登録日:2014/05/15 Thu 20:00:01
更新日:2023/12/18 Mon 10:44:59NEW!
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銀河英雄伝説 貴族 銀河英雄伝説登場人物項目 銀河帝国 選民思想 滅びの美学 男爵 二又一成 古谷徹 虎の威を借る狐 フレーゲル 甥 フレーゲル男爵 門閥貴族
フレーゲル男爵とは、銀河英雄伝説の帝国側の登場人物。
フルネームは不明。
アニメにおいては、OVAでは二又一成が演じているが、Die Neue Theseでは古谷徹が演じるせいで某「高度な柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対応する」准将にしか思えない。
銀河帝国皇帝フリードリヒ4世の娘婿の1人であるオットー・フォン・ブラウンシュヴァイク公爵の甥であり、おじ同様選民思想に凝り固まった人物。
そのため、元は一介の貧しい帝国騎士(ライヒスリッター、貴族の階級の最下位)の家の生まれであったにも関わらず姉や武勲のおかげで伯爵にまで成り上がったラインハルトに相当な敵愾心を抱いており、アンチラインハルトの代表的な人物となっている。
このほかにも、OVA版ではベーネミュンデ侯爵夫人とともに(というかむしろ侯爵夫人を焚き付けるような格好で)アンネローゼ暗殺未遂に関与している。
本伝におけるリップシュタット戦役においては当然のごとく貴族連合側につく。
この時の座乗艦はOVA版ではグレゴール・フォン・ミュッケンベルガー退役元帥の旗艦だった「ヴィルヘルミナ」となっている。
オーディンの宇宙港に係留されていたのを勝手に持ち出したらしい(家名を継げない元帥が今後のコネ造りの一環としてブラウンシュヴァイク家に属する彼に譲り渡したとの説もあり)。
ちなみにこの時の階級は少将。
が、司令官たるメルカッツ提督の出撃を禁止する命令に従わず勝手に出撃するなど、ここでも好き放題にしていた。
そしてメルカッツに軍法会議にかけられると告げられると、軍法会議にかけるくらいならば名誉ある自殺をさせろと騒ぎ立て、結果としてブラウンシュヴァイク公によりその問題をうやむやにさせてしまうなど、全体的に見れば貴族連合軍の指揮命令系統などにひび割れを起こさせる原因となった。
最終的にはガイエスブルク要塞付近における艦隊戦では生き延びたものの、ラインハルトやビッテンフェルトらに対し艦同士の一騎打ちを主張。
が、あっさりスルーされる。
その後参謀であったシューマッハ中佐に生き延びられるのを喜びどこかへ落ち延びるべきだ、と勧められると激昂し、帝国貴族の滅びの美学を完成させるのだ、と息巻く。
そしてついにシューマッハに「寝言を言うな、我々平民が貴族の巻き添えになる理由などない、滅びの美学とやらを完成させたいなら1人で勝手にやってくれ(要約)」と愛想を尽かされる。
それを聞いたフレーゲルは激昂し、シューマッハにブラスターを向ける。
が、彼がシューマッハを撃つ前に艦橋にいた部下たちにより射殺される。彼に愛想を尽かしたのはシューマッハだけではなかったのであった。
彼の遺体がどうなったのかは不明だが、おそらくはシューマッハらが亡命したフェザーンに葬られたか、あるいは宇宙葬にふされたと思われる。
藤崎版では基本的な行動は本編と変わらないが、メルカッツを完璧に使いこなしてラインハルト艦隊に損害を与える、ラインハルト側が仕掛けた偽装退却を「貴族が毒盛ろうとしてる感覚に似ている」と見抜く
等より有能に描かれている。しかしそれと同時に「貴族は能力のある者を使いこなす能力が重要」と放言*1してメルカッツの部下を苛立たせるなどしている。
また最期では「大貴族の滅び」そのものに美学を見出し、アンスバッハに成り代わって叔父に毒入りワインを飲ませた後で、自らも同じ毒入りワインをあおって自決した。
容姿
OVA版ではその容姿は小さく細い目をした、陰湿そうな顔になっている。ついでに髪型もなんかキノコっぽい。
道原かつみ版コミックでもだいたい同じ。
「Die Neue These」ではあごひげを生やしたイケメンになっているが、気に入らないことがあると部下を乗馬用の鞭で打ち据えて憂さ晴らしをする、暴力的な側面がある。
藤崎竜版コミックでは、基本デザインは変わらないが、よりさわやかで理知的な印象を与える顔になっており、ナポレオン帽を常に着用している。
人格・人柄
彼の人柄を端的に表すとすれば、「勇気はあるものの自分勝手で自己陶酔に走りやすい、誠に扱いづらい人間」といったところだろうか。
どちらにせよ、あまり友人や同僚、近所の人や家族には持ちたくない人物である。
