登録日:2022/02/25 (金曜日) 23:42:22
更新日:2024/06/18 Tue 09:59:41NEW!
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ELDAR TAIL
その自重を支える 魂の翼持つ〈冒険者〉よ、
竜と巨人が、
魔獣と亞人が住まう、
幻想の世界セルデシア。
緑の風が薫る、ここは新しく、また旧い大地。
開かれた白いページのようなこの大地に、
己の生を刻み込め。
エルダー・テイルは、『ログ・ホライズン』に登場する架空のオンラインゲーム並びに物語の舞台となる世界。
●目次
【概要】
本作の舞台となる、「剣と魔法」の世界を題材としたMMORPG。
運営は米国のアタルヴァ社。
その歴史は長く物語開始時点で既に運営開始から20年経っているロングセラー商品。
リアリティ溢れる設定や奥深い戦闘バランス、膨大な量のエリアやモンスター、アイテム、クエストなど途方もない規模を持つためオンラインゲーム界では不動の人気を誇っており、そのプレイ人口は日本人だけで10万人、全世界で2000万人にも達する世界最大級のオンラインゲームであり、ゲーマーの間でも「ガチなゲームを求めるならこれ」と大きな支持を得ている。
なお開始時の劇中現実世界は西暦2018年であるため、つまり1998年頃にサービスインした模様。
我々の現実で言うウルティマオンラインのようなMMO黎明期の作品がトップシェアを維持しているイメージである。
大災害
2018年5月3日午前0時に導入された12番目の拡張パック「ノウアスフィアの開墾」の適用により、エルダー・テイルのプレイヤーがゲームに「閉じ込められた」事件を指す名称。
日本では月額課金制(1600円/月)のためプレイヤーの大半は成人だが、新拡張パックの適用と5月の連休に合わせて無料チケット配布中だったため未成年の初心者プレイヤーが大勢ログインしており、当時エルダー・テイルに接続していた約3万人のプレイヤーが、このエルダー・テイルによく似た異世界へと転移させられた。
この大災害の時からエルダー・テイルの世界は以下のようなゲーム時代にはなかった変化を遂げている。
- 「時間の流れが現実世界と同じになる」
- 「今までは単なるNPCでしかなかった大地人が意思を持ち、生活する(人数もかなり増えた)」
- 「プレイヤーがゲームキャラクターの設定に引きずられ、現実の肉体とエルダー・テイルの肉体の間で体格差や性別の違いなどの『違和感』が生じる」
- 「設定を演出するものに過ぎなかったアイテムのフレーバー・テキストが実際に効果を持ち始める」}
など、プレイヤーの想定を超えた方向へと仕様が変わりつつある。
反面大災害以降もゲームの仕様を引きずっている部分も多く、「料理アイテムに味がない」などゲームの仕様を引き継いでいる部分もあり、ちぐはぐである。
【舞台・世界観】
ゲーム内には「ハーフガイア・プロジェクト」による衛星写真とレーザー計測によって得られた現実地球の地形情報を基に作成された距離1/2サイズ(面積にすれば1/4サイズ)の地球をベースとした広大なマップ《セルデシア》が広がっており、運営元のアタルヴァ社との契約を行なった各地域の会社により分散管理されている。
例として日本サーバーを管理している会社はF.O.Eとされ、同社のサーバーがカバーしているのは日本列島を模したエリア「弧状列島ヤマト」。
またサーバー同士は連結されているため、日本サーバーを離れて別のサーバーへ移住することも可能(ゲーム内的には別の大陸への旅という形態)。
ただし「大災害」後は転移ゲートが使えなくなっているため、別のサーバーに行く際には基本徒歩で行くしか方法がない。
例として西欧サーバーから日本サーバーへ行くには中国サーバーを経由しなければいけないため、リアル大陸横断をすることになる。
なおゲーム時代の時間は現実世界の12倍速で進み、現実の2時間でゲームの1日が経過する。
また街内での戦闘行為は禁止されており、違反すると強力な衛兵によって排除される。
日本サーバー
日本では列島を模したフィールド「弧状列島ヤマト」が舞台となる。
下記の5つの地域で分割統治され、各地域の地理やネーミングは現実世界の日本に準じている。
シロエらが拠点とするプレイヤー都市「アキバの街」や、某ネズミの国をモチーフにした大地人の都市「マイハマの都」、さらにプレイヤー都市としてシブヤ、ミナミ、ススキノ、ナカスなどの場所が存在し、以下に記載している街以外にも多数の街が存在する。
- 自由都市同盟イースタル
現実世界の東日本(関東及び青森県を除く東北地方)に相当する範囲を領土とする共同体。
国家元首は存在せず、各地の都市を治める24人の領主たちの会議「自由都市領主会議」による合議制で統治を行なっており、筆頭領主はマイハマの都を治めるセルジアッド公爵。
年に数回開かれる全体会議で大きな問題の解決に当たるが、それ以外は領主が自らの領地を自由に治めるという独立主義を取っている。
神聖皇国ウェストランデとはその出自から、険悪ではないものの緊張感を持った政治的関係にある。
◆主要な街一覧
- アキバの街
5つのプレイヤー都市の中でも最大規模のプレイヤー都市で、「大災害」後も15000人のプレイヤー人口を保っている。
「大災害」直後はPK行為や大規模ギルドによる狩り場独占などで混乱が続いていたが、冒険者による自治機構「円卓会議」が設立されたことで治安も回復し、冒険者相手に商売を行う大地人商人も大勢訪れるなど商業的な拠点となりイースタルで最も活気のある場所となっている。
一方で全ての冒険者が街に適応できているわけではなく、街の冒険者のうちソロプレイヤーや中小ギルド所属者は約9000人と円卓会議参加ギルドの構成員数よりも多く、なおかつ大規模かつ有名ギルド所属者や高レベルの冒険者ほど難易度の高い(=経験値やアイテムを稼ぎやすい)クエストを受けられるため、行動力やある程度の実力のある冒険者とそうでない者の間での格差が大きな問題となっている。
- マイハマの都
セルジアッド公爵が治める都市。
某ネズミの国をモチーフにしている。
- シブヤ
プレイヤー都市の一つ。
元々はポータル都市としてデザインされ、人が集中しやすい施設*1を設置しない代わりに「都市間転送装置」を多数設置して他の四つのプレイヤー都市(アキバ、ミナミ、ススキノ、ナカス)へ常時接続することで都市機能を賄っていた。
