登録日:2023/05/04 (木) 08:16:54
更新日:2024/07/05 Fri 13:21:42NEW!
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バイオハザード バイオハザード5 民族 先住民 先住民族 マジニ 踏んだり蹴ったり 民族浄化 民族浄化の被害者 始祖花 太陽の階段 気の毒
ンディパヤ族とは、バイオハザードシリーズに登場する民族。初出は『バイオハザード5』だが、関わり自体は初代よりも以前にまで遡る。
アンブレラとトライセルという、二大製薬企業によって甚大な被害を被ったシリーズでも特にかわいそうな人たち。
概要
アフリカのとある土地に住んでいる民族。はるか昔、地下に巨大な王都を築き上げ、一大王政統治国家を営んでいた。
しかし繁栄を極めた王国は滅び、ンディパヤ族は王都を捨て沼地へと移住。独自様式の木造建築によって村を築き、現在へ至る*1。
外交的な民族のようで、その建築技術の高さを評価されており、普段は世界中の破壊された遺跡を復興することで収入を得ているという。
その一方で地下遺跡となった王都を神聖視し、その存在を部族外の者に明かすことをよしとしていなかった。13歳から25歳の間に2年間、王都を警備する兵士として派遣されることをしきたりとしてかの地を守っていたのである。
平時は優秀な技術者だが、戦時には勇猛な戦士へと変貌する。それがンディパヤ族の本質であった。
だが1960年代頃、あのスペンサーが友人のマーカス、エドワードと共に地下遺跡及びそこに咲く特殊な花の存在を嗅ぎ付けてしまう。
ンディパヤ族は妨害に出るも、マーカスは花の奪取に成功。アンブレラが設立されンディパヤ族はスペンサーが雇った武装集団によって遺跡の大半を割譲せざるを得ない状況に陥る。これが後の「アンブレラ・アフリカ研究所」である。
更にその後、トライセル・資源開発部門によって村の近くに油田が建設されることになるが、こちらは「かつて親の世代を騙した」と恨む者がいる一方で、トライセル側が懐柔目的で物品を振る舞ったこともあり、ある程度打ち解けてもいた模様。
いつの日か新たな王が現れる、そして王都全域を取り戻すと諦めていなかったンディパヤ族であったが、そんな彼らの希望は理不尽にも打ち砕かれることになる。
時は流れて『5』本編の少し前、トライセル・製薬部門がアーヴィングを使い伝染病の予防接種と称して改良型のプラーガを実験目的でンディパヤ族に投与。女子供は全滅し、残った男はもれなくマジニ化。ンディパヤ族は事実上滅亡してしまった*2。
なお本編に登場するンディパヤ族は全員青肌かつ半裸の民族衣装姿だが、青年の日記によると本来であれば現在では祭りの時にしかこの姿にはならないという。
始祖花/太陽の階段
ンディパヤ族が王を決める儀式にて用いた特殊な赤い花。プラーガ、特異菌と並ぶ危険物であり、王都の深部にある「太陽の庭」にのみ育成されている。
儀式の内容は「花を食べる」という単純なものであったが、太陽の階段は非常に毒性が強く、挑戦者の大半は死に至ったという。
王は毒に打ち勝つことができた猛者であり、その対価として人を超えた能力、人々の賞賛と共に玉座を得た。一人の王が数百年の時に渡り王国を統治したという伝承も残っているが、その真相は定かではない。
スペンサーが武力行使に出た際には、この花を食してから戦いに挑んだ戦士もいたという。
ンディパヤ族から太陽の階段を奪取したマーカスは、花から遺伝子に作用し肉体ごと変質させるウイルスを発見。「始祖ウイルス」と名付け研究を開始する。これがバイオハザードシリーズに登場する全てのウイルスの文字通りの「始祖」となった。
生命力は非常に強く栄養さえあればどこにでも咲くが、始祖ウイルスは遺跡で咲いた個体にしか発生しない、という特性を持つ。マーカスの弟子ブランドンの日記によると、どれだけ現地の環境を正確に再現しても始祖ウイルスは発生しなかったという。
何でも始祖ウイルスの遺伝子は花の遺伝子に組み込まれているため、それが特定の環境条件によって活性化して始祖ウイルスを発生させているらしい。
ブランドンは現地に残って始祖ウイルスの抽出・培養に成功。それをアンブレラに送りマーカスが研究した結果Tウイルスが開発されるに至った。
余談
「太陽の庭」「太陽の階段」という名称からしてンディパヤ族には太陽信仰があったと思われるが、ンディパヤ族は実在する太陽信仰の遺跡・遺物とは異なり上空を目指していない。
また、本編外で閲覧できる資料によると遺跡内部に登場するレーザー砲はアンブレラのとんでも技術ではなく、太古のンディパヤ族が造った兵器とのこと。やっぱりあの世界の人間おかしい。
