登録日:2021/01/30 Sat 18:11:35
更新日:2024/11/20 Wed 20:01:11NEW!
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名探偵コナン 名探偵コナンエピソード項目 京極真 世良真純 ロケ 廃校 ジョークグッズ シェイク 毒殺トリック 代役 ランネー・チャン 自殺阻止 コナン恒例「クズなメディア関係者」 転落死 毒殺 裁くべき被害者 代役・京極真 ドラマ撮影 アゼンジャーズ 京極さんの人間離れ
だったらぶっちゃけて聞くけど…
新一君がいる時…
コナン君いないんじゃないか?
ど… どういう意味?
どういうって…
そういう意味だよ!
『代役・京極真』とは、『名探偵コナン』において江戸川コナンが解決した事件の名称である。
単行本第96巻と第97巻に収録。テレビアニメでは第993話~第995話として2021年1月9日から23日にかけて放送された。
刑事ドラマのロケ現場で起きた連続殺人事件が題材となる今回だが、世良がコナンの幼児化の秘密を知るべく蘭達に探りを入れているほか、灰原の両親である宮野夫婦に関する事も少しだけ明らかにされている。
※以下ネタバレが含まれますので、未読・未視聴の方はご注意ください。
【ストーリー】
帰国した京極と共に映画を観に出かけたコナン・蘭・園子・世良。
その帰り道に女性を人質に取って逃走しようとしていた強盗を目撃し、京極は強盗を一撃でノックダウンした。
だがそれはドラマ「刑事48」の撮影で、京極は勘違いで気絶させてしまった俳優の代役として急遽ドラマに出演する事となってしまった。
コナン達はスタッフ達と共に次のロケ現場である都内の廃校舎を訪れる。
ルックスが良くアクションも出来る京極を見た監督の富岡茂松は、京極を今回のドラマの刑事役としてスカウトする。
だがその後、俳優の徳薗彩也がADの吠木曜太に悪態をついた事で、現場の空気が一気に悪くなった。
撮影は順調に進み、残すは犯人が刑事と格闘中に廃校舎から蹴り落とされるシーンだけとなる。
京極は撮影のために廃校舎の4階へ向かうが、カメラのアングルが整った直後、徳薗が悲鳴と共に4階から落下し、地面に叩きつけられ死亡してしまった。
その時に4階にいたのは京極だけであり、4階を調べた目暮達は窓の外にスマホが不自然に落ちていた事から、この事件は殺人だと考え捜査を進める。
だがその最中、助監督の尾取大策が、シェイクを一口飲んだ直後に苦しみだし死亡してしまう。
スタッフ達は、尾取はイタズラで徳薗を死なせてしまった事を苦にして自殺したのではと考えるが、コナンと目暮達は尾取のシェイクに毒を仕込む機会があった富岡達4人の中に真犯人がいると考え……。
【事件関係者】
※名前の元ネタは「刑事ドラマ」。
- 富岡茂松(とみおか しげまつ)
CV:高岡瓶々
ドラマ監督。50歳。
京極の乱入で撮影が中断してしまうが、京極が良い体つきをしている事に気づくと、彼を犯人役の代役に立てて撮影を続行する事に決める。
また京極のルックスも良かったので、彼を今回のドラマの刑事役としてスカウトした。
また、蘭と世良がアクションが出来ると知ると、2人のうちのどちらかを神明のスタントとして使おうかとも考えていた。
ラムネケースを携帯しており、撮影中もラムネをよく噛んでいる。
広島県出身で、同郷である西部とはよく広島弁で話をしていた。
尾取のシェイクに最後に触ったのは彼で、彼にシェイクを手渡した時に徳薗の代役について相談しようとしたが、コナンに口を挟まれたため後で話をする事にした。
その後、尾取がシェイクを飲んで倒れると、ついシェイクを拾おうとするもコナンに止められている。
名前の由来は『噂の刑事トミーとマツ』。
- 尾取大策(おどり だいさく)
CV:一条和矢
ドラマ助監督。48歳。
一度飲んだらハマったという理由で、撮影では毎回ピーチメロンシェイクを飲んでいる。
アニメ版では自分をモデルにしたと思われるLINEスタンプを使っていた。
