登録日:2023/03/09 Thu 20:44:00
更新日:2024/07/05 Fri 10:55:36NEW!
所要時間:約 13 分で読めるというお話
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暴太郎戦隊ドンブラザーズ 脳人 脳人監視隊 潔癖症 イケメン 戦隊悪役 星獣戦隊ギンガマン 星獣鬼 ヒトツ鬼 イとニとザとシ 仮面の忍者 赤影 廣瀬智紀 消火器 パワハラ 監察官 傍若無人 オネエ 濃すぎるキャラクター性 嫌な嫌な嫌な奴 自業自得 残忍 外道 オネエキャラ 一周回って愛すべき外道 憎めない悪役 井上キャラ ヒトツ鬼ング 親の七光り 卑劣漢 悪ふざけ 消毒 変人 怪人 戦隊怪人 齊藤謙也 アカハデマスク 脳人の恥 耳垢 消毒テロ 星獣鬼ング 令和のジューザ様? 仕事じゃなきゃ関わりたくないタイプ 人間界消毒お兄さん bpoを怒らせた男
※推奨BGM:「Don't Boo!ドンブラザーズ」
じか~い、次回。
あら駄目よ?ドンブラザーズと脳人は敵同士。
マンネリ、打破せよ!VS脳人
決着付けなきゃ。名乗って決戦よ!
え、私?私はね……♪
ドン37話 イとニとザとシ
…という、お話。
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見ての通り、この汚い世界を綺麗にしている
お前達も、綺麗にしてやろうか……?
ソノシとは、特撮テレビドラマ『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の登場人物。
演:廣瀬智紀
【概要】
ドン37話「イとニとザとシ」より登場した第4の脳人。
自らの美的感覚で行動し、汚れたものを非常に嫌う潔癖な脳人の戦士。
立場としてはソノイ達脳人三人衆の上役で、一向にドンブラザーズを倒せないどころか慣れ合っている彼らの監査役として人間界に来訪した。
ビジュアルは節々に金の装飾が着いた真っ赤な軍服を着用し、赤いルージュが映える色白の男性。
瞳の色はソノイとは対照的に赤色になっている。
当初は黒いローブを羽織ってヴェネチアンマスクを身に着けて人間界や脳人三人衆の査察をした辺り、黒いローブとヴェネチアンマスクは脳人の正装の1つなのかもしれない。
【人物】
一人称は「私」。他の脳人の者のことは「○○君」と呼ぶ。
イデオンの上級貴族出身*1だからなのか性格はプライドが高く高圧的で陰険。そしてオカマっぽい女口調の慣れ慣れしい喋り方が特徴。*2
監察官の立場と権力を全力で盾にしており、着任早々
- 幼馴染だったソノイ達に対して無理やり跪かせ、定規で姿勢をチェックして4㎝頭が高いことをネチネチ責めたてソノイを苛つかせる
- 耳垢(本人は金粉と主張)をわざわざ吹き掛けたりする*3
- 自分の戦いの美学を無理矢理三人衆も行うように強要する
などのネチネチとしたパワハラを平然と働く。
わかりやすい「嫌な奴」ではあるものの、人間界に染まりすぎな脳人三人衆に正論な指摘をしたり、監察官の仕事そのものは意外と真面目にこなしていた。
だが彼の最大の問題点は病的なまでの潔癖症であること。
人間界の空気は邪悪だと上から目線で一方的に決めつけており、自分が不潔に感じたモノに対してガスマスクを装着して「消毒!」と叫びながら見境なく消火器から白い粉をぶっかける悪癖を持つ。*4
劇中ではレストラン・喫茶どんぶら・おでん屋台・結婚式場などに訪れては通り魔さながらに消火器の粉を辺り構わずぶちまけて客・店員諸共周囲を粉塗れにしてしまう。
おまけにそれを浴びて昏倒した人間をアノーニに何処かへ拉致させ、その光景を見て嬉々としてはしゃぐ立ち振る舞いは悪役そのもの。
このように問題のありすぎる性格と振る舞いから身内からも当然快く思われておらず人望はゼロ。
特に悪癖に関しては「あれではヒトツ鬼と変わらない」「脳人の恥」とソノイ達から明確に唾棄され、これまでのネチネチした言動と合わせて脳人三人衆が反旗を翻す決定打になってしまった。
後に部下になったソノゴ・ソノロクにすら「仕事じゃなきゃ関わりたくねぇ」「全くね」と陰で嫌われている始末。
なおそれを知ってか知らずか、耳垢は二人にも吹きかけている。
ちなみに几帳面でもあるのか、仕事以外では脳人の空間内でオカリナや消火器も含めた持ち物の整理清掃もキッチリする。
【活躍】
脳人三人衆の査察と称して人間界に襲来すると、おでんの屋台で和気藹々していたドンブラザーズ及び脳人三人衆の席に乱入し、上から目線な見下し満載の言動と傍若無人な振る舞いで食事のムードをぶち壊して姿を消す。
その後三人衆にネチネチ小言とパワハラを働きながらドンブラザーズと決着をつけるよう強要すると、ドンブラザーズにも消火器の粉をブチ撒けた挙句そのまま宣戦を布告する。
だが尊大な態度に加えてヒトツ鬼同然の悪癖が災いして脳人三人衆の離反を招いてしまう。
結果として、「ドンブラザーズvs脳人三人衆の決闘」に見せかけた茶番劇に騙されて生まれた隙を狙われ大野稔から抽出されたヒトツ鬼を憑依させられてしまい、星獣鬼へと変貌。
その姿でソノイに消去されようとしたが、彼が良心の呵責に苛まれた事で何とか消去は免れる。
星獣鬼ング撃破後は元に戻ったが、ヒトツ鬼にされた事とソノイ達が仕込んだ茶番に騙された事が相当屈辱だったのか
お前達…!忘れないぞ、決して! お前達の運命は私の手に!!!
