登録日:2021/02/22 (月曜日) 23:35:00
更新日:2024/05/24 Fri 13:51:10NEW!
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忍者と極道 破壊の八極道 殺し屋 テロリスト 短刀 児童虐待 アンチヒーロー 悪童 狂人 不眠症 地獄への回数券 少年犯罪 ガムテープ クソガキ 道化 不能 少年兵 モンスターチルドレン 問題児 極道 ヤクザ 病気属性 mp 殺人鬼 悪意の塊 底なしの悪意 嫌われ者 ネグレクト 家庭崩壊 毒親の犠牲者 極道技巧 ジョーカー ライバル 無敵の人 まさに外道 愛すべき外道 一周回って愛すべき外道 最高幹部 宿敵 サイコキラー マザコン 社会の犠牲者 悪の美学 邪悪の権化 社会悪 必要悪? 悪のカリスマ 哀しき悪役 dqn 戦闘の天才 双刃刀 同情するが容赦しない 被害者が加害者になる タイトル回収 虐待 ソシオパス 中ボス ガムテ 割れた子供達 最狂悪童伝ガムテ 殺人の王子様 ガキミーラ 肝臓癌 三狂 グラス・チルドレン 毒家族の犠牲者 大人を信じない子供 幼狂死亡遊戯 気高き怨念の子 悪の救世主 頭の悪い天才 有能なバカ 反社トンネル
オレらは殺人がしたいだけなのにっ どうして忍者はオレらを殺す!!!
殺して何が悪い!!! 殺人の何が悪い!!! ねえ何が悪いの!!?
ガムテとは『忍者と極道』に登場するキャラクター。
●目次
【プロフィール】
年齢:14歳
生年月日:2006年12月25日
身長:149cm
体重:42kg
好きなもの:グラスチルドレンの仲間達、殺島の兄ちゃん、くまさん*1、カレー*2、ママ
【概要】
東京で破壊の限りを尽くす極道陣営第3の刺客。
「殺人の王子様」の異名を持つ『破壊の八極道』の一人で、極道最狂の殺し屋集団『割れた子供達』のリーダー格。
外見は髪や顔中にガムテープを張り付け、黒いスウェットパーカーを羽織りズボンの上から裾がボロボロなプリーツスカートを履いている奇怪な外見の少年。
一部が欠けた歯*3やそばかす、焦点が定まっていないかのような視線で見誤りやすいが、本来の風貌は端正な美少年で真剣な表情をしている際にはそれが分かりやすい。
因みに指紋は消してあるため存在しない。
本編では見られなかったが、背中には「割れた子供達」のシンボルであるWピースをする骸骨の刺青が彫られている。
なお、上記のプロフィールでも分かるが、成長期なのに身長・体重が同時期の少年少女に比べても異常に低い。*4
これはピーターパン症候群に加え、後述の虐待と去勢により成長ホルモンのバランスが完全に崩れてしまったからであると思われる。
現役の学生であり、仕事がない時は学ランを着用する。
番外編では「赤見原中学校創立以来の問題児」として悪名を馳せていた凶悪無比なモンスターチルドレン。
【人物】
一人称は「オレ」。
「殺人のプロ」を自称する軽薄かつ残虐な性格で、ちょっとしたことで身内である極道を含む周囲の人間を躊躇なく殺害する狂人。
しかし上司である極道への下剋上を虎視眈々と狙う狡猾な野心家でもある。
自身の手を斬り落とした忍者には憎悪を募らせている。
普段は道化のように戯けた態度を取り続けるアホの子にしか見えないが、それはあくまで他者を油断させる演技に過ぎず、本性は非常に冷徹であり、冷静かつ的確な判断力も備えている。
殺し屋としてのプライドは高く、安価な人間を殺すことには興味を示さず難易度の高い人間を殺すことを好み、強者と認めた相手には「最大限の礼儀として全力で殺し、全力で罵る」という独自の美学も持つ。
その事を語っていた際はいつものふざけた態度を完全に封印した真剣そのものの表情で語っている事から、美学自体は本気。
一方で不幸な境遇に逢った未成年の子供には優しく、「心割れた子供すべての味方」を自負し、極道らしく身内想い。
上記の狂人の素振りは敵を欺くと同時に仲間達の壊れた心に寄り添い慰めるためという意味合いも強い。
誰よりも狂い狂って見せるが故に、割れた子供達の孤独を晴らして見せることが可能となる。
大人は基本的に毛嫌いしており、同じ八極道の仲間である夢澤に対しても彼の死後小馬鹿にするような言動を見せていた。
一方で八極道の殺島からはよく気にかけられていたことから慕っており、その死を深く悲しんでいる。
宿敵である忍者に対しては「大量殺人ただけで仲間殺しやがって!!」と義憤に燃えている。
ちなみに携帯電話の着信音に『フラッシュ☆プリンセス!』のOPテーマを設定しているが、極道が好むこの作品に対してどのような感情を抱いていたのかは不明。
※正体
オレは必ず…忍者と一緒に極道も殺す
ママを棄てたあのクソ野郎は…必ず殺す!!