友人にはランズベルク伯アルフレッドがいる。貴族主義者で自己陶酔に溺れやすい性格はまさにそっくりである。
しかし、下の身分を徹底的に見下すフレーゲルとは違い、平民のシューマッハを見下したりはせずに笑顔で握手を求めたり、銀河帝国正統政府の面々がエルウィン・ヨーゼフを見捨てても、彼は見捨てずに共に逃亡してその果てに心が病んでしまったため、フレーゲルよりは同情されやすい。
二次創作では原作と変わらなかったり更生して真人間になったり、あるいは主人公になったりと、様々な役柄になっていたりするようだ。
追記・修正は帝国貴族の誇りを抱きつつお願いします。
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▷ コメント欄
- 髪型がキノコみたいだが、どうせなら亀頭型だったら銀英伝でもネタキャラになれたのにな -- 名無しさん (2014-05-15 20:22:03)
- 外伝1巻を読むことを推奨する あとOVA版がいかにひどかったか確認できるぞ -- 名無しさん (2014-05-16 01:56:58)
- 二次創作ではブラウンシュヴァイク公爵が(立ち位置はともかく)優秀に描かれることはあってもこいつは大して変わらないパターンが多い気がする。 -- 名無しさん (2014-05-16 15:33:06)
- こいつが更生したのはヴァレンシュタインの小説ぐらいしかないと思う -- 名無しさん (2014-05-26 00:49:42)
- 某ゲーム(市販)での能力値、統率19、運営8、情報36、機動20、攻撃42、防御23、陸戦35、空戦39、これがすべてを物語っているw(参考までにフォーゲルの統率は68) -- 名無しさん (2014-05-26 07:12:20)
- ビルファイのサザキくんに似てる。いやサザキくんに失礼だけどさww -- 名無しさん (2014-06-10 13:11:22)
- 何でこいつの項目があるんだよw -- 名無しさん (2015-07-31 03:25:16)
- ↑そんなのネタキャラだからか、それともブラウンシュヴァイク公の圧力があったかのどちらかに決まっているじゃなイカ! -- 名無しさん (2015-11-18 17:33:41)
- 部下にたまったもんじゃないけど、緒戦で煽りまくって特攻させたほうが得策じゃないかとも思ったが、下手打った本人の責任・・・・には絶対ならないし、似たり寄ったりのプライド馬鹿の集まりだし変な前例作ると後が面倒なのか・・・・?どっちにしても役に立たんな -- 名無しさん (2015-11-22 11:48:52)
- 藤崎版で見た コイツ嫌い -- 名無しさん (2016-07-15 14:14:05)
- ↑わかる。妙に見た目爽やかな癖にクズな所が。まさに「澄んだ目をしたクズ」 -- 名無しさん (2016-09-25 23:37:21)
- ↑ ブラウンシュヴァイク公が古狸の威厳みたいな凄みがあったぶん、全力疾走でトチ狂ったようにしか見えん -- 名無しさん (2016-10-08 20:12:11)
- 漫画版でむしろちょっと好きになったわ。良い意味で悪い奴を加速させた -- 名無しさん (2016-10-16 18:35:05)
- ようやく激昂したか。こいつが動揺するのフジリュー版だとティアマトの後なのね。 -- 名無しさん (2016-12-23 21:43:42)
- 勇気があることが必ずしも美徳ではないキャラの体現って、けっこうすごいと思う -- 名無しさん (2016-12-23 21:55:37)
- 勇気あるってより、伝説の英雄みたいな事したいだけの特攻隊症候群だからな、軍規違反で見せしめにするか体よく戦死させてプロパガンダみするしか使い道が無い -- 名無しさん (2017-03-12 19:37:34)
- ↑なぜだろう。こいつには、ガルマの爪の垢を煎じて飲ませるべきという気がしてきた。自分はどこかおかしくなったのだろうか?; -- 名無しさん (2017-03-12 19:55:23)
- ↑ ガルマは外交官としては有能だったし、対面は心配してたけど責任は自分で負おうって骨はあったよ、こいつは立場があるから周りが庇うし問題なしって節がある・・・・靴の泥汚れだって惜しい -- 名無しさん (2017-03-12 20:01:49)
- ↑うん。だからガルマの爪の垢を、こやつにryすれば、フレーゲルもいくらかまともになると思うんだがw -- 名無しさん (2017-03-12 20:04:49)
- ↑ やめとけ、0に何掛け算しても0になるんやで -- 名無しさん (2017-03-12 20:09:29)