「大災害」後は過疎化が進んでおり、この街に留まっている冒険者は賑やかな雰囲気を苦手とするソロプレイヤーや大規模ギルドと距離をとりたい者が大半を占めている。
- エターナルアイスの古宮廷
古アルヴ族が創り上げた巨城。
自由都市同盟イースタルの自由都市同盟会議開催場所及び社交場となっている。
イースタル全領主とその関係者全員の宿泊が可能な施設や回廊、テラス、大広間や中庭、乗馬トラックなどがある。
また地下にはミラルレイクの賢者リ=ガンが居住しており、大量の資料が保管されている。
- チョウシの街
ザントリーフ大河の河口に位置する港街。
街のメイン産業は漁業で、河畔の巨大な倉庫群では魚が売られている。
領主は存在せず城塞化もされていないためモンスター被害に悩まされており、作中で発生したゴブリン王の帰還では郊外に多数のサファギンやゴブリンが来襲し、夏季合宿組と接触したことで郊外が戦場となったが、防衛に成功する。
- 神聖皇国ウェストランデ
現実世界の西日本(中部・近畿・山口県を除く中国地方)を領土とする国家。
歴史的にはかつてヤマトを統治していたウェストランデ皇王朝の血を引く斎宮家および執政公爵家が統治を行なっている。
イースタルに比べると中央集権的で、古代の貴族政治が色濃くその姿を止めている。
現在では斎宮家の率いる神宮派、執政公爵家の率いる元老院派、〈Plant hwyaden〉執行部を中心とした皇剣軍派の微妙なパワーバランスによって運営されているが、それぞれの勢力内では複数の派閥が乱立し、派閥争いが絶えないなど凄まじく泥沼化している。
◆主要な街一覧
- ミナミの街
プレイヤー都市の一つ。
ウェストランデにおける商業と伝統を色濃く残す都市。
「大災害」後はミナミに住む〈冒険者〉は全員が巨大ギルド「Plant hwyaden」に所属している。
治安・秩序は保たれているが、活気に乏しく厳格な情報統制が敷かれており、他の都市からはミナミ内部の情報を知ることはできない。
- イコマ
ミナミから東へ半日ほどの道中を越えた先の山中に築かれた貴族達の宮廷都市。
ウェストランデの政治的中心地で、元々はキョウへと参内するために用意された別邸であった。
古式ゆかしき街並みが特徴で、霊峰イコマの参拝客が集う門前街にしてウェストランデ庶民の一度はしたい贅沢として大地人観光客で賑わう。
その一方で、街を支えるために税として労役を死ぬまで課される大地人や、技術体系の発展のため各地から法儀族が拉致同然の方法で連れてこられるなど黒い噂もまことしやかに存在する。
- サフィールの街
西への街道沿いでは比較的栄えた大地人の街。
基幹産業は漁業と街道交易。
3月「記録の地平線」年少組が滞在中に〈赤き夜〉作戦の影響で街の北側が街の北側がワイバーンとの戦場となったが、最終的に濡羽の指示でワイバーンは全て討伐された。
- クォーレ軍港
軍港都市。
ナインテイルとフォーランドに睨みを利かせるウェストランデ有数の軍事拠点。
「大災害」後は冒険者の技術を用いた最新鋭の軍艦が建造されているという噂がある。
- イズモの街
ヤマトの守護者「イズモ騎士団」の本拠地とされる社とその周辺に栄えた門前町。
「大災害」以後は社の門は固く閉じられ、騎士団員の殆どは行方不明である。
- エッゾ帝国
現実世界の北海道・青森県に相当する地方で、北方の巨人族と絶え間ない戦いにさらされる北の軍事帝国。
かつては強力な機械化兵士団を擁していたが、大半を巨人族に対抗するために辺境へ配置したため街の守りが手薄になり、「大災害」後にススキノが悪質な冒険者制圧される要因となっている。
広大な原野には無数のフィールドと難易度の高いダンジョンが数多くあるため冒険者からの人気は高かったが、大地人の生活の場としてはなかなかに厳しい場所である。
◆プレイヤー都市
- ススキノの街
冒険者の拠点であると同時に巨人族の侵攻を食い止めるための防衛基地としての性格も持つ城塞都市。
「大災害」直後は武装して無法者と化した冒険者集団によって一時的な制圧状態にあったが、アキバからススキノへと本拠を移した「シルバーソード」による鎮圧・治安維持活動が行われ、平穏を取り戻しつつある。
「大災害」後の日本サーバーでは特に治安が悪かったが、世界全体で見ると鎮圧されて改善するだけ海外サーバーより遥かにマシな状態である。
- フォーランド公爵領
現実世界の四国に相当する地方で、ウェストランデ皇王朝公爵家の一つであるフォーランド公爵が治めていた領地。
かつては自然豊かな土地で多くの人々が暮らしていたが、第一の森羅変転とその後の騒乱のなかで善の種族はほとんど放逐され、300年前にフォーランド公爵家やウェストランデ皇王朝自体も滅んでしまったため、現在は支配者の居ない政治的空白地帯となっている。
- ナインテイル自治領
現実世界の九州および山口県の一部に相当する地方。
広大で自然豊かなフィールドは北部を中心に古代国家が栄えており、エルダー・テイル中期の名作拡張パック「炎の贈り物」では各種ダンジョンを巡り、オーク族との激しい攻防戦が繰り広げられた地域でもある。
ナインテイル伯爵の血を引く九つの商家により自治をされている地域だが、その統治は神聖皇国ウェストランデの影響が強い。
新しい物事を積極的に取り入れる気風から、「大災害」以降は大地人が積極的に冒険者と契約して護衛や顧問として囲い込むという他地域にはない動きが見られた。
また「大災害」後は暗中模索の日々を送っていたが、「Plant hwyaden」がナカスの街の統一を宣言し、事実上の制圧を受けている。このため冒険者の多くは「Plant hwyaden」に組み込まれミナミに移住することとなった。
しかし九大商家との利害が一致した一部の冒険者は、監視の眼を逃れて付近に潜伏中だと言われている。
◆プレイヤー都市
- ナカスの街
プレイヤー都市の一つ。
アキバやミナミのように自治を牽引する巨大ギルドも存在せず、ススキノのように際立った治安悪化もなかったため、多くの冒険者達は「大災害」後の混乱を長く引きずっており、「Plant hwyaden」による制圧後はそのやり方に反発する一部の冒険者は付近に潜伏してレジスタンスを組織して抵抗活動を行なっている。
海外サーバー
