登録日:2021/08/25 Wed 00:12:55
更新日:2024/06/03 Mon 13:44:17NEW!
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ヤングエースup 河田雄志 行徒 ロックマン 漫画 ロックマンさん
大人になった彼が見つめるものはーーー?
現実社会との新たな戦いが始まる!!
■概要
『ロックマンさん』はヤングエースUPにて連載されている漫画作品。
原作:河田雄志
作画:行徒
ロックマンちゃんと同時連載であり、交互に更新されるという独特な更新体系をとっている。
こちらは戦いの後、日常社会に溶け込もうとするロボの哀愁を描いた、お悩み相談的な展開。
■あらすじ
20XX年ーーー
Dr.ワイリーがもたらした幾度にも及んだ世界の危機から時は流れ
還暦を過ぎたライト博士はロボット工学の第一線から退いた……
それに伴いDr.ワイリーは復讐と野望を捨てその活動に終止符を打った……
そして世界に平和が訪れた
かつてDr.ワイリーによって暴走したロボット達も作業用ロボットとして本来の姿を取り戻していた
ーーーそしてロックマンもウェポンチェンジを活かし、歯科医としての日々を送っていた
■世界観
前述の通り、戦いのない平和な世界が舞台。
一見すると理想的な世界だが、その一方で小型で高出力のロボの台頭により、今までのロボットは職を追われ、生産が終了したパーツをスクラップから調達するしかないという厳しい現状も描かれている。
更にはその思考回路を新型のボディに移す事も禁止されており、意思のあるロボット達は日々自分の存在意義に悩む事となってしまっている。
中にはスクラップ予定のロボが工場を襲撃するという事件も発生しており、一方ではそんな彼らを危険視して反ロボット団体なるものまで出てくるなど、相当危うい世界である。
そんな中、軍用「バスター」で武装したロボットによる襲撃事件が発生し…
■主な登場人物
ロックマンと周囲の人々
- [[ロックマン>DRN.001 ロックマン]]
エアシューター等の特殊武器を活かして歯科医として活躍する男性型ロボット。
様々なロボットとの関わりを持ったおかげで、ロボット達から悩み相談を受ける事が多い。
戦いのたびにバージョンアップを繰り返したおかげで肉体的にも成長を重ねており、最先端のパーツとも互換性があるらしい。
彼もまた、かつての戦いを思い、今この世界で自分の意思で暴れるロボットを撃てるのかを思い悩む事となる。
ロボットによる市街地襲撃事件を解決した後、「ロックマン」に戻る覚悟を決める。
- [[ロールちゃん>ロールちゃん(ロックマン)]]
ロックマンの助手として活動する女性型ロボット。
公私に渡ってロックマンの側で手助けをしている。
- [[ライト博士>トーマス・ライト]]
ロックやロールを始めとした様々なロボットの生みの親。
ロックマンのメンテナンスと同時に彼からの悩み相談も受けるが、時としてシビアな意見を発する事も。
現代社会に生きるロボットたち
- カットマン
元森林伐採用ロボット。現在はハサミの扱いを活かして床屋として働いている。
頭部の巨大なハサミの存在意義に悩む。
人間に恋をしているらしい。
- ストライクマン
野球ファンでメカフェチの女性投資家と結婚したという超逆玉の輿に乗れた幸運なロボット。
しかし妻には「買い取られた」らしかったり、式場では微妙に複雑そうな顔をしていたりと、合意の上での結婚なのかはやや疑問が残る。
- ガッツマン
パワー自慢のロボットと言われたのも今は昔。
彼より小型でパワーのあるロボの出現によりプライドを傷つけられる事に。
日々オイルを飲んでは戻すというオイル浸りの日々を過ごす。
だがオイルの美味しさを感じる事は幸せに思っており、なんだかんだで今の生活をエンジョイしている様子。
自身が担当している現場がロボットに襲撃された際は、ロックマンとともに事態の鎮圧にあたった。
- エレキマン
