ストレイヤーズ・クロニクル

ページ名:ストレイヤーズ_クロニクル

登録日:2015/11/28 (土曜日) 01:17:51
更新日:2024/01/16 Tue 13:06:37NEW!
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超能力 小説 進化 ゲスの極み乙女。 終末時計 映画 日本テレビ 喜安浩平 岡田将生 染谷将太 異能バトル 能力バトル 能力者バトル 異能者バトル 異能力バトル ワーナー・ブラザース 若手俳優陣 松岡茉優 白石隼也 清水尋也 鈴木伸之 本郷奏多 伊原剛志 邦画 実写化 本多孝好 和製x-men? ストレイヤーズ・クロニクル 瀬々敬久 成海璃子 高月彩良 瀬戸利樹 黒島結菜 栁俊太郎 望まぬ力を持たされた者達の、切なくも激しい戦いの物語



よく聞け、人間。


頭を空にして、目を凝らせ。耳を澄ませ。気配を感じ取れ。


襲ってくる爪をかいくぐって、生き抜いて見せろ。


知恵を絞れば、手段はあるはずだ。






――何です?
――人類への伝言だよ。




望まぬ“能力”と限られた“命”。


それでも僕らは、生き抜くんだ。





『ストレイヤーズ・クロニクル』とは、本多孝好の小説。2015年には岡田将生、染谷将太主演で映画化された。


小説雑誌「小説すばる」に2010年から掲載され、2013年に「ACT1」「ACT2」「ACT3」に別れて単行本化された。また、単行本版では漫画「多重人格探偵サイコ」の田島昭宇が挿絵を担当している。(文庫本ではイラストなし)


「誰もがはぐれ者な現代で成立するハードボイルド」という作者のコンセプトから、実験によって産まれた特殊能力者達を主人公にしている。


ストーリー

――人は自分の意志で進化することが可能かどうか。


そんな秘密裏の実験により生まれた昴、沙耶、隆二、良介は仲間の亘を人質に取られ、政治家・渡瀬壮一郎の下で裏の仕事をしていた。昴らは渡瀬から謎の殺人集団「アゲハ」を確保するように命令される。


やがて「アゲハ」の正体が自分と同じ実験体であることを知った昴。そして全ての裏には、渡瀬の恐るべき陰謀が待ち構えていた。



登場人物



【昴と兄弟達】
映画版では「チーム・スバル」。人間の潜在能力をストレスホルモンの働きで極限まで引き出した子供達であり、そのストレスホルモンにより脳に負荷がかかりやすく、成人する頃には脳の働きを止めてしまい精神崩壊をきたす「破綻」と呼ばれるリスクが待ち構えている。


○荏碕昴(演:岡田将生)


主人公。最初の実験体であり、他の実験体達の兄貴分。
スカした美青年で、イラストでは「サイコ」の雨宮一彦に似ているようで似ていない。


能力は「超視覚」であり、相手の動きを3秒先まで見計らい、
「未来が見える」と表現できるような驚異的な予知能力を誇る。
また学習能力にも優れており、井原の訓練を受けて短期間で銃の扱いなど戦闘技術をマスターしたりもした。


渡瀬を疎んじながらも「破綻」した亘を救うために命令に従っていたが……。


ゆとりの国の王子様でもウェルテルでもないし、ヅラでもなけりゃスタンド使いの老け顔高校生でもない。


○玄馬沙耶(演:成海璃子)


美人で灰色の目という日本人離れした容姿の女子大生。


能力は1キロ先のささやき声や心臓の音まで聞き別ける「超聴覚」。
またその聴覚を利用して、12歳のロリ小学生の声を作るという芸当を見せた。


○秋山隆ニ(演:瀬戸利樹)


坊主頭の高校生。


能力は「超高速移動」で、傍目にはテレポートをしているようにしか見えない。
鉄球を武器としており、投げたり殴ったりして攻撃する。
性格は喧嘩っ早いが、歳相応に子供っぽい模様。


剣と魔法のRPGライダーではない。



○良介 (演:清水尋也)


引きこもりがちな中学生。能力は見たものを一瞬で記憶する「超記憶」。
またその影響か、状況を把握する観察力にも優れている。


バケモノに翻弄されたいじめられっ子でも法廷に立たされるDQNでもない。


○亘 (演:白石隼也)


頬に傷のある青年。実験体の中では特に昴に懐いていた。


能力は「超腕力」で、アゲハのメンバーにも膂力では負けない。
またその肉体は無痛であるため、指を切断されても平然としている。


ある日「破綻」をきたし、渡瀬の下で治療を受けていたが……、
「破綻」の治療中に渡瀬の洗脳を受け、クライマックスの死闘では昴達およびアゲハの両方を襲撃する。


映画版では冒頭の赤城達との戦いに参加しているなど、原作より出番が多い。
ドーナツ好きな指輪の魔法使い攻撃的な喰種ではない。


○寛人 (演:布施紀行)


