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更新日:2026/07/06 Mon 15:19:08NEW!
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『極悪女王』は、Netflixが製作・配信しているドラマ作品。
企画・監修・脚本は鈴木おさむ。
監督は『孤狼の血』『仮面ライダーBLACK SUN』の白石和彌。
2024年9月19日から全5話の配信が開始された。
目次
概要だ〜黙って聞けこの野郎!!
1980年代中盤、社会現象となるほどのムーブメントを起こしていた全日本女子プロレス(作中では「全日女子プロレス」)を題材に、当時のトップスターにして本邦女子プロ史上最高の悪役、ヒールレスラーとして記憶されるダンプ松本と、その最大のライバルであり絶対的ベビーフェイスだったクラッシュギャルズ(長与千種・ライオネス飛鳥)の3人を中心に、当事者からの聞き取りにより得たリアルな情報を下敷きに当時の世相や空気感を丹念に再現しつつ描かれたプロレス青春ドラマである。
地上波より準備に時間と資金を掛けられるとはいえ、オーディションから含めると2年以上もの期間を費やし製作された。
主演のゆりやんレトリィバァ他、準主役として唐田えりかや剛力彩芽といった有名どころも出演しているが、いずれもオファーではなくオーディションを受けて役を勝ち取った上でのキャスティングである。
上述の主役3人をはじめとして、本作にて女子レスラーを演じた女優陣は本気で身体作りを行い、なおかつプロレスのトレーニングを積んでから撮影に臨んでいる。
しかも、実際にプロレスの指導を行ったのは当事者たる長与千種本人と、彼女の率いる「Marvelous(マーベラス)」の選手達である。
長与曰く「劇中の試合は演者が90%以上(99%とも)やってる」そうで、吹替を使っているのはプロでも危ない技の時のみとのこと。
ファッションモデルとしての活動でも知られる唐田や剛力が体重を10kg以上も増やしてから撮影に挑んだという点で話題になっていたが、それ以上に体力作りの過程で挑んだトレーニングの末に、各々モデルとなった人物の得意技であるニールキックとジャイアントスイングを習得している。
後に公開されたドキュメンタリー動画によれば、当初は2kgのダンベルを持ち上げるのにも苦労する有り様だったのに最終的には70kgのバーベルを上げるまでになれたとのこと。
挙げ句には、鍛え上げた果てにジャーマンスープレックスを会得した女優まで出てきたとのこと。
そのため、当初の予定よりも試合内容が遙かに充実していったのだとか。
当初の予定では全8話だったが、ゆりやんが撮影中の事故により全治2週間にも及ぶ大怪我を負うというトラブルがあったため、5話に短縮された。
この報道を受け、ネット上などでは「お笑い芸人にプロレスをやらせるからそうなるんだ」などというバッシングの声が大きくなったものの、いざ本作が公開されるとそのクオリティの高さからゆりやんがどれほどの覚悟を持って撮影に挑んでいたのかが視聴者に伝わり、ネット上でも一転して彼女や他のキャスト・スタッフに対する称賛の声が相次いだ。
折しも世間では「STARDOM(スターダム)」の台頭から女子プロレスが再注目されはじめたこともあり、ブームとは真逆の世界観にある本作もこの波に乗って人気を博すこととなった。
一方で、物語をわかりやすくするためとはいえ、現在のプロレスマニアの中では試合をスムーズに進める為の仕組みとして「公然の秘密」として流されている感のある「台本」の存在が明確にシナリオに盛り込まれていることについては、相変わらず言語化・概念化が難しい用語ということもあってか物議を醸している面もある。
……まぁ、上述の通りで説明がややこしいし、少なくともドラマ内で扱われている部分については「見てれば解る」ので敢えて触れる必要もない所であろう。
物語だ〜耳の穴かっぽじってから聞きやがれ!!