電気を用いたイルミネーションショーを披露しているが、同業者のマジックマンと比較して悩んでいる。
そもそも見た目がマジシャンらしいという事でスカウトされたのだが、本作では彼のそんな素顔が明らかに……
- タップマン
回転を活かして動画配信者として活動している。
他のロボットに比べると成功している部類だが、人気が出るほど自分のやりたい事から遠ざかっているのではないかと思い悩む。
メカですらない玩具に対抗心を燃やした結果、自身が炎上するという悲惨な結末を迎える事となった。
- エアーマン
スキー場で人工雪の散布を行っている。
だが、完全に単なる送風機であり、他に適任であるブリザードマンの存在もあって、自身の意義を疑う。
元戦闘メカだった彼が今はエンターテイメントで必要とされているというロックマンの発言により、自信を取り戻した。
そしてロックマンはその自信から来る風によってメンテナンス部屋に逆戻りした。
- ストーンマン
ガッツマンの仕事仲間で飲み仲間。
やはりガッツマン同様、飲んでは戻してのオイル浸りの日々らしい。
酔っ払うと「もう一軒行こうぜ!」しか言わなくなる。
- フレイムマン
何故か中華料理屋で成功を収めたロボット。
インド料理ではなく、中華で。
オーナーからのスカウトで始めたらしく、下拵えにヤマトマンもスカウト中。
なお、同期で中華風のウインドマンは声がかからずショックを受けていた。……仲が悪いのだろうか?
- ファラオマン
ピラミッド探索をだいたいやり尽くした所でフレイムマンにスカウトされ、同じく中華料理屋で料理担当をしている。
流石に直接の知り合いじゃないフレイムマンからのスカウトは不安で断っていたが、ファラオショットを褒められたことで話を受けた。
- ボンバーマン
昔は大規模な土地開発で活躍したロボット。
今では爆発物も小規模かつ慎重に扱う現場ばかりでフラストレーションが溜まり、最終的に爆弾を投げつけては鉱山を崩壊させてしまった。
爆弾より投げる事の方が悩みで、他にもボウリングをすればレーンを破壊し、ドッジボール選手の強化スタッフをすれば選手を病院送りにするなど、即時廃棄されかねないほどの問題児。
しかし、人間国宝の失敗作のツボを投げる仕事という天職に巡り会う事に。
- エンカー
ロックマンキラー第一号である槍使いの戦士。
ワイリーが世界征服から手を引いた平和な世界には馴染めず、ロックマンと戦おうとする。
公には廃棄された事になっているが、それはロックマンキラー量産計画のうちの1体とのこと。
本作ではなんとメットオフの姿での登場で、ワイルドな風貌であることが明らかになった。あと眉なし。
彼もロックマンと同様昔に比べて姿が変わっているが、それは地下のロボット闘技場で戦い、メンテナンスとパーツ交換を繰り返してきたおかげ。*1
ロックマン10で共演したからか10のボス達とは同期であり、ニトロマンやブレイドマンに上から目線で接していたらしい。
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▷ コメント欄
- ギャグっぽく描いて誤魔化してるが、ロックマンシリーズの「ロボットとはなにか」、「ロボットのアイデンティティ」といった重たいテーマをさらっと描いてる珍作。 -- 名無しさん (2021-08-25 01:44:57)
- この世界では後にエックスやゼロは生まれるんだろうか? エックスの特徴の悩みはロボット達みんな持ってるし -- 名無しさん (2021-08-25 05:34:33)
- 作画の人ってやっぱりイチゴ味のあの人かな…? -- 名無しさん (2021-08-25 07:55:09)
- ↑行徒(姉)だからイチゴ味の特別読み切りの方。まぁ要するにミツルギ・ヴァンヘルシング・ピコピコ中学生のいつものコンビってわけだが -- 名無しさん (2021-08-25 09:40:24)
- 端役とはいえストライクマンとかシープマンとかマイナーな立ち位置の10ナンバーズにも出番があるのが個人的に嬉しい 11とか9のボスもそのうち顔出さないかなぁ -- 名無しさん (2021-08-25 09:48:25)
