登録日：2015/10/23 (金) 20:30:00
更新日：2024/01/16 Tue 11:18:40NEW!
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dies irae 輪廻転生 黄昏の女神 流出 太極 覇道型 正田崇 神座万象シリーズ ハッピーエンド amantes amentes―omnia vincit amor アマンテース・アーメンテース＝オムニア・ウィンキト・アモール 流出位階 マリィ 黄昏 黄昏輪廻転生 第四神座 第五神座 マルグリット・ブルイユ アニマ・エンテレケイア すべての想いに巡り来る祝福を 覇道 神座 amantes amentes omnia vincit amor 愛する者は正気なし 誰もが幸せになってほしいという願い
「だからこそわたしは思うの。みんな、いつか絶対幸せになって」
「わたしが見ている。傍にいる。見捨てたりしない。抱きしめる」
「ううん、お願い。抱きしめさせて」
「愛しい総て、わたしは永遠に見守りたい」
す べ て の 想 い に 巡 り 来 る 祝 福 を
Amantes amentes―Omnia vincit Amor
◆概要
「すべての想いに巡り来る祝福を」とはDies Irae -Acta est Fabula-に登場する異能。
位階は流出。覇道型。
マリィがメルクリウスの敷いた世界法則、永劫水銀回帰の法則を滅ぼし新たに宇宙を包み込んだ世界法則である。
『神咒神威神楽』では「輪廻転生」、正式には「黄昏輪廻転生」と呼称される。
◆流出
そもそも流出とはメルクリウスの創り出した「人の手で聖遺物を扱いその果てに新たな神を生み出す術理」エイヴィヒカイトの最終段階だが、マリィの場合はエイヴィヒカイトの補助を必要とせず、生まれた時からこの位階に達していた。
だが水銀の介入によって自分の渇望を自覚し、物語の終盤で「求道」から「覇道」に変容することになる。
さて、マリィの願いとそれによってもたらされる世界とはどういったものになるのか。
◆マリィの法則
元となった渇望は 「全てを抱きしめたい」。
渇望から生まれた世界法則は全ての人間がいつか幸せになれるよう願う慈愛の法である。
善良に生きて死んだ人も救いようのない悪人も、満足のいく死も無念のまま逝った理不尽な死も、誰も彼もを一切の差別無く抱きしめ、どのような人間、どのような人生でも「諦めないで幸せになって欲しい」と人の自由さを尊重した上で語りかける。今が辛くても、いつかきっと幸せな明日が来ると語るのがこの理。
具体的には人が自由に、そして幸せに生きるための後押しをするもので、人々はそんな慈愛の抱擁を感じながら生きていくことが出来る。
そして今生で幸せになることができなくても、次の生こそは幸せになって欲しいと来世を約束され、ずっと続く輪廻の中で「いつかは幸せになれること」を叶える理。記憶は転生の度に白紙に戻されるものの、決して過去の歩みが無に還ってしまうわけではなく、転生のたびに前世と似た、しかし前世で歩んだ分前進した自分となって新たな生き方・可能性を模索し、より佳く生きることを可能にする。
そのため文明の成長も早く、人類はどこまでも進歩を続けることができる。
覇道神としては極めて希少な、他者への攻撃性を持たず「幸せにしてあげたい」という利他に徹した優しく柔らかなルールと言える。
◆戦闘において
マリィの理は戦闘に転用することはできず、本人のその渇望の方向性から戦闘には全く不向き。だが彼女の「すべてを抱きしめる」法則は本来は共存不可能な覇道神を、複数抱え込むことができるという覇道神として非常に特異な性質を持っている。*1
そのため新たな覇道神が生まれても潰し合うことなく共存できるし、マリィの理を破壊しようとする覇道神に対しても座の覇道神連合で対抗することができる。そのため座の魂の全てを管理する本来最大戦力である主神のマリィが戦闘に参加できずとも、この理は非常に堅牢で維持に優れている。
特にマリィルートのED後は刹那、水銀、黄金という強大な三柱の神格を抱え、十分どころかハッキリ言って過剰戦力と言っても過言ではないほどの連合を組織していた。
ただもちろん許容限界は存在し上記の三柱を抱えた状態はその限界に達していた。そのため新たな覇道神を迎える場合誰かが退場し入れ替わることになる。
詠唱は発揮されていない。
◆欠点
このように世界法則としてはほとんど非の打ちどころがない理だが、やはり欠点も存在してしまう。まずは不幸という概念が抹消されているわけではないこと。マリィは万人の幸せを願いその後押しをしてくれるが、理不尽な人生を送り死んでいく不幸な人間は少なからず存在する。
