登録日:2019/12/15 Sun 00:01:23
更新日:2024/05/16 Thu 10:12:06NEW!
所要時間:約 23 分で読めます
▽タグ一覧
映画 洋画 star_wars スター・ウォーズ sf 特撮 ep8 ディズニー 賛否両論 撤退戦 sw 続三部作 古参ファン激怒 原作レイプ 最後のジェダイ クレイトの戦い ライアン・ジョンソン
遠い昔、はるか彼方の銀河系で・・・・
STAR WARS
EPISODE Ⅷ
THE LAST JEDI
2017年に公開された、スター・ウォーズシリーズ第9作(『ローグ・ワン A STAR WARS STORY』を含む)。監督はライアン・ジョンソン。配給会社はウォルト・ディズニー・モーション・ピクチャーズ。
2015年に公開されたエピソードⅦ『フォースの覚醒』に続く、続三部作(シークエル)の第2作目である。
●目次
【製作もろもろ】
全く新しい「スター・ウォーズ」
10年来の復活となったスター・ウォーズシリーズの先陣を切った『フォースの覚醒』は大成功に終わり、間にまたしても高評価を得たスピンオフ『ローグ・ワン』を挟み、いよいよ続三部作は2作目たるエピソードⅧの製作の時を迎えた。
さて、三部作の二作目と言えばやはり否が応でも想像するのは、EPⅤ『帝国の逆襲』の二転三転するストーリーと大どんでん返しにより前作以上の高評価を得たことだろう。
ともすれば、同じく三部作の第2作目であるEPⅧに同じような期待をしてしまうのはある意味当然と言えた。
キャスリーン・ケネディら新生ルーカスフィルムのスタッフもまた、スケールと衝撃性を高めた第2作目を作る気概を持っていた。
前作を監督したJ.J.エイブラムスはEPⅦでの自分の仕事に満足していたため1作のみの契約となり、2作目以降は別の監督を使うこととなる。
そこで、ケネディが白羽の矢を立てたのが、SFサスペンス映画『LOOPER/ルーパー』やドラマ『ブレイキング・バッド』で演出を手掛けたライアン・ジョンソンだった。
ジョンソンはサスペンス演出を得意とし、同じくサスペンスタッチだった『帝国の逆襲』と同じ路線を期待した上でのことだろう。
また、ジョンソンは本作の脚本も任され、ディズニーやルーカスフィルムからはほとんど制約なく舵取りを任された。
これは、EPⅦ製作時点で三部作の結末がまだ未定であり、全体のシリーズよりも各作品を監督のオリジナリティーに任せた方針で、いわゆる「リレー小説」タイプの製作形態だ。
そして完成した本作は、これまでの「スター・ウォーズ」の描き方を悉く覆す作品となった。
過去作の人気キャラクターの知られざる一面。
ありそうでなかったフォースの使い方。
悉く失敗し、空回りし続けるメインキャラ達。
そして前作で秘密があるように思われた新キャラクター達の意外過ぎる正体。
これら極めて野心的な要素を152分(なお、シリーズ最長の上映時間である)に詰め込み、スタッフやキャスト陣が「衝撃作」として太鼓判を押しながら、『最後のジェダイ』は世に送り出された。
波乱の公開後
今作の公開後には、ネット、SNSを中心として凄まじい賛否両論が巻き起こった。
公開前の批評家の評判は上々だったが、公開後の観客からの評価は「最高」と「最低」の両極端に分かれたのだ。スター・ウォーズの映像作品なんて大抵そんな感じとは言ってはいけない。
公開当時の日本においてはヱヴァQとよく比較されていた。
本作を「史上最悪の駄作」と酷評するファンも少なくない。
特に論争となったのは、前主人公であるルーク・スカイウォーカーのキャラ造形だろう。
公開後に演じたマーク・ハミルが本作におけるルークの描き方について「納得していない」というインタビューが公開されると、その論争には拍車がかかった*1。
…もっとも、そのハミルが後に明かした「ぼくのかんがえてた将来のルーク」も割と大概だったのだが。
また、賛否両論だったのは全体のストーリーについても同様だった。
さらに、EPⅦにおいてばら撒かれた伏線の一部が本作で明かされるが、その謎に納得しない意見が多かったのである。
そのせいなのかは不明だが、本作で明かされた謎の中には次作でさらにひっくり返ったものもある。
しかし、本作にはこだわりの深い画作りや独創的なライトセーバー戦など見どころも沢山存在する。