埼玉県熊谷市に生まれた松本香は、母・里子、妹・広美……そして、気まぐれに帰ってきては家族に暴力を振るう父・五郎との4人家族。
ある夜のこと、その日も気まぐれに帰ってきた五郎に香達の給食費が奪われたことに憤慨した母親は香を連れて五郎が別宅としているというアパートを訪ねるが、そこで五郎が別に女を作り子供まで生ませていた挙げ句に自分と同じ名前を付けていたことにショックを受けた香は、衝動的にその場を逃げ出してしまう。
雨の中、訳も分からずに走り続けた先の広場で転んだ香だったが、そこは全日女子プロレスの興行が行われる会場だった。
怪我をしている香を見つけてくれた設営担当の選手に救急箱を持ってくるまで中を見ることを許された香の目に留まったのは、先輩レスラーにボコボコにされながらも必死に食らいつく、ある新人レスラーの姿だった……。
それから数年後、あの新人レスラーは今や「ジャッキー佐藤」のリングネームで相棒「マキ上田」とコンビ「ビューティペア」を結成。
一世を風靡する大スターとなり、高校生になった香はあの日の自分に生きる勇気を与えてくれたジャッキーの熱烈なファンとして足繁く会場に足を運ぶまでになっていた。
しかし、香にとっては自分と真逆の華やかな世界で生きているように見えるビューティペアにも、裏では綻びが生じ始めていた。
その果てに組まれたガチンコの決着戦にて、ジャッキーが48分もの死闘に勝利。公約通りマキはリングを去り、一つの時代が終わった。
そして、運命の1980年(昭和55年)。
ビューティペアに憧れて育った少女達が、自分の居場所を得るために、全女のオーディション会場へ集おうとしていた。
長与千種。
ライオネス飛鳥。
……そして、ダンプ松本。
これは、彼女達3人を中心に、ビューティペアに続く時代を築き上げた乙女達の、戦いの物語である。
登場人物だ〜長くなるけどありがたく聞きやがれ!!
- 松本香(ダンプ松本)
演:ゆりやんレトリィバァ/さとる(小学生時代)
本作の主人公。
子供の頃からふくよかな体格の持ち主だったが、横暴で凶暴な父親に萎縮して育ってきたためか、したたかな所もあれど気弱な性格に育つ。
ジャッキー佐藤に憧れて熱心な女子プロレスファンになり、高校卒業を前にオーディションの応募用紙を持って帰るなどしていたものの、一度は母親の助言に従いパン屋で働こうとしていた。
だが、奇しくも再会した自分と同じ名前の異母妹や父親の浮気相手だった女性に励まされ、自分の本当の夢を叶えるためにパン屋を辞めオーディション会場に向かい合格を勝ち取る。
受かったはいいものの体力にも性格にも難があるためにプロテストに合格できないまま無駄な時間を重ねていくが、同期で地方出身の千種と仲良しになり、励まし合う中で自分を奮い立たせるのだった。
その後、父親に歯向かう勇気を見せる中で同じく崖っぷちだった千種・ゆかりと共にプロテストを乗り越えるも、今度はデビューが決まらず、「免許を持っている」という理由で営業車の運転手に回されるという有り様。
自分と同じ落ちこぼれだった千種が覚醒を果たしたことにも焦りを感じる中で、ゆかりと共に会社の命令によりデビル軍団に加わり、悪役レスラーとしてリングに立つようになるが、生来の優しさが災いして全く芽が出なかった。
やがて、自分とは対照的にスター街道を邁進するようになった千種との格差や離れても影を落とし続ける父親の存在もあってかフラストレーションを溜めた末に爆発、何者であっても止められない狂獣・ダンプ松本へと覚醒を果たす。
狂乱の暴走ファイトによりリーダーであったデビル雅美からも見放されるが、それを好機としてゆかりや後輩の中野恵子らを巻き込みつつ「極悪同盟」を結成。
クラッシュギャルズの最大のライバルとして、香もスター街道を歩むことになるが、それは全女を知る全ての日本国民から本気で憎まれる人生の始まりでもあった……。
なお、本作では「血を見ると興奮状態に陥る」という設定を持つ。
史実のダンプ松本本人は現在もフリーのレスラーとして活躍。最近では女子プロレス界で最も人気を集めている前述の団体「スターダム」にも参戦し、「スターダム」のヒールユニットである大江戸隊(後にH.A.T.E(ヘイト)に改名)と共闘したりと話題を集めた。
- 長与千種
演:唐田えりか