本名は輝村 照。
輝村極道の実の息子であり、極道が14歳の時自分を逆ナンしてきた女性を孕ませて産ませた子供。
母親から苛烈な虐待を日常的に受け続けた結果狂気に堕ちているが、それでも尚母親への歪んだ執着も抱えており、自宅には母親のミイラが飾られ照から一方的な愛情表現を向けられている。
また、虐待によって性器が切り落とされているため性行為は一切できない。
父親である極道からは親子らしい情を一切掛けられておらず、ガムテも自身と母親を捨てた彼に対して殺意混じりの憎悪と対抗心を抱き、報復を目論んでいる。
ある意味では皮肉なことに、演説力やカリスマ性などは父親譲り。
…と思われていたが、上述の設定は云わば叙述トリックであり、本来のプロフィールは以下の通り。
本名は上記の通りだが、旧姓は奇斑。
『男狩り』『性極めし娼界の女帝』と呼ばれた娼婦「奇斑 离凛」を母に持つ。
ガムテを産んでしばらくは財源の支援を受け幸せに暮らしていたが、加齢を重ね性根の悪さが祟り財源が離れたことで生活は困窮し孤独感に苛んだことで精神は歪み、異常かつ凄惨な虐待へと走る。
ガムテ自身も虐待を日常的に受け続けた結果狂気に堕ち、彼女の死後は日記の記録を元に母と関係を持った5000人の男を手当たり次第に殺戮。
極道は5000人目の最後の男であり、2014年某日の新宿の路地裏で邂逅、返り討ちに遭い半ば強引に『割れた子供達』へ加入することになった。
その後は度々極道の命を狙っては幾度となく返り討ちにされボコボコにされるのを繰り返していた模様。
後に破壊の八極道の一人怪獣医孔富が秘密裏にDNA鑑定を行ったところ親子関係否定の結果が出ており、二人は親子でも何でもない赤の他人ということが判明する*5。
しかし極道はその結果を伝えようとする孔富を制すと「それでも息子として扱う」事を宣言。
ガムテに対して一見辛辣に扱っているように見えるのも、「凄惨な虐待と僅か8歳で何千人もの人間を殺したことで、最早まともな社会生活を送れないガムテをせめて暗殺者として強く生きられるようにするため」というのが大きかった。
……そう、一切親子らしい情をかけない最低の親になっていた訳ではなく、極道はしっかりとガムテの事を「(義理の)息子」として見ており、真剣に向き合っていたのだ。
ただし問題は極道に感情がない事であり、真剣に向き合って接する事と傍目には一切の情がなく接しているように見える事が全く矛盾なく並立してしまうため、情が掛けられていないように見えてしまっていたのである。
一方でガムテの側もまた、極道を糞野郎と憎みつつも5000人のパパの中で一番すごいと彼の強さを尊敬し、「あいつこそオレのパパなんだ」と彼を父親として認めており、極道を超えることで自分を心からの笑顔で認めさせることを最大の目的に据えていた。経緯や内実こそ物騒だが、そこにあるのは父に認められたい、笑顔を向けて欲しいという子供らしい切実で純粋な願いだった。
実は「ガムテ」と言う通称には“自分は子供たちの割れた心を繋ぐガムテとなる”という意味がある。
本人は紛れもない狂人ではあるが、まともな部分も少なからず存在しており、自身が狂ったところを見せ続けることで割れてしまった子供たちの支えになっていた。
極道との縁が現在のガムテを形成したのは皮肉と言う他ない。
【戦闘能力】
敵が機関銃使おうとミサイル使おうと必ず刺す 火ィ出そうとガス出そうと何を出そうと必ず刺す
何をしてでも必ず敵を刺してブッ殺す それがオレガムテ様だ
MPは530000。ただこれは外伝で明かされたもので、単行本8巻の加筆修正で『地獄への回数券』二枚服用後は10982000になる。
殺人具は短刀。