エルダー・テイルのゲーム世界は日本・北米・中南米・中国・韓国・東南アジア・インド・オセアニア・中東・アフリカ・西欧・北欧・ロシアの計13の地区によって分割管理されている。
◆主要な海外サーバー
外伝等を含め作中で詳細が書かれたサーバーは以下の通り、
- 北米サーバー
アタルヴァ社が直接管轄する地域。ゲーム内では「ウェンの大地」と呼ばれる。
初期拠点となるプレイヤー都市は「大災害」後は秩序の喪失によって日本サーバーのススキノ以上に荒廃し、一部の暴力ギルドと多数を占める利己的な冒険者による殺伐とした世紀末都市となっている。
一応良心的な冒険者やギルドも存在するものの、秩序回復へ向かう力とはなっていない。
- 中国サーバー
中国のプレイヤーはネットカフェでゲームをプレイすることも多いため、ネットカフェでチケットを購入することで24時間のプレイが可能になるシステムが存在する。
また砂漠や荒野など荒れたフィールドも多く存在し、沿海部や北京といったユーザー人口密度の高い地域や万里の長城のようなユーザー受けする需要の高い部分を中心に開発を進めている。
「大災害」後は一応冒険者と大地人が良好な関係を築いている地域もあるものの、中心的なプレイヤー都市は治安が悪化し、華王を名乗る三つの巨大ギルドが互いに覇権をかけて争うリアル三国志状態と化している。
- 北欧サーバー
「大災害」後はある程度の秩序回復に成功した西欧サーバーの都市と異なり、各地の大地人貴族が冒険者の有力ギルドを騎士団や傭兵団のように抱え込み閉鎖状態を保っている城塞都市となっている。
高名な冒険者ギルドを雇うことのできた都市はその安全度を周囲に知らしめることができ、付近の農民や商人への影響力を強めることとなる。
しかし冒険者への契約金は領民から吸い上げることになるため、領主や貴族達が各地で重税をかけたことで財政破綻や暴動が起きたりしている。
またアタルヴァ社は各サーバーを運営する各国のゲームデザインパートナーに以下の大きな権限を認めている。
- ゾーンデザイン、配置
運営会社はガイドラインの範囲内であれば管理地域のゾーンデザインやNPC、クエスト、モンスターを自由に配置できる。
- メイン職業の再デザイン
各運営会社は12のメイン職業の内1~3種類程度を地域の独自色を出すために再デザインすることが許されている。
【システム】
冒険者関連
- 冒険者
エルダー・テイルのプレイヤーを指す言葉。大災害後のプレイヤーたちの肉体でもある。
上記の通りプレイヤーはゲームキャラクターの設定に引きずられているため、例え現実世界では事故や病気で自由に動けない身体でもこの世界では自由に活動できる*2。
大地人サイドからプレイヤーたちは冒険者と呼ばれ、尊敬や畏怖の入り混じった感情で見られている。
大地人からすれば驚異的な力を持っており、ゲーム中のステータスに比例した超人的な身体能力を有する他、戦闘での基本的な立ち回りや乗馬中は体がある程度自動的に動作を補助してくれるなど、大地人にない特性を持つ。
これに加え死亡したとしても、自動的に最後に立ち寄ったプレイヤー都市にある施設「大神殿」にて蘇生されるため*3、実質的に不死身の存在となっている。
しかし後に蘇生する度に現実世界での記憶の一部が欠落する事実が判明。
死亡する毎にかつてテストサーバーとして運用されていた「Mare Tranquillitatis=静かの海」に飛ばされ、そこで自分の過去の失敗・挫折を象徴するビジョンを客観視させられるため、恐怖以外の理由で死や戦闘を忌避するプレイヤーも増えている。
冒険者は下記のメイン職業・サブ職業を活かして狩りや生産などで報酬を得ているが、個人で活動する者やギルドに所属して集団で行動する者達など様々で、「大災害」以降はそれまでNPCだった大地人に自我や個性が発現したことから大地人に雇われて活動する冒険者も現れるようになる。
またゲーム時代の機能もそのまま使用可能で、「ステータスなどのウィンドウを確認する」「念話で、フレンドリストにあるプレイヤーとボイスチャットをする」などの機能が引き続き使える。
大地人からは上記の「ゲーム内時間は現実の12倍速」仕様のせいでとんでもない長命であると認識されており、約8年のプレイ歴を持つシロエは98年もの時間をエルダー・テイルで過ごしたものとして認識されている。
RPGの常として、レベルが強さの指標となる*4。シロエらベテランプレイヤーのほとんどは「大災害」以前の上限であるLv90に到達している。
「ノウアスフィアの開墾」導入後のレベルキャップは100。
- 種族
キャラクター作成時に選択可能な設定。プレイヤーが就けるのは「善の種族」と呼ばれる全8種族。
350年ほど前、セルデシア世界では〈アルヴ〉〈ヒューマン〉〈エルフ〉〈ドワーフ〉の4種族が存在していた。
高度な魔法文明をもつアルヴへの憤りからアルヴの国を他3種族が協力して滅ぼし奴隷化、アルヴの血を取り込むことで〈ハーフアルヴ〉が生まれた。
滅びを目前にしたアルヴの生き残りは世界に対し呪いをかけた。結果生まれたのがゴブリンやオーク、サファギン等に代表される人類種の敵〈亜人間〉(300年程前)。
そのアルヴの呪いから生まれた亜人間と戦わせるために古代アルヴの秘術により〈猫人族〉〈狼牙族〉〈狐尾族〉〈法儀族〉が人為的に生み出された。善ってなんだっけ…
選択可能な善の種族
- ヒューマン
いわゆる人間。他種族に比べ飛びぬけた部分は持たないが、大きな欠点もない器用貧乏汎用性と可能性を持つ。冒険者・大地人どちらでも最大勢力となっている。
- エルフ
小柄で細身、とがり耳の典型的ファンタジーエルフ。自然や精霊との親和性から魔力の扱いに長け、弓の習熟にも優れる。
長命だが出生率が低く、アルヴとの戦争以降人口が回復しておらず数が少ない。
- ドワーフ
低い背丈とガッチリした体つき。物理・魔法耐性に優れ、戦士や鍛冶屋適性が高い。
- ハーフアルヴ
アルヴの血が隔世遺伝する形で発現した突然変異の種族。見た目はヒューマンと同様だが、舌に魔法の紋様が存在する。
ゲーム的にはアルヴの残した遺跡やマジックアイテムとの親和性があり、魔法適性が高い。
- 〈猫人族〉
猫のような身軽さと鋭い感覚を求めて作られた人造種族。二足で直立する猫のような容姿をしており最もケモ度が高い。
- 〈狼牙族〉
