無常矜侍

ページ名:無常矜侍

登録日:2018/11/08 (木) 23:44:55
更新日:2024/03/26 Tue 11:30:04NEW!
所要時間:約 7 分で読めます



タグ一覧
スクライド アルター使い 白鳥哲 謎の中毒性 銀髪 グラサン です 外道 吸収 特別顧問 無常矜侍 無常 アブソープション 無常節 パイポ 蛇野郎 蛇兄ちゃん 渇き ハングリー 突き抜けた小物



私です


無常矜侍です!




無常矜侍むじょう きょうじとは『スクライド』の登場人物。
CV:白鳥哲



【目次】




【人物】


特別顧問として本土側からロストグラウンドに派遣されたアルター使い。
首の後ろ辺りで束ねたオールバックの銀髪、尖った耳、そして爬虫類を思わせるギョロリとした目つきが特徴の青年。
黒のスーツに黒ネクタイ、黒いインナー、白手袋を身につけ、出歩く際には緑色のフレームレスサングラスをかけている。
また、懐に忍ばせたパイポをふかしていることも多い。



元々はロストグラウンド有数の名家の出身であるが、劉家がロストグラウンドの統治権を確保する過程で追い落とされ没落。
路頭に迷った末にアルター使いとして本土へ渡り自ら志願して精製を受け、以降本土側に協力するアルター使いとして地位を築いてきた。


基本的に丁寧語を使うが言い回しがかなり独特で、内容も慇懃無礼で人を食ったような振る舞いをする。
そこに蛇かトカゲのような特徴的で不気味な表情、更に白鳥氏独特の演技が加わることで奇人変人揃いのアルター使いの中でも屈指の怪人物と化している。
ただし、無常自身は「蛇」と評されることを嫌っているようで、クーガーに「ヘビ野郎が」と言われた際には珍しく不快感を露にした。



没落以降の境遇から、非常に強いハングリー精神を持つ。
彼の行動は「力や権力を欲し続ける自分自身の『渇き』を満たす」という一点に集約されており、この渇きを満たし得る強大な力を得よることを目的としていた。
同時に他者を貶め利用し命を弄ぶことも喜んで行う根っから外道気質でもあり、同胞とも言えるアルター使いへの強制的な精製といった非道な行為を重ねている。


一方、多くのモノを持つ恵まれた者に対する嫉妬心も強く、自分を没落させた劉家の跡取りとしての権力だけでなく、容姿・実力、更には尋常ならざる精神力までも備える劉鳳には敵意を見せた。



なお、紛らわしいのでよく間違われるが名前は「矜持」ではなく「矜」である。




【作中の動向】


かつて受けた精製の中で垣間見た「向こう側」の世界の力を手に入れようと画策しており、カズマと劉鳳が激突したことで起きた再隆起現象と本土側の意向によりロストグラウンドに帰還。
同時にホーリーを管理下に置くなど、ロストグランドの実権を掌握した。


以降は「向こう側」への扉を開く鍵となるカズマと劉鳳の力を引き出すため、本土で精製を施した寺田あやせやビフといったアルター使い、配下としたホーリー隊員たちなどを使い捨ての駒として操り度々二人を苦しめた。
そしてこの過程であやせをはじめとした多くの犠牲を出した(来夏月に関しては半ば自業自得だったが)。



その後、合流したカズマと劉鳳が開いた扉を利用し「向こう側」の領域に踏み入り、そこで遭遇したアルター結晶体を吸収することで絶大な力を得ることに成功する。


念願の力を手に入れた無常は本土側からの離反を決行し、アルターで都市部を再構成し巨大な要塞を具現化。
時を同じくしてかなみのアルターに目を付け誘拐したうえ、劉鳳の父・大蓮を自殺に追い込み、カズマと劉鳳を挑発。


その後も要塞に乗り込んできたカズマたちを迎撃しつつ、かなみを要塞のシステムに組み込んで利用しフォトンブリッツを使用したクーガーすら退けてしまう
更に使役したアルター結晶体を使い劉鳳を死の淵に追い込み、結果としてシェリスまでが命を落とすことに。



しかし、水守の機転で瓜核に要塞のシステムを停止させられてしまい、遂に指令室に乗り込んできたカズマと劉鳳の両名と対峙。
劉鳳の相手は結晶体に任せ、無常自身はカズマと交戦。
連戦で既に限界寸前だったカズマのアルターを吸収し続け手玉にとり追い詰める。


だが「向こう側」の力を強引に引き出し始めたカズマのシェルブリットを吸収し切れなくなったことで形勢が逆転。
全身をアルター化させ最終形態となったカズマの拳に一方的に打ちのめされた末に、カウンターの一撃を顔面に受け、その衝撃で開いた扉から「向こう側」へ吹き飛ばされ消え去った



……かと思いきや


まだです!まだまだです!まだ終わっていないのでぇす!!


