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更新日:2026/07/31 Thu 07:31:50NEW!
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2006年 gc nintendo switch steam ゲーム ゲームキューブ トライクレッシェンド バテン・カイトス モノリスソフト 任天堂 前日譚 続編
綺麗な嘘と、汚れた真実。
それでも、僕たちは生きてゆく。
『バテン・カイトスⅡ 始まりの翼と神々の嗣子』(Baten Kaitos Origins )とは、2006年2月23日に任天堂より発売されたゲームキューブ用ソフト。
CM
綺麗な嘘と、
汚れた真実。
BATEN KAITOS Ⅱ
バテン・カイトスⅡ 始まりの翼と神々の嗣子
それでも、僕たちは生きてゆく。
概要
2003年に発売された『バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海』の続編で、前作の20年前が舞台となる。
開発はゼノサーガシリーズ、後のゼノブレイドシリーズでお馴染みモノリスソフトとトライクレッシェンド。
発売翌年にモノリスソフトが任天堂の子会社となった影響か、前作(ナムコ)とは発売元が異なる。
シナリオは、前作は加藤正人氏だったが、本作は小島幸氏が担当する。
戦闘システムは
- デッキがパーティ全員で共有となった他、戦闘マグナスが時間経過で変化しなくなった。
- 全体攻撃の追加や、キャラクターの行動中にマグナスが選べたりとスピーディな戦闘となった。
- マグナスが捨てられるようになり、デッキシャッフルもなくなり、デッキ回しが快適となった。
- クエストマグナスがステータスに影響するようになった。こちらは時間経過で変化する。
- 戦闘中のSPコンボは廃止されたが、クエストマグナスを合成できるようになった。
などの違いから前作とは完全な別物と化している。
またその他にも
- こころの翼を使ってダッシュ、ジャンプができるようになり移動が楽になった。
- サブイベントがリスト化され、いつでも確認できるようになった。
- 写真は廃止されたが、敵のステータスが細かく見られる動植物図鑑が追加された。
- ストーリーボスよりも強い敵と戦える闘技場が追加された。
- いままでのあらすじが確認できる旅日記の追加された。これはパーティメンバーが書いており、イベントの時何を考えていたか知ることができる。
といったゲームが快適になるような改善も多い。
2023年には前作とセットのリマスター版が発売された。グラフィックのHD化やUIの変更、倍速、エンカウントオフなど新機能が追加がされている。
こちらの発売元はバンナムで開発元はロジカルビート。
あらすじ
「バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海」の20年前の世界、 空に浮かぶ大陸のうちひとつを支配する帝国アルファルドは、 発達した科学技術を後ろ盾に、機械を使って全ての大陸を管理しようとする “マキナ化政策”を近隣諸国に広めようとしていた。主人公サギは、帝国アルファルドが擁する精鋭暗黒部隊の新入りとして任務に就くが、 彼とそのパートナーギロは「皇帝暗殺」の濡れ衣を着せられ、帝国から追われる身へ。
時を同じくして大陸の各地に“異形の怪物”が現れ、大陸全体を混乱に陥れる。
誰がサギを陥れたのか—?「遺児」と呼ばれる異形の怪物の正体は—?