元々は匕首の二刀流による戦闘スタイルがメインであったが、左手を失ってからは一本の短刀による攻撃にシフトした。
短刀の技術を極めており、中国拳法の化勁の技術を応用して攻撃の威力を『殺す』ことでただの短刀であっても忍者の猛攻を捌き切る技量の持ち主。
また苛烈な虐待を日常的に受け続けた結果30分間無呼吸でも活動できる異常な肺活量と、3週間ほど眠れずとも問題のない異常な不眠症を患っている。
『地獄への回数券』の強化は感受性が主で、感受性を視覚が無くても周囲の環境や敵を察知できる第六感の域に引き上げている。
武装
- 短刀
ガムテのメインウエポン。
形状は匕首そのもので、柄にガムテープを巻いてデコっただけのシンプルな武器。
特にギミックは無いが、ガムテの技巧によって凄まじい殺傷力を発揮する。
- Wドスドス
二本の匕首をガムテープで留めた自作の双刃刀。
ただし使ったのは3章だけで以後は普通の匕首が武器になっている。
- 関の短刀
切断された左手首を鞘代わりにして収納されたガムテ最後の奥の手。
極道からクリスマスのプレゼントで枕元に貰った人間国宝別注品。
刀身の根本には「忍者全殺」の文字が刻印されている。
2枚服用したガムテの超身体能力を駆使した猛攻に耐えるなど耐久力は折り紙付きだが、本人は「心底反吐つく」という理由から使いたくはなかった模様。
極道技巧
- 疒
父である極道を殺すために考案した極道技巧。
短刀で腹を刺し相手の肝臓の一部を僅かに切ってズラすことで、末期の肝臓癌や肝不全と同等の症状を意図的に発生させる。
出血もなく痛みこそ少ないが、受けると全身の皮膚に斑状の痣が浮かび強烈な吐き気や苦しみを味わいながら悶えてしまう。
一瞬で重病化するため驚異的生命力を持つ忍者であっても瞬時に衰弱して身体を満足に動かせなくなり、苦しみながら死に向かう凶悪な絶技
毒の類を一切使わないため相手の毒物耐性を無視できるのも特徴。
その効力から忍者の治療担当である左虎からも「あの技喰らわば忍者でも99%敗北する…!!」と評している。
ただし「肝臓の一部を切り特定の形にズラす」という工程を前提として成り立つ症状なため、ズレた肝臓を元の位置に戻して縫合できれば治療が可能。
それでも攻略は至難であり、例え忍者であっても左虎以外ならば最低10分は治癒に時間を要してしまう。
そもそも治癒に関しては忍者の基礎体力が大前提となっているため、忍者でない場合は例え肝臓を元通りにしても死ぬと思われる。
禁断の『地獄への回数券』二枚服用による命を捨てた超強化により獲得した技巧。
全員の能力を寸分の狂いなく獲得しており、命を含むあらゆる未来を捨てたことで極道と同じ領域に辿り着いた。
その圧倒的な戦闘力は忍者すら「化物だ」と評するほど。
ガムテが使う上記のスキルは仲間たちのスキルであり、使う際には仲間の幻影もしくは幽霊がガムテに語り掛けている。
語り掛けられつつスキルを使っていくガムテは忍者とガムテどちらが主役なんだろうかとか、そこだけみれば少年漫画だという風にもなっていた。
ちなみに妖精通信のスキルは使用者が心に抱く悍ましいものが形となって危機を教えてくれるものであるが
ガムテの場合は背後に迫っていた二体の驚異に対して片方はガムテープを、片方は包丁を持ったガムテと同じ髪色をしている女の化け物という形で認識していた。
【関連用語】
- MP
『割れた子供達』内で実装されているポイントシステム。
個人の戦闘能力や護衛の数と質を考慮した『殺しにくさ』の数値。
価格は1P約1000円。子供は10P、大人は100P、極道は500Pが基準となり、極道の本部長クラスならば3000Pが、忍者ならば100万Pが与えられている。