と呪詛に満ちた捨て台詞を残して去っていった。
その後は音沙汰はなかったが、ドン45話で同僚のソノゴ・ソノロクを引き連れて「脳人監視隊」を結成し、元老院の命で脳人三人衆の処刑のため再襲来。
- 度々脳人三人衆に襲撃をかます
- 相変わらずの悪癖でいちゃもん同然の不潔判定で消火器をあちこちで撒き散らし人間を拉致していく
- ドンブラザーズと脳人三人衆への刺客として意図的にヒトツ鬼を凶暴化させ暴れさせる
といった具合に徒党を組んだせいか乱暴狼藉に拍車がかかっていた。
一方で戦力的にはドンブラザーズが成長したせいか押され気味であり、
- 油断慢心しすぎて目隠しで戦うという余裕をぶっこいた舐めプのせいで逆転負けを許す(ドン48話)
- 最強のヒトツ鬼を作ろうとして調子に乗って凶暴化させ過ぎたせいで自分達の手に負えなくなり新生ドンブラザーズに媚びながら後始末を押し付けてしまう(ドン49話)
といった具合に戦士という観点から見てもあまりにも散々かつダメダメな醜態を晒していく。
王様鬼の件に関しては裏事情を知らない上でだが、ソノザから「情けない…それでも脳人の戦士か!」と苦言を呈されていた。
傍若無人に振る舞い続けた監察官の末路
相変わらずねぇ…ソノシちゃん?どうでもいいけど
お前…グニャグニャだな。グニャグニャのナヨナヨだ…
お前達は……まさか処刑しに!? ちょっと待って!!
いいのいいの、頑張らなくて…もう終わりよ?
ドン最終話では結婚式のチャペルに乱入して相変わらず消毒液をぶちまけていたところ処刑人の2人と遭遇。
最早自身も粛清される側になっていると気付き、慌てて脳人レイヤーに逃げ込むものの追跡をかわすことはできず、ボロボロになりながらソノニとソノザに助けを求めるが、その直後上空から現れたソノヤにニンジャークソードで叩き切られ、地面に倒れ込みながら消滅した。
権力を振りかざして他人を傅かせ、人間界を「汚い」と蔑んできた彼の末路は、もはや権力ではどうすることもできない相手に命を狙われ、今までこき使ってきた相手にプライドを捨てて無様に助けを求める羽目になり、挙句人間界の土に塗れて死ぬという無惨なものになってしまった。
助…け……アァ……
【変身態】
アカハデマスク
清潔第一、ソノシ!
画像出典:暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン37話『イとニとザとシ』より、(2022年11月20日放送)
©テレビ朝日・東映・東映AG
身長:194cm
体重:91kg
むかしむかし:ソノシは金粉の耳垢をフッと吹いて周囲にまき散らしていたそうな…。
SA:齊藤謙也
ソノシがブレスで変身し、スキンを纏った姿。
外見は真紅の忍者を思わせるデザイン。
武器はクナイ「四苦無レッドシャドー」と真紅の「脳人シールド」。
レッドシャドーは光の糸と手をつなぐことで鞭のように振るって戦え、狙った獲物を四方から追い詰める。
他にもオカリナを吹いてアノーニを戦場に呼び寄せたり、触れると爆発する金粉のような光の粒子をばら撒いたりも出来る。
ソノイ達より格上の脳人だけあって戦闘力は抜群に高く、初戦ではイヌブラザー以外のドンブラザーズ5人と互角以上に渡り合っていた。
……が、物語最終回間近のドン49話では強さを増していく新生ドンブラザーズの成長速度に追いつけなかったのか、初戦の活躍が嘘のように舐めプ込みでボコボコにされてしまった。
外見のモチーフは「仮面の忍者 赤影」。
【ヒトツ鬼態】
星獣鬼
何をォォォォ!馬鹿な…!?お前達こんなことをしてェェェッ!!