サギを度々襲う白昼夢は一体—?千年の時を超え、少年サギとあなたは綺麗な嘘と汚れた真実を知る。
(リマスター版公式サイトより引用)
世界観
ワズンはまだ鎖国中のため登場せず、ミラはタイミングが悪く本作では行けない。
- シェラタン
本作の新マップで、ここにあるハッサレー村はサギの出身地。イバラの巻きついた大きな時計台が目立つ。
エンド・マグナスはないため、別の原理で空に浮かんでいるらしい。
由来は牡羊座のβ星。前作のヒロインではない。
前日譚に登場する新マップという時点で嫌な予感がした人もいるだろうが、大地の一部が崩れつつも最後まで健在。
- 帝国アルファルド
本作の主な拠点。まだ人間達がこころの翼を捨てていない。前作では帝国の侵略により大惨事だったアザーの町もまだ活発。
リュードの兄姉も既に健在で、やけに生々しいリュードの誕生秘話が明かされる。
砂漠地帯の奥深くにはゲオルグが隠れ住んでいるが、前作のセーブデータがない場合1周目では塩対応。
- ディアデム
雲の国。前作でも登場した国王レイドカーンはまだ年若いのもありわんぱくで、友人のギバリと度々悪戯しているらしい。
- サダルスウド
領主は前作と同じくロドルフォ。
喧騒とは無縁の田舎町のため前作とあまり変わらない。
- アヌエヌエ
森の国。前作では大樹を登ったが、今作では逆に奥深くに降りていく形となる。コレルリも健在だが、外見が前作と一切変わっていない。
コモ・マイでは学長選挙が行われており、配られる2種のおやつの所持数差で通れる場所が異なる。
大樹の隠し部屋には誰かの抜け殻らしきものがあるが…?
ホロ・ホロ鳥の異常な強さがトラウマとなったプレイヤーも多い。GC版だとディスク切り替え時のセーブの後強制的に戦う為、レベル上げやマグナス稼ぎができず詰んだ人もいたとか。
- ドゥール
空の底にある土の民が暮らす村。大カムロ様は前作とは別人。
ミズチさまの両親もおり、彼女の性格が誰に似たのかも明かされている。
登場人物
メインキャラクター
CV:浪川大輔
本作の主人公。15歳。サギだけにこころの翼は白鷺型。刀を武器として扱う。
前作主人公・カラスと同じく精霊憑きで、それを買われて帝国の暗黒部隊に入るが、皇帝オーガン暗殺の容疑者に仕立て上げられてしまい追われる身となってしまう。
基本は明るく積極的だが、幼少期からギロと精霊(プレイヤー)しか友達がいなかったのもあり、自分にしか感じ取れない精霊という存在に不安を抱えている。名前が名前なので結婚詐欺師扱いされたりオレオレ詐欺の手紙が来る事も。
元々暗黒部隊に所属していたのも母ジーナのためで、割と情緒は子供っぽく母離れできていないところがある。ジーナ以外の物事については優柔不断な面もあるが、一方で「妥協不能の敵」に対しては何の躊躇もなく消し去ろうとするなど、良くも悪くも振り切れた性格の持ち主。
▽ネタバレ
実は後述する「マルペルシュロの遺児」の一人で、幼少期に皇帝オーガンの実験でマルペルシュロの肉片を移植されている。
精霊だと思っていたもう一人の意志=プレイヤーの正体はマルペルシュロを構成する5人の一人・マーノの魂であり、ゆえに精霊憑きではなく「邪神憑き」というべき存在である。*1
このためか、無意識の部分でマーノの持つ「邪神」としての影響を受けている節があり、振り切れた性格はこのためだと思われる。
- ギロ
CV:小村哲生/野沢由香里
幼少期のサギが土の中から拾ってきた人形。男女両方の声で同時に喋る。外見が暗黒部隊に支給されるマキナアルマに似ているため、表向きにはマキナアルマとして振舞っている。
中身は空っぽのため、人を入れる事もできる。
サギとは長い付き合いのため、保護者じみているところがあるがミリィに対しては小姑かなり口が悪い。子供が嫌いだが子供に懐かれがち。