また、前述の「これまでのスター・ウォーズシリーズとは違う」作風は、同時に「スカイウォーカー家の物語から離れた自由な作風」に転換したとも言える。
「失敗談」を描き続けることもまた、作中でも述べられたように「最高の師」としての機能も果たしている。
単純に「駄作」と切り捨てるにはもったいない作品といえる。
とはいえ、本作の賛否両論はスター・ウォーズシリーズの商業面に今なお暗い影を落とし続けており、実際にEPIXの全世界興行収入は本作を大幅に下回る結果となってしまった。
本作の自由な作風を買われたジョンソンは、今後公開予定の新シリーズ(公開時期は未定)の総指揮を任されている。
そして、本作の撮影直後、レイア・オーガナを演じてきたキャリー・フィッシャーは心臓発作で60歳の若さでこの世を去った。
彼女の撮影パートは全て撮り終えていたため、本作への支障はなかったが、その余りに早い逝去に多くのファンが心を痛めた。
本作は彼女の遺作となり、エンドクレジットには「In Loving Memory of our Princess CARRIE FISHER」とクレジットされた。
【ストーリー】
銀河帝国の残党、ファースト・オーダーの破壊兵器スター・キラー基地を破壊し勝利に沸いたレジスタンスであったが、その喜びは束の間だった。
ファースト・オーダーは瞬く間に新共和国を掌握し、レジスタンスの息の根を止めるためにその猛威を振るい始めたのだ。
惑星ディカーからの撤退を余儀なくされたレジスタンスは、当てもない宇宙の放浪の旅を強いられてしまう。
彼らの唯一の希望は、レイア・オーガナ将軍の兄にして最後のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーだけだった。
一方、ルークを探しに、R2-D2の地図を頼りに惑星オク・トーへとやって来たレジスタンスの少女レイは、探し続けていたルークと対面を果たす。
だが、ルークの反応は冷たく、レイの必死な懇願にも耳を貸さず、世捨て人として気ままに振る舞う始末だった。
それでも根気強く待ち続けたレイを見かね、ルークは彼女にジェダイとしての修行を施すことになる。
その頃、ファースト・オーダーの攻撃によってレジスタンスに大打撃が加えられ、司令官のレイアは意識不明の重体となってしまう。
新しい提督の方針に納得がいかないポー・ダメロンは、親友のフィン、整備兵のローズと組んで、ファースト・オーダーの戦艦を振り切る作戦を練り始めた。
そして、暗黒面としての修行の芽が出ず、最高指導者スノークから見放されかけているカイロ・レンは、己の進むべき道を迷い始めていた。
彼は、自分の宿敵にして強いフォースの使い手、レイに激しい執着心を抱く。
彼とフォースを通じて心を通わせ合ったレイは、カイロの過去を垣間見、ルークの秘密を知ってしまう…。
果たして、銀河の運命を変えるのは血筋に縛られた「古きもの」か。それとも、何者でもない「新しきもの」か。
【物語の舞台】
◆ディカー
レジスタンスの秘密基地があった惑星。
本作冒頭でファースト・オーダーの総攻撃が加えられ、放棄を余儀なくされる。
◆オクトー
未発見の星系にある惑星で、ルークが隠匿していた。
全体を寒々とした海に覆われ、陸地はぽつんとした孤島があるだけ。
島には最古のジェダイ寺院があり、原初のジェダイについての書物が保管されている。
◆カントニカ
荒涼とした砂漠に覆われたリゾート惑星。
都市「カント・バイト」は武器商人をはじめとした金持ち行きつけのカジノで賑わっている、腐敗の温床となっている。
フィンたちがマスター・コードブレイカーに接触するために潜入し、最終的には彼らによって滅茶苦茶に荒らされる。
◆クレイト
同盟軍時代の反乱軍の古い秘密基地がある惑星。
白い塩で覆われた赤い土で覆われており、地下には深い鉱脈がある。
追い詰められたレジスタンスが籠城戦を展開するのだが…。
【基礎用語】
◆ルークのライトセーバー
厳密にはルークの父、アナキン(ダース・ヴェイダー)の形見。
前作ラストでレイがルークに差し出したがあっさり放り捨てられてしまう。
結局レイの愛用品となり、カイロを説得するためにスプレマシーへ向かった際に重要な役割を果たす。
ネタバレ
一時的に手を組んだレイとカイロが再び決裂した際にフォースでの引っ張り合いにより真っ二つに破壊される。