殺し難い強者や要人であるほどポイントが高く、10万ポイントを超えるような標的は超要人扱い。逆にMPの低めな極道事務所の襲撃などは駄作として扱われる。
それ故にメンバー全員がお小遣い稼ぎやソシャゲのガチャを回す感覚で楽しく拷問や殺戮を実行する。
方向性は違うが大体やってることはグロンギ族のゲゲルと同じ。
単純な標的の値段の指標のみならず、スカウターみたいな戦闘力の指針としても扱われる。
- ガキミーラ
日曜朝に放送された幼児向けアニメ『フラッシュ☆プリンセス!』の敵幹部。
外見は全身が包帯でグルグル巻きになった小鬼のような怪物。鋭利な双刃刀が武器。
主人公の宿敵ヒースの魔力から生み出された狂気の申し子。
ヤンキラー編の裏で妖精ネムルンを斬り殺して主人公とネムルンの恋を悲恋に追いやり、続く21話からのガキミーラ編にて視聴者を怒りと恐怖の底に叩き落としたという。
- ガムテの母親
ガムテに対して日常的に児童虐待を行なっていた実の母。
風貌は金髪である点以外は舞踏鳥に瓜二つ。
当初は優しい母親だったらしいが、最終的には酒瓶で頭を叩き割る、ガムテープを顔中に貼って呼吸不能にする、股間切断といった常軌を逸した暴力を振るい、ガムテが苦しみもがく様を見てゲラゲラ嘲笑する残忍な人物だった様子。
現在は死亡して醜悪なミイラとなってガムテの家のソファに座っているが、ガムテは死体の母親に甘える、家に鍵をかけず外出する*6等、あたかも母親が健在であるかのように振舞っている。
【割れた子供達】
『殺すよ殺す♪ 割れた子供達♪』
『殺せば僕らは幸福に♪ 殺人が僕らの生きる道!!』
極道陣営3番手。
00年代に多発した未成年の凶悪殺人事件に着目した極道側が組織した、十代以下の子供だけで構築された極道最狂の殺し屋集団。
構成人数は300名。
基本は極道に雇われており、年齢層は外見だけでも上は高校生から下は小学生低学年と年齢の幅は広いが構成員は全員が玄人の殺し屋である。
構成員全員が顔にガムテープをマスクのように貼り付けており、互いをコードネームで呼び合いツーマンセルで仕事を遂行する方針。
数は聖華天よりも圧倒的に少ないが一般構成員を含めた個々の練度は忍者すら手こずらせるほどに高い。
詳細は個別項目を参照。
【劇中での活躍】
劇中では最初期から登場。
『第二章・燃える仁義のカブチカ』
夢澤の部下の高志と仏茶を些細なことから惨殺。
その後炎上するカブチカ内で瀕死の陽日に殺島と共に更なる致命傷を与えた後、駆け付けた忍者と遭遇し衝突。
忍者の右目を切り裂いた代償に左手首を切り落とされ以後左手を失う羽目になったことで忍者を憎悪しながらライバル視するようになる。
尚、この時忍者が名乗った名前を「デート八年タケノコキノコ」と間違えて覚えてしまっているが…。
その後、歌舞伎町の崩落に巻き込まれるも地獄への回数券の効果もあり生存。救助隊員50人を惨殺しながら忍者と極道への復讐を誓う。
『第三章・情愛大暴葬』
破壊の八極道の2番手・殺島飛露鬼を慕い、彼の元で悪事を学ぶべく聖華天の大暴走に便乗して殺戮の限りを尽くしていた所、『帝都八忍』病田色と衝突。
特異な不眠症と麻薬で強化された第六感を武器に追随するも色の技の前には苦戦を強いられるが、色が偶然遠くから近づく極道の姿を目視し動揺した隙を狙って極道技巧の一撃を決め勝利を修める。
しかし同時に慕っていた殺島の死には本気の涙を流し、遂に自らも配下と共に忍者抹殺の3番手として名乗りを上げる。
『第四章・幼狂死亡遊戯』
仲間の仇はオレが殺る!!! オレ達幹部で必ず忍者をブッ殺す!!!
殺されても安心しろ!! 仲間の魂は オレの精神に生き続ける!!!
だからみんな 愉悦しい死亡遊戯を始めよう!!!