ただこれは三代目の理、天道悲想天を除く全ての理に共通するもので、ほとんど難癖に近い。二元論は戦いを強制されるし、堕天奈落だと弱者を虐げる強者ばかりがのさばってしまう格差社会を余儀なくされるし、永劫回帰なんか不幸な人間は永遠に不幸なままなので、それらと比べれば充分優しい。
寧ろ運命に翻弄され悲しい別離を果たしてしまった魂達に来世にて記憶が白紙となってもいつか必ず優しい再会を約束してくれると言う彼女の法は「命ある限り理不尽な悲劇をもたらさない」天道悲想天と「命が潰えても悲劇では終わらせない」と別方向で優しい法である。
重要なのはもう一つの欠点である。
マリィの最大の欠点にして弱点、それは邪悪を排斥できない点にある。他の神であれば危険因子の発生に対し排除の意志で動けるが、マリィは優しすぎるために邪悪をも慈しみ、抱きしめてしまう。
当然その危険因子が座の彼女に襲い掛かろうとする場合は、傍で控える覇道神連合で対処できるのだが…何事にも例外、規格外は存在するものである。
他の神であれば発生段階で排除される邪悪を許容してしまう点。
なまじ完成度が高い分、文明レベルの発展が早く『観測者』による神の代替わりが発生しやすい点。
真っ当な覇道神であればマリィを認め座を奪おうとはしない点。
以上のことからマリィの次代は凶悪な邪神となることがほぼ確定しており、それこそがこの理の潜在的脅威と言える。
◆余談
作品は違うが輪廻転生の他にも万人を肯定しその幸せを願う世界法則が存在する。
どちらが望まれたものかは…まあ、お好みで。
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- （∵） -- 名無しさん (2015-10-23 21:05:44)
- 誰でも、諦めなければ必ず幸せになれると信じているのだァッ！ -- 名無しさん (2015-10-23 21:12:44)
- やっぱりサタナイルさんすげー -- 名無しさん (2015-10-23 21:23:37)
- マリィとジンロン、精神性だけならどっち紛れもない聖人なのに片やヒロイン、片やラスボス。どうしてこうなったｗ -- 名無しさん (2015-10-23 22:54:33)
- ギロチンと阿片。その違いなのだろう -- 名無しさん (2015-10-23 23:10:51)
- (ﾟ∀｡)y─┛~~ -- 名無しさん (2015-10-23 23:18:21)
- ↑３力の規模の違いじゃねえかな。マリィも徐々に幸福に極化していくなら何だかんだで個人の世界から他者は排除されるような社会になりそう。まあ、その世界が来る前に自滅因子で代替わりするだろうけど -- 名無しさん (2015-10-25 17:04:10)
- この「邪悪を排斥できない」っていう一点が人の世の神としてならともかく「神座」の神としては致命的な欠陥過ぎたんだよな -- 名無しさん (2015-10-28 20:34:20)
- 一応補足しとくと、熊本先輩ルートではマリィは自分で世界を守っていっている -- 名無しさん (2015-10-30 17:46:44)
- でも作者が玲愛ルートから続きは書きたくないとか言ってるから…あっ（察し） -- 名無しさん (2015-11-13 16:05:12)
- その世界に住む人々にとっては素晴らしいことだけど、神座にいる覇道神としては「不幸を生まない」という特性は致命的な欠陥にもなりうるんだよね。渇望というのは願望が満たされないことで強くなっていくわけで、不幸のない世界では強い渇望の持ち主、つまり次代の覇道神が出てこないから。波洵以外の覇道神は必ず自滅因子が生まれていつかは死に絶えるわけだけど、その時に後継者がいないと宇宙が滅んでしまう。サタさんの時は外宇宙から変態が来たおかげで代替わりしたけど、もしも来なかったらナラカはどうしたんだろうな？ -- 名無しさん (2015-12-11 22:49:31)
- ↑4 けどその役割は蓮が担ってたから何の問題もなかった。波旬なんてバグが生まれてしまったのが全ての不幸。覇吐つきで生まれた時点で、マリィじゃなくて他の神の理でも詰む -- 名無しさん (2015-12-12 01:48:34)
- 文明の進歩が速過ぎてナラカに危機感を与えた唯一の理。それ故に手段を選ばず破壊しようとして最悪の神を生んじゃった。 -- 名無しさん (2015-12-12 06:30:13)
- やっぱサタさん凄かったんだな 強さと規模なら本項目の女神さまとかニートとかウ○コマンとかいるけど、一般目線で見れば………… -- 名無しさん (2015-12-12 11:40:16)
