あしたのジョー

ページ名:あしたのジョー

登録日:2014/09/15 (月) 19:44:38
更新日:2023/12/21 Thu 10:54:47NEW!
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燃えたよ…

真っ白に…燃え尽きた…


真っ白な灰に…





あしたのジョーとは、高森朝雄原作・ちばてつや作画による漫画作品で、『週刊少年マガジン』で1968年から1973年まで連載されていた。


●概要

一匹狼の少年・矢吹丈がボクシングを通じて成長していく様を描いた作品で、当時のマガジンを「巨人の星」と並んで支え続けた二大看板であった。


本作の原作者である高森朝雄は梶原一騎の別ペンネームである。
これは同誌で『巨人の星』も並行して連載していたため、「同じ作者名が二つ載ると読者が混乱するかもしれない」という理由から意図的に変えていた。


その人気ぶりから大きな社会的反響を巻き起こし、登場人物の一人「力石徹」が作中で死亡した時には実際に葬儀が行われたり
よど号ハイジャック事件の犯人が「われわれは明日のジョーである(原文ママ)」という声明を出したりした。


有名なラストシーンや「立て、立つんだジョー!」という台詞*1などパロディにされた回数も非常に多く、あらゆる意味で日本のボクシング漫画の最高傑作であり、今後本作を超えるボクシング漫画はおそらくそう簡単には登場しないだろう。


◆メディア展開

有名なものではテレビアニメがあり、1970年から虫プロ制作・フジテレビ系で放送された第1シリーズと1981年から東京ムービー制作・日本テレビ系で放送された第2シリーズ(あしたのジョー2)がある。


ジョー役はあおい輝彦、丹下段平役は藤岡重慶と本業が声優ではない人物という異例のキャスティングが行われ、続編や劇場版で他のキャラの声優が大幅に変更される中、この両名はシリーズ終了まで一貫して登板し続けた。
丹下役の藤岡は1991年に亡くなったため代役が起用されているが、ジョー役のあおいについてはCM等で起用されているため、アニメを見たことなくてもジョーの声を聴いたことある人も多いだろう。


第1シリーズは放送途中で原作に追いついたため終了し、第2シリーズで完結という流れだが、第1シリーズから10年のブランクがあったため、先行で公開されたアニメ劇場版(第1シリーズ総集編)の続編という構成になっている。
なお、第2シリーズ放送中にも劇場版2作目が公開され、一部のシーンはテレビアニメにも流用された。


実写映画化もされており、山Pが主演の2011年版が有名だが実は連載中の1970年にも石橋政次主演で公開されている。


また2018年には誕生50周年を記念して、大胆にSF作品に仕立て上げたリメイクアニメ『メガロボクス』が制作され、2021年4月には続編も制作された。


■ラストシーンについて

登場人物の心理描写など、現在でも考察する者は多く、特に有名な「真っ白に燃え尽きたジョー」のラストシーンについてはいまだに議論が絶えることはない。


ラストについては、当初高森から送られたものは全く違うものだったという。
初期案では試合に負けたジョーに段平が「お前は試合に負けたがケンカには勝ったんだ」と語るシーンだったのだが、
これに違和感を持ったちばが了解を得て変更したのが「真っ白に燃え尽きたジョー」のラストである。
尤も、変更すると言った後でいざどうするかはかなり苦労したようで二十通りものアイディアが出たが決まらず、
当時の担当がジョーが「真っ白な灰がのこる~」と語るシーンを発見し、決定したという。ちば本人はこのシーンを書いた事を忘れていたらしい。