4階の教室に入った時に何かに気づき、皆と徳薗が落下した時の映像を見た時にいきなり高笑いをする。
その映像から犯人が分かったようだが、これをネタに犯人を強請る事を思いつき「後でじっくり話をしましょうや」とメッセージを送っていた。
だが富岡からシェイクを受け取った直後、シェイクを飲みながら犯人からのメッセージを確認していた時に苦しみだし、そのまま死亡してしまう。
死因は青酸系毒物による中毒死*1。だがシェイクやストローからは毒物は検出されなかった。また、彼が持っていたスマホも無くなっていた。
彼の持ち物から蝶のようなジョークグッズが発見された事から、スタッフ達はイタズラで徳薗を死なせてしまった事を悔やんで自殺したと考えていた。
名前の由来は『踊る大捜査線』。
- 徳薗彩也(とくぞの さいや)
CV:遠藤大智
俳優。34歳。
「刑事48」では沢山いる刑事の1人として出演している。
イタズラ好きで、撮影の合間にビリビリペンやブーブークッション、蝶のようなおもちゃ等のジョークグッズでスタッフや共演者を驚かしている。
また女好きでもあるようで、女性ごとにスマホを使い分けているが、その割にはよく置き忘れているらしい。
一方、大の虫嫌いで、虫のように見える物も嫌い。
自分より格下である人間を見下すところがあり、京極の殺陣を見ていた時には(ヘルメットを被っていた事もあるが)「筋肉バカ」と決めつけたり、京極がスカウトされ上機嫌になっていた園子を財閥令嬢だと知らずに「金目当てのビッチ*2」と吐き捨てていた。
当の園子は彼の暴言を全然気にしていなかったが、京極は彼女がバカにされたと思いかなり腹を立てていた。
その後、落ちていた釘を拾った時に吠木に「気ィ抜いてるとこの前のAD(西部)みたいに事故って死んじまう事もあるんだからな!!俺ら役者はお前らと違って代えがきかねーんだから気ィ付けろよ!!」と悪態をついている。
次のシーン撮影のために廃校舎4階へ上がるが、撮影開始直前に悲鳴と共に落下し、頭を強く打って死亡する。
京極の証言によると、落下する寸前まで自分のスマホを使ってもう1台のスマホを探していたらしい。
もう1台のスマホは窓の外に落ちていたが、表面には傷が全然ついていなかった。
名前の由来は『特捜最前線』。
- 神明奈々子(じんめい ななこ)
CV:渡辺明乃
女優。29歳。
「刑事48」では沢山いる刑事の1人として出演している。
撮影のために顔に傷のメイクをしているが、こめかみの傷だけは本物である。
サプリケースを携帯しており、撮影の合間によくサプリを噛んでいる。
かつてロケ現場へ向かおうとした際、迎えに来るはずの西部の車がなかなか来なかったので、仕方なくタクシーで向かおうとする。
だが大通りに出た時に居眠り運転の車が突っ込んできて、回避はしたものの側にあった郵便ポストに頭をぶつけて気を失ってしまう。
その後は遅れてやってきた西部によって病院に運ばれ、目が覚めた時には病院のベッドの上であった。
その傍では、ずっと傷口を押さえくれていた西部が、両手を血で真っ赤にしたまま椅子に座って眠っていたという。
こめかみの傷はこの事故で出来たものだが、大した傷にはならなかったので気にしていないらしい。
ちなみに西部の事は顔が好みだったので密かに狙っていた。
徳薗が落下する直前まで犯人と格闘するシーンを撮っていた。そのため皆の前に息を切らしながら現れるが、撮影を見ていた富岡はスタントだと思っていた。
吠木が飲み物を買いに行った後、ふとストロベリーシェイクが飲みたくなったので、彼にメールで頼んでいた。
だが尾取のピーチメロンシェイクと見た目が全く同じだったので、飲み比べて判別していた。ちなみにシェイクは区別がつくように底にシールが貼ってあったが、吠木に教えてもらうまで気づかなかった*3。
この後でグラビアの撮影が控えていたので、撮影中止が決定すると油井にメイクを落としてもらいよう頼んでいた。
名前の由来は『Gメン'75』。
