは……
愚かな謀反を!!ベガパンク……!!
変身態は白骨化した巨大な馬の妖怪『馬骨』。
外見は白骨化した巨大馬で、顔が布のようなもので覆われているのが特徴。
上半身のみを人型に変形させてケンタウロスのような人獣型に変身する事が可能であり、常備している刀による居合を駆使する。
彼の斬撃はブルックの剣と同様に冷気を帯びており、斬り捨てた傷を瞬時に凍結させてしまう。
更に、居合の実力も長けておりパンクレコーズを一刀両断してしまう程の腕前を持つ。
エッグヘッドに上陸後は、人獣型に変化して迅速に海岸線を目にもとまらぬスピードで疾走。
ボニーの命令によって海軍への攻撃を行っているパシフィスタ・マークⅢを斬りつけて脳の伝達路のみを1撃で的確に凍結。
機能停止に抑えることでパシフィスタ達を失うことなく瞬く間に鎮圧していった。
破壊ではなく機能停止に追い込んだのは、彼が予算を担う財務武神であるからなのかもしれない?
また、1117話でゾロと激突し、彼の持つ刀を視認したゾロは「鬼徹!?」と叫んだため、初代鬼徹の所持者である可能性が出てきた。
馬骨とは江戸時代に描かれた妖怪絵巻『土佐お化け草紙』に記述された妖怪のこと。
火事で焼け死んだ馬が化けたものとされる。
外見モチーフはインド独立の父として知られるインドの政治指導者「マハトマ・ガンディー」説がよく挙げられる。
ガンディーは「暴力に頼らない訴えと、己の権利を守るための非服従を民に教えた偉業」で歴史に名を残している。
シェパード・十・ピーター聖
“三大勢力”の陣営崩壊は世界に直接ヒビを入れる 保たねばならぬ
声:増谷康紀
肩書:農務武神
首元に傷がありカストロひげをたくわえた男。金髪と言う事もあり五人の中で最も若い見た目をしている。
作品内において、ミドルネームに漢字を使用した初にして現時点では唯一の人物。
変身態は巨大なミミズの怪物『サンドワーム』。
風貌は顔の正面に十字の模様が入っており、人に似た目と口を持ち、黒い羽衣のようなオーラを纏っている。
ドリー&ブロギーに勝るとも劣らないサイズの巨大ミミズ。
モデルと同様に地中の潜行が可能で、突然真下から奇襲し敵を捕食する戦法をとる。
また、巨大な口による吸い込み能力を使用する事ができ、多少離れた沿岸にいる軍艦が引き寄せられそうになったり、巨人族のドリーとブロギーが前に進めなくなる程の強力な吸引力を持つ。
サンドワームとはゴビ砂漠周辺に生息するといわれている、巨大なミミズのUMAのこと。「サンドウォーム」「モンゴリアン・デス・ワーム」などとも呼ばれる。
1800年代初頭から存在が提唱され、獲物を見つけると両端を跳ね上げるような仕草を見せて相手を威嚇し、飛びかかって毒液を吹きかけるという。
なお五老星の中では唯一、東洋妖怪ではなく何故UMAに変身するのかという理由は現在の所不明。
そのインパクトから、初公開週にはX(旧Twitter)では五老星ごぼう抜きでネタにされて話題に上り、「サンドワーム」がワードトレンド入りまで果たしてしまった。
丸呑みや吸引といった恐るべき災害級破壊力を持っていることには違いないのだが、毎度力技を使っては次のページで即反撃に遭いがちというのもネタキャラ化に拍車をかけている。
外見モチーフは第16代アメリカ合衆国大統領「エイブラハム・リンカーン」説がよく挙げられる。
リンカーンは「奴隷制を廃止し、人々に平等を広めた偉業」で歴史に名を残している。
【来歴】
時系列は新世界編を現在とする。
過去
38年前、かつて世界政府非加盟国だったゴッドバレーで開催されていた天竜人達の催しである「先住民一掃大会」の場に、現在と姿が変わらないサターン聖が居合わせていた。
ロックス海賊団とロジャー海賊団が島に襲来し、混乱の最中、当時天竜人の奴隷だったバーソロミュー・くまがニキュニキュの実の能力を手に入れたのを目撃し、サターン聖は彼を衝撃波で吹き飛ばす。
くまに対してバッカニア族は「奴隷になる事と死ぬ事しか許されていない」と冷淡に語るが、くまは 「───ぼくは“ [[ニカ>ニカ(ONE PIECE)]]”のように…こんなかわいそうな人達を一人でも多く救いたい!!!」と反論し叫ぶ。
だがサターン聖は、
…だから消えるんだお前達は
と微動だにせずそう呟いた。
なお、意図的なのかは不明だがこの時はくまを逃がしてしまっている。
22年前、西の海のオハラにてクローバー博士ら歴史研究者達が、違法とされていた「歴史の本文」の研究によって、「空白の100年」の真実に辿り着こうとしていた事を知り、苦悩らしき表情を浮かべつつオハラに“バスターコール”を発令した。
オハラは…… 知りすぎた…………!!!