第四章にて本格始動。
偶然街中で出会った忍者と、一旦話をしようとファミレスに導く。
自身が仕留めた色に対して「あのブス? 殺ったよ」と吐き捨て忍者を鬼の形相にさせるが、続いて「今まで殺した中で一番強かった」「殺し屋としての最大の礼儀で全力でブッ殺し罵った」と真顔で語り、ガムテなりの誠意の表れを感じてか怒りを一旦飲み込んだ。
一方、ガムテも忍者が殺島の仇であることを、殺し方にでる癖「殺紋」が自分の手首と同じだからと察しをつけており、言質を取る。
お互いの因縁をバッチリ確認したところで改めて一触即発となるも、忍者のことは元より最高の状況で殺すつもりであるため僅かに戦っただけで退散する。ついでに自分が食べたフレンチトーストの会計も押し付けて行った
その後仲間の準備運動として極道に鉄砲玉を送り込んできた伊武任組の事務所に自分以外の『割れた子供達』を襲撃させ3分で組1つを殲滅。
そして帝都八忍と極道と高額のMPが付けられた日本の政財界の要人、アメリカ大統領レジー・ナッシュをまとめて殺戮するため、標的が全員集まった総理官邸を配下全員と共に襲撃。
総理官邸に時限爆弾を仕掛けた上で「首相官邸にいる標的達が1時間以内に起爆する爆弾の解除のため右往左往する中、自分達は爆弾を探し回る標的を殺戮する」という悪辣な鬼ごっこを強要して総理官邸内の全人間の抹殺を目論み、首相官邸を恐怖と混乱の渦に叩き落とす日本史上最悪のテロを引き起こす。
そして帝都八忍の色を殺し、そして以前から親友となっていた愛多総理を脅かしたことにブチ切れた忍者とも遂に対峙する。
…言ったよなガムテ 友達に手ェ出したら…100回えぐる!!!
やってみな!!!
この後黄金球に忍者と極道の危険性を伝え、「もし見つけても無視して良い」と忠告している。この時間違えていた忍者の名前を正確に伝えており、今までは挑発のためにわざと間違えていたことが明らかになった。
その後自身も他の子供達同様に官邸の人々を虐殺していたが、その途中で時限爆弾を解除しようとしていた愛多総理を拉致。「5分以内に総理を救出したら官邸の爆破を15分延長する、過ぎれば総理を殺す」というこれまた悪辣な“ミッション”を下す。
愛多総理は駆け付けた忍者の手で間一髪救出されるも、それを見越していたガムテは完全に無防備な状態の忍者に疒を決める。
完全に勝利を確信したガムテは遊び半分に死にかけているであろう忍者を探すも、その目前に忍者が持っていた『地獄への回数券』を用いて強化した愛多総理が立ちはだかった。
突然の襲撃に頭蓋骨を割られるほどの重傷を負うも、すぐに本気を出して返り討ちにし、「景品が勝手なことしやがって」と毒づいて爆破の延長を反故にしてしまう*7。
刻々と迫るタイムリミットを前に、ガムテは勝ち誇る。爆発すれば最後、麻薬で強化されていない自分達以外は全滅する。
だが、爆弾は爆発しなかった。爆弾を守っていた舞踏鳥は極道に殺され、爆弾も解除されてしまったのだ。
激怒したガムテは「遊びは終わりだ」と宣言して配下に本気で人々を殺しにかからせるも、その優位は突如現れた『帝都八忍』最後の1人、斗女の忍巧美男衆によりあっけなく逆転されてしまう。
仲間達が成すすべなく蹂躙される様に戸惑う中、救いの手を伸ばしたのは愛多総理だった。直前の自身の態度から何かがあったことを察した総理は、教育制度の改革や児童虐待防止対策の強化・改善に取り組もうとしてくれたのだ。
…ハッ アホくさ……できることなんて――
私を誰だと思っている!? 内閣総理大臣愛多間七である!!!
…遅いよ オレ達はもう――…!!
その力強い言葉と眼差しは、ほんの一瞬とは言えガムテの心を強く動かした。だが、既に遅すぎた。
悲しみ、後悔、そしておそらくは“孤独な者”である自分達に初めて救いの手を伸ばしてくれたことへの嬉しさ。あらゆるものが入り混じった笑みを浮かべつつ、ガムテは短刀を振り上げる。
しかしその凶刃を食い止めたのは、愛多総理が時間稼ぎをしている間に自らを手術して復活した忍者だった。
多仲忍者ァ
“待望”だぜ…第2ラウンドだ ガムテ!!!
