Crisis on Infinite Earths: Paragons Rising

ページ名:Crisis on Infinite Earths_ Paragons Rising

登録日:2020/08/30 Sun 18:28:30
更新日:2024/05/23 Thu 10:17:24NEW!
所要時間:約 8 分で読めます



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dcコミックス アメコミ フェリシティ・スモーク スーパーマン レックス・ルーサー マーブ・ウルフマン マーク・グッゲンハイム トム・デレニック トム・グラメット クライシス arrowverse



『Crisis on Infinite Earths: Paragons Rising』は2020年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。


+ 作品情報-

『Crisis on Infinite Earths Giant』#1~#2
発売 2020年1月から
脚本 マーブ・ウルフマン、マーク・グッゲンハイム
作画 トム・デレニック(Paragons Rising)、トム・グラメット(Infinite Luthor)


日本では未邦訳。


『Arrowverse』の大型クロスオーバー第4弾『クライシス・オン・インフィニット・アース』の外伝。
全2作で『Paragons Rising』では第2話で語られたフェリシティ・スモークが『オアの書』の情報を得るまでの戦いが描かれ、
『Infinite Luthor』では第2話の前に起きたマルチバースのスーパーマンとレックス・ルーサーの戦いが描かれている。


本編のクロスオーバーでは『Arrowverse』全5作品に加え過去の映像作品を使い原作の壮大な物語を再現していたが、
『Paragons Rising』では本編未登場に終わったキャラクターやアニメ、コミックも使い新たな『クライシス』の物語を描いている。
『Arrowverse』の人気キャラクターの活躍が語られる他、マニア向けのディープなネタも存在し、様々なファンが楽しめる。


一方『Infinite Luthor』ではマルチバースのスーパーマン対レックス・ルーサーという永遠のライバル対決が描かれ、
『Arrowverse』ではまだ実現していないスーパーマンとレックス・ルーサーの邂逅が予想外の形で楽しめる。
また『Arrowverse』版レックス・ルーサーのひねくれた性格が発揮され、本編での彼の行動につながっていく。




Paragons Rising
Infinite Luthor




Paragons Rising



【物語】

マルチバース消滅を目論むアンチモニターとの戦いは激しさを増し、グリーンアロー(オリバー)が犠牲になっていた。
そんな中ヒーローたちを導くモニターは、新たな作戦としてパライアの反物質の鏡像Outkastを捕らえる指示を出す。
その目的がマルチバースを復活させることだと知ったフェリシティは、愛する夫オリバー復活につながると信じて協力していく。



【登場人物】

  • フェリシティ・スモーク

『Earth-1』のグリーンアローの妻。娘の安全のために姿を消していたが、マルチバースの危機を前にヒーローに協力する。
愛する夫が命を落としたことを知りショックを受けるも、彼の復活の鍵を握るOutkast捕獲をサポートしていく。
しかしOutkastは情報を明かさずに自爆したため、独力で知ったマルチバースの秘密が記された『オアの書』を求め、
『Earth-12』に乗り込んで『ガーディアンズ・オブ・ユニバース』を説得し、ガンセットの協力で『オアの書』にたどり着いた。



≪ヒーロー≫

  • レイ(レイモンド・テリル)

『Earth-X』の光と飛行能力を操るメタヒューマン。世界の支配者ナチスと戦う『フリーダム・ファイターズ』の一員。
世界が消滅する直前にハービンジャーに救われ、友人たちの死にショックを受けながらもOutkast捕獲に協力する。
Outkastが自爆した後はナイッサと共にフェリシティのサポートをしていく。


  • ナイッサ・アル・グール

『Earth-1』の女暗殺者。グリーンアローやホワイトキャナリーと深い関わりを持つ。
特殊な能力は持たないが、優れた弓術でOutkastといった強敵に挑んでいく。


  • キッド・フラッシュ(ウォリー・ウェスト)

『Earth-1』のフラッシュの義弟。持ち前のスピードで活躍するも、『Earth-D』の戦いでフラッシュの身代わりとなって消滅した。


  • フラッシュ(バリー・アレン)、ホワイトキャナリー(サラ・ランス)、アトム(レイ・パーマー)、バットウーマン(ケイト・ケイン)

本編にも登場するヒーローたち。フェリシティたちと協力してOutkast捕獲に挑むも、Outkastの自爆で失敗に終わる。



≪ヴィラン≫

  • Outkast

反物質から生まれたパライアの悪の分身。アンチモニターが狙う世界にパライアと共に現れ、反物質によって世界を消している。
パライアやヒーローたちに『Earth-D』で捕獲され、マルチバース復活の鍵を握る『パラゴン』について聞かれるが、
彼の真の狙いはヒーローたちを一網打尽にすることで、モニターの衛星基地での尋問の最中に自爆した。



≪その他≫

  • パライア(ハリソン・ナッシュ・ウェルズ)

とある世界の地質学者。モニターが予言した『クライシス』を否定するため『Earth-1』を訪れていた。
しかし全ては復活を目論むアンチモニターの罠で、彼を解放したことによりパライアと呼ばれる存在に変化した。
その後は世界の消滅という悲劇を見せつけられ、消滅を引き起こす反物質の鏡像Outkastと戦い続けていた。
『Earth-76』でヒーローたちに保護されると、彼らの目的を知り協力することになった。