マルペルシュロの遺児に対して何か因縁があるらしいが…作中では頑丈さが売りみたいな扱いをされているが、ゲーム的にはだいぶ紙耐久なのは内緒。
▽ネタバレ
古の時代に土の民が作り出した魔法人形の1体であり、サギに憑いている精霊ことマーノを殺害した張本人。
止めを刺した直後魔力が尽き、屍に紛れてしまいその場に放置され、いつしか土の中に埋もれていた。
魔法人形は本来意志を持たないが、ギロは当時これを操っていた魔導師夫婦の残留思念を元とした自我を備えており、後に同型の人形であるセギヌスとの対面時に当時のことを思い出している。
- ミリィアルデ
CV:小林ゆう
通称ミリィ。17歳。蝶のこころの翼を持つ。サギ達の事が放っておけないと助太刀し、箱入り娘故に外の世界が見たいのもありサギ達に協力してくれる。
「サギの船ならわたしの船」などと言い出すガキ大将気質だが、根は優しい少女。
アヌエヌエの魔法学校を卒業しているが授業中はほぼ寝ていたらしい。魔法は使わず2本のマラカスのような武器を振り回す格闘技を扱う。
ギロの事は「ポンコツ人形」と呼び、頻繁に喧嘩をする仲。
ちなみに発売元が任天堂になった影響か、彼女とサギは『スマブラSP』にスピリットして登場している。
▽ネタバレ
正体はバアルハイトの娘。
過去の事故から身体の大部分がマキナ化しているサイボーグであり、「ポンコツ人形」は機械の身体の自分自身への自虐もある程度含まれている。
エンディングでは損傷部分を天の樹の落ち枝で補修することで生身に近い体に戻っている。
帝国関係者
- ネロ
CV:横島亘
帝国軍務官。亡きオーガン皇帝の後を継ぐ次期皇帝候補の一人。49歳。精霊憑きらしく、精霊の力を頼りに怪物への対処を目標として掲げている。
左足が不自由らしく、常に杖を扱っている。
サギの皇帝暗殺容疑を抹消する代わりにバアルハイトの野望の阻止を依頼してくる。
▽ネタバレ
本作における事件の黒幕。
精霊憑きというのは真っ赤な嘘であり、不自由に見せかけていた左足も健在。本性は自分以外の全てを道具としか思っていない冷酷なエゴイストで、皇帝の座を得るために遠大な計画を進めてきた。
先帝オーガンを唆して遺児を生み出させ、シャナトの心に付け込んでオーガンを殺すよう誘導したのも、全ては自分が皇帝の座に収まるためである。
彼が本性を表した後に彼の家のずっと塞がれていた扉にも入れるようになるが、その中は…
さらに、実はサギの母ジーナも元々は彼の部下で、作中では結局明らかにされなかったサギの父親も彼だと推測される。
闘技場で手に入るネロの写真をジーナに渡すと懐かしがっており、どうもまだ好意を抱いているらしい。
邪悪な本性が目立つが実際には結構な小物。
というのも、バアルハイトに対して政治力でも先見性でも大きく後れを取っており、実際支持率でも大負けしている。
サギを各地に派遣しての作戦もマキナアルマの圧倒的な力に翻弄されてことごとく上手く行かず、タラゼド内部に至るまでほぼいいとこなしである。
シャナトを唆してオーガン暗殺の罪を擦り付け、同時に実験を受けた遺児のリストを盗ませたのも計画の一部。
また、サギを遺児の実験の被検体にしたのは、ジーナが身ごもったと聞いたネロの命令であり、このためサギが遺児であることは初めから知っていた。これを踏まえると、本来はサギの遺児としての力でマキナ化を止めつつ遺児を倒し、以って支持率を上昇させることだったと思われるが、未覚醒のサギでは遺児やマキナの力に太刀打ちできず全て頓挫。
結果的にはタラゼド内部でバアルハイトが敗北したため、これ幸いと横入りする形で殺害、タラゼドを乗っ取り全権を掌握したが、怒り狂うサギに撃破された挙句暴走したマキナに捕食され死亡。さらに、その恨みのこころをワイズマンの思念体に食われ、肉体の残骸を顕現の媒介に使われネロ=ワイズマンと化してしまった。
- ゲルドブレイム
CV:茶風林
前作のラスボスだが今作ではネロの側近。25歳。