- 一番凄いのは完全完璧だったサタナイルの非想天を何処からともなく突如現れ葬り去り、その後マリィ、獣殿、蓮という覇道神を三柱も生み出し、挙げ句の果てに条件さえ整えば究極の悪神すらなかったことにできる変質者の存在。ナラカからしたらマリィや後の天照以上に葬りたい相手だったに違いない。 -- 名無しさん (2015-12-12 12:03:57)
- 他の神だと早期発見して世界から排除できる波旬を許容（してしまう）のがなんというか・・・皮肉すぎる -- 名無しさん (2015-12-16 16:04:25)
- 求道神は覇道神の支配から外れてるから畸形がいたところで波旬は座には向かわないんだよな。ただ覇道神が意識的に干渉する場合は求道神も影響を受ける（夜刀の時間停止で止まった夜行とか）訳で、直接的に万人の魂に干渉してくるマリィの治世だと・・・ -- 名無しさん (2015-12-16 16:34:00)
- ↑6 別に波旬は最初から強かったわけではなくて，畸形がくっついた状態で放置していたせいで渇望が極限まで高まってあそこまで強くなってしまった，他の神の理ならまだ大したことない段階で危険性に気付いてこんな目に見えた時限爆弾は放置しないんだろう -- 名無しさん (2015-12-16 16:54:10)
- ↑気づけないと思うよ。正田曰く波旬は引きこもりだから流出するまで誰も知覚できない。 -- 名無しさん (2016-02-14 04:11:15)
- 香純と司狼の死によって喪失の痛みを知り、自ら戦う意思を得た上で、誰に指摘される事無く自らの意思で流出したという点では先輩ルートでの流出の方が完成形なんだろうな。 -- 名無しさん (2016-03-07 09:39:56)
- ↑2だろうけどもそもそも他の神の宇宙だとそういった存在を生むようにそもそもなってないんだから明確な欠点 -- 名無しさん (2016-03-08 20:12:32)
- 欠点をあげればきりがないないぞ。マリィに限らずどの覇道神の理にも陥穽は存在する。ぶっちゃけ最初の神がアレな時点で完璧な理が生まれるはずもなし。 -- 名無しさん (2016-03-08 21:35:04)
- いや、女神の法則下だから波旬のような邪神が生まれたというわけではないよ。他の神の宇宙では発生しないなんて言及されたことないし。波旬の誕生に理由なんて無い -- 名無しさん (2016-03-12 02:03:42)
- 波旬みたいな神が生まれ得ないのは始まりと終わりが決まってて抱えてる魂も皆決まってる水銀の法則だけだからな。他のどの法則でも神は生まれ得るので当然他の法則でも波旬は生まれ得る -- 名無しさん (2016-03-12 02:40:04)
- サタナイルも生まれないんじゃないの？水銀以上の管理世界だし -- 名無しさん (2016-03-12 21:24:22)
- というかこの法則以外だと波旬みたいな規格外の邪神を生まれる必要性が無いんだろ… -- 名無しさん (2016-03-12 22:25:43)
- けど、波旬でなくとも『必ず』邪神による代替わりが起きるのはマリィの法則だけなんだよなぁ -- 名無しさん (2020-01-14 01:45:57)
- この世界なんとロボットものになるのだとか……いつか幸せになる理も併せてマジ住みたい世界になった。（次の天狗道から目を逸らしつつ） -- 名無しさん (2020-11-15 00:00:36)
- 神座が生まれた理由から考えるとある意味この理が最低の失敗作になってしまうのよな……。余りにも文明の発展する速度が早すぎてナラカを観測してしまう=第零時代の地獄に戻ってしまう。それを防ぐために理の交代を進めようとしてもその場合は水銀黄金刹那の三柱と戦わなければならない。そりゃ観測者は必死にガチャを回して波旬引き当てますわ。 -- 名無しさん (2021-03-13 00:36:11)
- 人類にとっての楽園であるほど将来的にバッドエンド行きが加速する皮肉 -- 名無しさん (2021-03-13 22:30:55)
- たとえ天上楽土に産まれようとも輪廻の内側に居る限り業に囚われてるとして解脱を唯一の救いとした仏陀の言うとおりになったか -- 名無しさん (2021-03-13 22:37:17)
- まさか女神の宇宙がそんな地獄への片道切符渡されていたとは想像もしなんだ…… -- 名無しさん (2021-03-14 16:00:33)
- 神座自体が人を幸せにする為の機構じゃなくて超ヤバいなにかを封印する為の機構でしか無いからな -- 名無しさん (2021-03-14 16:19:38)
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