true tears(アニメ)

ページ名:true tears_アニメ_

登録日:2009/06/24 Wed 23:07:31
更新日:2023/08/10 Thu 12:24:26NEW!
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2008年1月から同年3月まで放送されたアニメ。
同名の恋愛ゲームを原作とし同じテーマを扱ってはいるものの、ストーリー・登場人物は完全にオリジナル。


安定した作画や音楽は非常に高い評価を受けた。
舞台は富山県内の各所をモチーフとしている。
水彩画タッチで描かれた雪、空、町並みなどの質感は、冬の日本海側の街に住んだことのある人間なら誰でも懐かしさを覚える。
また、製作会社のP.A.WORKSは物語の舞台と同じ富山県にある会社である。


音響監督には宮崎駿や押井守の作品でも音響監督を務める若林和弘を起用。BGMだけでなく役者の声の遠近感も非常に秀逸で自然に仕上がっている。
OP曲に使われた「リフレクティア」の評価も高い。


■登場人物

  • 仲上眞一郎

CV:石井真
主人公。酒蔵の一人息子だが、将来は家業を継ぐつもりはなく絵本作家になりたいと思っており、出版社に自作の絵本を投稿している。
乃絵と出会うことで空を飛ぼうとするニワトリ「雷轟丸」と飛ぼうとしない「地べた」の絵本を描くことになる。
比呂美にほのかな恋心を抱きつつも、乃絵の人間性に惹かれて行く。


  • 石動乃絵

CV:高垣彩陽
一年前に転校して来た少女。純粋過ぎる程純粋な少女で、度々人の心の本質や本心を見抜く。
だが真っ直ぐすぎて周囲から見れば電波少女に見られ、友達もいない。ある出来事の影響で涙を流すことが出来ない。


  • 湯浅比呂美

CV:名塚佳織
眞一郎の幼なじみで、両親を事故で亡くしたことから親交のあった仲上家に引き取られ、同居している。
容姿端麗・スポーツ万能・成績優秀と非の打ち所がないが、それを鼻にかける様子はなく、むしろ控え目な性格(公式)。
だが、実際は…


  • 安藤愛子

CV:井口裕香
眞一郎より一つ上の幼なじみ。三代吉と付き合っている。今川焼き「あいちゃん」を切り盛りしている。
とても背が低いので、店のカウンターの中ではビールケースに乗って今川焼きを焼いている。眞一郎とは別の学校。


  • 野伏三代吉

CV:吉野裕行
眞一郎の親友。お調子者だが愛子に対する気持ちは真剣。


  • 石動純

CV:増田裕生
乃絵の兄。極度のシスコン。


  • 仲上宗弘

CV:藤原啓治
眞一郎の父親。厳格そうだが眞一郎の進路には理解を示している。比呂美に対しても本当の家族のように思っている。


  • 仲上しをり

CV:高橋理恵子
眞一郎の母親。息子を溺愛している。亡くなった比呂美の母親と眞一郎の父親の関係を疑っており、比呂美に対して感情的で冷たい態度をとっている。


人間関係についてはよくある三角・四角関係がもつれあったもので、一見恋愛アニメの様相。
だがこの物語の本質は恋愛だけでなく、恋愛も含めた人間関係を通じての登場人物の成長にある。
どの人物もキャラは立っているのだが、心理描写は意図的に少なく描かれているため視聴者が人物の心理状況を正確に把握することは難しく、音楽や台詞、役者の演技、風景に描かれた暗示、背景にある人間関係などから読み取るしかない。




■ストーリー展開(ネタバレ含む)