総理官邸を破壊しながら互角の戦いを繰り広げる忍者とガムテだったが、忍者の暗刃・改 无黎破黎の前に遂に膝を武器を失ってしまう。
追い詰められたガムテは、遂に奥の手を解放することを決意する。それは怪獣医こと繰田孔富から伝えられた禁断の手段。
夢澤にも殺島にも不可能な、誰よりも強靭き怨念が可能とする……『地獄への回数券』の禁断の2枚同時使用だった。
1枚だけでも強力な効果を得る地獄への回数券の2枚同時使用。その力で圧倒的な力を得たガムテは、仲間達の*極道技巧も併用して忍者を追い詰めていく。
代償として残された命は僅か5分。その壮絶な戦いの中、ガムテは忍者に語り掛ける。
「何故忍者は自分達を殺す、何故人殺しがいけないのか」と。
言わなきゃわかんねーかボケェェェェ!!!
わかるかボケェェ!!! わかんない わかってたまるか
真っ当に生きられた幸運者の戯言なんかわかってたまるか!!
なにもわからぬ子供のまま理不尽に、なんの救済もなく心を壊された。他人に壊された心は、他人を殺さねば正気でいられない。
殺さなくては生きられない。
それが自分達なのだと、そうなってしまったのが自分達なんだと、ガムテは叫ぶ。
その計り知れない苦しみと切なさを、忍者は理解する。だが容赦をすることはない。
なっちまった……だァ? なンだよ 理解ってんじゃねーかガムテ……!!
そうだよ、だから忍者は極道をブッ殺すんだぜ…!!!
命がけの攻防の末、遂には使いたくなかった関の短刀も用いて、忍者と激戦を繰り広げるガムテ。
そんな中で見つけた「勝機」……鉄壁の防御をこじ開ける“必殺コマンド”を用いて、遂に肝臓の防御を開くことに成功。
だが必殺の疒を使おうとした刹那、見えたのは限りない暗黒のイメージ。
普段なら持ち前の感受性で危機を察知して身を引いていただろうが、残された僅かな時間がガムテの判断を誤断らせた。
それは忍者が命がけで偽装った僅かな“癖”。ガムテならば見逃すはずもないと信じた忍者の勝機。
短けーようで永かった…!! …言ったよなァ~
友達に手ェ出したら100回えぐる!!!
多仲 忍者ァァ
その言葉通りの暗刃の猛ラッシュを全身に受け、遂にガムテは敗北したのであった。
とどめの一撃を受ける前に上階から落下したことと忍者が力尽きたおかげで即死は免れたものの、四肢を全て失った上に出血多量で最早その命は風前の灯火。そんなガムテの前に、極道が姿を現した。
何か言い残すことはないかと尋ねる“父”に、ガムテ……否、 照は最期の一撃を見舞う。
刃物ではなく言葉によって、彼の大切なものに致命的な亀裂を生む一撃を。
忍者と極道は 忍者と極道だ!!!
見事だ 息子よ
君は見事に 私を
…破壊した
その瞬間……極道は笑みを浮かべていた。喜び、悲しみ、絶望……あらゆる感情を含んだ、心からの確かな笑みを。
満足した 照は、最高の笑みを浮かべて倒れ込んだ……
銀河街の悪夢
ふと気づくと、照は会社のオフィスで目覚めた。徹夜で居眠りしていたことに気づき、“親友”と共に急いで帰社する。
無茶ぶりをする部長の悪口を語り合いながら帰る道中、ふとビルの大型テレビに目線を向ける。
映っていたのはかつて将来有望とされながらも怪我して以来落ち目となり、ブラジルの3部チームに移籍となったあるサッカー選手。
“黄金球”には程遠い前途多難な経歴ながらも、彼は「自分を観ているであろう父のため全力で頑張る」と笑顔で語っていた。
そしてデブスな同僚に喧嘩しながらもプロポーズをした天使のような目のゴリマッチョに、
連敗続きで契約解除の危機に陥りながらも戦いに臨むプロゲーマーのコンビ。
チャンピオンにボコボコにされながらも果敢に挑む挑戦者のボクサー。
警察学校の過酷な訓練に耐え続ける、警察を志す5人組。
いい男に出会えず「私達で結婚しちゃう?」と語る2人の女子。
怪しい商材を売って偉大に・モテモテになろうとする2人組などなど。
皆が皆、困難ながらも目の前の現実に精一杯向き合い、懸命に生きていた。
なぜだろう…なぜか今日はすごく幸せな気分が溢れてくる……!