「向こう側」の力を吸収し再びカズマと劉鳳の前に出現。
吸収の影響で肉体は気色の悪い巨大な異形の怪物と化してしまったものの、今まで以上の力を得たことに歓喜し、要塞全体を巻き込む規模で二人へと攻撃を始める。




既に最終形態を獲得した二人にはかすり傷一つ負わせることも出来ず「つまんねぇ意地だ」「お前の欲など俺の前では紙屑同然」と切り捨てられ、そのままカズマの放った拳を額に叩き込まれ肉体は崩壊。
今度こそ完全消滅した。



なお、無常の行った一連の反逆はロストグラウンド全体を巻き込む混乱を生んだが、実は本土側からすればそれも計算の内であり、
その後のロストグラウンドと本土の衝突への呼び水となっている。




アルター能力


具現型『アブソープション』

無常自身が持つ、他者の持つアルターを分解・吸収・変質させ自分の力としてしまう能力。
自律稼動型・融合装着型などの具現化された能力なら対峙しているだけで強制的に吸収可能。
アクセス型などの形の無い能力の場合は何らかシステムを介する必要がある模様。


一度に吸収できる力の総量に限界はあるものの、カズマのシェルブリット第二形態ですら容易に吸収・無効化してしまうことが出来る驚異的なキャパシティを誇る。
吸収することで敵の力を自分に転化することができるうえ、アルターの性質上吸収されたアルター使いは心身を消耗させられてしまう。また、吸収されている時は相手の全身に激痛が走るというオマケ付き。


無常の持つ支配欲を顕すかのような、正にアルター使いの天敵とも言えるアルター。



アブソープションによって得た力

・アルター結晶体
「向こう側」に満ちるアルターの力が寄り集まって結晶化した存在。劉鳳が追い求めた母の仇でもある。
無常が「向こう側」との境界に踏み入った際、アブソープションによって内包された膨大なアルターごと無常に吸収されてしまった。
以降は無常自身のパワーアップは勿論、かなみのアルターを介して自律稼動型のように出現させた結晶体を使役可能となり、一度は劉鳳の命を奪った。
しかし絶影・最終形態となった劉鳳に敗れ、この時の戦闘で開いた扉から「向こう側」へと送り返された。


・ホワイトトリック&ブラックジョーカー
吸収したアルター結晶体の力をコピーすることで発現させたアルター能力。
発動すると両腕に結晶体と同じ螺旋状のパーツが出現する。無常は白い螺旋の左腕をホワイトトリック、黒い螺旋の右腕をブラックジョーカーと命名した。
接触した物に強力な電撃のようなエネルギーを流したり、両腕をドリル状に変化させ攻撃を繰り出すといった機能を備え、クーガー戦やカズマ戦で使用された。


・かなみのアルター
かなみが秘めていた夢を介して他人の心に触れるアルター。
未だ完全に覚醒していない能力であったため、眠らせたかなみが見た他者の思考をイーリャン二人の絶対知覚と要塞のシステムを介することで吸収する必要がある。
ただし使用している限りは敵の思考から行動を先読みできるという絶対的な優位性を獲得できる。
クーガーに勝利したのもこの力があればこそ。*1


・最終形態
カズマに吹っ飛ばされた「向こう側」で再びアルターの力を吸収することで変異した姿。
元の姿では力を吸収し切れなかったのだろうが、土気色の体表を持つ十メートル級のクリーチャーと化しており、最早顔と声しか面影は無くなっている。
こんなナリだが本人は「満たされた」とご満悦で、全身から強力なビームを放ち要塞と市街地を破壊した。
しかし最期はカズマの拳の一撃の前に敗れ去った。



ヒーローズファンタジアでの活躍】


やつはハジケた。
様々な作品が共演するクロスオーバーゲームにおいてもその貪欲さを遺憾無く発揮し、本作で最も(悪い意味で)クロスオーバーをエンジョイ。原作以上の悪事を働きまくる。


