登録日:2020/09/21 (月曜日) 07:40:05
更新日:2024/05/23 Thu 10:24:14NEW!
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アニメ フジテレビ ノイタミナ cloverworks 筒井康隆 大富豪 警視庁 20年春アニメ 20年夏アニメ 新旧小五郎 豪華声優陣 富豪刑事 富豪刑事 balance:unlimited 富豪刑事bul 現対本部 ai執事 新旧キン肉マン
刑事。だが正義とは限らない。
『富豪刑事 Balance:UNLIMITED』とは、筒井康隆の小説『富豪刑事』を原作としたテレビアニメである。
アニメーション制作はCloverWorks。公式略称は「富豪刑事BUL」。
概要
原作と同じく、資産家の御曹司である刑事・神戸大助が、財力を惜しげもなく使用して事件を解決していく作品。
基本設定は原作とほぼ同じだが、大助以外の登場人物(浜田鈴江や神戸喜久右衛門等)は全員アニメオリジナルキャラクターに置き換えられている。
また時代背景は現代に合わせてあるので、AI執事等の最新テクノロジーが登場している等、アニメ化に合わせて大幅なアレンジが加えられている。
サブタイトルはAパート終了前に表示され、殆どがお金にちなんだものとなっている。
またエピソード終了後には「今回計上された費用」として、エピソードで使われた費用の総額が表示される。
前半は所謂バディもので、クールで独善的な神戸大助と、庶民派で熱血漢な加藤春が、ぶつかり合いながらもあらゆる事件を解決していく様子が描かれる。
後半からは神戸家の闇にまつわる19年前の事件に触れられており、これまでとは打って変わってシリアスな雰囲気で話が進んでいく。
ちなみにタイトルの「Balance:UNLIMITED」とは、「残高無限」という意味である。
2020年4月10日からフジテレビ「ノイタミナ」他各局で放送を開始。
だが、第3話以降は新型コロナウィルスの感染拡大の配慮により放送が延期され、同年7月16日より第1話から改めて放送が開始された。全11話。
第1話『来た、見た、買った』には、原作者である筒井康隆が老人役で出演している。
あらすじ
ケタ外れの資産を持つ神戸家の御曹司・大助が赴任したのは、警視庁で問題を起こした人間だけが送り込まれる「現代犯罪対策本部準備室」、通称「現対本部」。
そこで大助は情に厚い男・加藤春とバディを組まされる。
人の命すら値踏みする大助に対して「世の中金じゃねぇ」と反発する加藤。
対立する2人の前に立ちはだかる、様々な事件と謎。
常識を超えた捜査が今、始まる――!
(公式サイトより引用)
登場人物
●主要人物
- 神戸大助
CV:大貫勇輔、大地葉(幼少期)
本作の主人公。神戸家の御曹司で警視庁現代犯罪対策本部準備室所属の警部。
年齢は27歳で生年月日は2月2日。血液型はB型。
身長は173cmだが、これはシークレットシューズ込みの数値であり、本当の身長は168cmである。
趣味・特技は、葉巻・ボクシング。
警視庁へ入庁後、海外での研修を経て、自ら希望して窓際部署の現対本部に配属された。
原作では金銭感覚以外は常識的で正義感溢れる好青年であったが、本作では冷静かつ合理主義な人物となっており、事件解決のためならどんな手段をも厭わず財力や最新テクノロジーも惜しみなく使用する。
時には捜査中に生じた違法行為も金の力で解決してしまう。
簡単に言えば、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の両津勘吉と中川圭一*1を足して2で割ったような人物である。
配属してすぐに加藤が教育係として彼に就くが、彼の言う事は全く聞こうとしない。
ピアス型の端末を左耳に装着しており、それを使用してAI執事のヒュスクから必要な情報を収集したり、金銭取引の電子的代行をさせている。
常に仏頂面で滅多に感情を表に出さないため、彼の胸中を知る者は少ない。
だが祖母の喜久子の前では大人しくなり、財布とヒュスクを家に忘れた時には戸惑いを見せていた。
意地っ張りなところもあり、腹を立てて屋敷を出ていった後で、スーパーのレジに鈴江の謝罪のメッセージが流れているのを見つけても、顔をしかめるだけで帰ろうとはしなかった。