- 油井英香(あぶらい ひでか)
CV:半場友恵
メイク係。26歳。
花粉症であり、常に花粉症の薬をケースに入れて携帯している。だが水がないと飲めないので、ずっとクシャミをしていた。
西部は恋人であり、その影響で怪我のメイクも簡単な奴なら出来るようになっている。
神明が事故に遭った前夜には西部と一緒に遅くまでDVDを観ていたので、そのせいで神明が事故に遭ってしまったのではないかと気にしていた。
アイスティーを頼んでいたが、ストローは使わないタイプなので、ストローが足りず困っている吠木に自分のストローを渡していた。
名前の由来は『あぶない刑事』。
- 吠木曜太(ほえぎ ようた)
CV:西村朋紘
AD。26歳。
風邪気味であり、風邪薬が入った箱をポケットに入れている。
西部とは特撮仲間であった。
油井が薬を飲みたそうにしていたので、近くのWバーガーで飲み物を買ってくると言い、高木に付き添われ人数分の飲み物を買ってくる。
だがストローが足りなかったので、油井からストローを受け取って尾取のシェイクに挿して富岡に渡していた。
名前の由来は『太陽にほえろ!』。『コナン』の音楽を担当している大野克夫氏が関わっている事でも有名。
- 西部(にしべ)
CV:井之上潤
AD。故人。
神明を迎えに行く日に寝坊してしまい、遅れてやってきた時に神明が額から血を流して倒れていたので、急いで彼女を病院まで運ぶ。
その際にはずっと傷口をハンカチで押さえていたので、神明が意識を取り戻した時には両手が血塗れの状態のまま椅子に座って眠っていた。
神明はこの事故の事を気にしていなかったが、西部は「自分のせいで女優の顔に傷をつけてしまった」とかなり後悔していた。
その後で徳薗の「血が出る石鹸」のイタズラに引っかかり、その時には死んでしまいそうな悲鳴をあげている。
ロケ現場に向かう途中で車で事故を起こし、帰らぬ人となったそうだが……。
名前の由来は『西部警察』。
【レギュラー陣】
ご存知主人公。
世良が自分の事について蘭に探りを入れていたので、彼女の動向を気にしながら推理をしていた。
だが推理に夢中になるあまり、世良に「その謎を解かないと推理が前に進まないよな?コナン君…いや…工藤新一君?」と聞かれ「ああ…まぁ…」と素で答えてしまい、慌てて誤魔化していた。ちなみにアニメ版では焦るあまり身振り手振りで誤魔化しており、その時の動き方が結構可愛い。
そのため早く解決して世良が妙な事をしないように見張らなければならなかったが、徳薗が落下する映像を見た時にある事に気づき、高木の何気ない一言で毒殺トリックを見破った。
ご存知蘭姉ちゃん。
世良に「新一君がいる時はコナン君はいないんじゃないか?」と訊かれると、学園祭の時やその翌朝には新一とコナンが一緒にいたと答えていた。
世良の妙な質問に「世良が新一とコナンが同一人物だと疑っているのでは」と気づき、自分も何度かそう思った事はあるが、そんな魔法みたいな事はあるはずがないと思い直したと言い、コナンに笑顔を向けていた。
ちなみに新一については、急に調子を悪くした後でケロッとしている事がよくあるため、何かの薬を飲んでいるのではと思っている。
ご存知蘭の親友。
ひょんな事で京極が犯人役の俳優の代役をする事となるが、その後で京極が刑事役でスカウトされると、ゆくゆくはアクションスターのワイフになれるのではと期待に胸を膨らませていた。
今回は世良がコナンの事に探りを入れるのに夢中になっていたので、『怪盗キッドと赤面の人魚』以来久々にコナンに眠らされ、探偵役となった(アニメ版ではこの直前の事件『町家カフェでの事件』で探偵役になっている)。
ご存知蹴撃の貴公子。
街中で行われていた「犯人が人質をとり逃走しようとしているシーン」の撮影を本物の事件だと勘違いし、肘の一撃だけで犯人役の俳優を気絶させてしまう。
撮影の邪魔をしてしまったので、気絶した俳優の代役として犯人役でドラマ出演する事となるが、アクションとルックスを富岡に気に入られ、刑事役でスカウトされていた。
