新・北海道4000km

ページ名:新_北海道4000km

登録日:2021/10/12 (火曜日) 15:20:00
更新日:2024/06/06 Thu 13:46:34NEW!
所要時間:約 10 分で読めます



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概要

「新・北海道4000km」はサークル「天北部屋」による同人ゲーム。Vectorでダウンロード販売もされている。
1984年に作成されたゲーム「北海道4000km」のリメイク。*1
北海道の国鉄総営業距離約4000kmを乗りつぶすことを目的としてシミュレーションゲームである。


基本ルール

1983年夏。年末には白糠線の廃線を控えた北海道の国鉄全路線を乗りつぶすことが目的となる。
札幌から資金50000円(と、着替え7枚)を持ってスタートし、全路線乗車をして札幌に戻ってくればゲームクリアとなる。
ゲーム前の設定として「いつから開始するか」と「何をもって『乗車』と認めるか」を設定できる。
基本的に下に行くほど難易度が上がる。


開始日

  • 7月21日

日程的に最も余裕があり、楽な設定。ただし臨時列車の増発などまで間があるため、そういう意味では8月6日スタートには劣る面もある。


  • 8月6日

お盆が近く、臨時列車も多いため一番列車の選択肢は増える。その一方でだんだん陽が短くなってくる時期のため、写真撮影に支障をきたす面も。


  • 8月21日

臨時列車はなくなっていき、陽も短くなる。おまけに8月一杯で運行停止になる路線や減便になる路線も。間違いなく最難関である。


乗車条件

  • 全乗車区間を既乗と認める

特に制限のないデフォルトの条件


  • 普通列車で乗車した区間だけを既乗と認める

石勝線新夕張-新得間は例外(ここは急行以上の列車しか走っていない)だが、それ以外は普通でないと既乗と認めない。
急行/特急での移動が既乗と認められないが広い北海道で鈍行での移動はそれなりに大変。


  • 昼間に乗車した区間だけを既乗と認める

「列車の旅は車窓を見てナンボだろ!」という意見の元、昼間の移動しか既乗と認めない。
ちなみにあくまで駅を出発した時に昼まであれば、次の駅につくまでに夜になってもそこは既乗と認められる。


  • 普通列車で昼間に乗車した区間だけを既乗と認める

2番目と3番目のハイブリッド。これに昼が短くなる「8月21日スタート」がつくと……。
最難関チャレンジであるが、達成者はいるためそこまでムリゲーではない。計画性は求められるが。


パラメータ

プレイヤーの状態を表すパラメータとして、以下のものがある。


  • 健康度

文字通りの健康状態。時間経過で低下し、0になれば行動不能でゲームオーバー。
雨ざらしの中野宿したりすると面白いぐらい下がる他、後述の満腹度や衛生度が著しく低下するとやはり健康度の低下速度が上がる。
回復方法は栄養ドリンク(1日3本まで)と宿に泊まること。また、Ver.2からは温泉に入っても回復するようになった。
宿は安くないので、どのタイミングで泊まって健康度を回復させるかが戦略上重要となる。


  • 満腹度

どれぐらい空腹か。最も低下速度が早く、最も回復させやすいパラメータである。
基本的には食事で回復させる。駅弁がベースになるだろうが、消費期限のない菓子類は緊急時に有効なので幾つか確保しておきたいところ。


  • 衛生度

どれぐらい清潔か。満腹度より低下速度は遅いものの、それでも3-4日に1回は回復を考えるべきパラメータ。
基本的には銭湯を利用することになるが、存在する都市が限られる上に時間も比較的限定されるため、入れる機会は逃さないようにしたい。
他に船に乗った場合シャワー施設があればそれでも回復ができる。
また着替えがなくなれば当然酷いことになるため、これらの洗濯も考えたいところ。
銭湯は大体コインランドリーが一緒にあるため、お風呂に入ってる間にそこで洗濯するといいだろう。


切符/乗車料金

システムの都合上、予め切符を買うのではなく降りた時に適当なタイミングで「清算」コマンドを使用して清算することとなる。この際なるべくリアルの鉄道料金に沿った形で計算される。
ただ、当然推測がつくと思うが、普通に切符を買って乗っていたのでは50000円などあっというまである(そして所持金が0以下になればゲームオーバー)。というわけで、いかに示した特別な切符を利用していくことになるだろう。


ちなみに、列車のほかにバスや船、飛行機も利用可能で、こちらは降りた時点で即時清算される。


  • 青春18きっぷ

鉄道ファンには言わずとしれた乗り放題切符。国鉄の普通列車及び青函連絡船に乗ることができる。
今の発売方法と異なり、切符は1日券4枚と2日券1枚がセットになっており、都合6日使用可能。急行や特急の乗車券としては使えないため、急行や特急に乗った場合は普通は完全に別途料金を支払う必要がある。
(ちなみに新夕張~占冠~石勝高原~新得の各駅を相互に乗車する場合に限り、追加料金なしで特急急行に乗車ができる)
見落としがちな部分として国鉄バスも乗ることはできない。


  • 回遊券各種

道東、道南などエリアを区切った回遊券。回遊券ごとに指定された範囲と、使用駅から指定範囲までの往復について急行まで自由に乗ることができる。なお、特急に乗る場合は特急券の追加購入が必要。有効期間は10日。
便利ではあるが、この切符を使用したまま指定エリアから出ると復路扱いとなって切符が使えなくなるため注意が必要。使いだしたら確実に当該エリアでの用事は済ませてしまいたい。


  • ワイド周遊券

北海道全域で全列車(+国鉄バス)乗り放題という夢のような切符。有効期間も14日から20日と長い。
……が、この切符、そもそも北海道内で売っていない。購入するには一旦本州へ渡る必要があるが、そこまでが大変。