本作のもう一人の主人公。
父親の事業の失敗で一家が離散、親戚をたらい回しにされた末、中学卒業と同時にオーディションを受けに来た。
失踪した父親の薦めで会得した空手を得意とするが、プロレスに持ち込むには危険すぎるとしてダメ出しを受けてしまい全く活かせず、香と並ぶ落ちこぼれとして苦労し、デビューしたらしたで鼻につく存在としてイジメの対象となってしまった。
香とは落ちこぼれ同士、確かな友情を育み支え合っていたものの、限界を感じていた所に改名した北村智子ことライオネス飛鳥の再デビュー戦の相手として指名され、その試合で自分の理想とするハードヒットの過激なファイトにより実力を認められたことで、飛鳥と共に「クラッシュギャルズ」として売り出されることになる。
とはいえ、スター街道を歩むことになっても面倒くさい無自覚なトラブルメーカーである所は変わらず、公然と台本を自分に適用するように口にしたり、芸能活動に肯定的な態度をとるなど傲慢な一面も見せるように。
やがては理想を同じくしていたはずの飛鳥ともすれ違いが生じ、ダンプに至っては本気でリング上で憎み合う仲*1になるなど孤立を深めていく。
演じた唐田はスキャンダルで仕事を失っていた時期だったものの、長与vsダンプと言えばということで増量と共に髪切りデスマッチによる丸坊主も条件となっていたが、オーディションで「誰をやるかは解らないがどうせなら長与さんがやりたい」と覚悟を決めて役を勝ち取った。
そのため、髪切りのシーンでは反対に切る側のゆりやん等が精神的に来て泣きそうになっているのに、寧ろ本人は覚悟が決まっていたので髪切りに関しては案外と気負いも落ち込むこともなかったとのこと。
余談だが、長与千種本人は後に1993年に現役復帰、1994年に女子プロレス団体「GAEA JAPAN」を設立するが2005年にGAEA JAPANの崩壊と共に再び引退。2014年に女子プロレス団体「Marvelous(マーベラス)」を立ち上げたりして多くの女子レスラーを排出しているが、引退後も限定復帰で参戦を果たしたりなどしており、2021年の3月3日には「スターダム」の日本武道館大会での時間差バトルロイヤル戦に出場している。
- 北村智子(ライオネス飛鳥)
演:剛力彩芽(格闘一部シーン担当:門倉凛)
香、千種に続く主人公。
2人と同じ55年入門組で、こと才能においては同期どころか先輩組を含めても屈指の物を持つ天才肌の優等生。
恵まれた体格を持つ大森ゆかりと共に入門後のプロテストにもあっさりと合格し、練習生の立場から抜け出せない香や千種に後ろめたさを感じつつも順調なレスラー道を歩んでいた。
それでも爆発的に目立つこともなく優秀な新人程度で燻っていた中で、エースであったはずのジャッキーを下し新たなトップとなった横田利美が「ジャガー横田」へと改名する際、ついでに「ライオネス飛鳥」と改名して再デビューすることになり、「誰と戦っていいか選んでいい」と言われたことから何やかんやで気になる存在であった千種を指名。
千種の危険な技の全てを受けてやるつもりだと伝え、お互いに全力を出し尽くした試合の末にクラッシュギャルズとして次代のスターとなる。
しかし、再デビュー後も天性のスターとしての才能を持つ千種に人気という面では水を開けられ、その千種がいつしかプロレスを第一と考えなくなっていったことから、飛鳥は飛鳥で鬱屈した想いを抱えていくことに。
因みに、演じた剛力彩芽は元々が細身な上に少食なこともあってか特に増量には苦労したそうだが、反対にランチパックキメてたこともあってかダンスの経験などもあってか運動神経やリング上での動きは凄いものがあったらしく、バックスピンキック等も1回で成功させてしまったとのことで、動きを合わせなければいけないのに置いていかれてしまった唐田は悔しい思いもしたとのこと。
しかし、剛力は剛力で相変わらずパワー面での不足を感じていた所で練習では成功できなかったジャイアントスイングを本番で成功させた時には指導に当たった長与千種も思わず飛び跳ねて喜んでしまったのだとか。
- 本庄ゆかり(クレーン・ユウ)
演:えびちゃん(マリーマリー)
香や千種と同じく55年入門組、且つなかなかプロテストに合格できなかった落ちこぼれ組の一人。