譏溽坤謌ヲ髫
許サナイ…!許サナイ…!許サナイワァァァァァッ!!
CV:廣瀬智紀
身長:190cm
体重:232kg
スキン:獣装の光
ベース:ベニツ鬼
むかしむかし:ソノシはソノイ達とは馬が合わない関係だったそうな…。
ドン37話に登場。
脳人の監察官・ソノシの「自分を陥れた者たちを許さない」という欲望から生まれた、星獣モデルのヒトツ鬼。
青い毛並みを持つ獣と多数の骸骨が入り混じったようなスキン「獣装の光」を纏っている。
毛皮と羽毛を纏い、ギンガレオンやギンガレッドを彷彿とさせる金色のラインが所々を走っている、モチーフ戦隊の星獣達のようなファンタジックで生物的なルックスではあるものの、全体的にはドクロの意匠や悪魔のような捻れた角がよく目立ちかなり禍々しく見える。
青を基調としたカラーリングも相まって、どことなく地球そのものから生み出された邪悪な魔獣といった雰囲気もある。
本来は大野稔から生まれるはずのヒトツ鬼が、ソノイ達の作戦*5でソノシに移り替わって転生した。
人を超えた激昂の鬼となり、怒りで我を忘れて周囲にどんどん牙をむいた。
モンスター化すると、銀河を貫く伝説の雄叫びをとどろかせガンガンギギーンと敵に猛攻する。
しかし自身を陥れたドンブラザーズとソノイ達への怒りで暴走したためかヒトツ鬼になる前の戦闘技術は完全に失われ、ただ怒りのまま暴れるだけになってしまった。
トドメを刺す事に躊躇したソノイに代わり、ゴールドンモモタロウの「抱腹絶桃・フェスティバル縁弩」とドントラボルトの「雷刃闇駆白虎」の同時攻撃を受けて倒されるが、そのまま星獣鬼ングへと変貌した。
モチーフは『星獣戦隊ギンガマン』。
全体的なシルエットや体のあちこちに見られる骸骨とねじれた角の意匠など、外見的にはゼイハブ船長や魔獣ダイタニクス、地球魔獣といった宇宙海賊バルバン側の要素が強め。
キャラクター的には血縁ではなく実力と人格を認められて受け継いだ戦士の力と、戦いの末に手に入れた「ギンガの光」を正しく使い、地球を守ったギンガマン達に対し、
本来の宿主だった大野は努力と執念で忍術やヒトツ鬼(≒レジェンド戦隊)の力を身につけながらもごく個人的なリベンジにばかり拘り、ソノシも親の七光りで手に入れた*6監察官としての権力を使って好き放題にしているといった対比が見受けられるほか、
ウマの合わない敵幹部同士の内ゲバに利用されたという点は内部での諍いが絶えず、裏切り・謀殺・部下の切り捨てなどが横行していたバルバンを思い出させる部分がある。
星獣鬼ング
ギンガノ光ィ!!
CV:廣瀬智紀
全長:52.4m
体重:2150.5t
スキン:超装の光
ドロップ:ギンガマンギア
ドン37話に登場。
倒された星獣鬼のパワーが脳人レイヤーに積み重なって生まれる、巨大な星獣モデルのヒトツ鬼ング。
ヒトツ鬼ングの体に星獣鬼の頭部が融合したスキン「超装の光」を纏っている。
脳人レイヤーせましと駆け巡り野性的に格闘する、「ワイルドスキル」を得意とする。
その他、ギンガの光で周囲から膨大なアースパワーを集めて装甲を超強化することができる。
ソノシの戦闘能力もあってか、2体のロボの攻撃を防御し受け流すなどポテンシャルはあったのだが、「ギンガの光」の攻撃モーションが結構長めだった為虎龍攻神の「炎虎龍々ジロウ'sハリケーン」とゴールドンオニタイジンの「不桃不屈・ドンブラユートピア」を連続で食らい撃破された。
倒されると「ギンガマンギア」をドロップする。
スキン名の元ネタは超装光ギンガイオー。
【余談】
公式サイトの解説によると、当初から登場を予定していたキャラで、初期構想では脳人組の追加戦士を想定していたとのこと。それがいざ登場するとなったときには設定が変わり敵対する立場になったらしい。
演者の廣瀬智紀氏は同じく井上敏樹脚本による特撮番組『衝撃ゴウライガン!!』にて「ゲキ」役で出演していた。縁故採用では無いがどこまでも縁に恵まれた番組である
ちなみに上記の消火器の部分は初使用時にBPOに注意されていたりする(ただし上記に書いてある通りその後の話でも普通に使用しているが)
お前達は冥殿の本当の力を知らない!ログアウトしてくれ!!