国の未来を憂いており、サギ達の事も積極的にサポートしてくれる前作の所業とは似ても似つかない人格者。
ネロに対して忠誠を誓っているが、諸々の描写からそれだけではない関係が仄めかされている。
子供と小動物に優しく、上司と異なりグレイソーンとして部屋に侵入しても優しく対応してくれる。
▽ネタバレ
ネロへの忠誠心は揺るぎのない本物であり、本性を現した後も迷わず付き従おうとしたが、当のネロには「昔のお前は美しかったよ。だが今は違う。古くなったおもちゃは場所を取るだけだ。捨てるのが当たり前だろう?」と切り捨てられ、要塞タラゼドを放逐されてしまう。
エンディングのラストシーンでは心身共にズタボロの状態で命からがら帝国に帰還したが、皇帝になったバアルハイトも対抗馬のネロもいなくなって混乱していた上層部が渡りに船とばかり即位を要請。
予想外の方向から帝位が転がり込んできたゲルドブレイムは精神のバランスを完全に崩し、ゲオルグを招聘するとともにエンド・マグナスの捜索を高らかに命じる。こうして物語は、20年後へと繋がっていく……。
前作では女性ものの化粧をしていたり、女性の衣装が私室にあったりと妙な趣味が描写されていたが、恐らくこれは「神の子」こと命のマグナス、不老不死を求めたことも含めて、ネロの愛した「美しい自分」の影を追っていたと思われる。ネロといいミローディアといい同じ血筋に狂わされすぎな人。
ちなみに諸々の描写を見る限り、少年・少女趣味というわけでもなく単なる可愛いもの好きの可能性が高い。
- バアルハイト
CV:佐々木敏
次期皇帝候補のもう一人。38歳。大地のマキナ化を目標として掲げており、こころの翼を捨てる事と引き換えに技術の発展を約束している。
そのためか、観念的な政策を押し出すネロに比べて国民からの支持率は圧倒的に高く、終盤では皇帝に即位する。
▽ネタバレ
ミリィの実父で、本作における本物の精霊憑きでもある。ダイモンという名の精霊が憑いており、マキナの知識もダイモンから授けられたものである。*2
元々は帝国の研究者で、マグナスの合成に関する研究を行っていた。実用化まで爪の先ひとつというところまで漕ぎつけていたが、シャナトを精霊憑きにしようとする先帝オーガンの命令と、ハッサレーで回収されたマルペルシュロの肉片を与えられ「人工精霊憑き」の実験を開始。
結果的に神のちからを宿らせるまでは成功したが、目覚めた被検体は自我を失い大暴走、研究所を破壊してしまう。オーガンはこの件で実験中止を決めて被検体を解放したが、バアルハイトの妻は研究所の破壊に巻き込まれ死亡、ミリィアルデも肉体のほとんどを損壊する重傷を負ってしまう。全責任を負わされ失脚したバアルハイトは、ミリィを生命維持装置に繋ぎ「全てから逃げ出したい」という衝動のままミラに流れ着き、「精霊の杜ネクトン」で自暴自棄のまま行き倒れるが、何とそこでダイモンと邂逅し精霊憑きとなる。
ダイモンからマキナの知識を与えられたバアルハイトは、妻を奪い娘を破壊したマルペルシュロの遺児を危険視。こころのちからに溺れることは神々の戦いを繰り返すことであり、それはマルペルシュロのような災厄と悲劇を生む、と言う理由だったが、その本音は己の弱さゆえにこころのちからを信じられなくなり、同時に他者のこころも信じられない、トラウマから来る人間不信の発露である。
だが、弱さを使命感で誤魔化し最愛の娘すらも切り捨てようとする姿勢にダイモンが反対し、ちからを貸さないことを選んだために敗北。待ち構えていたネロにトドメを刺され、死亡した。精霊憑きゆえに「精霊の物語」を重視しており、今生きている自分自身の物語を蔑ろにした結果と言える。
彼との戦闘BGMは精霊憑きが戦う曲という事からか、なんと前作の通常戦闘BGM「The true mirror」のオーケストラアレンジ。カラスが使用していた精霊魔法の一つ「ヘルファイアー」に加え、オリジナルの精霊剣技「セラフィムソウル」も使用。もちろん台詞の「我は火なり、我が声を聴け!」「我は光、我が力に闇退かん!」も踏襲している。