香と同様にプロテストに合格してからも燻っていたが、クラッシュギャルズの敵役としてデビル軍団の一員とされる。素顔の迫力が無いという理由から覆面を被ることを命じられたり、ヒールになり切れずに苦労していた。
香が「ダンプ松本」として覚醒後は戸惑いつつも行動を共にするようになり、デビルを裏切って極悪同盟の「クレーン・ユウ」として活動する。
やがてプライベートすら捨て「ダンプ松本」となった香についていけないと思うようになり始めた矢先、リーグ戦にてダンプに血祭りにされる形で追放。
「プロレスの意味が解らなくなった」として現役を退き、レフェリーとしての道を歩み始める。
なお、史実でのクレーン・ユウの引退理由もダンプに敗れたからだが、それ以上に「本人の知らない所で会社から引退を通告された」、「極悪同盟なのにファンに笑顔で手を振ってしまう*2など悪に徹しきれない面があり、ダンプ側からの申し出で辞めてもらった」というのがある。
- 大森ゆかり
演:隅田杏花
55年入門組の一人で、女相撲*3の経験もあってか飛鳥と共に早々にプロテストに合格した優等生。
気配りの出来る性格だが思い切りの良さから千種と組んで戦った試合にて先輩のジャンボ堀に気に入られてパートナーに抜擢され、「ダイナマイト・ギャルズ」としてタッグ戦線で活躍する。
その都合から後のクラッシュギャルズとも極悪同盟とも戦ったが、しがらみを抱えるようになってからも最後まで同期への思いやりを持ち続けていた。
因みに、史実ではダンプと同日に引退している。更に言えば一時期は親友ダンプと共に歌手として芸能活動していた。
- 横田利美(ジャガー横田)
演:水野絵梨奈
先輩組の一人。実力No.1の優等生としてジャッキーを追い落とす役目を負わされる一方で、先のビューティペアや後のクラッシュギャルズ程にはスター性に恵まれなかった悲運のエース。
史実では全女を一度は引退した後に復活。
現在でも現役を続ける一方で、挙げ句には旦那さん(何なら息子も)込みでタレントとしても大成してしまったがそれは別の話。
- ラブリー米山
演:鎌滝恵利
先輩組の一人。
可愛い顔をしていて、アイドル路線で売られているのにもかかわらず特に後輩への当たりが強い、イジメの首謀格。
純粋な「悪役」であるためか、他の選手とは違い実際のモデルが存在しない。……と、いうことになっているのだが、恐らくモデルはナンシー久美。*4
- 堀あゆみ(ジャンボ堀)
演:安竜うらら
先輩組の一人。
破格の体格*5を持つパワーファイター。
大森を気に入りパートナーに抜擢し、ダイナマイト・ギャルズとして活動。
- ジャッキー佐藤
演:鴨志田媛夢
全女のトップスター「ビューティペア」の片割れ。
パートナーであるマキを倒した後も全女のエースとして在籍し続けていたが、単独でのタレント活動にも限界が出てきたことから全女の至宝である「赤いベルト」*6を賭けたタイトルマッチにて横田に敗れ、半ば追放のような形で追われることになる。
史実ではその後体操教室を運営しつつ、時折プロレスのイベントに顔を見せていたが、1999年に癌により逝去。
- マキ上田
演:芋生悠
全女のトップスター「ビューティペア」の片割れ。
後輩・横田らからの突き上げに対してパートナーのジャッキーが「三禁」*7を破り弛んでいるのではないかとの疑念を抱き、不仲が浮き彫りになる中で組まれた決着戦にてジャッキーに敗れ引退させられてしまう。
史実では、この引退から少し後に『バトルフィーバーJ』で悪の組織の女幹部を演じる事になる。現在は夫婦仲良く浅草で釜めし屋を営んでいる。
- デビル雅美
演:根矢涼香
先輩組。数少ないヒールとして「デビル軍団」を率いていたが、ダンプの暴走をコントロールしきれなくなり、反対に追われる形となる。
- マナ猪瀬
演:Maria
先輩組でデビル軍団の一員。
- 中野恵子(ブル中野)
演:堀桃子
香の後輩。地味で個性もなかったが、極悪同盟のサポーターとしてダンプと行動を共にするようになり、ユウ(本庄)との関係が決裂した後、ダンプに強引に髪の毛を刈られ「ブル中野」へと生まれ変わる。
リング上ではプライベートでの気の優しさや人の好さを全く感じさせない極悪ヒールに徹することのできる才能の持ち主。
