登録日:2021/11/21 (日) 11:03:00
更新日:2024/06/13 Thu 11:05:45NEW!
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漫画 ブシロード 無料公開 長谷川裕一 ufo コミックブシロード マン・バイト ※令和の漫画です
夜の公園で目撃した美しい流星雨、それこそが新たな恐怖の始まりだった。
突如襲いかかってきたUFOとその邪悪な意思が少女からすべての日常を奪い去る!!
概要
『マン・バイト 蒼空猟域』とは長谷川裕一の漫画作品。コミックブシロードにて配信中*1。
『機動戦士クロスボーン・ガンダム』シリーズで知られる氏の、久々のオリジナル作品である。
開始当初はあまり知られていなかったが、有志(主に某ガルマSS作者)がTwitterで布教したことで長谷川先生も困惑するレベルでバズり知名度が向上した。
UFOをテーマとした設定と、氏の絵柄も相まって「令和時代の昭和漫画」とも言うべき奇妙な味わいを出している。
だが、氏ならではのテンポの良いストーリー展開やSF理論、躍動感ある戦闘は健在。
また、やや内向的な少女の一人称視点で物語が進行し、自身の変化や日常との決定的な決別を描写するなど、どことなく古さの漂う絵柄やテーマとは真逆に、ストーリー展開は現代の読者の感性に合わせるなどの工夫も凝らされている。
無料公開で手を取り易いこともあり「クロボンで長谷川先生を知ったけど、先生の作品は他にどれを見ればいいんだろう?」という人には是非とも一読してもらいたい。
登場人物
●天川優(あまかわ・ゆう)
本作の主人公。
星が好きというだけのどこにでもいる女子高生だったが、ある日の夜、クラスメイトの尾張と歩いていたところをマン・バイトに襲われ、沙に助けられる。
そして沙から「お前の取るべき道は二つある喰うか喰われるか、狩られるか狩るか」の選択を迫られ、「喰う」側を選ぶ。
3日後、沙の隠れ家で目覚めた優であったが、沙から各種の説明を受けても状況が呑み込めず、再度のマン・バイトの襲撃を前に思わず逃げ出してしまうが、
その時、自分の身体が非常に軽くなっており、軽やかに飛べることに気付く。
「反重力酔い」とも言うべきハイな状態になっていた優だったが、ピンチを沙に助けられたことと、街がマン・バイトの襲撃で大騒ぎになっていたのを見て
「自分はもう戻れない」と悟り、何も分からない中で沙と共に進むことを選んだ。
長谷川ヒロインだけあってパンチラや脱衣はお約束。
一方でレオ・テイルに続いて割と胸があるヒロイン。
また、とんかつが大好物。
(この項目が作られた時点では)言葉を喋る敵が登場していなかったため本作初の「ははははは」笑いは彼女が担当した。
●公河沙(こうが・みぎわ)
マン・バイトに襲われていた優を助けた謎の青年。
殺されそうになった主人公に「とるべき2つの道」を投げかける長谷川裕一作品でお馴染みのポジション。
40年前からマン・バイトにマーキングされているらしいが、何故か年齢を重ねておらず若々しい。感情がないわけではなさそうだが無表情。
意外とエプロン姿も似合う。
親切心でやっているわけではないし、正義の味方というわけでもなく、ただ自身が生き延びるためにマン・バイトを狩っている。
優を助けたのは仲間になれるか試すためであったが、彼女の活きの良さを見て見込みがあると判断し、
生き残り、果てしない逃避行を「終わらせる」ために優を守るために戦うことを決意する。
●尾張(おわり)
優の「ただの」クラスメイト。UFOに興味を持っている。
顔から上を食いちぎられ、第1話早々にマン・バイトの犠牲者となった。
後述するが、彼が襲われたのは優の傍にいたから巻き込まれたに過ぎない。全く不憫である。
●幸良子(さらこ)
沙の協力者の一人で民宿を営んでいる女性。沙を「ミーくん」と呼ぶ。
彼女の民宿の奥には巨大なパソコンが隠されており、教授と呼ばれる謎の人物と連絡を取る際に使用される。
18年前、幼い息子をマン・バイトに食べられ、自身も背中に大怪我を負ったところを沙に助けられた。