狼の強靭な肉体を模して造られた種族。猫人族と異なりヒューマンによく似た外見をしているが、感情が高ぶることで狼因子が活性化、狼耳と尻尾が発現する。
- 〈狐尾族〉
狐耳ともふもふ尻尾を持つ人造種族。亜人間に対抗できる高度な魔法適性を求めて造られ、巧みな魔力制御による幻術等を得意とする。
しかし副作用として本来習得できるはずの能力を失う代わりに他種族の能力をランダムに獲得する不安定な性質となった。これにより失敗作の烙印を押された。
- 〈法儀族〉
虚弱な体格と全身に入れ墨のような紋様を持つ種族。アルヴの魔法を解析して刻み込まれた紋様により高い魔力適性を有するが、耐久力・身体能力は低い典型的魔法使い種族。
大地人関連
- 大地人
エルダー・テイルのNPC。
ゲーム内においてNPCが自分達を呼ぶときに用いていた表現。
ゲーム時代は単なるモブでしかなかったが、大災害を経てからは人間と同じ自我や個性を持つようになった。
ゲーム時代と比べてその数を大きく増やしており、ゲーム時代の10倍以上に人口が膨れ上がっている。
冒険者と比べると戦闘力は脆弱であり、鍛え上げた精鋭でさえ60Lvに行くかどうかの戦闘力とされる。
冒険者と違いこの世界の住民のため、死亡しても蘇生することはできない。
当然ながらほぼ不死に近い冒険者と大地人では大地人の方が弱者であり、大地人を単なるNPCとみなすことで罪悪感なしに暴力で支配する冒険者もいる。
また、大地人と冒険者では考え方も文化も異なるため友好結ぶのは難しい。
- 供贄一族
世界中に点在し大地人貴族や領主、冒険者など如何なる勢力にも属さぬ大地人一族。極めて閉鎖的で、外部の者とは接触を厭う。
古代アルヴの魔法文明を継承し、その技術でもって銀行*5・ギルド会館*6・大神殿*7・トランスポートゲート*8・衛兵*9・都市結界*10の運営管理を行っている。
ゲームのシステム的な部分を一手に引き受けているが何故そんな事をしているのか、あらゆることが謎に包まれた一族。
アキバの街の供贄一族の取りまとめ役は菫星。
- 古来種
およそ300年前の森羅変転によって猫人族らと共に生まれた特殊な大地人たち。
本来冒険者より弱い設定の大地人の中でも冒険者と同等もしくはそれ以上に活躍をする力を持った英雄的な存在とされる。
現実世界に13あるサーバーに1組ずつ存在しており、13の組織を総合して「全界十三騎士団」を結成し活動していたが、「大災害」以は消息が途絶えている。
活動停止の原因は無数の典災が封じられた扉の封印が解かれ、その殲滅前に襲撃された際に自分たちが「造られた幻」という事実を突き付けられたことで、自己消滅するか夢も見ない眠りの状態になってしまったことが明されている。
- イズモ騎士団
「全界十三騎士団」の中でも弧状列島ヤマトを守護する者達。ウェストランデ西部のイズモの街にある社を拠点としている。
日本サーバーの古来種はほぼ全員が参加していたが、「大災害」後は他の組織の例に漏れず行方をくらませており、スザクモンの鬼祭りに関わっていたとも云われている。
職業関連
- メイン職業
メインとして4系統12種の戦闘職が存在し、「戦士系職業」「武器攻撃系職業」「魔法攻撃系職業」「回復系職業」の4つに分かれている。
12職が独自の特徴を持ち、更に装備や特技の取得状況により様々な戦闘ビルドが成立、キャラクターの個性を生み出している。キャラクター作成後の転職は不可。
メイン職業
- 戦士系職業
- 〈守護戦士〉
金属鎧や大型盾の装備、防御系特技による全12職中最大の防御力と、豊富な挑発系特技により敵を自身に引き付ける典型的な防御系壁役。
反面、ダメージを与える能力は同系統の〈武士〉〈武闘家〉に比べても低い。 - 〈武士〉
盾が持てない分防御力は守護戦士に劣るが、敵の攻撃を打ち消して高威力の特技により「殺られる前に殺る」攻撃系壁役。
特技一つ一つの再使用規制時間が長く、無用な特技の発動は自らの首を絞めるというテクニカルな職業。 - 〈武闘家〉
重い金属鎧も盾も装備できないが、全職中最大のHPと属性攻撃に対する抵抗力、高い回避力で攻撃を受け流し、再使用規制時間の短い特技による連続攻撃に長けた回避系壁役。
スキルを特定の順番で発動することで、「コンボ」が発動する特性を持つ。 - 武器攻撃系職業
- 〈暗殺者〉
近接から射撃まで多様な武器の扱いに長け、多彩な攻撃系特技による単発物理火力の高さなら全12職中でも最大。
高い攻撃力の反面、防御力は低い。移動技や隠れる系特技で敵の攻撃対象から外れる立ち回りが要求される。 - 〈盗剣士〉
一撃のダメージに優れた暗殺者とは逆に手数でダメージを叩き出すというコンセプトの職業。
二刀流から盾持ち剣士、投擲武器の装備などビルドが豊富。範囲攻撃や弱体効果(命中率低下・移動阻害等)を付与する特技が豊富なトリッキーな攻撃職。 - 〈吟遊詩人〉
攻撃力そのものは高くないものの、仲間を支援する「歌(敵味方を問わず効果を与え、術者が解除しない限り永続的に効果が持続)」系統のスキルを使用することができる攻撃&支援職。
単独での戦闘力は控えめだがパーティやレイドの攻撃・防御・回復を支える縁の下の力持ち。 - 魔法攻撃系職業
- 〈妖術師〉
魔法攻撃職の中でも特に火力に特化した職であり、攻撃魔法のバリエーションに関してはエルダー・テイル随一。
一方で高い魔法攻撃力に比例してMP消費も激しく、乱発すれば容易に息切れする。
高防御装備に恵まれず低HPのため紙装甲、攻撃力の高さから後衛ながらヘイトを集めやすい。そのため戦士系職業との連携が求められる。 - 〈召喚術師〉
単独での戦闘能力は低いが精霊や幻獣を召喚し、従者と共に闘うテイマー型職業。
召喚可能な従者は100種を超え、攻撃・防御・回復を全般的にこなせるが、召喚契約できる数は有限のため、どの従者と契約するかが重要となってくる。 - 〈付与術師〉
味方支援(Buff)・敵妨害(Debuff)により戦闘を補佐する支援専門魔法職。
「直接敵を倒す手段が少ない」「使いどころが難しい特技群」「攻撃・防御ステータスも低い」ためソロでは何もできない・大規模戦闘向けと全12職中で最も不人気職。 - 回復系職業
- 〈施療神官〉
HP回復魔法に優れる典型的回復職。鎧や盾の装備が可能なため、装備次第では回復職でありながら守護戦士にも匹敵する防御力を獲得できる。
事前に味方に使用しておくことで敵からのダメージに反応して自動回復がおこなわれる『反応起動回復』という固有回復魔法をもつ。 - 〈森呪遣い〉