- メガミでもアルバイターとかやってたから違和感は無いなぁ -- 名無しさん (2021-08-25 11:29:01)
- 9の有賀漫画でも後期ライトナンバーズも安全のために廃棄されていたからなぁ…一方初期ナンバーズは初期のロボットとしてのデータが重要だから型落ちになっても生き残れた -- 名無しさん (2021-08-25 18:49:04)
- 小説版ロックマンXでもワイリーのせいで反ロボット運動が高まってロボット技術が廃れた状態だったのよね。んでケインがX発掘してあの世界に -- 名無しさん (2021-08-25 19:51:55)
- ガッツマンの回で触れられてた新型ロボットがメカニロイドの原型じゃないかって話もあったり -- 名無しさん (2021-08-25 20:05:51)
- エックス世界ルートに全力疾走している世界 -- 名無しさん (2021-08-25 20:21:15)
- 小説版ロックマンXだと「レプリロイドは本来『悩み続ける』ことは出来ない」とシグマが証言してたけどこの世界だとみんなしっかり悩み続けてるよな…レプリロイドはエックス=この時代のロボットの劣化コピーだからかもだけど… -- 名無しさん (2021-08-25 21:20:11)
- ストライクマン、式の時嫁さんとは対照的に納得し切れてないのが顔に出てたけど、バッティング練習用という表舞台には出れない用途で作られ、そのくせして練習中の選手にデッドボール喰らわせて病院送りにする超問題児だからむしろ相当な勝ち組。嫁さんが買い取ってまで結婚にこぎつけたのは、それこそ「ストライクマンという一個人」に本気で惚れているから、だと思うのよ。 -- 名無しさん (2021-08-25 21:40:58)
- ↑2 100年前のロックの時点でタップマンが『悩みの次元が壮大で頭が下がるぜ!』と茶化すくらい深い思考が出来てたんだけどそれでも『悩む』ことが可能性+危険性だったエックスよりは思考回路は高度ではないってことなんだよね…エックスの思考回路はどんだけ複雑だったのだろうか… -- 名無しさん (2021-08-25 22:50:47)
- 見た絵柄だと思ったら行徒だった。基本真面目そうだがミツルギなノリは出てきそう -- 名無しさん (2021-08-25 23:02:43)
- この漫画のロボットたちの『悩み』は「とっくに型落ちでやることないけど明日から仕事どうしよう・・・」っていうあくまでも「人のために尽くすロボット」の範疇にあるけど、エックスの『悩む』機能は「ロボットが他の生物と同じように進化できる可能性、悩んだ末に人間を攻撃してはいけないというロボット工学の原則を破る答えを見つけてしまう危険性の両方を秘めた未知数の機能」ということらしいからまぁもっと根っこの部分の話なんだろう。 -- 名無しさん (2021-08-26 09:18:03)
- ガッツマンとストーンマンは随分とエンジョイしてるな? -- 名無しさん (2021-08-26 14:10:07)
- ワイリーいなくなったのにディストピアまっしぐらなのが生々しい -- 名無しさん (2021-08-26 19:12:57)
- 最初はなんでロックマンが歯医者になったのか分からんかったけど純ワイリーナンバーズ第一号の『メタルマン』が「あれじゃ未来の歯医者さんじゃよ…」と言われてたネタを思い出した… -- 名無しさん (2021-08-26 20:31:53)
- ↑ たとえ戦闘用の忌まわしい能力でも正しく使えば人を癒すことにも使える 産まれながらの戦闘用ロボットだって知恵と優しさがあれば家庭用ロボットのように人々に寄り添って生きていける…ある意味悪のロボットたちへの最高の当てつけも兼ねてるのかもね -- 名無しさん (2021-08-26 20:37:24)