特に議論の的になる「ジョーは死んだのか」という疑問にはちばは最も最近の言葉では「死んでいない」と発言している。


■登場人物

矢吹丈(やぶきじょう)
主人公。一匹狼の風来坊だったが、ドヤ街で出会った丹下段平にボクシングを教わり多くのライバルと戦い、成長していく。


丹下段平(たんげだんぺい)
ドヤ街に住む元ボクサーで、通称「拳キチ」。ジョーの素質に惚れ込み、一流のボクサーに成長させようと奮闘する。


力石徹(りきいしとおる)
ジョーの最大のライバル。初めて出会った少年院からプロのリングまで幾度も拳を交える。


◆白木葉子(しらきようこ)
力石の所属する白木ジムを運営する、白木財閥の令嬢。本編途中から白木ジムの会長に就任する。


マンモス西/西寛一(にしかんいち)
ジョーの少年院仲間。出所後、ジョーと共に丹下ジムに入る。


青山(あおやま)
何をしでかしたのか、特等少年院に入れられていたヒョロガリ。段平からこんにゃく戦法を伝授される。


ウルフ金串
アジア拳闘クラブ所属のボクサー。バンタム級王者で、ジョーのプロボクサーとしての最初のライバル。


タイガー尾崎
ジョーのライバル。


カーロス・リベラ
葉子が招聘した世界ランキング6位のベネズエラボクサー。チャラ男。


金竜飛
韓国出身の東洋バンタム級チャンピオン。朝鮮戦争の戦災孤児で、かなりの小食。


ハリマオ
マレーシア最強野生児


ホセ・メンドーサ
ラスボス。世界バンタム級チャンピオン。


その他あしたのジョーに登場したボクサーも参照の事。





追記・修正は真っ白に燃えつきてからお願いします。


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  • まさに日本の~のくだりは少し主観的すぎるんじゃないかな? -- 名無しさん (2014-09-15 20:21:54)
  • ↑ でも実際、このマンガ以上に有名なボクシング作品って思い浮かぶか? せいぜいはじめの一歩くらいじゃないか? そこまで主観的じゃないと思う -- 名無しさん (2014-09-15 20:27:29)
  • 何かのテレビ番組でちばさんがラストシーンその後をひとコマ書いてたな。確か白木邸で座って佇んでるジョーとそれを見つめてる葉子みたいな構図だった覚えが -- 名無しさん (2014-09-15 20:33:51)
  • 最近読んだけど、ジョーがボクシングに魅入られてどんどんやつれていくのが見てて辛かった。ジョー本人はそれで幸せだったんだろうけど…… -- 名無しさん (2014-09-15 20:43:11)
  • 建て主GJ。最近この漫画の登場人物に関する項目が急にちらほら増えだしたんで期待してた。現時点だと情報量が少ないんで、建て主が本当に真っ白に燃え尽きちゃったかのように見えるw -- 名無しさん (2014-09-15 21:38:05)
  • 結局何が真っ白に燃え尽きたのかは永遠に議論されんだろな~ 命?心?選手生命? -- 名無しさん (2014-09-15 21:49:13)
  • 議論するだけ野暮な気がする。 -- 名無しさん (2014-09-15 22:12:51)
  • 最高傑作というのも人によるだろうし(俺は頑張れ元気のほうが好き)、以降これを越える漫画は出ないだろうって言うのはいくらなんでも神格化しすぎ -- 名無しさん (2014-09-15 22:46:33)
  • 不完全燃焼で永らえるのが真っ当な生き方なんだろうがここまで自分の思いに殉じるやつがたまには居てもいいと思える作品 -- 名無しさん (2014-09-16 00:53:44)
  • ジョーや葉子はだんだんと大人になっていくけどチビ達はいつまでたっても小さいままなんだよなぁ -- 名無しさん (2014-09-17 01:43:54)
  • ジョーと巨人の星はなんというか不可侵な聖域化してる感があるな。あちらはドカベンほか水島漫画がある分少し状況は違うけどさ -- 名無しさん (2014-09-17 22:46:51)
  • ↑10 B・Bを忘れてもらっては困るぞ>< -- 名無しさん (2014-09-19 20:50:02)
  • あのがんばれ元気は、ジョーとは全く対照的な作風を意識したとのこと。徹底的に、リアリティに拘ったボクシング描写らしいどっちも自分の中での金字塔だ。 -- 名無しさん (2014-09-20 23:06:43)
  • やっぱ燃え尽き症候群の名称もおおもとをたどるとこれに行き着くんだろうか。 -- 名無しさん (2014-10-20 16:27:01)
  • 実際、ボクシング漫画の代表作でしょ。 -- 名無しさん (2015-02-20 08:22:11)
  • アニメの2が初めてだったんだけど…なんかスポ根な作品ではなくてボクシングを題材にしたハードボイルド的作品だと思ったなあ。 -- 名無しさん (2016-05-24 20:47:39)
  • 「あした」の「ジョー」に対する「はじめ」の「一歩」は似て非なる、燃え尽きるのではなく共に燃え上がる青春を描いていたけど、ココに至って燃え尽きる男を描くつもりなのだろうか… -- 名無しさん (2017-12-12 06:19:16)
  • 連載50周年記念企画のメガロポリスは身体に機械つけて殴り合い -- 名無しさん (2018-02-23 10:37:42)
  • 山Pの実写化が意外と評判悪くてびっくりしたな。原作を碌に知らない身からすると、少なくとも「ボクシングを題材とした映画」としては良くてできていた気がするんだが -- 名無しさん (2022-07-25 20:40:52)

#comment

*1 実は原作漫画では1度しか使用されていないが、テレビアニメ版のED1で毎回使用されるため間違って覚えられたと思われる。

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コメント

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