ダンプが髪を刈るシーンにて「ウチらみたいなヤツが生き残るのはこれしかねぇんだよ!!」と言われるが、史実のブルは後にプロレス界で実力派ヒールの極悪女帝として頂点を極め、さらにその後はダイエットを成功させて誰もが息を呑むレベルの美熟女へと転身したことでも有名*8。YouTubeチャンネルもあり、本作が公開された2024年にはアメリカのプロレス団体WWEが主催するWWE殿堂に日本人女子レスラーとして初の殿堂入りを果たした。
- 影かほる
演:戸部沙也花
後輩組。ダンプに容姿が似ていたことから影武者として極悪同盟に加わる。
尚、史実では松永一族の一員(松永兄弟の姉妹の娘。高司から見ると姪。)で、引退後は後に美女レスラーとして名を馳せた井上貴子のマネージャーとして辣腕を振るった人物。
- モンスター・リッパー
演:ANNA
圧倒的な体格を活かした暴走ファイトで恐れられる外国人レスラー。ダンプに変身する前の香も、デビュー戦で何もさせてもらえないままに敗れてしまった。
実力派ヒールであるデビルでさえコントロールしきれないとして追加要員とすることを拒んでいた程だったが、ダンプは手懐けて極悪同盟に加入させてみせた。
- ラ・ギャラクティカ 1号・2号
演:Anabel Ramos(1号)・AKARI(2号)
メキシコ出身の覆面タッグ。
営業で訪れた大阪のホテルのオーナーが彼女達のファンであったことから、香が代役として撮影とパフォーマンスを行うことに。
- プリティアトム、リトル・フランキー、アブドーラ・コブッチャー
演:プリティ太田、野澤健、ミスター・ブッタマン
全女の前座として試合を行っていたミゼットレスラー*9であり、スタッフ達。なお、プリティ太田とミスター・ブッダマンは日本に2人しかいない現役のレスラーで、実際の全女でも前座試合をしている。
- 太田まゆみ
演:大塚澪
ドラマオリジナルキャラクターで、クラッシュギャルズのセコンドを担当。
演者は吉本新喜劇の座員であり、この縁からゆりやん・唐田・剛力の三名はプロモーションで新喜劇にゲスト出演している。
- 松永高司
演:村上淳
全女を親族(兄弟)経営で支配する松永兄弟の三男。
焼きそば売り……ではなく本来の役職は会長だが、劇中では「社長」と呼ばれる場面も多い。
放任主義に見えて、兄弟の中では「商品」であるレスラー達を最も「人間」らしく扱っている。*10
- 松永国松
演:黒田大輔
レフェリー・ジミー加山としても活動する松永兄弟の四男。ジャッキーやクラッシュギャルズのマネージャーとしても帯同する。
調子の良いことを言う一方で、「商品」への扱いはドライ。
……史実では全女解散時の社長を務めたが、2005年に自ら命を絶っている。
- 松永俊国
演:斎藤工闇堕ち神永新二
テレビ局などとの対外交渉を担当する松永兄弟の五男。
コーチ(?)として「商品」である少女達に最も近くで関わるが、その実は冷酷に「商品」を扱う作中最大の悪役と思える人物。
- 阿部四郎
演:音尾琢真
全女の興行を引き受けているプロモーター。
興行の宣伝まで引き受けてしまっているのだが、何があったか免停となってしまったのがきっかけで、代わりの運転手として回されてきた香と知り合う。
強面だが面倒見はよく、何だかんだで香と打ち解けて後に大きな意味を与えるスターになる条件を伝えていたり、何よりも営業に回されて不貞腐れていた香を慮って社長(高司)からデビュー戦の約束を取り付けてくれた。
そして、香がダンプ松本として覚醒した後には、極悪同盟の専属レフェリーとして依怙贔屓の限りを尽くす。
ドラマだと「どうしていきなり専属レフェリーになったのか」という説明が特にされていないのだが、史実では苦労しながら下働きをしていた香(ダンプ)を見た阿部が「偉くなったらいつか力を貸すからね」と言って励ましたことがあり、その約束をレフェリー就任という形で果たしたのだという。しかも本業は会社とも対等に話せるプロモーターなのにレフェリーとしてのギャラは貰っていなかったとか。いい人すぎるやろ……。
演者は当時の阿部と顔が似ており、本編を視聴したライオネス飛鳥本人が賞賛のコメントを残すほど。*11
ちなみに演者は白石監督と同じ「北海道旭川西高等学校」出身だった縁から白石作品には複数出演実績がある。
- 臼井延夫