- どうしてイレギュラーは発生するんだろう?に対する一つのアンサー -- 名無しさん (2021-08-26 21:39:36)
- ↑8 ケイン博士が人類の思考やらなにやらをプログラムにしたものをエックスに積み込んだライト博士のことを『天才』ならぬ『変態』と評していたから、最早天才レベルの頭脳でも理解出来ない程複雑なモノだったのだろう…うろ覚えだが小説版のケイン博士も精々6〜7割位しかわからなかった様であったしな。 -- 名無しさん (2021-08-27 13:56:40)
- X4のカーネルは何故投降を拒否したのかって理由にも一つの答え出してると思う、「軍人」として設計されて作られてるからアイデンティティを逸脱できる行動が取れないし、仮に投降して「軍人」の役割を放棄したらそれはそれでイレギュラーだし、軍人として以外に生きる道が無いという -- 名無しさん (2022-02-24 01:48:21)
- ロックマンXに続くならなんかの要因でワイリーが再起する…って展開もあるんかな。これで描かれてるのと違ってゼロのフラッシュバックに出てくるワイリーはやる気まんまんだったし -- 名無しさん (2022-03-13 14:59:31)
- ↑案外ライト博士を止めようとゼロの作成を突貫した可能性はありそう、けど間に合わなかった上に制御もままならなかったから仕方なくエックスが目覚めるまで眠らせたとかそんな感じで -- 名無しさん (2022-04-10 20:13:23)
- 不穏な空気が漂い始めたし、反ロボット団体みたいな火種は燻ってるしここからなんか大事件に発展するんかな……Day of Σで描かれてたような、ライト博士の孤独な晩年に繋がるようなの…… -- 名無しさん (2022-04-16 07:58:06)
- おかしいな・・・平和な世界で燻ってるロボのゆるい話を見てたはずがロボットと人間の対立を真っ向から描く超シリアスバトル漫画になってる・・・ジャンクカッケェ -- 名無しさん (2022-06-08 22:53:40)
- 34話後編。これXシリーズでレプリロイドがイレギュラー化するようになった理由に繋がるのかな?(あくまでこの漫画の話で公式設定とは限らないけど) -- 名無しさん (2022-11-11 19:53:03)
- すっかり2号ヒーローポジションだな、エンカー -- 名無しさん (2023-04-17 00:19:17)
- アウローラタウンってなに…?原作にそんな街あるの‥? -- 名無しさん (2023-05-05 22:52:54)
- シリアスコメディから完全にシリアスに路線変更された、面白いんだけどページ数が圧倒的に少ない… -- 名無しさん (2023-05-23 21:41:20)
- 基本ギャグ調なんだけど、シリアスもやってくれる ロックマンに銀魂テイストぶっ込んだみたいな? -- 名無しさん (2023-05-23 22:27:15)
- やだ…エンカーカッコいい…一方で、ライト博士がこれ~イレハンOVAで無茶苦茶消耗してた理由がちょっとずつ明らかになってきたね。そりゃエックスのようなロボット作るわと -- 名無しさん (2023-06-08 20:40:31)
- 今週のワイリーがゼロ作るとは思えんのだがw -- 名無しさん (2023-10-25 11:36:31)
- 元から素地はあったとはいえ、ロックマン(Xにあらず)でドシリアス見ることになるとは…。だが、それがいい。 -- 名無しさん (2024-01-13 02:11:21)
- 一見粗製濫造なスピンオフ作品に見えるんだけど、驚くほど真面目にロックマンという世界観における「ロボット」の未来を描いてるのが好印象 -- 名無しさん (2024-05-19 22:30:53)
- 遂に完結。なかなか良かった -- 名無しさん (2024-06-01 09:10:54)
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