冷徹な人物のように見えるが優しい一面もあり、子供の飼い犬を探していた際にその犬が死亡していた事を知ると、子供が傷つかないようによく似た犬を用意して渡していた。
葉巻煙草を好んでおり、高級外車を乗り回している。ボクシングを嗜んでいるので体術の心得もある。
絵に描いたような金持ちであるが庶民の食べ物にも理解を示す等寛容な部分もあり、張り込み中にカップラーメンを食べた時にはその味に感動を覚え、その後でシェフに高級カップラーメン(作成日10万円)を作らせていた。
意外と酒に弱いようで、加藤家で酒を飲んだ際には、翌日に目を覚ますと何故か風呂場の浴槽にいた。
納豆が嫌いであったが、加藤家直伝の「悪魔の納豆ご飯」は気に入っており、屋敷に帰った後は自分で調理し鈴江達に振舞っていた。
今から19年前に母親の小百合を殺害されている。
別居中だった小百合の元を訪ねた大助は、そこで小百合が無残に殺されている現場を見てしまうが、その際に凶器を持って小百合の側で佇む父親の茂丸の姿も目撃する。
喜久子から事件の後で茂丸は自殺したと言い聞かされ、この事はもう忘れるように言われていたが、小百合の死の真相を知るために刑事になり、現対本部への配属を希望した。
ちなみに声の人は本作の前、ドラマ版『富豪刑事』で主演だった深田恭子氏のドラマ『ルパンの娘』で深田氏と共演していた。
- 加藤春
CV:宮野真守
警視庁現代犯罪対策本部準備室所属の警部補で大助のバディ。
年齢は29歳で生年月日は5月2日。血液型はA型。身長は178cm。
趣味・特技は、柔道・自炊(節約のため)。
曲がった事が嫌いな熱血漢。
大助の教育係に任命されバディを組む事となるが、捜査から事件解決まで全て金にものを言わせる彼のやり方を快く思っておらず、大助のほうが階級は上であるが度々反発している。
大助が何の説明もせずに行動するため、なりふり構わず暴走する大助に意味も分からず振り回される事が多い。
だが大助と共に幾つもの事件に関わるうちに、彼の事を「いけ好かないが悪い奴ではない」と信頼するようになる。
成り行きで大助を自宅に泊めたり、彼の本来の目的を聞いた事で、少しだけ大助との距離が縮まったかのように見えたが…。
かつては捜査一課のエースとして活躍していたが、とある銀行強盗事件で犯人の味方になった女性の人質を射殺してしまう。
武井からは気にするなと言われるも、それがトラウマとなり拳銃が撃てなくなってしまい、それが原因でほどなくして現対本部へ異動となった。
料理が得意で、大助を自宅に泊めた時には加藤家特製ツナもやしや悪魔の納豆ご飯を振舞い、大助の舌をうならせていた。
鈴江に好意を抱いているようで、当初は苗字から鈴江は大助の妻だと思い込んだが、後に彼女は大助の親戚だと知ると分かりやすく笑顔となっていた。
- 神戸鈴江
CV:坂本真綾
大助の親戚である女性。
年齢は25歳で生年月日は7月30日。血液型はB型。身長は171cm。
趣味・特技は、ガジェット開発・映像鑑賞。
黒の長髪とスラリとした長い脚が特徴の容姿端麗な女性。
大助の屋敷に住み込み彼の身の回りの世話をしている。
大助の右腕的存在で、家事だけでなく非公式に大助の捜査のサポートも行っている。
時には捜査に必要な武器・道具の開発やハニートラップを含む潜入捜査も行う。
また様々な運転免許も取得しており、バイクから武装ヘリまで何でも操縦できる。
非の打ちどころのない女性のように見えるが失態を犯す事もあり、大助のシークレットシューズをこっそり5cmから7cmにアップした事で大助の機嫌を損ねてしまっていた。
大助の世話が生き甲斐のようになっているため、彼に対して過保護であり、大助がヒュスクや携帯電話等を持たずに屋敷を飛び出した時には、彼が帰ってくるまで徹夜で監視カメラをハッキングしてモニターを見ていた。
原作における「浜田鈴江」に相当するキャラクター。
●警視庁現代犯罪対策本部準備室(現対本部)
- 清水幸宏
CV:塩屋浩三
現代犯罪対策本部準備室室長。
小太りで眼鏡をかけた穏やかそうな風貌の男性。
プラモデル制作が趣味で、勤務中もデスクでプラモ作りにいそしんでいる。
かつては捜査一課に所属しており、19年前の神戸小百合殺害事件の捜査を指揮していた。
ちなみに当時は今と違って痩せていた。
- 仲本長介
CV:神谷明
現代犯罪対策本部準備室所属。
痩せ型で眼鏡をかけた老刑事。あだ名は「長さん」であり、加藤達現対本部の面々から慕われている。