演:赤ペン瀧川
トヨテレビ(史実ではフジテレビに相当する)のプロデューサー。
全女の番組担当で全女には個人的に思い入れもあるようだが、松永兄弟達の思惑もあってか散々に振り回される。
- 志生野温夫
演:清野茂樹
全女の試合中継の実況を担当する、スポーツ実況界のレジェンドアナウンサー。
演じる清野もプロレス・格闘技を中心に活動する本職のアナウンサーで、今作では志生野の名調子と声のトーンを見事に再現している。
- リングアナウンサー
演:神宮寺しし丸
- 松本里子
演:仙道敦子
香の母親。苦労人で香も感謝しているのだが、どうしてもクズの五郎と別れようとしなかったことが後に大きな禍根を生む。
- 松本広美
演:西本まりん/柚穂(少女時代)
香の妹。真面目な性格だったが、香がダンプ松本に変身して以来、自分や親までも嫌がらせを受け、挙句恋人にフラれてしまったことで非行に走る。
- 松本五郎
演:野中隆光
ひたすらクズな香の父親。やっと話が通じるようになったのが病気で全く働けなくなってからという、THE・昭和のダメ親父。
- 長与繁
演:宮崎吐夢
千種の父親でこっちもなかなかのダメ親父。
- 長与スエ子
演:美知枝
千種の母親。
- 栗原愛子
演:田畑智子
五郎の浮気相手。最悪の状況だったにもかかわらず香のことを覚えており、更に助言まで与えてくれた。
主題歌なんかもあるんだぜ、最高だろ〜?
■「Dump the Heel」
唄:ゆりやんレトリィバァ
※当時のカバー。ダンプを憑依させたような演技で賞賛されたゆりやんな訳だが、歌は本物より遙かに上手いと評判。
■「Are you serious?」
唄:Awich
ただただ名曲。先ずは同曲を使用した公式ティーザー。及びドラマの映像を使用したMVを見てみよう。
余談まであるんだぜ?ビビったか〜!?
- 脚本を担当した鈴木おさむは構成作家を担当した『めちゃ2イケてるッ!』で「めちゃ日本女子プロレス」という企画も手掛けており、その中では極楽とんぼ扮する「極楽同盟」、そして岡村扮する「岡村四郎」なるキャラクターも登場している。長与・飛鳥・阿部本人もゲストで出演実績があるほか、実況も志生野が担当している。
- ドラマの内容が殺伐としているのに反して、2年をかけて共に汗を流して訓練に臨んできた女優達は部活で同じ釜の飯を食った仲間くらいの関係となり非常に仲良しになったとのこと。
体作りの為に練習後は皆で食事に行き、LINEでは会得した技やトレーニングの知識を共有し合ったという。 - その中でもゆりやん、えびちゃん、唐田はプライベートでも行動を共にする位の仲良しとなり、頻繁に食事に行ったり遊びに行くようになったものの、作中最大の山場とも呼べる髪切りデスマッチやそれに関わる抗争を演じる上で敢えて口を利くことを止めた結果、ストレスを感じる程の不仲となってしまう。
その結果重要なシーン前の打ち合わせが出来なくなる状況にまで陥ったが、唐田の方から強引に食事に誘うことで元の仲に戻り、難しい撮影も成功させたという。 - エキストラとして参加した人々の話も出てきているが「5分の(試合)シーンに朝から夜までかけていた」「普通に試合として撮影が行われるのでエキストラの観客は普通に声を出していた」とのこと。
ゆりやんも試合シーンの撮影の場合は共演者達は「試合に行ってくる」といって出ていったことを語っている。 - そうして、演者達が「試合」と語るプロレスシーンの撮影は訓練していても尚、凄まじいものがあった。
長与役の唐田は吹き替え無しで難易度の高い(フライング)ニールキックを習得したのは前述の通りだが、他にも場外の椅子に飛び込むシーンも自ら進んでやることを覚悟して飛び込んでいったそうで、全身に青アザを作りながらの撮影となった。
ダンプ(ゆりやん)との血みどろの制裁マッチの撮影に臨んだユウ役のえびちゃんも「(本気で髪の毛を掴まれたので)撮影後は痛くてシャンプーが出来なかった」と語っており、相手に怪我をさせない配慮をしているとはいえ、改めてのプロレスの危険性、その危険性が高いが故に「相手に怪我をさせるのは恥」と捉えられるプロレスという特殊な競技のプロ意識と精神性の高さが浮き彫りとなったと言える。
追記修正しねぇ奴はぶっ殺してやるぞ〜!!