徳薗が落下した時には彼がいた4階でスタンバイしており、徳薗が落下する時に妙な音を聞いていた事を証言する。
4階には京極と徳薗しかいなかったが、『容疑者か京極真』の時とは違い容疑者からは外されていた。
ご存知ボクっ娘女子高生探偵。
『紅の修学旅行』の時にメアリーからAPTX4869の解毒剤をせしめろと指示されていたので、蘭に「君の彼氏(新一)、妙な薬を飲んでないか?」と探りを入れ解毒剤の存在を確認しようとする。
そして「新一君がいる時、コナン君いないんじゃないか?」と核心に迫った事を尋ねるが、蘭からは前述のような答えが返ってきたので、コナンを見つめ不満そうな顔をしていた。
コナンにカマをかけた後、蘭達に「コナン君の周りに子供にしては大人びている子がいるんじゃないか?」と尋ね、蘭達が灰原がそうだと答えると、ベルツリー急行で見かけた少女が灰原だと考え彼女にも関心を示すようになる。
ちなみに「コナン=新一」だと思っている理由は、ロンドンで父・務武に会いに行ったメアリーが、なぜか少女の姿となって帰ってきたから。
その時たまたま見ていたウインブルドンのテレビ中継で映っていたコナンの姿が10年前に会った少年に瓜二つだったので、メアリーの幼児化の謎を解く鍵が彼にあると思うようになった。
ご存知警部殿と高木君。
活躍は大体いつも通り。
なお、実は京極とは今回が初対面。
ご存知哀ちゃん。
今回で父・厚司が30年前に薬の開発チームとして白鳩製薬(後述)で働いていた事が判明。
白鳩製薬が倒産した後は、元いた家を知人に貸していた事もあり、妻のエレーナと共に町医者を開業していた。
町医者時代には烏丸グループから何度も勧誘を受けており、エレーナの妊娠が発覚するまでずっと断っていたという。
なお、烏丸グループの勧誘を受け夫婦で行った先のラボでは、自分自身やコナンを幼児化させた原因であるAPTX4869を作らされていたらしい。
ご存知天才発明家。
白鳩製薬の風邪薬を持っていたが、25年前に潰れた会社なので使用期限がとっくに切れていた。物持ちが良すぎる
ご存知少年探偵団。
『アゼンジャーズ』を見たがっていたが、園子のデートを兼ねていた為、阿笠邸でテレビゲームをやっていた。
世良が大人びた子について蘭達に訊いていた時、咄嗟にコナンが光彦の名前を出していたが、世良からは「確かに賢そうだけどコナン程じゃない」と評価されている。
ちなみに歩美は世良について、灰原に「少し似てる」と感じているらしい。
【用語】
- ヒーロー軍団 アゼンジャーズ
『コナン』世界の特撮ヒーローが集結したお祭り映画。キャッチコピーは「世界を唖然とさせるぜ!!」。
日本からは『仮面ヤイバー』が参戦しており、彼が仲間に加わった理由は「日本の観客動員数を増やしたいから」だといい、蘭は「ぶっちゃけすぎて笑っちゃった」とコメントしていた。
元ネタは『アベンジャーズ』。
なお、2019年公開の『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』は、唯一日本でのみ初登場1位獲得は叶わなかった。阻止したのは他ならぬ『名探偵コナン 紺青の拳』で、しかも同作のメインを務めたのは京極だった。
- 刑事48
徳薗と神明が出演しているテレビドラマ。
そのタイトルどおり、刑事が48人登場する刑事ドラマであるが、人数が多すぎて顔と名前がなかなか覚えられないらしい。
タイトルの元ネタは刑事ドラマ『刑事7人』とアイドルグループ「AKB48」からか。
- 白鳩製薬
かつて日本に存在していた製薬会社。
結構大きな企業だったが、25年前に倒産している。その原因はもっと大きなグループがその会社を買収しようとして上手くいかなかったからだという。
また、30年前には同社で灰原の父・厚司が薬の開発チームの一員として働いていた。
【以下、事件の真相。さらなるネタバレにご注意ください】
今日のあの言葉で腹は決まったわ…
この男…絶対あの世で西部君に謝らせなきゃいけないってね!!