スカイウォーカー家の象徴と言えるキーアイテムの破壊は本作の「スカイウォーカーに囚われない物語」をそのまま表しているかのようである。
なお、破片は最終的に二つともレイが回収して持ち帰っている。
◆レイの修行
自分の居場所に悩むレイにルークが施した修行。
レッスン1は「フォースの真実を知ること」。
フォースとはジェダイの力ではなく、万物に宿るエネルギー、調和の象徴なのである。
レッスン2は「ジェダイの真実を知ること」。
ジェダイはかつてその驕りで滅んでしまった。
レッスン3は不明。
◆オクトーのジェダイ寺院
オクトーのテンプル・アイランドに存在する最古のジェダイ寺院。
ルークが隠居しながら守護していた。
奥には謎めいた洞窟があり、そこでレイが自らの真実を知ることになる。
そして、レイが去った後、ルークがジェダイの終わりを感じ、焼き払おうとするのだが…。
◆フォース
今回、改めて「ミディ=クロリアン値が高い者が使える力」ではなく「万物に宿るエネルギー」として再定義されている。
そのため、これまでのシリーズよりも自由度の高い描写がなされており、レイアの宇宙空間飛行やレイとカイロの空間を超えた対話など、これまでの概念を打ち破る使われ方が多い。
また、ルークはさらに強いフォースの使い手としてある意味反則級な使い方をしている。
◆ポーとフィンの作戦
残り少ない燃料でファースト・オーダーの追手を振り切るために、レジスタンスの一部のメンバー間で展開された作戦。
逃げても追ってくるファースト・オーダーは、レジスタンス側に追跡システムを仕掛けていることは明らかだった。
そのため、ドレッドノート内に侵入し、レジスタンスへの追跡システムをコード破りの達人「マスター・コードブレイカー」によって追跡コードを一時的に切ってもらう。
その後、追跡できない範囲にハイパースペースドライブで逃げ去るという筋書き。
ポーが作戦指揮、フィンとローズが実行役を務めた。
しかし、カント・バイトで駐機違反で捕まってしまったことを機にその計画が狂い始めてしまう。
◆ベンの裏切り
ルークに弟子入りした後も、スノークの手によってベンの心は暗黒面に魅せられ続けていた。
そしてある夜、数人の弟子と共に彼は裏切り、他の弟子たちを虐殺し去られてしまった。
…と、ルークは語っていたが、のちにカイロ・レンがレイに語ったことはその真逆だった。
◆ペイジ姉妹のペンダント
月を模した対のペンダント。
レアメタル製で、DJがローズに報酬として欲しがったが、実は伝導体として一時的に使っただけだった。
◆金のダイス
ミレニアム・ファルコン号のコクピットにぶら下がっていたハン・ソロのお守り。
実はEPⅣの時点で小道具として存在していたが、あまりに地味過ぎたため今作で初めて意識したファンも多かった。
この次に作られた『ハン・ソロ A STAR WARS STORY』でフィーチャーされることとなる。
【登場人物】
※(演者/吹替担当)表記※
レジスタンス
○レイ(デイジー・リドリー/永宝千晶)
ご存じ元スカベンジャーの少女。
前作ラストでフォースの力に目覚め、自分が何者かを知るためにもルークに会いに行くことを決意。
当初は世捨て人となったルークに取り付く島もなかったが、熱意に折れてルークからジェダイの修行を受けることとなる。
一方で、フォースの結びつきによりカイロ・レンと対話。当初はハンを殺した彼を恨んでいたが、彼の持つ苦悩と待ち受ける未来を垣間見、ベン・ソロとしてライトサイドに戻せると決意。
その強いフォースの力により、公開前より「ルークの隠し子」説や「パルパティーンの孫」説と言った出自がファンの間で囁かれていたが、本作でオクトーの洞窟にて彼女が待ち望んでいた自分の両親について知ることとなる、のだが…。
ネタバレ
その正体は、ジェダイとは無縁の何者でもない孤児の少女。
彼女の両親は酒の飲み代として幼いレイをジャンク屋に売り払ったロクデナシであり、とっくの昔に亡くなってジャクーの名もない墓に埋められていた。訓練もナシに銀河最強のジェダイの孫であるルークとスノークに比肩するフォースの力を何故得たんだ?と言う謎は、EP9で後付け臭く語られる。
ベンの説得にも失敗した彼女が選ぶ道とは…。
○ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル/島田敏)
