クローリー・ユースフォード

ページ名:クローリー_ユースフォード

登録日:2016/05/05 Thu 00:58:06
更新日:2024/01/23 Tue 12:35:06NEW!
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「じゃあねぇ かわいい家畜くんたち」



漫画『終わりのセラフ』に登場する吸血鬼




クローリー・ユースフォード



身分・階級/所属:吸血鬼貴族 第十三位始祖
年齢:不明(推定830歳ほど)
誕生日:12月5日(射手座)
身長:190cm(推定)
体重:不明
血液型:A型
装備:一級武装
CV:鈴村健一







人物

世界崩壊後の日本において、名古屋に拠を構える吸血鬼の貴族。
鮮やかな赤い髪と大柄な体躯、精悍な顔つきをした偉丈夫。
見た目に反して一人称は「僕」で、口調も穏やか。


京都に棲む第七位始祖フェリド・バートリーの派閥に属しており、彼の腹心兼友人と言える間柄である(もっとも、クローリー自身はフェリドを友人とは思っていないが)。
クローリーを吸血鬼に変えたのもフェリド……ということになっている。
実際、フェリドとの付き合いはクローリーが人間だった頃からの800年程とかなり長い。


独自のルールを持つ名古屋の吸血鬼たちの中ではトップクラスの実力を持ち、近隣の吸血鬼からは一目置かれている存在。
一方で変人として吸血鬼の世界では有名なフェリドの派閥に属していることもあり、いまいち目的や行動が読めない男としても知られている。



吸血鬼では珍しく、貴族を自身の従者として常に付き従えている。
しかも巨乳美女ふたり。クローリー爆発しろ。いや爆発しても死なないけど。




性格

常に余裕の笑みを浮かべ、泰然自若とした態度を崩さない。そのため内心を伺うことが非常に難しい人物。
彼の主であるフェリドのへらへら笑いほどではないが、基本的に微笑を崩すことはない。


800年以上生きた吸血鬼だが、他の吸血鬼のように何もせずに永遠を貪るという行為を良くは思っていない。
死ぬこともできない退屈な毎日を苦痛に思っており、常に自分の退屈を紛らわせてくれる「おもしろいこと」を求めている。
フェリドに付き従っているのも別に上下関係とかではなく、吸血鬼の中では付き合っていて唯一退屈しないからである。
とはいえ、フェリドの思い付きで呼び出されては困らされてばかりいるらしい(それが楽しいのだろうが)。


見た目は戦闘一辺倒の人物に見えるが、実際には勘はかなり鋭い。
派閥の長であるフェリドはクローリーにも秘密にしている謀略が数多くあるが、その一部はクローリー自身も気づいていることがある。



ちなみに、好きな血の傾向は「自分を楽しませてくれる人間」。子供の血はあまり好きではないらしいが、強者であればその限りではない。







戦闘能力

吸血鬼の力の大きさは「誰に吸血鬼にされたか」「吸血鬼としてどれだけ生きたか」「元々持っていた資質」で決まる。
基本的に同位階の貴族は多少の差はあれど近い力を持っていることが多いが、クローリーだけは別。
十位以下の始祖とは桁違いの実力差を持っており、
第十五位始祖ルカル・ウェスカーをほぼ無傷で倒した柊シノア隊と一瀬グレン・柊深夜コンビに対して余裕で圧倒している。


作中に登場した吸血鬼貴族の中では最も戦闘描写が多く、


  • 日本帝鬼軍最強クラスのコンビであるグレン・深夜を片手で(しかも鼻歌を歌いながら)圧倒する
  • 至近距離で放たれた深夜の黒鬼装備・白虎丸の数十発の連射を全弾切り落とす
  • 超長距離からの早乙女与一の黒鬼装備・月光韻の狙撃を壁に当たった音だけで(当然刹那の出来事である)察知し、掴んで防ぐ
  • 鬼呪装備によって人間を遥かに超えた力を得ている百夜優一郎が完全に動きを見失う
  • 更にアニメ版では≪終わりのセラフ≫を暴走させ、一撃で都市を半壊させた優一郎と互角に渡り合う

etc.……


など、彼が出てきたらほぼクローリー無双が始まると思って間違いない。


元々人間時代からバケモノじみて強いと言われていた人物だけに剣の技術や戦術眼も非常に優秀であり、
名古屋決戦においてグレンは作戦参加した100名の内の約半数、
45人からなる最精鋭をクローリーに当たらせたが、彼に傷一つ負わせることは出来なかった。
実際に戦ったグレンや深夜からも「次元が違う」「桁違い」という評価を受けている。


