メンデルスゾーン(デュエル・マスターズ)

ページ名:メンデルスゾーン_デュエル_マスターズ_

登録日:2021/08/29 Sun 23:48:32
更新日:2024/06/03 Mon 13:46:53NEW!
所要時間:約 7 分で読めます



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メンデルスゾーン デュエル・マスターズ 火文明 自然文明 多色 マナブースト dm 呪文 デュエマ 火文明の呪文 自然文明の呪文





手札に残ったのは1枚の《ボルシャック・ドギラゴン》。

もう、ここまで来たら、リスクでもプレイでもない。

ただの運だけのゲームだ。


ただし、その運だけのゲームに参加する資格があるのは、

適切なプレイをして、リスクを背負ったプレイヤーだけだ。

めくった山札の上は・・・




《メンデルスゾーン》とは、TCG『デュエル・マスターズ』の呪文である。



真夏の夜の概要

DMX-11 「大決戦オールスター12」で登場した火・自然の2コスト呪文。

メンデルスゾーン P 火/自然文明 (2)
呪文
自分の山札の上から2枚を表向きにする。その中のドラゴンをすべて、タップしてマナゾーンに置き、残りのカードを墓地に置く。

名前の由来はそのまま作曲家のフェリックス・メンデルスゾーン。
当時のキング・コマンド・ドラゴンが主にクラシック作曲家の名前を使われていたため、それに合わせたものと思われるがなぜ呪文になったのかは不明。
後発の似たようなカードはゾーンだけをもじることが多く、最早そういう領域の名前なのかもしれない。
一応言っておくがメンデルスゾーン作の曲では真夏の夜の夢が有名だからといってそういうネタのカードではない。兄貴分のカードゲームから転じて火/自然文明のチーム切札カラーは「ステロイドカラー」と呼ばれることもあるけれど。


《リトルアイズ・グロース》を多色にしてドラゴンだけに反応するように設計されており、
登場以来ありとあらゆるドラゴンデッキのマナブーストとして積まれている。


登場時点ではドラゴンの防御札といえば《黒神龍オドル・ニードル》と《王龍ショパン》くらいしかなかったが、現在はドラゴンの防御札も《熱血龍 バトクロス・バトル》《ボルシャック・ドギラゴン》などよりどりみどりであり、《メンデルスゾーン》を軸としてその他36枚をドラゴンにしたデッキも組まれている。


逆に言うとこのカード自体がドラゴンでないことが最大の難点。
エピソード2期の《エコ・アイニー》も4投したり、《フェアリーの火の子祭》《ガチンコ・ルーレット》を入れていた時代は
メンデルスゾーンのハズレという概念がドラゴン使いをしばしば苦しめた。
今でも《メンデルスゾーン》自体は積まれているため、メンデルスゾーンでメンデルスゾーンを捲るという悲劇に遭うことはある。


これを嫌い、

などメンデルスゾーンを使わないドラゴンデッキの模索も行われた。
特に最上段はDMBD-16で登場した《ネオ・ボルシャック・ドラゴン/ボルシャックゾーン》と《ボルシャック・栄光・ルピア》の登場で現実的になった。
三番目は環境の変化に伴い次第に消えていき、二番目は動きが壊れすぎていたのでキーカードが規制された。
特に過去の【連ドラ】や【ジャックポット・エントリー】【NEXミラダンテ】などは
始動が4tに来るため3tを誤魔化せればメンデルスゾーン抜きでも回ることもあったのである。
しかしそのようなデメリットがあったとしても3t目には5マナ貯まるというのは魅力的であり、特に【モルト NEXT】では《スクランブル・チェンジ》と合わせて3t目にマナ武装と龍マナ武装を達成しながら《超戦龍覇 モルト NEXT》の着地ができていたため必ず採用されており、現在までも必須カードとなっている。


他方で、《メガ・スピア・ドラゴン》《ガイアール・カイザー GS》《王来英雄 モモキングRX》といった
5コストドラゴンからの展開ルートも開拓されているため、《メンデルスゾーン》の需要自体は減らず、
再録自体はそこそこされているものの使う場合は必ず4積みされるため大体数百円はキープしているカードである。
そして今日も誰かがメンデルスゾーンでメンデルスゾーンを捲るのだ。


呪文なので《ボルシャック・ドギラゴン》の革命0トリガーが不発になってしまうという弱点もあり、実際に全国大会で捲ってしまいそのまま負けた事例もある。
記事冒頭のフレーバーテキストは 「絶対王者!! デュエキングパック」で再録された際のもので、頂点を決する大会で起きた悲劇をドラマチックに描いている。


関連カード

リトルアイズ・グロース C 自然文明 (4)
呪文
自分の山札の上から2枚をすべてのプレイヤーに見せる。その中からクリーチャーをすべてマナゾーンに置き、その後、残りを墓地に置く。

《メンデルスゾーン》がクリーチャーに範囲を拡大しているうえアンタップインするもの。
というよりこちらが先でメンデルスゾーンが後だが。


現代ではカード範囲を絞らない(ただしタップイン)《フェアリー・ソング》があるためそちらが優先されるか。


バニラ・ゾーン P 水/自然文明 (2)
呪文
自分の山札の上から2枚を表向きにする。その中から、能力が書かれていないカードをすべてマナゾーンに置き、その後、残りを墓地に置く。