実験体の一人だが、作中の2年半前「破綻」の恐怖に耐え切れず自ら命を絶つ。


映画ではサイコキネシスの持ち主のように描かれている他、婉曲的な描写になっているとはいえ、その最期はかなりショッキング。


【アゲハ】
映画版では「チーム・アゲハ」。遺伝子操作によって他の生物の能力を体得した子供達であり、基礎的な身体能力も非常に高く昴達より戦闘向けの能力が多い。しかしそれと引き換えに細胞分裂のスピードが早過ぎるため(おおまかな外見は若いままにも関わらず)急速に老化してしまい、碧以外は20歳前後で死ぬ運命である。


実験途中に施設を脱走し、実験の関係者に復讐したり犯罪者を処刑したりして裏社会で名を挙げていった。



○学(演:染谷将太)


アゲハのリーダー格。車椅子に乗った貧弱な少年。
知能は抜きん出ており、昴の能力を一目見て素早く把握した。


自分で使える能力というものはないのだが、体内に強力な「ウイルス」を保菌しており、
彼が死ぬと抗体がなくなり暴露。下手をすれば全人類の80%が死滅することすらありえるという。


原作と映画では最後の顛末が異なる。


寄生生物に右手を奪われた高校生ではない。


○碧(演:黒島結菜)


黒髪の少女。アゲハ側の主人公的な存在。
「ACT2」のイラストでは眼鏡をかけたムッツリ顔だったが、「ACT3」では眼鏡を外したそれなりに美人の素顔が登場する。


能力は「レーダー」で音波を使い相手を察知する他、沙耶に関しては音波を使いその耳を妨害することも可能。


その強くはない能力と引き換えなのか、寿命が40歳程度と比較的長く、また通常の人間同様生殖機能を持つ。
40歳という寿命は静がついた嘘で、実際は普通の人間並みの寿命であった。


○モモ(演:松岡茉優)


古風で冗談めかした言動をよくとる巨乳の少女。碧や静を「~たん」付けして呼ぶ。
能力は超高速の空気を吐く「超圧縮呼気」であり、歯列矯正具に隠した鉄鋲を発射して相手を射殺する。


GMT48のリーダーでも競技カルタのクイーンでもない。


○静(演:高月彩良)


大人っぽい美女。能力はキスによって相手を殺す「毒」。
上記の通り碧には気遣いを見せていた。


男の娘ではない。


○壮(演:鈴木伸之)


金髪のパンキッシュな少年。ボウイナイフなど各種ナイフを使い戦う。
能力は隆ニと同じ「超高速移動」だが、戦闘能力という意味では隆二よりはやや格上である。
CCGの上等捜査官でもなければMUGENの元メンバーでもない。


原作イラストでは「サイコ」の島津寿に似ているようで(以下略)だが、
映画版では原作の輝を連想させる鈴木を起用し、ストリートファッションの青年として登場した。


○ヒデ(演:栁俊太郎)


チンピラ風……とあるがイラストではもはや吸血鬼じみた風貌の大男。首にタトゥーがある。
能力は「身体硬化」であり、爪を某ウルヴァリンのように鋭くしたり、身体を硬化させて銃弾を弾いたりする。
あんていくの不愛想な喰種ではない。


○輝


アーミーコートを着た男。能力はコートの下に隠した「四本の腕」
映画版には壮と役回りがかぶることと、「四本の腕」を実写で再現するには無理があるためか未登場。


【実験関係者】


○渡瀬浩一郎(演:伊原剛志)


野党に所属する人気政治家。政権交代後は防衛副大臣となる。
実験に大きく関わっており、昴のクライアントとして様々な任務を彼らに与え、
その見返りに資金の援助と亘を「破綻」から救うことを約束している。


その本性は狂信的な野心家であり、物語の黒幕。
人類と自分自身への絶望感から「人類の進化」を望んでおり、学のウイルスを「進化」に利用しようとする。
それを実現させるためなら手段を選ばず、独自の私兵を持ち、洗脳や殺人すら厭わない。


ガメラの発見者でも元自衛官の民兵リーダーでもない。


○リム・シェンヤン(演:団時朗)


中国系の有名な科学者。
遺伝子工学の権威であり、アゲハの誕生に深く関わっている。


4人目のウルトラ兄弟とは関係ない。


【その他】


○岬


荏碕家の家政婦。先代家政婦の娘で料理上手の女性。映画には未登場。


正体は渡瀬が送り込んだ暗殺者・武部。実質「ACT3」の狂言回し。昴の監視と逆らった場合の暗殺を依頼されていたが、自身の目論見を昴に見抜かれ射殺される。


○優実


岬の娘。6歳。荏碕家によく顔を出している。やっぱり映画版には未登場。


幼くして母親である岬こと武部に暗殺者として訓練され、昴を毒の爪で襲おうとして蹴られ気絶するが武部の願いもあって殺害は免れる。


○ドバト
昴がよく利用している情報屋。裏社会について詳しい。
男の子を愛人のように使っているヤバイ人。
映画版には未登場。


○大曽根誠(演:石橋蓮司)