なお、基本的に吸血鬼はより上位の吸血鬼と大きな差がある。
その為に位階の低い者が位階の高い者に戦いを挑むことは滅多にないが、クローリーは吸血鬼に成りたてだった時期に第十一位始祖を瞬殺している
彼がここまで大きな力を持っているのには理由があるようだが……




+ 『吸血鬼ミカエラの物語』、及び『一瀬グレン16歳の破滅』の重大なネタバレ-

実は、彼が第十三位始祖というのは真っ赤なウソ
彼の本当の強さは第七位始祖であり、フェリドと同レベルである。
また、彼の吸血鬼としての「親」もフェリドと同じ吸血鬼であり、第二位始祖である斉藤(本名は不明。本編の8年前時点で斉藤と名乗っている)。


第十三位始祖を名乗っているのには複数の理由があり、ひとつは「盗んだ血で吸血鬼を作る」という行為が吸血鬼世界では重罪であるため。
これがバレた場合、フェリドもクローリーも石の中に塗りこめられて永遠に正気のまま幽閉されるという拷問が待っているらしい。
もうひとつは、「第十三位始祖を名乗れば上位始祖は油断する」という、クローリーの戦闘力を隠そうというフェリドの謀略。


クローリーとフェリドの差は生きた年数が数百年以上違うことと、ああ見えてフェリドが卓越した戦闘技術を持っていることが要因。
しかしフェリド曰くクローリーは才能があるため、自分よりも強くなれる可能性があるらしい。


わざわざクローリーを自身と同位階にしたのは、フェリド曰く「対等の友人が欲しかったから」。
クローリーはそれを嘘だと思っているが、同時に「本当だとしたらこれほど恐ろしいことはない」と思っている。






装備



「剣よ 僕の血を吸え」



一級武装
吸血鬼の貴族や都市防衛隊など、一部の吸血鬼にのみ使用を許される一級武装の使い手。
使用者の「血を吸え」という言葉に反応して柄から吸血し、身体能力の強化や威力の増強などを行う。
クローリーの使うものは幅広の騎士剣タイプであり、大柄な彼が使うと普通の長剣に見えるが、その実大剣と言えるシロモノ。



本来は明確なルールに従って与えられる武器だが、クローリーはこれを第十一位始祖を殺して奪った。
アニメOPなどでは吸血状態でよく登場するが、実際には吸血状態で使用する場面は少ない。


鬼呪を暴走させた優一郎相手に起動した際には、名古屋市役所から遥か離れた高層ビルを両断するほどの威力を見せた。





関連人物

吸血鬼・第七位始祖。
派閥の長であり、彼を吸血鬼にした男であり、800年来の付き合いである人物。
クローリーは退屈な人生を紛らわせるためについ彼に付き合ってしまうが、基本的に不毛なことをやらされることが多い(「鍋をやろう」「山登りをしよう」など)。
別段友人として信用しているわけではなく、むしろ800年間信用できたためしがないらしい。
しかし付き合って面白いのはフェリドだけのため、逆らったり裏切ったりする気はないようだ。
800年前はフェリドの方が強かったようだが、現在の実力差は不明。


  • チェス・ベル

吸血鬼・第十七位始祖。ロリ巨乳
クローリーの従者をしている少女。基本的にアホの子だが戦闘能力は高い。
奔放な性格で吸血時もつい人間を殺してしまうことが多いが、こう見えて吸血鬼には珍しく勉強を頑張っているらしい(成果は出ていないようだが……)。
「おまえはもうちょっと真面目に生きろよ」とはクローリーの弁。
使用する一級武装はレイピア型。原作では鞭も使っている。