自然の力や精霊を使役する回復職。
自然の力を借りた攻撃/支援魔法・武器への属性付与による物理攻撃手段・召喚術師に次ぐ豊富な従者召喚魔法などオールラウンダー。
固有回復魔法は効果時間中 徐々にHP自動回復が行われる『脈動回復』(いわゆるリジェネ)。 - 〈神祇官〉
『ダメージ遮断魔法』と呼ばれる固有回復魔法をもち、ダメージを肩代わりするバリアの様なものを味方に付与する変則的な回復職。
ダメージ遮断魔法はHP/MP効率が悪く事前付与が必要、回復職でありながら減ったHPを回復する手段に乏しい等、ダメージを受ける前に処理するという難しい立ち回りを要求される職業。
巫女や神主のような装束と刀や和弓といった和装を装備できる。
- サブ職業
メイン職業の他に様々な「サブ職業」に就くことも可能。
メイン職業同様一人一職業を習得できるが、メイン職業と異なりプレイ中の転職は可能(ただし現職に上書きされる形のため、前職はサブ職業レベル1となる)
サブ職業は50以上のバリエーションが有り、「生産系」と「ロール系」の二種に大別される。
戦闘や交渉を補助するものからアイテムを生産するもの、果ては一見何の役にも立たないネタ職業などバリエーションは様々。
ソウジロウの〈剣聖〉など、一定の条件を経なければ会得できないサブ職業もある。
サブ職業は以下に記載しているものも含めてそのバリエーションが非常に多く、ベテランであるシロエさえも全貌を把握していない。
サブ職業 一例
- 料理人
食材アイテムから料理を作り出す生産系職。大災害後は素材アイテムを手作業で調理することで味のある料理を作成できるようになったことにより存在価値が大きく上昇した。
- 鍛冶屋
武具や金属加工を行う生産系職。作成可能なアイテムのバリエーションが豊富。
- 刀匠
〈鍛冶屋〉の派生専門職。〈鍛冶屋〉で作れた多くのものを作れなくなった代償に刀の作成にボーナスがかかる。
- 裁縫師
布や革の縫製でアイテムを作る生産系職。大災害後はゲーム時代になかった普段着や下着の作成が可能となったことで注目度が上がった。
- 筆写師
紙とインクから地図や図面を描いたり、魔法の呪文書を作れる生産系職。
- 追跡者
気配を消したり、無音移動等の隠密・尾行に関するロール系職業。
- 見習い徒弟
「師匠」として登録した冒険者のサブ職業特技を習得できるロール系職業。習得できるのは自身のレベルの半分以下で習得できる特技のみ。
- 吸血鬼
夜間はステータス上昇、日中はステータス低下を起こすロール系職業。実装直後は強力な性能*11により流行ったが、仲間の回復魔法でダメージを受けるという下方修正パッチにより一気に廃れた。
- その他生産系サブ職業
主にアイテム作成能力を有するサブ職業。
上記の料理人や刀鍛冶など、それぞれの職能に見合ったアイテムを作成することができる。
またレベルアップする毎に高レベルのアイテムが作成できるようになる。
以下職業一例
木工職人、画家、調剤師、醸造職人、機工師、革細工職人、刻印呪師、地図屋、魔具工匠、鎧職人、薬師、楽器職人、宝石職人、小説家、武具職人など
- その他ロール系サブ職業
何らかの役割を演じることを目的とするサブ職業。
フィールドや戦闘で役立つ能力を有するものから意味のない遊びにしか使えないものまで多岐に渡る。
以下職業一例
辺境巡視、会計士、家政婦、武侠、賭博師、海賊、狂戦士、学者、軍師、交易商人、戦司祭、剣闘士、調教師、騎士、娼姫、ちんどん屋、配達屋、詐欺師、贋作師、冒険者、アイドル、メイド、祈り手、占い師、エルダーメイド、罠師、将軍、斥候、生還者、採掘師、食闘士、怪盗、数寄者、無法者、砲撃士、蒐集家、毒使い、魔法学者、ルーンナイト、採取人、星詠み、遊牧民、交渉人、軽業師、探検家、売り子、符術師、傭兵、魔杖使い、提督など
- 称号その他系サブ職業
特定のクエストや一定の条件を達成することでしか得られるサブ職業。
剣聖、竜殺しなど
- 口伝
大災害後に発見された技能。大災害後に特技を使用する際は脳内のメニュー画面を通して発動する必要があったが、特技を自身の肉体と脳に刻みこむことでメニューを経由せずに実行、ゲーム時代はシステムに存在しなかった事象を引き起こす技術の総称。
プレイヤー自身が持つ技能を冒険者の特技やシステムと組み合わせて使うシステム外スキルのようなもの。
これによりゲーム時代に存在しなかったアイテムを作り出したり、新たな魔法の開発がおこなわれるようになった。
戦闘関連
- パーティ
ギルドと異なり一時的に結成されるプレイヤーのチームで、最大6人構成。
- ヘイト
モンスターのプレイヤーに対する敵意や警戒度を表すパラメーター。
以下の行為で上昇し、ヘイト値の高いプレイヤーにモンスターの攻撃が集中する。
- モンスターにダメージを与える。
- 味方を回復させる。
- 挑発など。
そのため戦闘では複数のプレイヤーで盾、攻撃、回復などの役割分担をすることがセオリーとなっており、壁役になる戦士系職業は自身にヘイトを集める挑発系の特技を多数所持していることが多い。
- 大規模戦闘
エルダー・テイルではパーティの最大人数は6人だが、この6人を越えた大人数のプレイヤーで戦闘を行うコンテンツ。
12人からなるハーフレイド(6人PT×2)、24人からなるフルレイド(6人PT×4)、48人からなるダブルレイド(6人PT×8)、96人からなるレギオンレイド(6人PT×16)等のランクがある。
クリアは困難だが、高位レイドであれば他では入手できない強力な装備やレアアイテムを手に入れることができる、戦闘廃人向けエンドコンテンツ。
大災害後はゲーム時代のように攻略サイトを見たり、情報の共有が困難だったり、自身の体を動かして戦う難しさ等により攻略難易度が跳ね上がった。
ギルド・組織関連
- ギルド
エルダー・テイルのギルドは主に強くなることを目的とした戦闘系ギルド、アイテム収集や街での商人プレイを主目的とした生産系ギルド、その他サポート系ギルドに大別されており、生産系ギルドは製造・販売・研究など更に細かく別れており、他にも目的もなく仲良し同士が集まっているものまで様々なギルドがある。
「大災害」後は派閥や勢力としての意味合いがより強くなり、数人程度のごく小さなものから、千人越えの構成員を抱える大所帯まで存在し、アキバでは円卓会議設立まで大規模ギルドによる狩り場独占などが続いていた。