  • ハービンジャー(ライラ・マイケルズ)

『Earth-1』の政府機関『ARGUS』のリーダーにしてモニターの使者。ワープ能力でヒーローを様々な世界に連れて行く。
グリーンアローの死を知りながらも言葉が見つからず、フェリシティや夫ジョンに伝えられずにいた。


  • モニター(マー・ノヴ)

マルチバースの監視者。マルチバースを救うため、ヒーローたちにOutkast捕獲を命じた。
自身の計画を中々明かさず、重要な存在である『パラゴン』を見つけるという目的もフェリシティ以外には黙っていた。


  • ガンセット

『Earth-12』の『ガーディアンズ・オブ・ユニバース』の1人。『オアの書』を求めるフェリシティの訴えの場に遅れて現れた。
他の『ガーディアンズ』がフェリシティへの協力を断る中、ただ1人理解を示して彼女を『オアの書』の元に連れて行く。



≪マルチバース≫

  • Earth-12

映画『グリーン・ランタン』をベースにした世界。マルチバースの秘密が記された『オアの書』が存在する。
『オアの書』を求めるフェリシティたちが訪れ、『ガーディアンズ・オブ・ユニバース』を説得を試みた。
その最中にアンチモニターの攻撃が始まり、キロウォグ、シネストロ、トマー・レが援軍に現れる。


  • Earth-76*1

ドラマ『ワンダーウーマン』*2をベースにした世界。ワンダーウーマンが住民を救助する中、Outkastを探すヒーローたちが訪れた。
Outkastの捕獲には失敗し世界も消滅してしまうが、ヒーローたちはパライアを仲間に加えることに成功した。


  • Earth-85*3

コミック『クライシス・オン・インフィニット・アース』をベースにした世界。アンチモニターとの決戦が繰り広げられていた。
『オアの書』を目指すフェリシティたちが訪れ、ファントム・ストレンジャーの導きで『Earth-12』に向かった。


  • Earth-D

様々な人種のヒーローが活躍する世界*4。『Justice Alliance of America』とOutkastが激しい戦いを繰り広げていた。
その場にヒーローたちが現れ、キッド・フラッシュが犠牲になりながらもOutkastの捕獲に成功した。


  • Earth-F*5

1940年代のアニメ映画『スーパーマン』をベースにした世界。物語冒頭に登場。スーパーマンが抵抗を試みるも消滅した。


  • Earth-N52*6

『New 52』時代のコミックをベースにした世界。物語冒頭に登場。ヒーローたちの活躍むなしく消滅した。




Infinite Luthor



【物語】

モニターの計画のために生き返ったレックス・ルーサーは、役目が来るまで『ウェーブライダー』で監視下にあった。
そんな彼の元にマルチバースのルーサーで構成された『Council of Luthors』が現れ、全てのスーパーマン抹殺を提案する。
乗り気ではなかったルーサーは、そのことをスーパーマンに報告した結果、裏切者として囚われてしまう。
彼の言葉を信じたスーパーマンは同じく陰謀を知った『Council of Supermen』と共にライバルの救出に向かった。



【登場人物】

『Earth-38』の鋼鉄の男。息子ジョナサンのガラガラを『Earth-86』の『孤独の要塞』で探しているとルーサーの接触を受けた。
彼が語る『Council of Luthors』の陰謀をその心音から信用し、『Council of Supermen』と共に戦いを挑む。


  • レックス・ルーサー

『Earth-38』の悪の天才。スーパーガールとの戦いで命を落としたが、モニターが自らの計画のために復活させた。
『Council of Luthors』から全スーパーマン抹殺を提案されるも、マルチバースの安定を優先し断った。
そしてスーパーマンに接触するも裏切者として捕まり、脱出を図りながらスーパーマンの登場を待つことにした。
彼が『Council of Luthors』を拒否した理由は建前で、本音は誰かと同じことをするのを嫌ったためだった。


  • Council of Supermen

全マルチバースから集まったスーパーマン軍団。その見た目は様々な時代・作品が元ネタ。
『Council of Luthors』の陰謀を知り、『Earth-38』のスーパーマンと共に敵が待つ『Earth-99』に向かった。


  • Council of Luthors

全マルチバースから集まったレックス・ルーサー軍団。『Council of Supermen』同様、その見た目は様々な時代・作品が元ネタ。
アンチモニターが起こした混乱に乗じて全スーパーマン抹殺を目論み、『Earth-38』のルーサーを仲間に加えようとした。
しかし彼から協力を断られただけでなく情報をリークされたため、彼を裏切者として捕え、スーパーマンとの戦いの準備を始めた。
そして本拠地の『Earth-99』にスーパーマンたちが現れると『クリプトナイト』を組み込んだアーマーで対抗する。




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*1 番号の由来はドラマ『ワンダーウーマン』が放送開始した1976年から。
*2 『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』や『紅い旋風ワンダーウーマン』とも呼ばれる。
*3 番号の由来は『クライシス・オン・インフィニット・アース』が発売された1985年から。
*4 コミックに登場する『Earth-D』をモデルにしている。
*5 番号の由来はアニメ映画『スーパーマン』を制作したフライシャー兄弟から。
*6 番号の由来は『New 52』から。

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