定年間近のベテラン刑事で、取り調べでは犯人に再起や反省を促し自白に持ち込む人情派。
19年前の神戸小百合殺害事件の捜査にも関わっていたが、被疑者の茂丸の自殺により捜査本部が解散。
納得がいかないまま事件は終わり、現対本部への異動を言い渡されたので、今でも密かに小百合の事件を捜査していた。
- 亀井新之助
CV:熊谷健太郎
現代犯罪対策本部準備室所属。
加藤の後輩である青年。
軽薄かつ不真面目な人物で女好き。勤務中は備品のパソコンで堂々と成人向け動画を視聴している。
- 佐伯まほろ
CV:上田麗奈
現代犯罪対策本部準備室所属。
現対本部の紅一点で、ピンクの髪を後ろで結っている女性。
お菓子が大好きで、勤務中も変わったお菓子をよく食べている。
- 湯本鉄平
CV:高橋伸也
現代犯罪対策本部準備室所属。
後ろ髪を結っている細目の中年男性。
大の競馬好きであり、仕事中はよくレースの予想をしている。
●警視庁刑事部捜査第一課
- 武井克弘
CV:小山力也
警視庁捜査一課長。
太い眉毛と無精髭が特徴の男性。
何事にも動じず捜査の指揮を行うので、部下からの信頼も厚い。
加藤の元上司であり、加藤が一課を去った後も彼の事を気にかけている。
仲本の後輩で、かつては仲本の下に就いて小百合の事件を捜査していた。
- 星野涼
CV:榎木淳弥
警視庁捜査一課刑事。
真面目で厳格な青年。
加藤の後輩であるが、加藤とは確執があり、彼が一課の事件に関わる度に苦言を呈している。
- 荒木剛
CV:四宮豪
警視庁捜査一課刑事。
眼鏡をかけた体格の良い男性。
●神戸家
- 神戸喜久子
CV:山口奈々
大助の祖母。和服の似合う上品な老女。
大助が唯一頭の上がらない人物で、大助が無茶をする度に彼に釘を刺している。
19年前の小百合の事件について何かを知っているようだが、大助がその話を聞こうとすると「この事はもう忘れなさい」「もうこれ以上関わるんじゃありません」と言い聞かせている。
原作における「神戸喜久右衛門」に相当するキャラクター。
- ヒュスク
CV:興津和幸
神戸家のAI執事。
英語の綴りは「HEUSC」。これは「Heuristucs Scaler(ヒューリスティクス・スケーラー)」の略称で、短時間であらゆる問題に対処できるAIという意味がある。
大助が左耳に装着しているピアス型の端末を介して、大助が必要としている情報の解析や金銭取引を行っている。
大助の命令には「Balance:UNLIMITED」と答える。
大助以外では、鈴江もよくこのヒュスクを使用している。
追記・修正か、
なるほど…いくらだ?
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- 筒井さんって自作のアレンジには寛容な方なのかな? -- 名無しさん (2020-09-21 15:48:18)
- ドラマ版の作戦会議って面白かったんやなって -- 名無しさん (2020-09-21 17:48:31)
- EDの春刑事の腰つきが妙にエロイ -- 名無しさん (2020-09-21 18:21:20)
- ↑3 原作のオチが「もう後は神戸家の破産くらいしかネタ思いつかねえ(意訳)」って作者の愚痴だからなあ(笑)。そういう意味ではネタを新しく作ってくれて結果オーライなのかも。 -- 名無しさん (2020-09-21 20:44:10)
- 武井克弘は確か同名のアニメプロデューサーが名前の由来だっけ? -- 名無しさん (2020-09-22 06:58:41)
- ドラマ版は深キョンがやっていたが、かわいい子がやらかすと嫌味も減るもんだなあ…とアニメ見て実感した。 -- 名無しさん (2020-09-22 20:48:41)
- 何気に新旧小五郎が共演してるという。 -- 名無しさん (2020-10-02 16:24:59)
- ↑7 今tverでドラマ版配信してるから見てるけどシーズン1で作者出演、しかも結構コミカルな役で出てるから相当寛容なんだと思う。それと出演者がエグイ、今でも大活躍のバイプレーヤーの役者がいっぱい出てる -- 名無しさん (2023-07-05 18:18:18)
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