大物政治家。娘の悠里がファイルを盗んだ件で渡瀬と昴達に助けてもらう。イカでビールな怪人作りの名人とは関係ない。


政権交代後に防衛大臣になり、渡瀬の恐ろしい陰謀に気付くが……。
渡瀬に洗脳された亘に絞殺される。


○井原卓(演:豊原功補)


元自衛官による警備会社「ガリソン」の社長。
本人も特殊作戦群に所属して自ら中東の戦場を経験し、部下を失ったことがある。


原作では渡瀬に対抗しようとする昴に協力し彼に戦闘訓練を施すが、
映画版では名前が「井坂」に変更され、逆に渡瀬の私兵の指揮官となっている。



○赤城(演:青木崇高)


街のチンピラ集団のヘッドで麻薬の売人。「ACT1」冒頭の狂言回し。
政治家の息子がジャンキーになったことに目をつけて誘拐し身代金を要求するが、昴にぶちのめされる。


斬馬刀を持った喧嘩屋ではない。


○大曽根悠里(演:岸井ゆきの)


大曽根誠の娘の中学生。「ACT1」の狂言回し。
父の機密ファイルを盗み脅迫しようとする馬鹿娘。


実は、父の秘書をしていた腹違いの兄に利用されていた。


映画版では「三上悠里」という名前で赤城に拉致された政治家の息子と統合され、赤城に薬漬けにされている。


○三井徹
ジュニアアイドル作品などを製作している零細出版社の社長。元全共闘の闘士。
悠里と出会ったことからかつての意志を思い出し、(いかがわしいとはいえ)仕事を与える。
映画には未登場。


○神谷昌樹(演:忍成修吾)


警備システムを運営するIT企業の青年実業家。「ACT2」の狂言回し。
中国のハッカーに自身の警備システムを破られたという恨みと退屈しのぎから
「カラス」という裏社会の仕事人たちの助けを借りてシンポジウムを襲撃し、自分の被害とは全く無関係なリムの命を中国人というだけで狙う。
(その動機をカラスの一人からは「ガキの仕返し」と嘲られていた)


そのせいか渡瀬に自らの行動を「単なる差別」と諭された後、毒物を盛られ死亡する。


映画版では場も弁えずにシンポジウムに突撃し、脱原発を訴え自爆テロをしようとするなど、更にどうしようもない人物として描かれている。
魔法使いの国の大王でもなければ削除削除削除…と呟いたりもしない。


○丸山聡志(演:本郷奏多)


就職活動でやっと内定が出た普通の大学生。碧とはアパートのお隣さん。「ACT3」の狂言回し。
碧に絡んだ痴漢を取り押さえようとして事故で死なせてしまい、その後碧の助けを受け心を通わせる。


物語終盤。失踪した碧を懐かしむが、ある日現れた昴に前述の「人類への宣告」を受けた。


殺戮願望を持つ高校生でもゲーム廃人のニートでも巨人に立ち向かうエレンやミカサの友人でも「嫉妬」の名を持つホムンクルスでもない。




映画版


2015年に実写映画化。主題歌はゲスの極み乙女。の『ロマンスがありあまる。』また、挿入歌として『サイデンティティ』も使われた。


DEATH NOTE』『GANTZ』の製作チームのもと、

とスタッフにも錚々たる面子が集結し、“次世代アクション・エンターテイメント超大作”という触れ込みで公開されたものの……

  • 原作のノリと違う、台詞で自分の考えを語るシーンが多い演出。
  • 粗や突っ込み所が多い脚本(「脚本が破綻」と言われることも……)。
  • 監督の作家性が反映されたのか、ストーリー展開が陰鬱。
  • 編集がたまにダサい。
  • 神谷の口から発される超唐突な脱原発メッセージ。
  • 映像化してみると実はかなり地味になってしまうことが判明した特殊能力の数々(「『X-MEN』の劣化版」と評されることも……)。
  • 主題歌・挿入歌と映画本編の雰囲気が全然合っていない。

と、はっきり言って評判はあまりよくない。ただし旬の若手出演陣の存在感は概ね好評である。









『LAST BEING』



――人類は忙しくなるかもね。




進化した人類が追記・修正をお願いします。


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  • 原作は良いんで…、良かったら読んでみてください -- 名無しさん (2016-10-31 18:33:03)

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