10年前には当時CP5主官をつとめていたスパンダムがプルトンの設計図の在り処の情報を掴んだ事を五老星に報告し、「その情報が本当なら設計図を入手してこい」と人員導入や捜査権限の許可を与えた。
なお、この会合シーンは権力の間では無く、噴水や池が設けられている庭園とおぼしき場所であった。
4年前、サターン聖は当時ルーキーだった火拳のエースが王下七武海の一角を落とした事により、くまをその後任に起用する事を娘のボニーの治療と引き換えに要求。
その際に、「海軍の人間兵器」になる事、「人格の消失」といった様々な条件を提示した。
偉大なる航路編
赤髪海賊団と白ひげ海賊団が接触する恐れがあると報告を受けるが、「“赤髪”は暴れさせればこそ手に追えんが自分から世界をどうしようという男でもあるまい」と言いこの件は保留した。
そして、アラバスタ王国にて王下七武海のサー・クロコダイルが抜けた事で、その後任を急いで決めるべきと通告し、クロコダイルを討ち取ったモンキー・D・ルフィを警戒した。
エニエス・ロビーが麦わらの一味によって陥落し3日が経った頃、新世界にて赤髪と白ひげが接触する事に一時焦るが、事態が大きく発展する事は無かった。
頂上戦争前に、くまを完全なる人間兵器にする前に体内に自爆スイッチを付ける事を要求。
ベガパンクは別の代替案を提案するが、「私も科学者ウソはつけんぞ」と反論する。
マリンフォード頂上戦争終結後は、脱退と除名で3席も空いた七武海と白ひげの死により荒れる世界情勢について議論していた。
ドレスローザ編
ドンキホーテ・ドフラミンゴの王下七武海脱退の誤報について海軍元帥サカズキが抗議に来ており、クザンが黒ひげ海賊団に加担している一件について触れ口論を続けていたが、海兵からドレスローザにてドフラミンゴ並びにドンキホーテファミリーがルフィとローの海賊同盟によって瓦解した事を報告された。
世界会議編
世界会議開催中ではあるが、「君だから時間を取った」とある人物との対談を行っていた。
各国の王達の会議が始まると、何かに勘付いたかもしれないアラバスタ王国のコブラ王並びにネフェルタリ家や、ワノ国で四皇のカイドウとビッグ・マムが接触する可能性について言及をしていた。
それと同時に、世界の均衡を保つ為にも「ここらで一度大きく掃除する必要がある」と語った。
そしてパンゲア城の“虚の玉座”の部屋にて、彼らの「もっと上」の人物なる“イム”と呼ばれる謎の人物が現れ、玉座に座るその人物の前で5人は跪き、
歴史より消すべき“灯”がまた
お決まりでしょうか?
然らば その者の名を!!