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▷ コメント欄
- ロープ使って走るだけでも相当痛いらしいから本職じゃない人には大変だろうに。サンクチュアリといい、撮るのが難しそうな題材なのに作り込みが凄いわ、 -- 名無しさん (2024-09-26 14:27:23)
- 主役三人がゆりやん以外色々言われた二人だったけどこれで再起できるかな(唐田さんはともかく剛力さん自体は何も悪くないけど) -- 名無しさん (2024-09-26 19:59:46)
- まず凄いのが初っ端の時点で(色々言われてきたが)“いい女”と認識されるであろう、しかも三十路越えや三十路近い剛力や唐田えりかが違和感なく“田舎から出てきたイモ臭い小娘”を演じられてるのが凄い。メイクや衣装だけじゃどうにもならんだろ、アレ。プロレスも勿論だがとにかく生々しさというかリアリティがあるんよな。 -- 名無しさん (2024-09-26 23:04:48)
- しかし昔の話といえ黒い話があまりにも多すぎるな… -- 名無しさん (2024-09-27 09:45:22)
- ↑これでもライトにされてるんやで……。勿論、誇張されてる部分もあるが。 -- 名無しさん (2024-09-27 18:31:35)
- ↑まあドラマである以上は仕方ないね -- 名無しさん (2024-09-27 18:48:56)
- Netflixでも主役張るしってこのことだったのかゆりあん -- 名無しさん (2024-09-27 23:27:35)
- ()の中ネトフリオリジナルドラマとかのがいい気がする?地面士といい豊作だねえ -- 名無しさん (2024-09-29 00:19:51)
- めちゃ日本女子プロレスをフルでリアルで作るとこうなった感がある。 -- 名無しさん (2024-09-29 08:14:44)
- YouTubeで坂関連のチャンネルを見てるといきなり「アイドルばっか見てんじゃねえよ!」とCMで言ってきた テイルズのあいつを思い出した -- 名無しさん (2024-09-30 21:41:38)
- ドラマのダンプはプライベートでも狂犬だったけど、確か史実だとめちゃくちゃ面倒見良くて後輩からも慕われてたんだっけか -- 名無しさん (2024-10-09 22:21:15)
- ↑スタン・ハンセンも自伝で「ヒール(悪役)はリングで恨みを買う分、私生活では大人しい人が多い」と書いていたな。憎まれ役はリングだけ、ヒートアップした客から攻撃される、あと試合を円滑に進めるように私生活では紳士になるらしい。もちろん例外もいる…。 -- 名無しさん (2024-10-24 08:13:23)
- ↑ジョニー・バレンタインとJBLの悪口はそこまでだ。 -- 名無しさん (2024-10-24 11:01:41)
#comment()
*2 極悪同盟は人目に触れる時はよほどじゃない限り常にヒールであることを徹底していた。男子なら当時のタイガー・ジェット・シンをイメージするといいかもしれない。
*3 史実の大森ゆかりは柔道の経験もあった。
*4 ミミ萩原説もあるのだが、コスチュームやリングシューズのカラーとデザインがナンシーのものである。
*5 演じた安竜も172cmと長身だが、実際のジャンボ堀は180cmという歴代の日本の女子プロレスラーでも屈指の大型選手。
*6 史実ではWWWA王者だが、ドラマ中ではWWWO王者。その他のタイトルも名称を変えられているがデザインは本物に寄せてある。
*7 当時の全女が掲げていた禁酒・禁煙・禁男の誓い。
*8 なお、夫は見た目の変わりようから、当初はブル中野だと気づかなかった。
*9 いわゆる小人症のレスラーのこと。当時小人症の罹患者はまともな仕事に就けず、このような仕事にしか働き口が無かった。
*10 実際、史実のダンプも引退理由の一つとして「会長(高司)以外の会社の人間が信じられなくなった」ことを挙げている。
*11 当時の試合映像を見るとよっぽど鬱憤が溜まっていたのか飛鳥は阿部四郎をかなりボコボコにしている……そりゃあ印象に残るわな。
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