そして大臣になろうとして諦めたという“親友”と別れ、帰路につく。その背中を、“親友”は見つめていた……
「僕は…極道さんを倒そうなんてことは……すぐに諦めてしまった───」
「でもガムテ、君は最期まであの怪物に立ち向かった。そして遂には一矢を…!!」
「すごいよガムテ…君は本当にすごい男だ!!」
「お休み…ガムテ。君は立派に生き抜いた。だから今は…夢の中でゆっくりと───」
照は、帰っていった。愛する妻が待つ我が家へと。
もしかしたら有り得たかもしれない、ごく普通で平凡ながらも幸福な未来へと……
お休み………王子様
お休み────気高き怨念の子 そしてこのプリティ・フェイス……ッッ!!
安心して…っ 貴方の仇は私達が必ず…ン〜〜…チュッ!!
ンねェ?ダーリン♡
…あらァ
そして現実において、遂に忍者と極道の戦いが始まろうとしていた……!!
【余談】
悪逆非道の敵キャラではあるが、期間限定で公開された外伝「最狂悪童伝ガムテ」の主人公も務めた。
作者によれば「野望の王国」の柿崎のように主人公に敗れつつも這い上がって終盤まで食らいつくキャラにする予定だったらしいが、話を進めるにつれて「ここで爪痕を遺して逝かせるのが最高」と感じて泣く泣く退場させることにしたらしい。
その結果第一章から第三章まで『忍者と極道の両方の真実の立場を知りながら振る舞うトリックスター』として行動。
そして自身の主役回である第4章では大暴れの末隠された過去の描写や、「理不尽に心を壊され、望んでいた未来を奪われた子供達」のための曲がりなりにも真摯な義憤を込めた悲痛な叫び、そして忍者と極道の関係の真実を叫び散華した後、夢で仲間たちのもう一つの結末に幸福を抱いて夢に微睡むという結末を迎えた、言わば『忍者と極道』の『第1幕』の裏主人公と言える立場のキャラとなった。
ちなみに、作者が『タコピーの原罪』のファンアート(読者の「グラチルの資質がある」という感想に応えるが如くしずかちゃんの東京行きを歓迎するガムテ)を投稿して笑いを誘った後、最終回への感想として「万雷の拍手を贈る『割れた子供達』一同」のイラストを投稿しており、本編の諸々と併せてもガムテ本人(およびその仲間達)には「子供は『割れた子供達』になんて堕ちない方がいい」というスタンスがあることが覗える。作者神ぶれねぇな
オレらは追記・修正がしたいだけなのにっ どうして忍者はオレらを殺す!!!
追記して何が悪い!!! 修正の何が悪い!!! ねえ何が悪いの!!?