ちなみにダイモンの性別は最初にプレイヤーが選んだ性別の逆になる。
- シャナト
CV:真殿光昭
バアルハイトの側近で、サギとは度々敵対している。27歳。
口調は穏やかだが、言動に度々皮肉が混ざりがち。
▽ネタバレ
皇帝暗殺事件の真犯人であり、先帝オーガンの息子。つまり帝国の第一皇子である。
皇帝オーガンによって「跡継ぎに相応しいちから」を与えられようとしており、後述の「マルペルシュロの遺児」達はその実験体である。シャナト自身は元々精霊憑きにされるはずであり(この実験を主導したのがバアルハイトである)、これによりマルペルシュロの欠片を移植されたが適合率が低く上手く行かなかった。
このためオーガンから失望されており、親子関係は冷え切っているが、その一方である少女を養子として迎え入れている。その名前は…
バアルハイトの掲げるマキナ化政策に賛同したのはオーガンへの反発と、遺児の影響が残る自分の肉体への嫌悪感からであり、部下の3人のうちナスカ・ヴァララが搭乗型の、ヒューズが武装型のマキナアルマを使うのに対し、シャナトは自らの肉体に埋め込むタイプのマキナアルマを使用している。
その嫌悪感をネロに付け込まれる形でオーガンを暗殺し、バアルハイトのもとでマキナ化を進めていたが、タラゼド内部の戦闘にてサギに敗れ死亡した。
境遇ゆえにマキナ化そのものには肯定的だが、一方で遺児実験の主導者であるバアルハイトのことは嫌っており、結果的にネロとの間で二重スパイとして動いていたことになる。
- ジャコモ
CV:三木眞一郎
前作のライバルキャラ。暗黒部隊のエリートで、本作では13歳。サギに度々勝負を仕掛けては惨敗している。
妙に筆まめなところがあり、度々リベンジを誓う手紙を送ってくる…が、サギからはあまりライバルとしては見られておらず暖かい目を向けられている。
▽ネタバレ
ゲオルグの実験でちからを得た理由は、本作においてサギに負け続けたため。
どんなに強くなっても勝てないという現実を前に「精霊も人間も超えたちから」を求めるようになり、その結果が前作におけるあの強さである。
大鎌を振り回して切り裂く「スラッシュゲイル」という必殺技を持っているが、実験と修練の末、前作における「エンドスラッシャー」と「魔皇殺」へと進化している。
サブキャラクター
- ローロ
CV:岡村明美
滝の村オプで暮らす木専門の技師の女性。18歳。
頼まれごとに嫌と言えない性格で、依頼をすぐ安請け合いしてしまう。
木専門だが、大樹の枝は機械修理にも使え、彼女がいなかったらアヌエヌエから脱出できず本気で詰んでいた。
サギに想いを寄せており、ギロとミリィも含めた四角関係となるが、最終的にはサギの想いを尊重し恋敵のミリィに協力して身体を作ってくれる。
- ティスタ/ペッツ/ピエーデ/ポルコ
CV:檜山修之/小山力也/前田ゆきえ/成瀬誠
サギ達が度々飛ばされる謎の場所で出会うきょうだいで、ティスタは責任感が強く情熱的な所もあるきょうだいのリーダー、ペッツはやや短気だが面倒見が良い熱血漢、ピエーデは冷静沈着で思いやりがある女性、ポルコは泣き虫だが気は優しくて力持ちな性格をしている。
マグナス化政策を推し進めるワイズマンに抵抗するため、各所を奔走している。
サギ達は遺児がきっかけで度々彼らの元へ飛ばされ、彼らのもう一人のきょうだいで末っ子の「マーノ」として行動する事になる。
▽ネタバレ
大陸がまだ大地にあった古の時代の人物であり、前作のラスボス・邪神マルペルシュロの正体。
マーノの本名は「マーノ=シュ=(プレイヤー名)」で、サギに憑いていた精霊の正体。
他のきょうだいもフルネームはそれぞれ