『6』のトールオークス教会に、始祖花によく似た青い花が咲いている。ただのグラフィックの流用なのか、シモンズがCウイルス研究のために始祖花を持ち出して品種改良させたのかは不明。
始祖花の性質が『鬼滅の刃』に登場する青い彼岸花に似ていると両作品のファンからよく指摘されているが、作者のワニ吾峠呼世晴が始祖花を参考にして設定を考えたかは定かではない。もっとも、あちらは始祖花とは違い最終的に絶滅したので一安心である。
というか実は、ブランドンも一度研究所建設で水脈を台無しにして始祖花を枯らしかけていたりする*3。そのまま枯らしていればよかったものを…。
追記・修正はンディパヤ族の王になってからお願いします。
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▷ コメント欄
- その内ひょっこりと「実は生き残りが居ました!」的な感じでンティパヤ族出身のキャラが出そう -- 名無しさん (2023-05-04 12:03:23)
- 感染するとゾンビになるようになったのはヒルの遺伝子を組み込まれた変種であるT-ウィルスからで、始祖ウィルス時点では副作用で死ぬだけだったわけか。始祖ウィルスは空気感染するかは知らんが、別にゾンビになるような作用に改良をしなくても、始祖ウィルス時点で十分殺傷力の高い生物兵器になる気はする -- 名無しさん (2023-05-04 13:21:35)
- ↑こう見るとウロボロス・ウイルスの「原型である『“太陽の階段”の選定』を全人類に強要する(ンディパヤ族はさすがに強要するような真似はしてないはず)」「不適格と見なされた者は選定を促進させるため“だけ”の糧として使い潰される(人間の尊厳すら奪われて死ぬ)」と外道ぶりが際立つなあ……。 -- 名無しさん (2023-05-04 18:41:54)
- 弱者は定期的に踏み躙られるクソみたいな世界 -- 名無しさん (2023-05-04 22:18:18)
- 伝染病の予防接種って、RE4でも同じ理由でプラーガを投与してたよな… -- 名無しさん (2023-05-04 22:31:55)
- プラーガが宇宙生物濃厚だし、始祖花や古代のオーパーツも宇宙人絡みだったりして… -- 名無しさん (2023-05-04 23:27:03)
- ↑その内UFOエンドが実装されそう(適当) -- 名無しさん (2023-05-05 11:38:03)
- ウイルス使った民族浄化そのものやん -- 名無しさん (2023-05-05 13:01:03)
- 始祖花由来のTウィルスのトンデモっぷりを見るに本当に数百年生きた適合者も存在したんだろうな -- 名無しさん (2023-05-05 16:07:53)
- 数百年生きて統治したと言う王の話が本当なら、テロメアとか細胞の寿命を伸ばして長生きさせるって感じなんだろうな…使い方さえ間違えなければ人類の革新になったものを……。 -- 名無しさん (2023-05-05 22:52:18)
- 王が選定されるぐらいだからウイルスへの耐性は遺伝はしてる筈。とはいえ適合はまちまちで偶々、相性が良かった王が数百年統治したのかもしれない -- 名無しさん (2023-05-06 06:02:05)
- あの世界で事の真相が公表され、スペンサーだのアンブレラだのトライセルだのを輩出した欧米によって「奴らが始祖花栽培をしてたせい」「スペンサーから守り切れなかったせい」と責任転嫁されてないか心配です。自国の街を丸ごと消滅させる事も厭わない権力者までいる世界ですから… -- 名無しさん (2023-05-06 07:30:31)
- 初遭遇した際にシェバが彼らまでマジニ化していたことに心を痛めるセリフがあったが、シェバは彼らと面識あったんだろうか? -- 名無しさん (2023-05-06 14:17:12)
- ↑両親と同じように生物兵器の実験に巻き込まれたンディパヤ族に同情してたのかも -- 名無しさん (2023-05-06 14:35:55)
- ↑5 二度の世界大戦で人類に完全に絶望してたスペンサーの事だからその使い方を思いついても認めなかったと思うけどな -- 名無しさん (2023-05-06 20:19:38)
#comment(striction)
*2 海外出張している者が生き残っている可能性はあるが、どちらにせよ一族再興はほぼ不可能だろう。
*3 地下水を汲み上げるポンプを作ってなんとか凌いだ。
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