ご存じ伝説のジェダイ・マスター。
今では完全に世捨て人となっており、妹レイアの頼みすらも知らん顔を貫いていた。
だが、強いフォースを持ちながら何者かわからないレイに興味を抱き、彼女の修行を始める。
だが、実はカイロ・レンに関するある秘密をひた隠しにしており、レイがレンと結びついた事でそれを知られてしまうのだが…。
詳しくは個別項目にて。
○R2-D2
ご存じR2ユニット。
ルークの元相棒として彼との再会を喜び、レイアのホログラムを出して彼を説得しようとした。
○チューバッカ(ヨーナス・スオタモ)
ご存じチューイ。
相棒ハン・ソロを失ったが、なんとか立ち直りレイのサポートを務める。
クレイトの戦いではベテランの操縦テクニックを披露。
オリジナルキャストのピーター・メイヒューの年齢と健康問題を理由に、
本作以降は前作の一部場面で代役を担当していたヨーナスが役を引き継いでいる。
○フィン(ジョン・ボイエガ/杉村憲司)
ご存じ元ストームトルーパー。
ディカーの撤退戦直後に昏睡状態から目覚め、レイとニアミスしてしまった。
前作でレジスタンスとしての自覚を得たがやはり甘かったようで、危機に陥ったレジスタンスを見限り、レイを探しに行こうとしたがローズに捕まり敢え無く逆戻り。
その後、ファースト・オーダーの追跡を振り切る作戦をポーに立案し、ローズと共にカント・バイトへの潜入を開始する。
しかし作戦は空回りの連続で、そこで知り合ったDJから「正義と悪で割り切れない現実」を突き付けられ、それらをひっくるめてレジスタンスとしての道を選ぶ決意をする。
○ポー・ダメロン(オスカー・アイザック/小松史法)
ご存じエースパイロット。
レジスタンスで最も勇敢なパイロットだが、今作では反面無謀な一面が強調されており、序盤のディカー撤退戦では無茶な爆撃作戦で大多数の犠牲者を出してしまい、レイアから降格を命じられ、さらには自身の愛機ブラック・ワンまで破壊されてしまった。
しかし、レイアが昏睡し、何の作戦も提示しないホルドを見限ってフィンと共同作戦を練る。そして、あろうことか艦を捨てて逃げようとするホルドにクーデターを起こす。
だが、それらは全てレイアが自身を指揮官として成長させるための作戦だった。自らの未熟さを自覚した彼は、レイアから認められる指揮官となっていく。
今作ラストでレイと初対面する。前作で同じ画面に映っていたのだが、面識はなかったのだろうか?
○BB-8
ご存じ球体ドロイド。
ポーの相棒としてブラック・ワンの操縦補佐を担当し、戦闘で活躍。
フィンたちの作戦にもお供として同行し、スロットマシンに間違われたりコインを飛ばして警備兵を攪乱したりとナイスアシスト。
さらにはAT-STまで操縦するなど大手柄である。
○ローズ・ティコ(ケリー・マリー・トラン/冠野智美)
レジスタンスの整備兵。姉のペイジ共々レジスタンスに従事している。
元は貧しい星の生まれで、ファースト・オーダーに資源を奪取され家を失ってしまい、レジスタンスに加入した。
スター・キラー基地攻略戦で活躍したフィンに憧れていたが、脱走の現場を目撃し彼を捕らえる。
その後、成り行きからフィンとポーの作戦に加わり、フィンと一緒にカント・バイトに潜入する。
そして、行動を共にするうちにフィンがかけがえのない存在となっていく。
○レイア・オーガナ(キャリー・フィッシャー/高島雅羅)
ご存じレイア姫。
レジスタンスの総司令官として重大な責務を負っており、度重なる味方の犠牲に心を痛めている。そのため、無茶な作戦を展開したポーを激しく叱責した。
ファースト・オーダーの攻撃によって宇宙空間に放り出されたが、持ち前であるフォースの力によって自力で艦内に戻り一命を取り留めた。
その後昏睡状態となり、混乱する指揮系統によってポーらが独断作戦を展開してしまうが、彼女の目的は別にあった。
○C-3PO(アンソニー・ダニエルズ/岩崎ひろし)
ご存じ金ぴか。
弱気な発言でレイアやポーから苦言を呈されている。
○アミリン・ホルド(ローラ・ダーン/塩田朋子)
レジスタンスの女性中将。カイロン・ベルトの戦いで勝利を収めた名指揮官である。
昏睡したレイアの代打として提督となり、レジスタンスを指揮するが、特に作戦もなく「逃げ続ける」ことだけを指示する。