ギルドに所属するプレイヤーはゲーム内銀行にギルド専用の共用口座が与えられ、貸金庫でのアイテム共用など便利なサービスも受けられる。
またギルドのメンバー同士は連絡を取りやすいため、一般的にギルドへの所属は便利で得なものである。
そのためプレイヤーの多くはギルドに所属している。
◆円卓会議所属ギルド
- 記録の地平線
ギルドマスター:シロエ
構成員:4名(結成時)→9名
「大災害」以降に設立された所属人数10人に満たない零細ギルド。少人数だが「円卓会議」参加ギルドの一つ。
- 三日月同盟
ギルドマスター:マリエール
構成員:19名(「大災害」時)→61名*12
回復職や護衛役の派遣、小規模なアイテムの生産などを目的とした初心者~中堅プレイヤーが主な互助系中小ギルド。
ギルドマスターであるマリエールの存在によりアットホームな雰囲気となっており、モットーは「興味があるならやってみよう」。
中小ギルド代表として<円卓会議>参加。
- 西風の旅団
ギルドマスター:ソウジロウ=セタ
構成員:64名(公称120名)
アキバの街の五大戦闘系ギルドの一つであり、中規模ながら団員間の高い連携により大規模戦闘の先陣争いの一翼を担っていた。
ソウジロウのハーレム体質により、団員の大半が女性プレイヤー。
<円卓会議>には戦闘系ギルド代表として参加。
ギルドマスター:クラスティ
構成員:約1500名
アキバ5大戦闘系ギルドの一角であり、「大災害」以降は、混乱の中で拠り所を求めた他の中小ギルドを吸収したことで所属メンバー約1500名と、他の戦闘系ギルドの追随を許さない数を有している。
『質の黒剣騎士団』に対して『数のD.D.D』とも称されるほどの規模を持つが、単に数頼りという訳ではなく大規模戦闘初心者に対する教導にも力を入れており、職業や種族のセオリーからかけ離れた戦い方をするメンバーの比率が他のギルドよりも多い割合で存在している。
クラスティが行方不明になってからは脱退者が続出し、ギルド崩壊の危機に瀕している。
詳細は個別項目を参照。
- 黒剣騎士団
ギルドマスター:アイザック
構成員:約180名
アキバの街の五大戦闘系ギルドの一つ。
数は中規模ながら団員はほぼレベルカンストした廃人精鋭集団。<円卓会議>には戦闘系ギルド代表として参加。
ギルド内は男性比率が高く「大災害」以降は数少ない女性メンバーが数名を除いて多くがギルドから離脱してしまい、実質むさ苦しい男子校状態となっている。
後にアイザックがイセルスの後見人になる件もあり、円卓崩壊時に拠点をマイハマに移したが、新生円卓会議には引き続き参加する。
ギルド名はギルマスの幻想級武器<ソード・オブ・ペインブラック>に由来。
- ホネスティ
ギルドマスター:アインス
構成員:約750名→1200名
大規模戦闘やクエスト等の攻略情報収集と公開を主とした攻略wikiのようなことをしているアキバの街の五大戦闘系ギルドの一つ。
<円卓会議>には戦闘系ギルド代表として参加した。
アニメ版では会議内での基盤強化のため新規メンバーを増員したが大半は大手ギルドの庇護だけを目当てに加入し狩りや生産を積極的に行わない者達で、アインスの他者の甘えを切り捨てられない性格も相まって対策を打ち出せず、ギルド内外から批判されている。
アインスのアキバ公爵任命騒動を経て事実上解散し、残ったメンバーは他の大手ギルドに移籍した。
「Honesty」は「実直・誠実」といった意味。
- 海洋機構
ギルドマスター:ミチタカ
構成員:2500名(ゲーム時代)→5000名(「大災害」後)
アキバ三大生産系ギルドの一つ。
生産系ギルドでは最大動員数を誇り、素材アイテムの共同保有から生産まで行う職人系集団。
また大規模ギルドなだけあり500tの積荷を容易に保管できる倉庫も保有している。
<円卓会議>には生産系ギルド代表として参加。
- ロデリック商会
ギルドマスター:ロデリック
構成員:約1800名→1900名(円卓会議設立後)
アキバ三大生産系ギルドの一つ。
アイテムレシピの収集と新規開発を主とした研究者系集団。通称は「ロデリック研究会」略して「ロデ研」。
筋金入りの「研究好き」の集まりで、大学の研究室のようなギルドとなっており、メンバーにはリアルでも学生や研究者だった者も多い。
<円卓会議>には生産系ギルド代表として参加。
- 第8商店街
ギルドマスター:カラシン
構成員:約700名
アキバ三大生産系ギルドの一つ。
発足はチャットギルドだったが、交友関係を活かして商売に移行、現在は商品の販売流通を行う商人系集団。
<円卓会議>には生産系ギルド代表として参加し、新生円卓会議発足の際に「第八通商網」と改名した。
- グランデール
ギルドマスター:ウッドストック=W
構成員:約30名
中小生産系ギルド。
三日月同盟、RADIOマーケットと共に「中小ギルド連絡会」を発足。
連絡会は失敗に終わったが、中小ギルド代表として<円卓会議>参加。
新生円卓会議発足時は辺境地域では貴重な郵便ギルドの為に一線を退いた。
- RADIOマーケット
ギルドマスター:茜屋=一文字の介
構成員:約20名
中小生産系ギルド。
三日月同盟、グランデールと共に「中小ギルド連絡会」を発足。
連絡会は失敗に終わったが、中小ギルド代表として<円卓会議>参加。
◆その他ギルド
- Plant hwyaden
ギルドマスター:濡羽
構成員:約12000人
ミナミの街の全冒険者・ギルドを併呑し「単一ギルドによるギルド間差別のない街」「現実世界帰還のための勢力集結」という名目で作られた冒険者の巨大ギルド。
自由主義・合議制なアキバの街の「円卓会議」とは対照的に、10人の冒険者・大地人からなる「十席会議」により徹底管理された全体主義かつ寡頭制*13。
そのため表向き完全平等を謳いながらも、実態は互いに出し抜こうと派閥が乱立し、十席会議メンバーの思惑もそれぞれ異なる。
拠点としているイコマでは通貨は廃止されポイント制になっているが、成果の是非で左右される為に所属された冒険者も命令には背けない。
名前の由来はウェールズ語で「みにくいアヒルの子」を意味する。ギルド名が読めない?知らん
以下十席会議メンバー一覧
第一席 | 濡羽 | 冒険者 | ギルドマスター |