  • ホーン・スクルド

吸血鬼・第十七位始祖。B100/W54/H90というバインバインの美女。
ある理由からクローリーの従者をしているらしい聡明な女性。チェスの姉的な存在で彼女を諫めることも多く、大抵は意見がぶつかる。
ただし「フェリドが嫌い」という意見に関しては完全に一致している模様。フェリドェ……
原作では使用する武器はランス(突撃槍)型のものだったが、アニメ版では鞭に変更されている。スタッフの趣味か。


本編の主人公。
新宿攻防戦で初遭遇して以来、何度か刃を交わすことになる。
アニメ第二クールのOPではほぼライバル扱いであった(現状では大分実力差があるが)。
鬼呪を暴走させた状態の力にはクローリーも興味を示しており、「殺しちゃうまで血を吸っちゃいそうだよ」と呟いている。




吸血鬼ミカエラの物語

800年前はまだ人間であり、ヨーロッパの貴族であるユースフォード家の三男坊という生まれだった。
三男であるために家督や領地を継ぐ権利を持たず、武功を立てるためにテンプル騎士をしていた。つまりマジモンのクリスチャンな聖騎士様である。
漫画やアニメでテンプル騎士とかいうとこの人とか、
この人みたいに特殊な人々が出てきそうだが、あくまでクローリーがいたのは人間の組織としてのテンプル騎士団。


当時のクローリーはバケモノじみて強い剣士ではあったものの普通の人間で、多くの仲間に慕われ、情に厚い好漢だった。
十字軍(史実で言うところの第五回十字軍)にも参加し、多くの異教徒を殺したことで「十字軍の英雄」とまで言われた人物。
しかし史実通りこの戦争は完全な失敗であり、クローリーが英雄扱いされたのもその失敗を隠す意味合いが強い。
またその悲惨な戦場で尊敬する恩師や先輩騎士を失い、更に「人の血を吸うバケモノ」によって親友が殺されたことで、
帰還したクローリーは神への信仰を失ってしまう。


そんな折、彼が住む町で「血を吸うバケモノに人が殺される」という事件が起きる。
騎士団を離れ、町の治安維持で生計を立てていたクローリーはそこで「血を抜かれて殺されている奇妙な死体」を発見。
更にはその現場で怪しい田舎貴族・フェリドと出会う。


庶民が殺された程度ではテンプル騎士団が動かないこと、また自身の悪夢に残る「吸血鬼」の姿を払拭すること、
そして何より後輩騎士ジルベールが殺されたことでクローリーはフェリドと共に犯人探しを始めるが……



この作品ではクローリーが数千万人にひとりという『ミカエラ』という存在の因子を持っていること、
そしてそれの為にフェリドがクローリーが生まれる以前から彼に目をつけていたことが明かされている。




劇中での活躍

●新宿攻防戦
初登場。新宿に向かうシノア隊の前に現れ、優一郎たちの初貴族戦の相手となる。
優一郎に片腕を落とされるも余裕の表情で、彼らに「貴族」の強さをありありと思い知らせた。


後半ではフェリドと合流、グレンやシノア達を窮地に陥れ、シノアの血を吸う。
しかしそれが優一郎の暴走の引き金となり、≪終わりのセラフ≫が発動。
暴走した優一郎と帝鬼軍の本隊到着により、フェリドが「人間がわらわらいて気持ち悪いから逃げる」と判断したことにより撤退した。



●名古屋決戦編
ほぼ今回のメインと言える存在。
名古屋での貴族襲撃において、8人中5人を撃破した≪月鬼ノ組≫の前に最大の障害として立ちはだかった。
襲撃した45人中半数を殺し、残り半数を人質にすることで指揮官であるグレンをおびき寄せようとする。


グレンは自身を囮にすることで人質を解放し、可能ならば逃げる……という作戦を取るが、クローリーは圧倒的な力でグレンと深夜を追い詰める。
更には命令を無視してグレンを助けにきたシノア隊5人・及びグレン隊3人とも交戦するが、難なくそれを退けた。
優一郎とグレンの処遇はフェリドの案件だと察知し、どうせ来るであろうフェリドを待とうとするも、鬼呪を暴走させた優一郎と再度交戦。