とイムに問いかけた。
ワノ国編第三幕
数多くの事件が起こり、世界情勢が荒れたまま閉幕した今年の世界会議を「呪われている」と評し、ワノ国で勃発した四皇と最悪の世代達の戦いについて議論していた。
その際、五老星からも伝説とされているある悪魔の実について言及し、数百年覚醒する事が無かったその悪魔の実の本当の名前を歴史から消す為、もう1つの名前が付けられている事についての言及をした。
そして、ワノ国での戦いが激化する中、ワノ国近海に待機していた世界政府の船に連絡を取り、CP-0のゲルニカに「麦わらのルフィを始末しろ」と勅令を下す。
だが、これによりルフィは五老星が語っていた上記の悪魔の実の力を覚醒させてしまうことになった。
鬼ヶ島の戦いが決着した後は、恐れていたニカの顕現や四皇のカイドウとビッグ・マムが同時に陥落し、ただでさえ荒れ始めている世界情勢がより不安定になることを不安視していた。
ワノ国近海に現れた幻の島“ゾウ”が霧の中に消えた報告を受け、現時点でワノ国は開国しない事を確認した。
また、生き残ったCP-0のメンバーのヨセフに「ニコ・ロビンくらいは連れて帰るんだろうな…?」と圧をかけていた。気軽に言ってくれるなぁ。
鬼ヶ島天上決戦から7日後、四皇を倒したルフィとローとキッドの新たな手配書が作成されるが、ルフィの名前に“D”のミドルネームが入っている事と、ニカの姿(ギア5)に覚醒したルフィの写真が使用されており、発行を止めろと指示するも、モルガンズがリーク情報で手に入れたその写真を独断で使用し、名前を変える事もなく手配書はそのまま世界中にばら撒かれてしまう。
ワノ国編終幕後
世界会議後、“炎帝”として各地で崇め立てられているサボがルルシア王国に潜伏している事を海軍の通信部を介して知る。
しかし彼らは偶然そこに居合わせていたサボに対して、「運のない男だ…」と哀れんでいた。
その後、ルルシアはある人物によって跡形もなく消えてしまう事になった。
未来島エッグヘッド編
海軍大将黄猿が率いる艦隊の旗艦にメンバーの1人のジェイガルシア・サターン聖が同乗していた。
ベガパンクとはかつて一度だけ面会した事があったとの事。
世界会議の回想では、アラバスタ王国国王のコブラと虚の玉座の部屋にて面会し、彼から800年前にアラバスタを統治しており最初の20人の1人でもあったが、世界政府創設後に行方が分からなくなった女王“リリィ”と、“Dの一族”について質問されていた。
800年前のリリィの件については知る由も無いと返すが、Dについては「なぜ…それを聞く?」と問い返す。
だが、この会話を電伝虫を介して花の部屋で聞いていたイムが突如虚の玉座の部屋に現れ動揺した。
イムの姿を見た者は生かして帰されないという不文律があるためである。
イムがリリィによって行われた歴史の本文の解放が本当にミスなのか、それとも計画的に行われたものなのかといった発言をした時、5人は銃や刀を抜く仕草をする。
そしてイムはアラバスタに送られた手紙の送り主の名をコブラに問い、コブラは「───ウソでもつけば…逃れられそうか?」と聞くが、
ウォーキュリー聖は「『イム様』の姿を見た瞬間から 運命は決まっている」と答え銃を構えた。
コブラは手紙の送り主の名を正直に言い、イムに攻撃されてしまうが、その直後に会話を聞いていたサボが乱入し、五老星は彼の放った火拳を喰らってしまう。
だが、次の瞬間五老星はイムと共に明らかに人の形ではない異形の姿に変貌する。
瀕死のコブラ王を連れて逃げようとするサボに追い打ちをかけようとした。
そして場面はエッグヘッドに戻り、サターン聖がエッグヘッド近海に待機している頃、パンゲア城に残った他の4人はベガパンクの1人、“欲”に電伝虫で連絡を取っていた。