第二席 | インティクス | 冒険者 | ギルドのNo.2で実質的支配者、元「放蕩者の茶会」メンバー |
第三席 | ゼルデュス | 冒険者 | 開発・財政担当 |
第四席 | ミズファ=トゥルーデ | 大地人 | 外征担当で「大地人」軍指揮官 |
第五席 | ナカルナード | 冒険者 | 外征担当で「冒険者」軍指揮官 |
第六席 | クオン | 冒険者 | 「エルダー・テイル」のGMの一人(但しプライベートPCで「大災害」に巻き込まれたためGMとしての能力はほとんど封印されている) |
第七席 | カズ彦 | 冒険者 | 治安部隊「壬生狼」指揮官。元「放蕩者の茶会」メンバー |
第八席 | ジェレド=ガン | 大地人 | 魔法学と歴史学の権威。研究・開発担当 |
第九席 | ロレイル=ドーン | 大地人 | 近衛長 |
第十席 | KR | 冒険者 | 元「放蕩者の茶会」メンバー |
- シルバーソード
ギルドマスター:ウィリアム=マサチューセッツ
構成員:約220名。
元はアキバを拠点とした街の五大戦闘系ギルドの一つであり「D・D・D」、「黒剣騎士団」と並ぶ最強ギルドとして知られていた。
大規模戦闘を主な活動とするため、円卓会議には不参加を表明しアキバを抜けてススキノへ遠征した後に本拠地を移した。
ススキノでは「ブリガンティア」などの無法者を残らず鎮圧して治安を安定させたことで大地人から信頼を受ける。
しかしレイドを繰り返した結果、何度も「死」を経験し幾度も過去回想をしたことで心折られて一線を退く者が続出し、トランスポートゲート再起動後はアキバとススキノを往復しつつ、新生円卓会議に参加する。
- ブリガンティア
ギルドマスター:デミクァス
各地を追放された悪評の高いプレイヤーが集まって作られたギルド。
ゲーム時代から評判は良くなかったが、「大災害」以降は本物の野盗集団同然となる。
ススキノを拠点とし、PKは当たり前で脅迫行為などでほかの冒険者かの金品強奪のみならず、大地人の人身売買にも手を染めていた。
シロエたちにより鎮圧された後も懲りずに悪事を続けていたが、No.2のロンダーグが「Plant hwyaden」に引き抜かれた後、ススキノに拠点を移した「シルバーソード」にも叩きのめされた。
その後ギルマスだったデミクァスも現在はシルバーソードと行動を共にしている。
- ハーメルン
アキバを拠点に初心者を利用してアイテムを稼ぐ悪徳ギルド。
「大災害」で途方に暮れていた初心者を言葉巧みに囲い込み、初心者限定で支給されるEXPポットを戦闘系ギルドに売り捌いていた。
円卓会議発足と同時進行で「記録の地平線」と「三日月同盟」が進めていた初心者救出作戦の後、シロエのギルドホール買収によってその権限の全ての凍結とそれまで行なっていた行為が禁止されたことで解散し、アキバから追放された。
- ドレッド・パック
ギルドマスター:スマッシュ
構成員:約4名
アキバの小規模ギルド。
原作では名前も明らかにされておらず、出番もごく一部しかないがアニメではほぼ毎回登場。
「大災害」当初は混乱してアキバ郊外でPK行為を行なっていたが、シロエたちに撃退された。
その後は大手ギルドによる狩り場の専横に逆らえずにいたが、アキバの町が変わっていくとともに彼らの行動も徐々に変わっていき、買い物を楽しんだり屋台を開いたりショップを開いたりし始めた。
彼らの変化はアキバの町の変化の象徴ともいえる。
- 円卓会議
「大災害」直後の混乱と無秩序から文明人らしい秩序を取り戻すため、シロエが発起人となってアキバの街に設立された街の主要な11ギルドからなる冒険者の自治機構。
「円卓」なので議員間に優劣はなく、代表として合議しているため、アキバの街の冒険者に対しても強制命令権等は有していない。
活動内容は多岐にわたり、法律の制定から治安維持、大地人との関係性の向上、クエストの発行、セルデシア世界の情報収集などアキバの街を統治を行っている。
以下主な設置部署
事務局 | 会議結果の処理を担う部署 |
自警団 | 治安維持を担う部署 |
冒険斡旋所 | 大地人からの依頼や仕事を求める冒険者たちに適正な報酬で紹介する。 |
情報取扱所 | 各地の政情やモンスターの分布など様々な情報を売買できる。 |
施行されたルールは緩やかで基本的に冒険者達の意志を尊重するものだが、悪質な違反者はギルド会館から締め出され銀行を始めとするインフラ施設を利用できなくなる等、行動を大きく制限されることになる。
また、身内から処罰者を出すことはギルド全体の責任かつ恥になるという風潮もあるため、大手のギルドほどルールを徹底して指導する傾向がある。
当初はアキバの街を健全化していくための仕組みとして組織されたが、やがて傘下ギルド総数約700、参加人員約14000人に上る自由都市同盟イースタルにおける一大勢力として成長していった。
設立によりアキバの治安は劇的に改善したが、その反面…
生活に必要な賃金等を得るには結局の所狩りや生産・商売をしなければいけないのは前と変わっていないのだが、そもそもクエスト依頼が全ての冒険者に均一に行き渡るよう振り分けているわけでもないため、街のイベント等も含めて上記のアキバの街の記載にもある通り比較的実力や行動力のある冒険者か中心になりやすい傾向があり、冒険者間の格差問題などは中々改善されずにいた。
そして議長であるクラスティの消息不明(後に中国サーバーでの生存が確認)を契機にそれらの問題が表面化するなど組織として徐々に綻びを見せ始め、ウェストランデの斎宮家によるアインスのアキバ公爵への任命騒動を経て事実上瓦解し、以降は大地人からのアドバイザーや他地方のギルドを含めた新体制が確立した。
- 放蕩者の茶会
かつてエルダー・テイルにおいて存在した、伝説的なプレイヤー集団。集団行動を取っていたが、ギルドを組んではいない。
数多くの大規模戦闘を征し多くの伝説を作り上げた。
リーダーのカナミの海外移住により現在は解散しており、元メンバーは各地に散っている。シロエや直継、ソウジロウも元はこの「茶会」のメンバーで、「大災害」に巻き込まれたメンバーはその後「円卓会議」と「Plant hwyaden」に二分している。
- 望郷派
勢力を問わず潜在的に存在する派閥。
メンバーは現実世界に強い未練があったり「大災害」の現実を受け入れられない者たちで「現実世界への帰還」を願っている。