バニラ版。正直バニラは《駱駝の御輿》や《アクア・ティーチャー》といったバニラサポートがあるため、このカードはいらないどころか不純物になりかねない。
しかし後年、相性のいい《パーロック・スマイリーストーリー》が登場している。採用するならセットだろう。


エコ・アイニー C 自然文明 (4)
クリーチャー:ファイアー・バード 2000
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。そのカードがドラゴンであれば、自分の山札の上からもう1枚、自分のマナゾーンに置く。

龍の呼び声 R 自然文明 (3)
呪文
自分の山札の上から1枚目をタップしてマナゾーンに置く。それがドラゴンなら、自分の山札の上からもう1枚、タップしてマナゾーンに置く。

メンデルスゾーンの単色版とも言えるカード。前者はE2期のドラゴンデッキでは両方積まれており、
故にメンデルスゾーンのハズレ枠としても扱われた。
ただし《エコ・アイニー》が4コストと重いこともあり、やがて《フェアリーの火の子祭》や《ガチンコ・ルーレット》に枠を取られることに。


後者はデュエプレで初登場しその後TCGに逆輸入された。登場時から【モルトNEXT】の強化と持て囃され、5枚目以降のメンデルスゾーンとして使われるがぶっちゃけるとその役割は《ボルシャック・ドラゴン/決闘者チャージャー》で十分だった事と流通数が少なかった事もあり実際にはそこまで採用率は高くなかった。
その後エコ・アイニー先輩ともども後述のカードのせいで更に採用率を落とす。


ボルシャック・栄光・ルピア P 火/自然文明 (3)
クリーチャー:ファイアー・バード/アーマード・ドラゴン 4000
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目をタップしてマナゾーンに置く。それがドラゴンなら、自分の山札の上からさらにもう1枚、タップしてマナゾーンに置く。

《エコ・アイニー》と《龍の呼び声》とおまけに《ボルシャック・ルピア》の役目を奪った罪深きカード。
こいつ自身がドラゴンであり、ハズレがないという強みを持つ。
コストは3だが、2t目は《ネオ・ボルシャック・ドラゴン/ボルシャックゾーン》を唱え、3t目にこれを唱えれば4t目には7コストに到達できる。
【モルトNEXT】や【5cジャックポット・エントリー】では先に登場した《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》も踏まえ、
《メンデルスゾーン》のいらないドラゴンデッキを生み出すほどとなった。
ついでに《ボルシャック・ドギラゴン》と《ボルシャック・NEX/スーパー・スパーク》ないし《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》、それどころか場合によっては《ボルシャック・モモキングNEX》を入れてデッキの半分以上をボルシャックで埋め始めている。


ネオ・ボルシャック・ドラゴン P 火文明 (8)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 11000+
パワーアタッカー+4000
T・ブレイカー
ボルシャックゾーン P 自然文明 (2)
呪文
自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。

ドラゴンデッキ待望の2コストマナブースト呪文付きツインパクト。
もともとは《メンデルスゾーン》を呪文面にする予定だったらしいが諸般の事情で単色のマナブーストとなった。
この淡白なスペックでさえ《メンデルスゾーン》をデッキから抜きかねないあたりを見ると、ぶっちゃけ英断なんだな*1




その炎が織りなす追記は、まるで真夏の夜の修正のごとく戦慄させる。


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  • デュエキングパック版のフレーバーテキストはぜひ載せてほしい -- 名無しさん (2021-08-30 00:53:50)
  • 抜く選択肢もあるとはいえ、普通に2t2ブーストはバグってるし、栄光ルピアが現れたせいでメンデル4ドラゴン36が安定して組めるようになっちゃってるから、比較的殿堂寄りの1枚だと思う。栄光とセットで生きてる限りドラゴンのデザイン難易度が高そう -- 名無しさん (2021-08-30 07:37:59)
  • デッキをドラゴンだらけにせざるを得ないから事故率も高くなるし普通に不発に終わる時もあるしで意外とバランス取れてるカードだからどうだろうね。実質3コス3ドロー1ブーストできてメンゾ栄光の邪魔しない決闘者チャージャーの方が危ないんじゃないかな。 -- 名無しさん (2021-08-30 08:54:17)
  • ボルシャックがロマンだったときは許された決闘者チャージャーだけど、今はもう非ボルシャックデッキに16-20枚ボルシャックが入る時代だしなあ -- 名無しさん (2021-08-30 12:32:34)
  • フィニッシャー級のドラゴンの重さのおかげでバランスが取れてたけどコスト5でフィニッシャーに繋げるモモキングRXと手札補充ができるドラゴンのチャージャーの決闘者チャージャーで事故率が低くなりすぎてる -- 名無しさん (2021-08-30 13:20:49)
  • というかツインパクトドラゴン(とりわけ6枚もあるボルシャックツインパクト)がドラゴンデッキの安定性を高めてる -- 名無しさん (2021-08-30 16:55:01)
  • 決闘者チャージャーも犯罪的だが3ターン目まで基本打てないのでまだ救いはある。こっちは決闘者チャージャー打つターンに上振れたら相手を殺してしまうのでほんとに色々ダメ。 -- 名無しさん (2021-09-30 23:10:42)
  • 龍覇爆炎で5コスでモルネク呼んじゃう呪文(しかもドラゴンとのツインパクト)が出たせいでさらに手がつけられないことに -- 名無しさん (2023-01-30 10:22:59)

#comment

*1 仮に《メンデルスゾーン》がドラゴン付きのツインパクトとなった場合、ハズレない《メンデルスゾーン》の完成である。

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コメント

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