- 油井英香
今回の事件の犯人。
動機はやはり、先日事故死した西部の件だった。
神明の事故があった後、西部は徳薗の仕掛けた「血が出る石鹸」のイタズラに引っかかる。
そのせいで西部は、不注意で神明を大怪我させてしまった事を思い出し、その日は一睡も出来なくなってしまう。
次の日、疲労が溜まった表情でロケ現場へ向かうと言い出したので、油井は「誰かに代わってもらえば?」と心配するが、西部は「自分がいかなきゃまた誰かが困るから」とそれを断り、ロケ現場で向かう途中で事故死してしまった。
その日以来、西部に質の悪いイタズラを仕掛けた徳薗を恨むようになり、彼を殺害するためにトリックも考えるが、ずっと彼を殺そうかどうか迷っていた。
しかし今回の撮影で、徳薗が「お前らADと違って役者は代えがきかねーんだから」と言った事で、「この男はあの世で西部に謝らせなければならない」と犯行を決意した。
その後、徳薗を後述のトリックで転落死させるが、尾取にトリックの証拠を発見されてしまう。
それをネタに強請られそうになったので、保険として用意していた毒殺トリックで尾取の口を塞いだ。
徳薗を転落死させた方法は、蝶のようなジョークグッズにあらかじめくすねておいた徳薗のスマホを被せるだけという至極単純なもの。
徳薗は大の虫嫌いだったので、スマホを取った途端にジョークグッズが羽ばたけば、徳薗はそれを虫と勘違いして驚き落下するというわけである。
だがトリックの要であるジョークグッズを皆が遺体に気を取られている隙に回収しなければならなかったので、転落死した徳薗には目もくれず、羽ばたいたジョークグッズの行方を目で追っていた。
しかし運悪くジョークグッズは4階の教室に入ってしまい、尾取に発見されてしまう。
しかも皆で映像の検証をしていた時に、尾取にずっと上を向いていた事に気づかれてしまう事となった。
尾取の毒殺に使ったのはストロー。
ジャバラの先を切り離し縦に切れ目を入れれば、別のストローの先にキャップのようにはめる事が出来る。毒は切れ目が入ったストローの先に塗っていたのである。
偶然にもロケ現場近くに尾取がいつも飲んでいるピーチメロンシェイクを売っているWバーガーがあったので、飲み物がないと花粉症の薬が飲めないと言って、ADがその店に飲み物を買いに行くように仕向ける。
ADが飲み物を買ってきた後は、皆に飲み物を渡すふりをしてストローを2本くすね、その1本に毒付きのストローの先をはめて、ストローが足りないという尾取のシェイクにそれを添えた。
その後、倒れた尾取に注目が集まっているうちに毒付きのストローの先を素早く引き抜き、シェイクから毒の痕跡を消し去った。
その際に、脅されたメッセージが入ったままのスマホも一緒に回収していた。
ちなみに毒付きのストローの先は、横にして丸めカプセルの中に入れて持ち歩いていた。
犯行後は再び丸めてカプセルに入れ、他のカプセルに混ぜて隠していた。
そのため花粉症のカプセルを飲むに飲めなくなってしまい、園子(コナン)が謎解きをしている間も何度もクシャミをしていた。
園子(コナン)に犯行を暴かれると急に駆け出し、近くに止めてあったワゴン車に乗り込む。
すぐにそれを急発進させ、そのまま廃校舎に突っ込んで自殺しようとしたが、蘭と京極の活躍(後述)によって助け出された。
その後は蘭の言葉で落ち着きを取り戻し、警察に逮捕された。
ちなみにアニメ版では諸事情で原作と違いシートベルトをちゃんとしており、アニメ放送時はネット上で「これから自殺するというのにちゃんとシートベルトしてる」と突っ込む人もいた*4。
徳薗彩也
彼が仕掛けた質の悪いイタズラによって西部は精神的に参ってしまい、その後で事故死してしまう。
イタズラを仕掛けた事に悪気はなかったと思われるが、西部が亡くなった事について特に気に留めておらず、西部と親しかった富岡達の前で「気ィ抜いてるとこの前のAD(西部)みたいに事故って死んじまう事もあるんだからな!!」と暴言を吐き、場の空気を悪くしていた。