「ティスタ=トウ=アゼ」「ペッツ=ソ・ク・ラドラ」「ピエーデ=キョウ=モナルナ」「ポルコ=ドウ=ノルコ」と、身体の一部分を示している。
ワイズマンに対抗するため「眷属の根城ザウラク」にて闇の眷属にちからを求め、きょうだい全員の全てを捧げ「神」と成った。この時、結束の証として幼少期の遊び場だった「マルペルシュロの丘」の名を5人全員の名として踏襲した。
ワイズマンを討ち取るべく出陣した5人のレジスタンス「マルペルシュロ」は、ワイズマンが呼び寄せた竜や彼の指導により強大なこころのちからを得て「神」と成った人々を蹴散らしながら進撃したが、前作でも語られたように神の遺体は大地を汚染する。これを憂いた土の民たちは魔法人形を差し向け、5人は殺害されてしまう。*3
そして、もっとも神のちからが強い身体の一部分をマグナスとして封印され、大地を空に浮かべるエネルギーとされた。
つまり前作で語られた通りマルペルシュロは5人きょうだいの身体を繋げあわせたキメラで、サギに憑依していた精霊の正体はマーノその人、つまり「邪神」である。*4
さらに彼らの身体の破片を人間に埋め込む実験も行われており、サギもその実験体「マルペルシュロの遺児」である。
一方、4人の魂はマーノと同じく大陸に散らばった肉片に宿り、遺児となった人々を介して世界を見続けていた。そして、その中でマーノを宿したサギの旅路に触れ、現代に顕現したネロ=ワイズマンとの決戦では古の時代に着けられなかった決着のため加勢に現れている。
1000年前の世界は「サギとマーノが見る夢」という形で描写され、主体となるサギが行動している都合上、マーノのビジュアルはゲーム中に出てこないが、オープニングに映っている。*5
- ワイズマン
CV:郷里大輔
桁外れのこころのちからを持つ大魔導師で、マグナスというシステムを作り上げた張本人。
領主を務め、人々にこころの使い方を指導してこころのちからを高めさせて繁栄を築いたが、ある日を境に人々を自由にするという名目で、全ての人をマグナスにするマグナス化政策を推し進める。
「我とともにあれ」と呼びかけることで人々から高い支持を集めていたが、その裏では反抗する者を容赦なく殺害する非情さを見せている。
そもそも外見からして宇宙空間を人型に固めたような黒い体に翼状の両手を持ち、白いブレストアーマーと異形の兜を着けているというガチモンの異形であり、こころの翼も目玉と短剣に似た形をした16枚の翼が後光のように浮かぶ独特な形状をしている。
▽ネタバレ
その本性は既に人外と化しており、マグナスと化した人々のこころを食らって自分のちからに変えている上、同じくこころを分け与えることで黒竜と契約、従えている。
ティスタ達は彼に対抗するため闇の眷属と契約したのだが、実際に相まみえる前に土の民に殺されてしまい本懐は果たせなかった。
ストーリー上の重要人物だが、彼との戦闘はサブイベントでありクリアするだけなら不要。ゲーム終盤、サギとマーノが同調することで過去と現在を行き来できるようになるため、古の時代でワイズマンのもとに行くと戦闘可能。*6
前座の黒竜がとんでもなく強いがワイズマンはそれ以上に強く、攻撃にはHP吸収効果があり、使用する技は範囲が全体なうえにダウン効果をもち、装備を無力化する「不浄なる衣を捨てよ」や威力の強い「幻影のカオス」を乱発して来る。撃破すると身につけていた兜とブレストアーマーを残して消えていったが……。
ワイズマンを倒していると、ネロ戦の直後にネロのこころ食らい肉体を乗っ取り、真のラスボス「ネロ=ワイズマン」となって立ちはだかる。
ある程度HPを削るとイベントで全滅するが、マルペルシュロの4人が囚われた遺児を通じて加勢に現れ、改めて決着をつけることになる。
「幻影のカオス」が全ての状態異常をランダムに発生させる「命のマグナス」に変化しているが、攻撃力はそこまで高くないため、攻撃回数の確保や回復を怠らなければ苦戦はしない。