- フジリューのフレーゲルがえらく良い味出してきてるから、何らかのかたちで追記が欲しいねえ -- 名無しさん (2017-07-03 09:43:44)
- カストロプも黒幕にされちゃったな。艦隊率いて戦ってたマリーンドルフ伯もびっくりしたけど。 -- 名無しさん (2017-07-03 10:30:52)
- 射殺されるのではなく、『貴族の美学を!』と叫びだした時点で、シューマッハに気絶させられたうえで、同盟のどこかの辺境の惑星にほっぽりだしたら世の中の厳しさを知ってまともに洗浄されるんじゃないか? -- 名無しさん (2017-09-20 11:26:47)
- ↑ ドフラミンゴ過去編の殺人難易度ルートしか思いつかんのだわ -- 名無しさん (2017-09-20 19:26:34)
- フレーゲルのような低能だったら、殺人しようにも反撃で撃退されるか殺されるだろうから、へーきへーきw -- 名無しさん (2017-09-20 19:36:01)
- ブラウンシュヴァイク公と合わせて「THE・門閥貴族」って感じだな。逆に言えば、銀英伝初心者に「門閥貴族って何?」と聞かれたらこの二人を見せれば良い。 -- 名無しさん (2018-07-03 17:38:51)
- フジリュー版のこいつは大胆かつ丁寧な脚色がされてて、作者の愛を感じる。こいつがもうすぐ死ぬのが惜しいと感じる日が来るとは思わなかった -- 名無しさん (2018-09-20 20:12:41)
- フジリュー版は、陰湿で狂気じみてるけど、馬鹿ではなかったな -- 名無しさん (2018-09-28 10:17:09)
- ある意味では勝ち逃げ、徹頭徹尾貴族としての最期、ここまでくるとカッコ良さすら感じる -- 名無しさん (2019-12-31 01:20:02)
- シューマッハに自滅を諫められたときに激高せずに、『わかった。私一人だけで逝く。お前たちは退艦しろ』と考えを改めて一人だけで特攻したら、まだいい評価だったかもね。 -- 名無しさん (2020-01-23 09:49:35)
- こいつが許せないところは、最後に美学にのっとったとはいえ死を望んだ、というところだよなぁ。こいつが醜く命乞いしたり、無様に生き延びようとしたら、抹殺した時にカタルシスが得られたのに。まぁ、その役はブラウンシュヴァイクが持って行ったけど。 -- 名無しさん (2020-03-30 19:03:12)
- 命乞いなどで下手に見せ場があるより、あれだけ絡んでたのに実際には歯牙にもかけられていなかったってのもある意味ではカタルシスあるかも -- 名無しさん (2020-08-24 21:45:21)
- 石黒版でのフレーゲル演じた二又一成氏、DNT版ではアーサー・リンチを演じてたりする…… -- 名無しさん (2020-09-01 23:30:46)
- フジリュー版でこいつがシビリアンコントロール論について芽瑠克提督すら論破するの見せられるとわ -- 名無しさん (2021-10-25 11:54:11)
- アンドリュー・フォークとどっちがマシなのかって言われると実はリスクある前線に自ら向かってるこっちの方がマシだったりするという。 フォークは完全に安全なところから高みの見物してる感じだったし -- 名無しさん (2021-12-21 23:54:22)
- フジリュー版は印象が変わるくらいいい描き方をされていてびっくりした -- 名無しさん (2021-12-21 23:58:39)
- ⬆️2個人の勇気としてはそうだけどなまじ前に出て来るせいで部下としてはむしろ迷惑っていう -- 名無しさん (2022-02-27 17:03:27)
- 迷惑どころか、関与した戦争犯罪がダース単位でその分だけ遺族から怨み買ってそうだから、戦後はこいつの部下って自体、罰ゲームだ -- 名無しさん (2022-07-14 00:15:20)
- Dieでは妙にイケメンになってた。あの顔で鞭振り回すと単に危ない性癖の男にしか見えんが。 -- 名無しさん (2023-03-19 12:28:22)
- ↑5 フォークはアムリッツァ星域会戦の後もクブルスリー本部長やヤン達を殆ど私怨や逆恨みで殺してるからな -- 名無しさん (2023-06-05 17:09:40)
- ↑前者は反トリューニヒト派軍人として、トリューニヒト閥軍人に鉄槌を下したとかになるにせよ後者はな~、フレーゲルの外道行為って銀河帝国地方政府の一員としての公務ではあるから…余計たちが悪い気もするけど -- 名無しさん (2023-06-05 17:15:25)
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