死ぬほどの大怪我だったためマン・バイトの肉も勧められたが、別に死んでも構わないという思いから拒否した。
そんな時に限って人間とは死なないものだが。
それから5年間、ただ沙を憎みながら生きて来た。
突然息子を失った痛みも、怪物への憎しみも、自分の話を信じない世間の人々への怒りも、どこへ向けたらいいかわからない感情を全て沙のせいにした。
そして13年前、憎むのに疲れた頃に全く姿の変わっていない沙と再会した。
その時、幸良子は沙のことを少し理解した。その瞳にどれだけのものを映してきたのかは知らない。けど、そんな心はもう擦り切れてしまったのだ、と。
それから、沙に対して人として何かできることがあるかもしれない、と協力するようになったのである。
●教授(プロフェッサー)
沙の協力者の一人。
米軍に拘束されており、世界中を転々としながらマン・バイトの研究をしているようだ。
マン・バイトとは
世間ではUFOと認識されている、人喰いの怪物。沙達、一部の人間の間でのみマン・バイトと呼ばれている。
死骸が回収されていることから、マン・バイトの存在は国家レベルで隠蔽されていると思われるが、各国家が事実をどこまで把握しているかは不明。
マン・バイトの行動
時期が来るとマン・バイトはまず流星を降らせる。それに紛れさせて人間には認識できない“マーカー”を人の目に撃ち込む。
あとはそれを目標にターゲットを追い続ける。絶対に狩り終わるまで諦めることはない。それが奴等の“ルール”なのだ。
ただし、狩りの対象を選ぶ基準や狩りの目的はわからない。一種のゲームなのか訓練なのか。わかっているのは奴らが「そうする」パターンだけである。
また、ターゲットを狙うというルールはあっても、それ以外の者を襲ってはならないというルールはないらしく、優の傍にいた尾張が先に喰われている。
その目撃例の増減には波があり、狩りの「周期」があることがうかがえるが、今回は以前よりも規模が大きいらしい。
知能は高いようだが、感情というものは理解していないようだ。
そのため、優がターゲットにされていても傍にいない限り優の家族が襲われる心配はないと思われる。
何故か電車に乗っている間は襲ってこない。
高圧配電線に接触するのを警戒していると思われるが、真相は不明。
マン・バイトの性質
外皮が反重力に守られているため、普通の武器は通用しない。
ただし、マン・バイトの骨で作られた武器であれば反重力の影響を受けずに攻撃でき、また内部からであれば普通の武器でも有効打を与えられる。
ある程度人を喰うと成長して別の形態になる。
1つの形態から2~3種類に枝分かれしながら別の能力を持つ怪物に変わっていく。
沙が把握しているのは約60種であり、透明帽子(スケルトンハット)、暗い星(ダークスター)などと命名されている。
巨大なハマキ型の母艦が存在し、沙はそれを倒せば旅を終わらせられると見ている。
マン・バイトから出ている重力波が電子機器に影響を及ぼすため、その近くでは写真を撮ることは出来ない。
アナクロなフィルムも感光させてしまう性質があるため、豆粒のようなUFO写真になる。
その心臓部ともいうべき反重力器官を取り込むと、副次的な作用として生物の代謝を大幅に上げることができる。
一度は切り離された優の左手が繋ぎ直されたのも優がそれを食べたからであり、沙は再生能力が高く多少のダメージはすぐにでも治るまでになっている。
なお、味の方はバルサミコ酢をかけたものに似ているらしい。
マン・バイトの肉(?)を喰う沙や優はさしずめ「マン・バイト・イーター」といったところか。
透明帽子(スケルトンハット)
すべてのマン・バイトの素体、一齢に相当する個体。
その名の通り内臓(有機組織)が頂部の透明な帽子部分から丸見えで、メトロイドなどを思わせる。
反重力バリアや浮遊など、基礎的な能力は一通り揃っており、マーカーを打ち込まれた相手を執拗に狙い続ける。
攻撃手段は体当たりも交えるが、その名前の通り胴体下部中央にある口による「噛みつき」がメイン。