以下、無常の悪行まとめ(ネタバレ注意)


  • 大魔導士アーヴィン先導の下、シアーズ財団、ゴールドスミス・ホールディングス、世界偉人軍団と手を組み世界制覇を目指す*2
  • HiMEの秘密を探るために風華学園の信用を得るため2000万円もの投資を行う。
  • 人間を翼手に変える薬を栄養剤と偽ってロストグラウンドにばらまく。
    • 変異した翼手は常夏三姉妹を使って口封じ。
  • 捕らえたギロロとタママに実験として、雲慶に能力を使用するよう指示。ギロロが夏美とイチャイチャする妄想に浸るが、本作の夏美はこれが本編初登場であり、ギロロだけでなく夏美の尊厳も破壊した。
  • アルター使いと契約者に類似性を見出だし、部下として積極的に雇用*3
  • シアーズ財団の兵士が風華学園を占拠した際、協力者として来夏月とホーリーの部隊を派遣。
  • ホーリーがほぼ完全に無常の私物の悪の組織と化したため、クーガー兄貴が原作より早くジグマールを見限り、ホーリーから離脱。
    • ついでにカズマの発言の正統性が強くなり、劉鳳がカズマとの口論で言い負かされる。
  • もちろん本作のオリジナル能力であるジフトにも興味を持ち、同盟を無視してアドロアスに部隊を派兵*4
  • 一休のとんちによって原作よりも早くアルター結晶体が手に入ったので、原作の流れを無視して君島に伝言役を任せてかなみを拉致。結果カズマの最終形態への進化を阻止する。

等々やりたい放題。
もちろん他の作品のキャラからの評価は敵味方問わず散々で、特に蛇のチャイルドを持つ静留からは「良くない方の蛇」と言われている*5
また、「ヘルズゲートの存在しないこの世界に、契約者はいるべきではない」と考えるにとって、無常は特に許せない存在となっていた。
終盤では世界偉人軍団とゴールドスミス・ホールディングスが音信不通となったため同盟に見切りをつけ、原作通り要塞を具現化。最後の版権敵キャラとして主人公たちに立ちはだかる。


敗北して瀕死の重症を負う無常。それでもしぶとく立ち上がり、アルター結晶体のやってきた「向こう側」……本作ではなんと『DARKER THAN BLACK』の世界へと渡り更なる力を得ようとする。
だが、黒のワイヤーで首を絞められ、そのまま電撃で絶命するという、最期まで負のクロスオーバーを行いながら退場する末路を辿った。



【その他】


最終回の二話も前に倒されているが、残りのエピソードはエピローグと主人公二人のケンカであるため、大筋のストーリーとしては無常がラスボスとなっている。
ラスボスにしてはやられ方はあんまりといえばあんまりであるが、作中の行動を鑑みれば当然かもしれない。


性格は極めて小物臭く、手段も卑劣なものばかりであるが、スクライドキャラの例に漏れずそういった部分が突き抜けているため、一周回って人気のキャラクターである。
白鳥氏の演技もあってスタッフや声優陣からも人気があるらしい。




追記・修正してあげません


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,4)

[#include(name=テンプレ3)]


  • 元々「凄い敵というよりそこはかとない小物っぽさ」がコンセプトのラスボス -- 名無しさん (2018-11-09 08:26:30)
  • 敵として嫌らしさが凄くてキャラ造形した人と声優凄いと思った -- 名無しさん (2018-11-09 09:12:18)
  • 来夏月を吸収したなら、常夏3姉妹無常verとか出せるのかなw -- 名無しさん (2018-11-09 09:38:33)
  • 漫画版だと出番なかったけど運慶達と一緒に味方のモブにしれっと混じってたなww あと、当時のアニメ雑誌の内容紹介だと名前が初期設定の「乱之介」になってて知らない人はすごく混乱したそうな -- 名無しさん (2018-11-09 16:40:08)

#comment

*1 精製の影響でクーガーの力が衰えていたせいもあるが
*2 当然ながら無常は最後まで協力すりつもりは毛頭なく、世界を独占するつもりだった。
*3 ただし本編で実際に無常の部下として登場したのは[[鎮目弦馬]]のみ。
*4 なお、アーヴィンは「こういうこともあるのか」と学習するだけでスルーした。
*5 なお、この発言は限定版に収録された前日譚のもの。本編では聞けないため注意。

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