その直後に「ADは役者と違っていくらでも代えがきく」と発言した事で油井の犯行を決意させる事になり、目には目をという事かジョークグッズを使ったトリックで殺害されてしまった。
なお彼の「ADはいくらでも代えがきく」という考えは、『時の番人の刃』の被害者の考えに通じるものがある*5。
普段からスタッフを大事にしていなかったようなので、その行為が続いていればそのうち業界から干されていたかもしれない。
その件だけでなく、京極や園子に吐いていたような一般人への暴言が世に知られた場合は、人気が低下していた可能性はある。
- 尾取大策
4階でトリックに使われたジョークグッズを拾い、徳薗が落下する映像を見た時に犯人が油井だと気づく。
その後は油井にメッセージを送り脅迫しようとしたが、油井に毒殺トリックを仕掛けられ口を塞がれた。
結果として、「弱みを見つけて脅迫した人物は殺害される」という2時間ドラマなどでよく見かける殺され方をした人物だった。
- 毛利蘭
- 京極真
- 世良真純
油井がワゴン車に乗り自殺を図ろうとすると、彼女を止める為に暴走車を追いかける。
運転席側のドアにしがみついた世良は窓ガラスを蹴破ろうとするが、体勢が悪かったので窓ガラスにヒビを入れてすぐに手を放してしまう。
だが車は廃校舎に激突する寸前で何故か止まってしまった。
なんと京極がワゴン車の後部を1人で持ち上げ、後輪を空回りさせる事で車の走行を止めていたのである。
車が止まっている隙に蘭が運転席側の窓ガラスを肘打ちで割り、油井を引きずり出す。
救出された油井は「死んで西部君のところに逝きたかったのに、何で邪魔するのよォ!?」と泣き叫んだ。
すると蘭は「あなたにこれ以上罪を重ねさせない為です」と言い…
命に他人のも自分のもありません…
奪っちゃいけない大切なものですから…
…と続けた。
この言葉はかつて巻き込まれた事件で平次の母・静華が言っていた言葉の受け売りであったが、これを聞いた油井は落ち着きを取り戻し、その場で静かに泣き続けていた。
なお、基本的にコナンは『ピアノソナタ「月光」殺人事件』以降は犯人の自殺を食い止める事に全力を注いでいるが*6、いつも完璧というわけではなく、他の人が犯人の自殺を食い止める事は何回かあった。
今回の事件では蘭と世良、京極がいた事で犯人の自殺を回避できたものの、逆に彼ら(特に京極)がいなかったら「推理で犯人を自殺させる」という最悪の結末になっていた為、そういった意味ではコナンは運が良かったと言えるだろう。
【その後】
油井の自殺を蘭達の活躍によって阻止されると、富岡は蘭のアクションを見て若い頃の藤峰有希子を思い出し、彼女をスカウトしようかと考えていた。
すると神明は、廃校舎に突っ込むライトバンを1人で止めた京極をスカウトするのが先だと富岡に言い、富岡もニュースター誕生ではと笑顔になっていた。
数日後、京極は刑事役としてドラマに出演する事となる。
だが撮影中は緊張のあまり何度も台詞を噛んでしまい、「役者には向いてないかも…」と照れるのだった(そんな京極を見て、園子は「真さんカワイー」と声援を送っていたが)。
アニメ版では、流石に立ち直りが早過ぎたからか、富岡が蘭をスカウトしようとした時に「今言う事でもないんだけど…」と前置きをして笑顔を見せずに呟いている。
また、事件が解決した後で「刑事48」はリニューアルして再スタートした事が明かされている。
【余談】
油井の自殺未遂を止めた際の京極は、走り去ろうとした自動車を見てそこから追いかけ始めている。
つまり、猛スピードで校舎に突っ込もうとしている車に背後から追い付いて、その上で後輪を持ち上げたという事になる。
京極のこれまでの活躍から何が起きてもそれなりの耐性が付いてたはずのファン達も流石にこれには本気で驚かされただろう……ホントなんなんだこの人!?