戦闘後はネロが所持していた杖だけを残し、滅び去った。
異様な風貌と超常的な力をもち、作中の所業から全ての元凶といえるが、出自や目的は明確に語られず、動植物図鑑によれば形ある人間なのかどうかさえ不明とあり、謎の多い人物である。
- カルブレン公
前作で登場したミラの領主にしてミローディアの義理の祖父。
今作ではミラに行けない事もあり、スタッフロールのイラストカットでしか登場しない。
▽ネタバレ
エンディング後、帝国絡みの喧騒から逃れる地を探していたサギとミリィを養子として迎えており、二人はその後ミラに身を寄せる事となる。
ミローディアの素の髪色がサギと同じ事から察しがつくが、ミローディアの本当の両親はサギとミリィという事になる。実際サギとは表情パターンがよく似ている。
そうなると本編の11年後に彼らは流行り病で亡くなっていることになるが……。
ギロはエンディングでサギとミリィを共に生かすため犠牲となっており、首だけの状態でカルブレン邸に仕舞われている。サギとミリィの死後にこの首がどうなったかは不明。
- ゲオルグ
前作でも登場したカラスを造った人物。
ニハル砂漠の奥深くで研究を続けており、前作のセーブデータがあるか2周目になるとサギにとある依頼をしてくる。リマスター版だと前作プレイ済でも2周目限定イベントとなる。
▽ネタバレ
その依頼とはサギとマーノに『こころの器』というマグナスをリアルタイム50時間かけて育ててもらう事で、この器からカラスが生まれた事が仄めかされている。
ミローディアがカラスの事をお兄様と呼んでいたのもこれが理由と思われ、リマスター豪華版BOX描き下ろしイラストでのミローディアの立ち位置はサギ&ミリィとカラス&シェラのちょうど間である。つまりそういうことだ。
用語
- マキナアルマ
アルファルドで使われる機械兵器の総称。暗黒部隊が引き連れている人型から、特殊部隊のヴァララやナスカが乗る機動兵器タイプ、ヒューズやシャナトが身に着けている追加武装タイプなどの種類がある。本作ではマキナアルマの強大さが強調されており、序盤から中盤にかけては負け戦闘が連発する。*7
アルファルドは本作では世界中を機械技術で統一する「マキナ化」を進めており、最先鋒だったバアルハイトは死亡したものの帝国内部では続行されており、20年を経た前作の世界ではマキナアルマこそ廃れたものの、機械技術は大きく進歩しこころの翼を持つ者も減少している。
- マルペルシュロの遺児
サギがあちこちで戦うことになる謎の怪物。遺児を倒すたびにサギは謎の頭痛に襲われ、マーノとして過去の世界を垣間見ることになる。
▽ネタバレ
その正体は、エンド・マグナスとは別に存在するマルペルシュロの体のかけら、すなわち「神」と化し変質した5人きょうだいの肉体の一部を移植された生物。
先帝オーガンが息子シャナトに「後継者にふさわしいちからを持つべき」と考え、バアルハイトの主導で精霊憑きにしようとしたが失敗。次善の策としてエンド・マグナスと同質の力を持つマルペルシュロの肉片に目をつけてこれを回収、各地から集めた実験体の人間たちに移植させたものである(なお、これを執刀したのがゲオルグとラリクシ)。結局実験は上手く行かなかったため、オーガンは試みを打ち切り被験者たちを送り返した。
該当する人物は神のちからに無自覚であり、通常は何も起きないが、心のバランスを崩し我を失うと神のちからが暴走、肉体を乗っ取られ怪物と化してしまう。
サギもこの「遺児」の一人であるが、移植された肉片にマーノその人の意志が宿っていたため、疑似的ながら精霊憑きと似たような状態と化していた。遺児が死ぬたびに頭痛に襲われ過去に跳んでいたのはマーノの意志との共振反応であり、肉片を介してきょうだい達と引き合うことでマーノが記憶を取り戻していたためである。
- こころの翼