大きく力を増した優一郎に吸血衝動が沸くほどの興味を持つが、
シノア隊の連携により優一郎は撤退。再びフェリドを待つことになる。



フェリドと再会した際には貴族の居場所と名前を流した黒幕はフェリドだと看破するが、フェリドの「でも楽しかったんだろう?」の一言で納得してしまった。
またその際に黒幕の半分はグレンであり、彼が鬼になる直前の「生成り」という状態であることを知らされる。


名古屋空港における≪終わりのセラフ≫発動の際にはフェリドと共に高見の見物を決め込んでいたが、戦闘終了後の隙を突いて第三位始祖クルル・ツェペシを強襲。
しかしさすがに第三位との力の差は大きく、完全な奇襲であったものの「おまえは動きが遅い」と一蹴されてしまう(アニメ版では更に首をへし折られた)。
だがクローリーは陽動であり、本命であったフェリドの奇襲が成功。女王の無力化に成功した。


この際フェリドの本当の目的を問いただしているが、
彼からは「ただの暇潰し」と適当な答えを返されてしまっている(あるいは本心かもしれないが)。



アニメのEDで描かれた4ヶ月後では、地方空港(情景から広島空港ではないかと思われる)にて第三位始祖レスト・カーを迎え入れる姿が描かれている。





主な台詞

「人間のわりにはやるねぇ 何者なのかな」


「んー? フェリド君が私を? それはいかないとまずいねぇ」


「家畜が喋るなよ」


「なんだよこれ 人間は気味の悪いバケモノを作るなぁ」


「えー 呼んでおいてそれかよ」


「君たち攻撃がワンパターンすぎない?」


「逃げないでよー 走るの嫌いなんだ」


「はは 襲ってきたのは自分たちのくせに追いかけるなとか」
「人間は相変わらずわがままだなぁ~」


「でもこれ フェリド君案件かもしれないんだよなぁ」


「凄い… ほんとに君は…」
「人間か…?」


「じゃあちょっと 両手で剣を振ってみようか


「そりゃもちろん 君が家畜だからさ」
「それとも何かい? 君らは牛や豚を食べる時にいちいち家畜の反抗に怯えるのかい?」


「次近付かれたら僕――――殺しちゃうまで血を吸っちゃいそうだよフェリド君」


「へぇ~~~まあいいけどさ…でも気になるのは…」
「君が僕の居場所も人間に売ったことだ これはどう説明する?」


「まぁ…うん おもしろかったかな」





余談

  • アニメ版ではちょいちょい出番の増えている彼だが、新宿で暴走した優一郎と戦うシーンは完全なアニメオリジナルではなく、実は鏡の書いた初期稿に存在していた。
    またアニメスタッフは既にクローリーがかなりの実力者だと知っていたため、そのシーンでも余裕そうな表情で戦っている。

  • クローリー役の鈴村は演じる際、「ミステリアスだけどフェリドと被らないように」演技するのを意識していたらしい。
    また、鈴村氏は「いつか天魔の黒ウサギ」に続き、鏡作品に登場するのは二度目である。

  • アニメのエンドカードで描かれたクローリーの背後に奇妙なオブジェがあるが、あれは名古屋市役所に実在するオブジェ。
    『セラフ』の背景はかなり現実に近い形で書き込まれている。ついでに2クールのOPで優一郎と戦っているのは市役所の中庭である。

  • アニメファンブック『108』で描かれた『仮想もしものセラフ』ではカフェのマスターらしき姿が描かれていた。
    フェリドといい、妙に日常系の服装が様になる男。

  • 名前の由来はかの「アレイスター・クロウリー」からと思われる。
    しかし原典に近いのはむしろ彼の騎士団騎士団時代の同僚ナルド・バイン。




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  • 禁じ手を使って強化した主人公をかませ犬にするって、とんでもないチート行為をやってのけてる(アニメだと2回も) -- 名無しさん (2016-11-11 18:18:26)
  • ホーンさんのスリーサイズのソースどこだ。俺だって知りたい。 -- 名無しさん (2016-11-11 18:38:16)

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