今回の事件関係者の名前は刑事ドラマから取られているが、『名探偵コナン』のアニメオリジナルエピソードに参加経験のある脚本家の中には、元ネタとなったドラマの脚本家として参加した人物が数名いる。
追記・修正は、暴走車を1人で止めてからお願いします。
▷ コメント欄
蘭はシートベルトを引きちぎって犯人引きずりだしたのか -- 名無しさん (2021-01-30 18:52:24)
犯人「私は自分が死のうとしただけなのに!」蘭「いや車でぶつかったら建物ぶっ壊れるし」 -- 名無しさん (2021-01-30 19:06:19)
京極と蘭ねーちゃんの戦闘力高すぎない? -- 名無しさん (2021-01-30 19:20:57)
猛スピードで走る車に追いついて持ち上げる京極さん何者…? -- 名無しさん (2021-01-30 19:36:24)
ビッチという言葉が最近原作でよく使われてるような? -- 名無しさん (2021-01-30 19:37:15)
中編では京極さんが一言ぐらいしかしゃべらなかった空気っぷりだったけど後編の車持ち上げで全部持ってった感ある -- 名無しさん (2021-01-30 19:49:20)
世良が蘭達に変な事聞かないか気がかりで、高木に毒殺の状況説明を頼まれても答えられないからと逃げるコナンを高速で捕まえる高木刑事に吹いた。ターボ歩美かよwwww -- 名無しさん (2021-01-30 20:02:01)
↑2あれ後輪駆動だったからあの手が通じたけど、前輪駆動だったら無理…とも言い切れんのが京極なんだよな -- 名無しさん (2021-01-30 20:57:25)
前輪駆動ならそのまま持ち上げればいいだけだしね 今回はちょっと楽できたくらいだと思う -- 名無しさん (2021-01-30 20:58:19)
蘭も息切れしてるのに京極はまだまだ余裕そうな様子 -- 名無しさん (2021-01-30 21:04:12)
車止めてガラス割って犯人まで助けて相変わらずすさまじい蘭と京極さんw -- 名無しさん (2021-01-30 21:10:39)
被害者が殺された動機は車にイタズラを仕掛けた(それで事故が起きた)からだと思ったが、さすがにそこまではしなかったという -- 名無しさん (2021-01-30 21:19:47)
京極さんがいなかったら犯人の自殺を確実に許していた。 -- 名無しさん (2021-01-30 21:22:59)
阿笠博士「こりゃいかん、期限が切れておる...25年前か....」、コナンの某ファンサイトの管理人さんの一言です...「「 25年前の風邪薬 」を何故もっているの?(汗)」。 -- 名無しさん (2021-01-30 21:37:06)
仮面ヤイバーの参戦理由が生々しすぎてヒドイw -- 名無しさん (2021-01-30 22:03:36)
↑実際に現実でもアベンジャーズに仮面ライダー客演したらマジで観客動員増えそうだよね… -- 名無しさん (2021-01-30 22:39:48)
↑問題はどのライダーが出るか。最新作だと海外の人わからないし、かといって1号を中の人変えて出すにしてもスペック面で他のヒーローと見劣りする。だったらいっそMCU用の新ライダーという手もあるが、そんなことしたら日本のファンも怒るだろうな。 -- 名無しさん (2021-01-30 22:59:41)
↑海外でも知名度あって中の人もオリキャス可能そうなRX辺りならワンチャン -- 名無しさん (2021-01-30 23:20:22)
ちなみに京極さんの演技力は…… -- 名無しさん (2021-01-30 23:23:17)
犯人と京極さんの声優ガオガイガーの凱隊長&卯都木隊員 -- 名無しさん (2021-01-30 23:55:15)
頼んでもないのに身内情報喋り出す哀ちゃんの会話スイッチどうなってるの -- 名無しさん (2021-01-31 00:47:23)
興行収入増やす発言は、エイジ・オブ・ウルトロンやインフィニティー・ウォーに対してコナン映画の興行収入がボロ勝ちしてるから、よくこういうネタやったもんだと思う -- 名無しさん (2021-01-31 01:50:26)
↑4まあ、演技の素人がいきなり演技できるわけない。それ込みでも京極さんに演技の素質はなさそうだけど -- 名無しさん (2021-01-31 05:59:40)
原作では世良さんは手を離してしまい、フェードアウトしてくるしまったがアニメではその後もちゃんと出番あったな。あと、英語監督の名字って鬼滅の刃かよ?声の人、比護さんだし。 -- 名無しさん (2021-02-03 07:29:29)
遠藤「素人に演技力求めるのはNG」 -- 名無しさん (2021-02-03 07:52:11)
↑2富岡なんて名前は珍しくもないのにそういうのはよくないな -- 名無しさん (2021-02-03 07:56:17)