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▷ コメント欄
- 今までの夢澤や殺島が「同情できる悪人」だった反動からか、徹底して「同情の余地のない極悪人」の対比になっているな。 -- 名無しさん (2021-02-23 00:04:22)
- 最狂悪童伝ガムテなどで背景の掘り下げがされてから好きになったキャラ。正直ガムテの後に出てくる八極道がガムテよりキャラ立たせられるのか心配ではある。 -- 名無しさん (2021-02-23 04:55:33)
- 「道化キャラはわざと」って発言はうれしくなかったなあ。普通にハイテンション狂人のほうが良かった。狂人のままグループリーダーはできんのはわかるが…。 -- 名無しさん (2021-02-23 12:36:29)
- 演じてるのも素で狂ってるのも混ざってるって意味じゃないんだろうか -- 名無しさん (2021-02-23 21:49:05)
- ケフカのように無意識に演じ分けているんだろうな。 -- 名無しさん (2021-03-02 13:30:28)
- 改めて忍者戦見るとめっちゃビビりながらブチ切れ忍者の暗刃全部弾いて腕斬られた瞬間に引いててスゴい -- 名無しさん (2021-04-07 19:18:26)
- 天使の極道技巧の名前がハンターハンターの念能力っぽい -- 名無しさん (2021-04-18 01:28:43)
- もう「割れた子供達」として項目独立させた方がいいのでは。 -- 名無しさん (2021-05-19 07:15:53)
- 他のグラスチルドレンは極道技巧の名前が厨ニっぽかったり極道技巧を中心にした戦闘スタイルなのにガムテだけは戦闘力と直接関係がない極道技巧なのめっちゃすき -- 名無しさん (2021-06-10 22:52:20)
- ガムテ短編常時無料公開決定。やったぜ -- 名無しさん (2021-07-13 20:37:41)
- 初登場時の小物感すらキャラクター性として掘り下げて -- 名無しさん (2021-10-11 18:59:46)
- 初登場時の小物感すらキャラクター性として掘り下げ右肩上がりで格を上げていった名悪役 -- 名無しさん (2021-10-11 19:00:33)
- 愛多総理の台詞はガムテだけじゃなく割れた子供達全員が言って欲しかった言葉だろうな…それに対する「…遅いよ」と言う返答も割れた子供達全員の物だろうな -- 名無しさん (2021-10-11 20:14:17)
- 先生の質問解答でグラチルは20歳になる前にNo1に殺してもらうものもいるって言っていたから、つまりガムテも殺したんだろうかとなる -- 名無しさん (2021-10-16 02:01:39)
- ↑やっぱり大臣とかって、ガムテが自ら殺した可能性も出てきたな… -- 名無しさん (2021-10-16 02:11:36)
- グラチル編の核は極道との血の繋がりはないが息子として育てられたガムテと、名言こそないが血を分けた兄弟である事がほぼ確定しているが他人として育てられた忍者の対比だったのか… -- 名無しさん (2021-11-01 20:15:53)
- 結局極道への怨念等も単なる妄想の産物でしかないというのが… -- 名無しさん (2021-11-01 23:29:38)
- 脚本家が言ってた虐待受けた赤ん坊が母親の眼球抉ったって言うのはガムテではないよね? 写真に映ってたガムテママは笑顔で抱いてたし…… -- 名無しさん (2021-11-20 18:56:37)
- ↑そもそも虐待始まったのがガムテ産んでから結構して加齢で母親の容姿が衰え出して、パトロン逃げたからだし -- 名無しさん (2021-12-02 16:35:17)
- 終わってみたら全然狂人キャラではなかったな。殺しの才能持ってるけど、狂いきれなかった優しい少年って感じ。最後の夢もあれだけ憎んだ極道は出てこず、仲間達が現実に向かい合って戦っている姿だったってのが良かったね -- 名無しさん (2021-12-27 00:45:42)
- 一番狂ってる振りをして、メンバーに救いを与えてたリーダーが本当に望んでた事は、「ままならない現実と向き合って生きる事」だったのは残酷っちゃ残酷だな。やるせねぇ -- 名無しさん (2021-12-27 00:52:59)
- 恐らく、ガムテ達が居る場所が仮に地獄だったとすれば、思い当たるのは人間道(じんかんどう)の可能性があるな -- 名無しさん (2021-12-27 01:56:18)
- まあでも結局「何をイイ感じに逝こうとしてんだ」の一言に集約されるのがやっぱこの漫画って感じ -- 名無しさん (2022-12-23 12:01:16)
- 親の愛(極道表現)を受けた球磨川禊 -- 名無しさん (2023-01-24 08:57:15)
- 終盤まで生き延びる予定だったから「八極道の見学」とかやろうとしてたのね、暴走族神で終わったのはそのためか -- 名無しさん (2023-01-27 22:12:21)
#comment(striction)
*2 でかいお肉がゴロゴロしてるやつ、ニンジンは大嫌い
*3 この欠けた歯は外伝と本編両方において抜ける描写がある。一応それぞれ乳歯と永久歯が抜けたと考えればさほど矛盾はない。
*4 現在の中学生男子の平均身長・体重は160cm前後と55kg前後。ガムテの身長体重は同期どころか10歳前後のそれである。低すぎる。
*5 つまりこれは、5000人の父親候補を殺しつくす過程で実の父も殺していた事を意味する
*6 『母親が家にいるのに鍵をかけて出かける子供はいない』という理由のため
*7 そもそも時限爆弾の仕様とガムテの性格を考えると本気で守る気があったかどうかも怪しいが
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