Wiki籠り!?追記・修正――っ!!
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▷ コメント欄
- 人様に消火器なんて向けるから… -- 名無しさん (2023-03-09 20:52:39)
- これでもソノロクよりマシなのがなぁ・・・ -- 名無しさん (2023-03-09 21:13:19)
- 出た回は少ないけどなんだかんだで愛着湧いて消えたときはちょっと悲しかったから、キャラ造形上手くて流石って思った -- 名無しさん (2023-03-09 21:33:38)
- 消火器みたいなのを初めて撒いた回をBPOに怒られても、躊躇なくまた撒く撮影現場 -- 名無しさん (2023-03-10 00:24:54)
- 割と死んだのはショックだった 無限床拭きの刑を受けるくらいで良かったなぁ -- 名無しさん (2023-03-10 04:54:34)
- 龍騎のインペラー佐野と同じで、第一印象は「なにこいつクズじゃん」だったのが「愛嬌はあるな」と悪印象が消えたところで「それはそれとしてツケは払ってもらうからな」と無残に殺すのが井上敏樹らしい -- 名無しさん (2023-03-10 06:44:32)
- 面白い奴等だったけど、まあ、一応井上作品だしソノイ達と違って全く変わらずあんな事繰り返してたから相応の末路ではある -- 名無しさん (2023-03-10 08:27:36)
- ヒトツ鬼になった時点で、脳人失格だと思うのに許されたのは親のコネだろうか -- 名無しさん (2023-03-10 09:01:31)
- 因果応報としか言えないんだけど、直前まで騒がしくバカやってたのに死に際の憔悴っぷりがガチすぎて存外可哀想に思えてしまう ソノゴソノロクもだけど -- 名無しさん (2023-03-10 16:40:12)
- 赤影というと井上敏樹の父が脚本書いた作品 -- 名無しさん (2023-03-11 03:20:25)
- 溢れ出る劇場版クレヨンしんちゃんの敵幹部感 -- 名無しさん (2023-03-11 13:56:16)
- 耳垢が金粉で出来ているくらいなんだから、自分の美しさは特別なのだと自惚れるようになったのかな。 -- 名無しさん (2023-03-11 22:52:34)
- 耳垢の項で触れられている耳垂れ疑惑、耳垂れは鼻のかみすぎや耳掃除のやりすぎで生じる外耳炎の症状の一つだったりする。……仮に耳垂れ疑惑が本当だとしたら、行き過ぎた潔癖症が自分自身すら害してしまっていることに気付いていないとはなんという皮肉 -- 名無しさん (2023-03-12 09:59:32)
- 井上作品で彼もまた北崎やトランザの例から漏れずにしっぺ返しを食らったか -- 名無しさん (2023-03-13 09:49:15)
- 「飲食店で勝手にテーブルを消毒&アクリル板設置」というある意味すごく現代的な潔癖症描写が印象的だった -- 名無しさん (2023-03-13 21:44:44)
- 権力をかさに問題行為をやっていたが、最後は親の権力ではどうにもならない事態に追い詰められ死ぬ最後はデカレンジャーのギネーガを思い出す声も少なくないが、彼の場合取り巻きたちと一緒に悪趣味なゲームで多くの異星人を殺害してきているため -- 名無しさん (2024-02-22 12:00:53)
- ↑失敗権力をかさに問題行為をやっていたが、最後は親の権力ではどうにもならない事態に追い詰められ死ぬ最後はデカレンジャーのギネーガを思い出す声も少なくないが、彼の場合取り巻きたちと一緒に悪趣味なゲームで多くの異星人を殺害してきているため、見ようによってはソノシのほうがまだマシという声も少なくない気がする -- 名無しさん (2024-02-22 12:04:31)
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*2 これらは全てソノシが「美しい事」と認識し行なっている。
*3 なので耳をよく見ると耳たぶが金色に染まっている。これ耳垂れでは…
*4 その際には特殊な数値測定器で「空気邪悪度」と呼ばれるものを測定する。
*5 タロウの「嘘をつくと死ぬ」体質を逆手に取り、タロウが死んだふりをしてソノシが油断した隙に星獣鬼をぶつけるというもの
*6 本編ではカットされたシーンで語られていた設定であるとの言及が東映公式サイトにある。
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