欲は自分を含めたベガパンク抹殺の件について五老星に抗議していたが、五老星はベガパンクの発明品である「マザーフレイム」は欲にも製造できるかどうかを確認した。
欲はエッグヘッドにある融合炉が唯一マザーフレイムの製造に必要なものである事、欲だけでも造れる事を五老星に通達し、欲側も自分を天竜人にする様にと要求して五老星側はそれを飲んだ。
…だが、実はこの時点で欲は麦わらの一味に制圧されており、電伝虫もウソップが用意した物でこの通信は既に一味とベガパンクの本体に筒抜けであり、黒電伝虫で盗聴していた黄猿や海軍側にも通信の内容が漏れていた。
この通信の五老星の会話から「マザーフレイム」と呼ばれるもの、「所望されている」といった発言からそれを所望している五老星よりも上の人物を示唆する会話を聞かれてしまうことになった。
マーズ聖が電伝虫に代わって出たルフィ達に状況について質問し、ルフィが怪我人がいる事だけを伝えるものの、ロビンが情報漏洩を防ぐために通信を切ってしまう。
一方サターン聖は、欲の身柄、融合炉、パンクレコーズだけを安全に抑え、それ以外は失ってもいいと判断。
黄猿の能力によって研究層の周りに張られているバリアを突破できると研究層に閉じ込められているルッチからの情報を元に出撃を指示した。
島内で戦いが激化する中、サターン聖が「5」の数字が描かれた魔法陣を介してエッグヘッド本島へ上陸し、ベガパンク達に接触。威権順位を利用して島内でベガパンクによって反旗を翻したパシフィスタの機能を停止させた。
その際の姿は、悪魔の実の能力なのか動物系の人獣型の様な姿になっている。
ボニーを処刑しようとするが、その場に突如バーソロミュー・くまが現れ驚愕。革命軍に連れ去られた後自爆スイッチを押したはずだとベガパンクに聞くが、*4くまから顔面に容赦無く拳を喰らわされてしまう。
瓦礫の下敷きとなり、角や右腕が無くなるが難なく再生して停止したくまにトドメを刺そうとするがサンジとフランキーがこれを妨害。
最終的に「世界の秘密を探求する者」「失われた種族の血を引く者」「古き神を呼び起こしてしまった者」これらを理由に不都合と認定し、エッグヘッドに向けて“バスターコール”を発令。
ドール中将から脱出を呼び掛けられるが、「私と黄猿はここに残る」と断り、バスターコール中止の要求をするベガパンクに「空白の100年を知識欲に負けて探求したお前が全てを巻き込んだ」と論じ、黄猿に脱出に向かったボニー達を妨害をさせ空中に投げ出されたボニーとくま達をパシフィスタで狙撃する様に指示。自分のクローンにくまが娘共々殺されそうになる様を「(愚の骨頂)」と内心悦に浸りながら嘲笑った。
しかし、「父の姿をしたパシフィスタにボニーが殺される」という最悪の事態を憂慮していたベガパンクが、威権順位をボニーを第一としていたという仕組みにより、攻撃しようとした全てのパシフィスタが島を包囲していた軍艦を攻撃し始めた。これにいよいよ怒りを露わにし、ベガパンクの胴体を足で貫く。
パシフィスタが使えないなら黄猿に始末を指令するが、そこに復活したルフィが現れそれを妨害。それと同時にエッグヘッドを囲む軍艦を巨兵海賊団率いるドリーとブロギーが強襲。
そしてギア5ルフィの『ゴムゴムの白い銃乱打』を喰らい、島内に潜入していた黒ひげ海賊団のデボンとオーガーの所まで吹っ飛ばされてしまう。*5
ダメージを再生能力で修復し、再びルフィとサンジの前に現れるが、先程とは形相が恐ろしく変化し、無言で淡々とルフィ達に攻撃を始めた。
ルフィの攻撃を再生能力でほとんど無効化し、黄猿と共にルフィへの攻撃を続けるが、自身の攻撃はルフィにあしらわれてしまう。更にベガパンクが仕込んでいた全世界へ何かを伝える配信を察知。
そんな中、サターン聖は他の五老星のメンバーにテレパシーで現状を伝え、ある判断を下す。
呼ぶぞ
ああ
次の瞬間、サターン聖がエッグヘッド本島に上陸した時と同じ魔法陣が4つ浮かび上がる。