人間の頭蓋なら一撃で噛み砕く咬合力を有するが、頚椎や腕部を一息に食いちぎる力はなく、そこまで強くもない模様。
機動力は高く、人間二人分くらいの重量なら乗せたまま浮き続けられる。
しかしその名の通り透明なボディは強度も無く、沙の骨剣で簡単に解体されてしまう。
知能も高くなく、優の血の匂いに惹かれ爆弾を口にして爆死した個体もいた。
マン・バイト・イーターであればさして苦労しない相手と言えるだろう。
総じてマン・バイトそのものの共通の特徴が厄介なだけの存在である……が、進化すればその評価は一気に覆る。
暗い星(ダークスター)
マン・バイトの二齢に相当する個体。
透明帽子(スケルトンハット)の外見は近いものの、透明だった頂部には装甲が発達しており堅牢。
下部にも虫のような黒い五本の脚が生えており、これで対象を捕縛してから噛み付く。
機動力も劣る描写もなく、総じて一齢のグレードアップ版といった進化をしている個体。
傷を癒やすため潜伏していた優たちを一齢個体とともに急襲、街中で大立ち回りを演じ、多数の負傷者など、被害を出した。
口吻部奥の丸鋸状の歯や、鉄筋コンクリートの建造物を突き破る体当たりなど、その戦闘力は一齢の比ではない。
反重力酔いでハイになった優では打つ手に窮するほどだったが、沙ほど慣れていれば、本人曰くまだ対処は難しくない模様。
実際、優を(早期決着狙いで、やむを得ずだが)囮にされて捕縛した隙を突かれ、内臓部への拳銃発射で処理されてしまった。
このことから外殻の強度とは裏腹に、内臓はそこまで頑丈ではないのかもしれない。
決断しろ!話は単純だ!追記か修正か!編集か削除かだ!
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▷ コメント欄
- 「グフが無惨様になってパワハラ会議で布教した」という後世の人々が困惑しそうなワードを残した作品。でもストレートに面白いので読もうね -- 名無しさん (2021-11-21 14:02:51)
- いつもの長谷川センセ だが、それが良い -- 名無しさん (2021-11-21 16:03:11)
- 「有志がTwitterで布教」の内容が目を疑うレベルの頓珍漢な布教方法だったけど漫画自体の面白さは紛れもなく本物 -- 名無しさん (2021-11-21 18:47:37)
- アバチュっぽくて好き 後はGCのパンドラを思い出した 肉を食うヒロインってことで -- 名無しさん (2021-11-21 20:24:24)
- それこそ親の本棚から手に取った漫画のようなえもしれぬ違和感に溢れてるのは否定出来ないからな……令和の昭和漫画> -- 名無しさん (2021-11-26 00:31:16)
- たまにキンケドゥやカラス先生に見えるがクロスボーンとは関係ない -- 名無しさん (2022-03-23 11:01:08)
- 最新回のリプミラはさすがに吹き出した -- 名無しさん (2022-07-08 19:58:43)
- 登場人物とストーリーに無駄がないからすげーテンポ良く話が進んでいくけど、テンポが良すぎて「あと数話で終わるんちゃうか?」と不安になってきた -- 名無しさん (2022-11-13 14:56:57)
- えっ、プロフェッサーってそうなの!? -- 名無しさん (2022-12-13 01:48:27)
- 回想で沙が時々教授を「ノム」と呼んでるから彼の本名は野村なのかも -- 名無しさん (2023-07-12 17:59:50)
- ↑4巻読んで思い出した 教授女達だったごめんなさい -- 名無しさん (2023-07-26 16:49:46)
- さらに間違えた 女子です -- 名無しさん (2023-07-26 16:51:06)
- 完結してしまった 現実の話題も組み込んだ何とも切ない終わり方だった -- 名無しさん (2024-01-06 17:48:53)
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