アイテム

ゲーム中、さまざまな場所でアイテムを購入できる。基本的に利用するのは駅の売店と駅弁屋になるだろう。
街の商店まで行かなければ手に入らないアイテムもあるが、その辺りは割とやり込みの範疇に入るかも知れない。


  • スタンプ帳

駅に置いてあるスタンプを押すための台帳。スタンプは収集要素の1つのため、早めに入手しておきたい。


  • レンズ付きフィルム

要するに「写ルンです」のこと。……「写ルンです」は1986年発売開始ということは、それはさておき。
後述の「チャレンジ4000km」のために写真撮影が必要であり、そのためにこれが必要になる。
フラッシュがついていないので、夜間の撮影は行えない。


  • 弁当など各種食料

消費期限のない菓子類と、そうでない食事に分かれる。いずれにせよ満腹度の回復に必要。
消費期限のあるものについては消費期限が来ると強制的に食事したことになり、この時満腹度が高いと暴食ということで健康度が低下してしまう。持ち過ぎに注意。
飲み物がある場合一緒にとって満腹度の回復効果が上がる。


食事については駅そばや町の喫茶店などでの食事もある他、カップ麺(お湯の調達が困難なため、買ったその場で食べることになる)や駅そばを持ち帰り容器に入れてもらうことも可能。
駅そばの持ち帰りは消費期限が著しく短く設定されているが、乗るべき列車までの時間が短い時は助けになる。


  • 飲み物

缶の飲料と駅弁屋で買えるお茶が基本。ペットボトル? 1リットル未満のペットボトル登場は10年以上先です。
お茶の容器は1日ぐらいは水筒代わりに使え、大きい駅に滞在していると自動で水を汲んでくれる。
いずれも消費期限はない。
ちなみに「水筒」というアイテムもあるらしいのだが、そんなもの駅の売店で扱ってるはずもなく……。


  • 雨具

天候はほぼ当時の北海道を再現している。このため、歩いていたり野宿中に雨に降られた場合悪影響があるのだが、雨具があればそれを軽減できる。
必要かどうかはプレイスタイル次第か。


  • 栄養ドリンク

「ファイト一発」のフレーズでおなじみリポビタンDは1960年代から販売している。栄養ドリンクは意外と歴史があるのだ。
ゲーム的には僅かばかり空腹度と健康度を回復してくれる。まあ僅かとは言え健康度を回復させる手段自体限られているため、ありがたくはあるのだが。
ただし、1日に3本が限界。飲みすぎ注意。


収集要素

初期資金5万円で旅行中のあらゆるものを賄っていくため、普通にゲームを進めていくとまず足りない(なお「足らせて」クリアした強者もいる)。
そこで、様々な収集要素を集めることによってボーナス資金が入るため、全線乗車に並行してこれら収集要素を集めていくことになる。


入場券

硬券(昔の厚紙製の切符)で発行される入場券。
1枚120円するためあまりコスパはよろしくない。大体収支がプラスになってることが感じられるのは60枚集めた辺りからだろう。
また、当然ながら無人駅では購入することはできない。


スタンプ

売店で売っているスタンプ帳に、各駅に置いてあるスタンプを押していく。
スタンプ自体は(当然ながら)無料で押せる上、スタンプ帳自体が安いことも収入源としては最も効率が良い。
スタンプが置いてある駅は有人駅より少しだけ少ないのだが、実際気にするほどの差ではないだろう。
……実は、国鉄の駅以外にもスタンプが置いてあるところがあるらしいのだが。


掛け紙

駅弁の掛け紙。駅弁自体売られている駅が限られ、また種類によってある程度販売時間も定まっていること、さらに満腹度のシステムから中々に収集には向かない。
またそもそも単価もそこそこするため、資金目当てというより満腹度の回復ついでに少しでも返ってくればいい、ぐらいの考えになるだろう。
駅によっては汎用の弁当や寿司を売っており、これらは収集対象とはならないため注意。


チャレンジ4000km

北海道に存在する42路線について、各路線の両端の駅で記念写真を撮り、路線すべてを乗ることで「1路線乗車」となる。これをこなしていくことでもボーナスが貰える。
基本的に全路線乗車がゲームの目的であるため、ついでに路線の端の駅で写真を撮るだけでいいこのチャレンジはやりやすいだけでなく、貰える資金もそこそこ大きいため、積極的に狙っていきたい。
注意すべき点としては写真撮影が陽のある間しかできないことと、「路線の端の駅」が列車の運行実態とはずれる、ということである。
(一例として挙げるなら、多くの列車の発着駅となる札幌はいずれの路線に置いても終端駅ではない)
こればかりは調べて撮影が必要な駅を把握するしかないだろう。


私鉄完乗

北海道に存在する私鉄は、クリア条件には含まれないが完乗すればボーナスが貰える。
「え? 北海道に(地下鉄などの公営を除く)私鉄なんてあったの?」と思われるかもしれないが、実はあった(過去形)んですよ。


周遊指定地

Ver.2から追加された要素。
周遊指定地(観光名所と考えてほぼ間違いない)は26カ所あり、一定の回数(15・20・25カ所)を回るとボーナスが貰えたり、各種料金の割引をして貰えたりする。
ただ周遊指定地はその性質上単に列車に乗っているだけでは行けない場所が多い。




追記・修正は北進駅に行ってからお願いします。


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  • RTAJAPANの影響だろうか… -- 名無しさん (2021-10-12 18:00:16)
  • 鉄道にも北海道にも興味薄かったけどしーさいどさんの絵が好きで配信見てみたらこれが中々良ゲーだった -- 名無しさん (2021-10-12 23:19:19)

#comment

*1 余談だが、作者はこのリメイク元の開発者でもあった。

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