  • 1~5話

眞一郎と乃絵の出会い。
泣き虫だった乃絵の涙は優しかった彼女の祖母が受け取り、祖母の死去以来乃絵は涙を流せなくなった。
乃絵は気高き者の涙を祖母と同じように受け取るために雷轟丸(ニワトリ)に目を付けるが、雷轟丸が死んでしまい、今度は眞一郎に興味を移す。
一方的な乃絵の行動に辟易する眞一郎。そして眞一郎は、恋心を寄せている比呂美が乃絵の兄・純に気持ちを寄せていたことを知り落ち込む。
そんな眞一郎を慰めてくれた乃絵の「真心の想像力」を知り、眞一郎は少しずつ乃絵に惹かれていく。
一方愛子は三代吉との交際を続けながらも次第に眞一郎への気持ちを抑えられなくなって行く。



  • 6~9話

眞一郎は比呂美の口から血が繋がった兄妹かもしれない、という言葉を聞き、混乱する。
比呂美を諦め切れない眞一郎、比呂美に対する怒りを隠し切れない乃絵、乃絵の幸せを望みながらも妹に恋心を抱く純、禁忌でありながら眞一郎を想い、乃絵に嫉妬する比呂美。
互いが互いに複雑な想いを抱きながら比呂美と純、そして眞一郎と乃絵の交際が始まる。
そして愛子は三代吉とぎくしゃくした関係を続けながら自分を恋愛対象として見てくれない眞一郎に対して無理矢理キスをする。
また、眞一郎の母親は比呂美に以前より冷たく当たり始める。
自暴自棄になった比呂美は純を巻き込んで雪の降る中をバイクで家出をし、事故に遭う。
幸い二人は無傷だったが、この一連の出来事をきっかけに眞一郎の母親と比呂美は和解していく。
だが事故現場で比呂美を抱きしめる眞一郎を見て、乃絵の心は少しずつ病んで行く。



  • 10~最終話

眞一郎と比呂美はお互いが兄妹でないと知り、二人は気持ちを確かめ合う。
乃絵は飛ばないことを「選んだ」地べたの勇気に気付く。
愛子は乃絵の「呪いなんてあるわけない」という言葉から本当に自分のことを大切に想ってくれる人の存在を知る。
純は乃絵と比呂美に対する自分の本当の気持ちと向き合い、眞一郎は乃絵と地べたのやり取りから「なぜ絵本を書けないのか」「なぜ祭の踊りが嫌なのか」「乃絵と比呂美のどちらを選ぶのか」という悩みに決着を付ける。
そして比呂美は嫉妬深く汚れた自分の心と向かい合う。







最終話は多くの示唆に富むが、特に父親の「(泣くのは)心が震えた時、かな…」は眞一郎に対しての、また母親の「待つのって、体力いるのよね」は比呂美に対しての重要なキーワードである。


前者はこの物語のテーマ「真実の涙」に関わる。
眞一郎が松葉杖で独りで歩き出す乃絵を見て涙を流すのは、乃絵の強さ、優しさ、純粋さ等の人間性に対する憧れからであり、乃絵の影響の大きさを示唆している。
そして後者は「眞一郎が帰ってくるのを待つ」という意味ではなく、「嫉妬心が消え、パートナーと嫉妬の対象を心から信じられるようになるまで待つ」という意味である。
比呂美と眞一郎の母親は互いが似ていることに気付いており、この言葉は二人の完全な和解を示唆するのと同時に、比呂美が自身の心の暗い部分と正面から向き合えるためのアドバイスとなっている。



エンディングはニワトリ小屋の前で成長はしたが一人残された恰好となった乃絵の後ろ姿が映される。
一瞬俯いた横顔が映し出されるが、風になびいた髪で視聴者は彼女の表情を窺うことは出来ない。
彼女は「本当に大切な人のことを想って」涙を流せたのだろうか?それとも笑顔なのだろうか?
そして乃絵が静かに見上げた空には、光の粒が風で舞い上がる。





眞一郎「親父ってさ、どういうときに追記・修正する?」
親父「心が震えたとき…。かな」


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  • ひろみさんの縞パン欲しいw -- 名無しさん (2021-06-15 07:32:09)
  • 見えてますよー -- 名無しさん (2022-10-13 13:27:35)
  • ヒロミと言えばttを思い出す -- 名無しさん (2023-01-19 19:04:11)

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