↑1 すいませんでした・・・! -- 名無しさん (2021-02-03 07:58:26)
↑の続き でも、コナンって割りと鬼滅の刃に出ている人いるんですよね。チュウ吉は親方様。 -- 名無しさん (2021-02-03 08:08:00)
???「これから自殺しようとする人間がシートベルトすると思うか?」 -- 名無しさん (2021-02-03 20:03:49)
京極さん、車を持ち上げるなんてガッシュベルのレイラといい勝負だね!レイラも巨大なデモルト持ち上げた事あるし、まぁ京極さんなら生身でデモルトに勝ちそうかな(バリーとかブラゴにも)? -- 名無しさん (2021-02-03 20:36:05)
↑3鬼滅の刃にコナンに出ている人が多い。だね正確には -- 名無しさん (2021-02-03 20:43:16)
↑小五郎のおっちゃんは確か炎柱のお父さんをやっていたとうわさで耳に聞きました。 -- 名無しさん (2021-02-03 20:45:28)
コナン、保身のためなら友人を売るか… -- 名無しさん (2021-02-05 11:59:15)
今回の博士が少しマリオに見えてしまったw -- 名無しさん (2021-02-05 12:02:10)
アニメ版のシートベルトは癖でやったとかごまかせなくはない -- 名無しさん (2021-02-12 11:18:56)
気にしなけりゃいいのにシートベルトでギャーギャー騒ぐ必要無し -- 名無しさん (2021-02-14 17:48:48)
↑ネタにしてるだけだよ -- 名無しさん (2021-02-14 17:57:47)
久々に原作で眠りの園子見れた。というより、もはやアニオリでしか眠りの小五郎や園子は見れないものだと思ってた。 -- 名無しさん (2021-03-10 22:18:28)
原作回で京極さんの前で眠りの園子を披露したのはこれが初かな?アニオリはから紅のプレストーリーになる「消えた黒帯の謎」だったはず。 -- 名無しさん (2021-03-27 22:08:11)
コナン、平次に正体見破られた時から何も学んでないよね -- 名無しさん (2021-04-16 18:43:24)
↑いくら探偵としての力あろうがまだ17の子供ともいえる若造だしそこは仕方ないだろ -- 名無しさん (2021-04-16 20:20:36)
というかボロ出す状況に追い込んだり事情も考えずに蘭達にカマかけようとするせらきちが意地悪すぎる -- 名無しさん (2021-04-17 00:15:45)
シートベルトといったら、中川家が漫才でシートベルトする仕草がなかったから漫才がカットされたらしい。 -- 名無しさん (2021-07-11 23:02:19)
平次にばれたのってもう20年ぐらい前だっけか? -- 名無しさん (2021-07-11 23:19:13)
まぁあんな至近距離で呼ばれたらつい返事しちゃったで誤魔化せるでしょ -- 名無しさん (2021-07-22 17:26:13)
車を1人で止めた京極さんならオールマイトとやり合えるな。 -- 名無しさん (2022-04-28 22:27:59)
もし「刑事48」のスポンサーに鈴木財閥関係の会社がいた場合は、暴言によってスポンサーが怒りの降板か徳薗が降板させられていた可能性もあるよね。いや、両方もありえるか。 -- 名無しさん (2022-05-10 23:57:45)
順当にコナンくんの正体を知ってる人が増えていってるので世良ちゃんにもそのうちバレそう。 -- 名無しさん (2023-03-17 20:52:02)
神明って苗字字面だけ見ると初代毛利小五郎の神谷明さん思い出す -- 名無しさん (2023-04-26 09:45:32)
徳薗さん、西部さんのトラウマを知っててあんな血の出る石鹸しかけたのかな?それとも知らずにやったのかな? -- 名無しさん (2023-08-09 17:12:54)
京極さん空手の才能はあるが演技の才能はないのね。 -- 名無しさん (2023-08-09 19:14:19)
#comment(striction)
*2 アニメ版では「小娘」と柔らかい表現となっている。
*3 アニメ版では吠木に「味見したかったからでしょ」と言われていた。
*4 なお、『さざ波の魔法使い』に登場した人物が原作ではシートベルトをせずに運転をするシーンがあるが、アニメ版で修正されていた場合は内容が変わってしまう為か、こちらは原作と同様にシートベルトをしていないという例外もあった。
*5 こちらの被害者は「時計技師が使えなくなったら、壊れた時計のように捨てて買い替えればいい」という考えを持っていた。
*6 真相が分かった時点で犯人がすでに自殺していた例もあった。
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