ただし全員が帰還方法の模索を行っているわけではなく、大地人に雇われるなどする者、狩りや生産といった活動を行うでもなく無気力に日々を過ごす者などがいる。
- オデュッセイア騎士団
望郷派の中でも極端な方法論を掲げ、死亡中の過去回想であれば現実の会いたい相手に会えると考える者達の総称。
移動式の大神殿として機能するアイテムを使い、必要なだけの死と復活を果たすことができる戦闘を求めて各地を巡っている。
- リーチャー
ギルド所属ではあるが、狩りや生産を行わない者達の総称。
その大半がギルドの庇護だけを目当てにした者達であり、「大災害」以降はギルドが派閥的な側面も持つようになったため、周りからはあまり快く思われていない。
アイテム関連
「大災害」以降はゲーム上のスキルやレシピに頼らずに素材アイテムから手作業で1からアイテムを作成できるようになっている。
例として料理は「アイテムとして提供される完成された料理」は味がしないが、「素材アイテムを調理して作った料理」には味がする。
しかしただ作ればいいというわけではなく、料理スキルがないと簡単な調理ならともかく少しでも複雑な調理になると強制的に失敗させられるなど、職業スキルやレベルで作成可能なアイテムを制限するルールはある。
「大災害」当初は冒険者の殆どがこの条件に気づかなかったため味のない料理しか食べることができなかった。
つまり生産職を習得して相応のレベルさえ持っていれば工夫次第で様々な生産物や技術を自分で生み出すことができるため、この仕組みが周知されたことで冒険者たちは料理のみならず蒸気機関など現実世界の知識・技術を活かしてこの世界になかったアイテムを作り出していくなど技術水準が飛躍的に向上した。
◆プレイヤー製のアイテム
- クレセントバーガー
シロエからもたらされた情報を元に三日月同盟が製造し、屋台風の店舗「クレセントムーン」で販売を行ったハンバーガー。
素材となるモンスターは完全に倒すと素材アイテムとなってしまうため、必ず生け捕りにする必要があるなど現実での調理以上に手間がかかるが、販売当時は味のある料理が無かったため大好評を博した。
またハンバーガー以外にもいくつかのメニューがあり、単価などは以下の通り
メニュー | 単価 |
クレセントバーガー | 金貨15枚 |
スーパークレセントバーガー | 金貨30枚 |
かりかりチキン | 1本:金貨18枚、3本:金貨50枚 |
フィッシュ&チップス | 大:金貨20枚、小:金貨10枚 |
ブラックローズティー | コップ:金貨5枚、水筒:金貨15枚 |
- 試作型蒸気機関搭載輸送船
海洋機構、ロデリック商会、第8商店街が共同開発した蒸気船。
現在就航しているのは汎用輸送艦として第8商店街に売却された一番艦兼実験艦「オキュペテー」、討伐及び輸送任務用の二番艦「ステンノー」、広域探査兼輸送任務用の三番艦「エウリュアレー」、レイネシア姫の御座船である四番艦「ポダルゲー」の4隻。
- 鉄鋼車両
ミナミの街でPlant hwyadenが開発した魔法陣式連鎖軌道走行車両。
- 精霊船
ウェストランデが冒険者の技術を用いて建造した最新鋭の軍艦。
- EXPポット
飲めば攻撃力や自己回復能力が僅かに増大し、戦闘で得られる経験値が2倍近く上昇するアイテム。
本来は初心者プレイヤーが早くレベルを上げてゲームを楽しめるようにするための救済アイテムとしてレベル30以下のプレイヤーを対象に1日1本無償で支給されていた。
このシステムは「大災害」後も継続しており、アキバではハーメルンがこの仕組みを悪用して初心者プレイヤー達を拉致監禁同然のやり方で囲い込んで搾取し、大手ギルドへ転売していたが、円卓会議結成と同時期に摘発された。
- ダザネッグの魔法の鞄
アイテムを一定重量までなら重さや大きさを無視して収納・持ち運びができる鞄。
ゲーム時代はレベル45から受注できるイベント『魔法の鞄を手に入れろ!』で素材アイテム『ワイヴァーンの皮』を特定の大地人職人に渡すだけで簡単に入手できた。
しかし「大災害」以後は殆どのイベント系クエストは一度クリアされてしまうと二度と発生しなくなる上、製作技術を持つ大地人はプレイヤータウン以外の町に住んでいることから入手がやや困難な存在となっていたが、年少組がサフィールでの戦いに於いて必要素材を大量に取得し。大地人の鞄職人に働きかけて簡易版の販売が開始され、低レベルプレイヤーでも安価で購入できるようになった。
〈追記・修正〉するのは、30秒先の未来。
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▷ コメント欄
- 制作乙 イズモ騎士団とかについてもなんか入れとくべきかな -- 名無しさん (2022-02-26 01:13:17)
- これ大災害発生時にフォーランド領や離島に一人でいたプレイヤーってなんの情報も入ってこないから相当悲惨だよな。 -- 名無しさん (2022-02-26 01:34:02)
- 若干忘れられがちだけどVRMMOじゃないっていう。そりゃ、戦えない人も出てくるよね。 -- 名無しさん (2022-02-26 20:01:52)
#comment(striction)
*2 現実世界では下半身不随で車椅子生活を送るトウヤもこの世界では普通に活動できている。
*3 例としてアキバからススキノに向かう途中で死亡した場合、アキバの大神殿で蘇生される。
*4 基本的にエネミーと同基準。5レベルも差があると勝負にならないなど、1レベル違いの戦力差はかなり大きく設定されている。
*5 融資や投資、通貨の発行などは一切行わず、ただ財産を預かり返却する。金融業というより預り所
*6 ギルドへの入退会処理とギルドホールの賃貸、公開市場等
*7 冒険者の復活地点
*8 都市間のワープ装置
*9 都市内(戦闘禁止ゾーン)で戦闘行為を起こしたプレイヤーを抹殺する。その性質上都市内に限り冒険者よりも戦闘力が高い
*10 都市内にモンスターが入ってこれないようする結界
*11 吸血によるHP回復・コウモリに変化しての高速移動・美形化
*12 ハーメルンから解放された初心者の多くが加入している。
*13 少数の人員で多数の多数の民衆を支配する政治形態
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