この世界に生きる人々が共通して持つ、こころの在り方や願望、精神状態が具象化された翼状の飛行器官。
演出であった前作と異なり、今作ではダッシュやジャンプと言った移動手段としてプレイヤーが使用可能だが、飛行能力についてはなぜか20年後の前作よりも下回るようで、飛行できる時間や高度がかなり限られていることが随所で語られている。*8
余談
- 本作のメインテーマである「Le ali del principio」はタイトルと歌詞共にイタリア語であり、前作から音楽を担当する桜庭統氏が作曲、その妻が作詞し、当時9歳の娘が歌い上げている。
- 闘技場で戦える相手に「邪神降臨」というものがあり、試作型マキナアルマMと戦える。マキナ(機械)である事からここでいう邪神はマルペルシュロではなく、邪神モッコスの自虐ネタだろう…
- 第一稿は「モッコスに似てるからやめて」と没にされたと後にディレクターの本根康之氏が語っている。
- GC版にはバグが非常に多く、闘技場のイベントが進まなくなる、ゲーム中盤で起こる足止めイベントが終盤で発生し移動ができなくなりクリア不可能になる、炎上中の森の中でセーブするとゲームが再開できなくなるといった致命的なバグも存在する。修正ディスク対応も受け付けていたが現在は終了しており、修正版ディスクは高値が付いている。リマスター版ではある程度修正されている。
追記・修正はパックマンに全てのマグナスを食べさせてからお願いします。
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▷ コメント欄
- 戦闘が面白すぎる。前作と比べてオートバイからF1マシンになったくらいスピード感がヤバい -- 名無しさん (2026-02-23 00:55:29)
- 戦闘は面白いけど相変わらず逃走を入れてないと逃げられないし、終盤逃げられない敵が出てくるので軽くトラップ。ヌンキ渓谷の敵がいきなり終盤の敵に切り替わって返り討ちにされたり、バグでマグナスカードセットが何度も入手可能なところがあるなどバグもちらほら。何週もしたけどフリーズからの強制終了はトラウマだわ・・・ -- 名無しさん (2026-02-23 07:26:37)
- GC版で闘技場進めなくなるバグ(詰む振興不能バグと違って一度陥ったら回避不可)に嵌ったから、リマスターでおよそ20年越しくらいに闘技場クリア出来た -- 名無しさん (2026-02-25 01:21:21)
#comment()
*2 このことからダイモンも前作の精霊同様、我々のいる現実かそれに近い世界の住人と思われる。
*3 土の民たちは元々、ワイズマンと「神」と成った人々の行いが目に余り、彼らを殺害するために魔法人形を作り出した。しかし、竜や「神」たちを圧倒していたが、闇の眷属を味方につけたうえに、力が抑えきれず暴走しつつあったマルペルシュロを、土の民たちはより大きな脅威と判断し、優先的に狙うこととなった
*4 ザウラクが時を経て変じたのが前作のラスダン「嵐の城コル・ヒドラエ」であり、内部にいたボス「兄弟神幻影」は体の一部を切り取られた5人きょうだいの遺体が変貌したものと思われる。
*5 魔術を使うティスタのカットの直後に出る、「刀を振り回して敵を蹴散らす、顔を覆面で隠したサムライのような姿の人物」である。
*6 土の民たちがワイズマンを放置していたのは、恐らくマルペルシュロに殺害されただろうと、戦いの混乱により誤認したことが示唆されているが、真相は不明。
*7 内部的にはHPを削り切ったところで攻撃モーションが入って全滅する流れだが、EXPなどはしっかり入る。
*8 前作のこころの翼は、カラスとシェラが飛行中の戦艦に飛び移れる程度には飛行能力が高い。
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