その魔法陣から残り4人の五老星のメンバーが変身した姿で現れ、ナス寿郎聖はパシフィスタの機能停止、マーズ聖はフロンティアドームに侵入してベガパンクの配信の停止、サターン聖とウォーキュリー聖とピーター聖はルフィへの攻撃と各々動き出した。
ルフィの元に巨兵海賊団のドリーとブロギーが加勢に現れ、2人のパワーやギア5ルフィの奇想天外な戦法に振り回されつつも、持ち前の再生能力でダメージを無効化にし、ルフィ達に肉薄する。
あらかたパシフィスタの機能停止を終えたナス寿郎聖はボニーの抹殺に島の奥へ進み、巨兵海賊団の船に乗り込もうとした彼女らの前に対峙。
マーズ聖はルッチから情報を聞き、研究所内に拘束されていたヨークを発見して解放させて、変身をといて建物内に侵入して配信機材の破壊へと赴く。
一方、サターン聖も配信を止めるためマーズ聖に続き研究層に侵入。そこで麦わらの一味と遭遇し、攻撃を仕掛けるがロビンを守る為に立ち向かってきたナミ、ウソップ、チョッパー、ブルック、悪と戦闘開始。
電伝虫のもとに辿り着き破壊したマーズ聖であったが、それはベガパンクが用意していたダミーであり、ベガパンクが厳重な警戒を敷いていることを察知。
そして、奮戦虚しくベガパンクの配信が始まってしまうが、マザーフレイムの融合炉を破壊する訳にもいかない為、サターン聖は麦わらの一味を退け、研究所内に聞こえる生体反応をしらみ潰しで機能停止にするといった荒技に出る事となった。
最終的に欲が電伝虫の居場所を特定し、ナス寿郎聖以外の4人が電伝虫が内部にあるとされる『鉄の巨人』の元に集まる。
一方ナス寿郎聖は脱出しようとする残りの麦わらの一味が乗るサニー号を強襲するが、駆けつけたゾロとジンベエによって阻止される。
鉄の巨人を確認したウォーキュリー聖は、ベガパンクが最後に「D」という重要なことを伝える前に巨人に激突してパンクレコーズの下に落下させ、
遂に配信を停止させることに成功した。
その後は、ヨークを除いたベガパンク「猫」とルフィたちの抹殺を再開すべく、それぞれ別行動を取る。
この時、五老星は「ヨークの成長は我々にも利はあるが、それ以外の天才は必要ない」という理由で殺しに行っており、前回の余裕の無さから一変して相変わらずの通常運転に戻っており、サターン聖とマーズ聖はベガパンク「暴」及びルフィ達の抹殺の再開を、ウォーキュリー聖はベガパンク「悪」の始末に向かった
ONE PIECE FILM RED
エレジアにて行われている世界の歌姫ウタのライブの“NEW GENESIS“の中継を監視していた。
ウタが赤髪のシャンクスの娘である事を知るが、ウタを「大海賊時代を全否定する全く新しい敵」として彼女の思想を危険視しており、
「革命の芽は早めに摘んでおかねば手遅れになる」との事で、彼女の始末について話していた。
だが、ナス寿郎聖が「あの娘が、“フィガーランド家”の血筋でもか?」と問い、*6
最初は何やらウタの始末について躊躇っていたが、
チャルロス聖が巻き込まれた事で最終的には「たとえ天竜人が関わっていようと……」との為、ウタの始末について判断を迫られていた。
また、エレジアに伝わる古代の伝説“トットムジカ”についても知っていた。
【余談】
◇五老星の素性
五老星の素性には謎が多く、
- 「オハラ殲滅作戦の際は、空白の100年について少なからず知っている様子を見せ、同時に“知りすぎた”オハラを滅ぼすことを悲しむ*7」
- 「傷跡をはじめ、“たたき上げ”のような描写もあり」
- 「穏健派であるがれっきとした大海賊であるこの男と自らの本拠地のマリージョアで会談する」
- 「天竜人の最高位ながら、天竜人独特の服装・言葉遣いはなし」
- 「立場故か尊大で非情な決断も辞さないが、一般の天竜人のように不条理なほどの横暴さはない」
- 「エッグヘッド編でサターン聖がエッグヘッド島に海軍の護衛の元に赴いた際にはマスクなどを装着していない」
- 「老人ながら今のところ代替わりの描写はなし」
- 「それどころか38年前から容姿が一切変わっていない」
といった、大多数の天竜人とは異なる点が多々ある。
また、海賊でも海軍でも本作の実力者のほとんどが自分の技にオリジナルの技名を付けているのに対し、五老星は技名を付けていないという特徴もある。
まるで、虫ケラを踏み潰すかのように冷徹に戦うその姿はONE PIECE世界において一線を画するものがある。
そもそも「五老星」という集団名が何に由来するのかもわかっていない。
単に、豊臣秀吉のもとで働いた「五大老」のように、単に“5人の賢人”程度の意味合いでしかない可能性もある。
◇五老星のデザイン
名探偵コナンの作者の青山剛昌氏との対談の際に尾田氏は、「今振り返っても五老星のデザインは失敗していない」と語っており、青山氏も「アレは俺には描けない」と評価している。
外見モチーフは19世紀~20世紀における世界各国の偉人達と推測されている。
いずれも自由・平等に関する活動をした偉人として知られているが、公式の見解ではないので注意。
仮にモチーフがこれらであるのであれば、五老星はあまりにも邪悪かつ皮肉めいたカリカチュアと言える存在になる。
五老星やほとんどの天竜人達を見ていると
- 奴隷制や貴族制の肯定で階級差を徹底し、天竜人への献上金による搾取等で貧富差を広げる
- 民の自由は認めず、減ってもいい虫けらとして扱う
- 危険な古代兵器の使用や、バスターコールによる大量殺戮を是とする
- 従わぬなら暴力、服従せぬなら排除、下々人の権利なぞ無視
- 各地から奴隷を集め、非人道的な扱いをして使い潰す
といった、元ネタらしきの存在の平和的偉業に対して、これでもかというくらいに真逆の行為をしているのである。
その他、かなりマニアックなところを突いている各々の変身形態については
- サターン聖=牛鬼=牛
- マーズ聖=以津真天=鶏
- ウォーキュリー聖=封豨=豚
- ナス寿郎聖=馬骨=馬
- ピーター聖=サンドワーム=蚕
……と、そのものズバリ家畜がモチーフではないかとも言われている。
世界の権力の最上層に君臨し、一般人を「虫」呼ばわりしている彼らも、結局はイムに傅く家畜でしかない……という意味なのだとしたら、とんでもない皮肉である。
その他、関係があるかは不明だが尾田氏の学生時代のペンネームは月火水木金土という名前だったりする。
項目の内容など…同じ内容のまま永遠には保てぬのだ
ここらで一度大きく追記・修正する必要があるな
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*2 モーションがほとんどなく、射程距離が非常に長い。ボニーはおろか、S・シャークの攻撃すらノーガードで受けても多少のダメージのみでひるまないサンジですら吐血するほどの威力と吹き飛ばし。
*3 さらに単に傷が治るだけでなく、流れ出た血までが一緒に消えている
*4 実際にベガパンクが付けていたのは「完全停止スイッチ」であり、くまを意志もなく命令すら耳に入らない植物状態にするものであった
*5 その際デボンに触れられてしまい、2人を始末しようとするがオーガーのワプワプの能力で逃げられる。
*6 この家系についてはウタがシャンクスの娘であるという事実が発覚した後に言及された為、おそらくシャンクスの家系であると思われる。
*7 ところどころ「目に影のかかる描写」が散見されるが、これは作中においては「内心の感情を押し殺す」意思表示として使われている
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