ポーには「衝動的で危険」という判断を下して彼を軽蔑しており、彼からは「臆病者」と罵られる険悪な関係となる。
挙句にはクルーザーを捨てる準備を進め、ポーのグループからクーデターを起こされてしまうのだが…。
実は
彼女の行動は全てレイアの指示であり、クルーザーを捨てるのも、クレイトの基地に一時撤退をするため。最初から作戦を全部教えていたらファーストオーダーから逃げられてたとか言わない。ポーの方もレイアの説明を聞いて理解しているし
レイアとは学生時代からの親友であり、若い頃は勇猛果敢な性格だった模様。ポーのこともそこまで悪感情を持っていない様子。
敵に作戦を気取られないためにも最後までクルーザーに搭乗し撤退を見守っていたが、作戦をファースト・オーダーに気付かれ次々と船が撃墜されていく中で、ある決断を固める。
○ギアル・アクバー(ティム・ローズ、声:エリック・バウアーズフェルド/藤本譲)
エンドアの戦いから頑張っていたモン・カラマリの名提督。
作戦の指揮をとっていたが、クルーザーのブリッジに直撃した攻撃によって呆気なく命を落としてしまった。
○マズ・カナタ(声:ルピタ・ニョンゴ/杉本ゆう)
ご存じ海賊の女王。今作ではホログラムのみの登場。
前作で酒場が破壊されたため、傭兵としてファースト・オーダーとバトルフロント戦っている。
ポーたちにコードブレイカーの情報を教えた。
○ペイジ・ティコ(ベロニカ・グゥ)
ローズの姉で、爆撃機スターフォートレスの砲撃手。
最後まで残っていた爆撃機に搭乗しており、乗組員が全員死亡した中で生き残り、死を覚悟しながら爆弾の投下スイッチを押し、戦火に消えた。
○ケイデル・コー・コニックス(ビリー・ラード/押川チカ)
レジスタンスの中尉。
ディカー撤退戦の指揮を執り、ポーの作戦にも協力した。
演じたビリー・ラードはキャリー・フィッシャーの実の娘。
○カイ・スレナリ
Xウイングパイロットの一人で、エイリアン種アベドネドの青年。
○ナイン・ナン(マイク・クィン、声:キプサン・ロティッチ)
今作でも登場しているが、地味な出番に収まっている。
○ラーマ・デイシー(アマンダ・ローレンス/磯西真喜)
レジスタンスの中佐。ホルドの補佐を務める。
○ヨーダ(フランク・オズ/多田野曜平)
ご存じ最古のジェダイ・マスターにして、ルークの二番目の師。
レイに去られ、迷うルークの前に霊体として現れ、ジェダイの書物を「カビ臭い本」と断じて雷を落として焼き払った。
そして、自らの失敗を含めてレイに全てを教えるべきと宥め、師匠としての貫禄を見せつける。
まさかのサプライズ登場としてファンを賑わせた。
ファースト・オーダー
●カイロ・レン/ベン・ソロ(アダム・ドライバー/津田健次郎)
ご存じダース・ヴェイダーに憧れる男。
前作で父ハン・ソロを殺し、暗黒面に一直線かと思いきや、レイに負けたことでスノークに「ダース・ヴェイダーに憧れるだけの哀れな子供」と罵られ、ヴェイダーの模倣でもあったマスクを破壊する。
勢いで母レイアをもTIEサイレンサーで手にかけようとしたが決断が鈍ったため叶わなかった。
そして、フォースの結びつきによってオクトーのレイと対話し、彼女に強い執着心を抱く。
スプレマシーへと自分を説得しにやって来たレイを前にして、ようやく自分の進む道を決めるのだが…。たくましい上裸も見れるぞ!
そして…
レイの持っていたルークのライトセーバーをフォースで動かしてスノークの胴体を真っ二つにし、レイと共闘してエリート・プレトリアン・ガードを一掃。
しかし、それはベンとして帰還するのではなく、シスでもジェダイでもない「新しい秩序」のトップとして君臨するためだった。
レイの両親の秘密を明かし、彼女に傍に来てもらおうとしたが、拒絶される。
逆上した彼はスノーク殺しの罪をレイに着せ、新しい最高指導者としてファースト・オーダーに君臨する。
●スノーク(アンディ・サーキス/壌晴彦)
ご存じ謎多き最高指導者。今作では実体として登場。
カイロを高く評価する一方で彼が未熟な面を出すと激しく罵倒し、傲慢な面が強調されている。
最後のスカイウォーカーであるルークの抹殺に執念を燃やしており、彼を捕らえるためにカイロとルークの弟子レイをフォースで結びつけ、居場所を見つけようとした。
そして、カイロの説得のためにスプレマシーへとやって来たレイを捕らえ、彼女をカイロの手で殺させ、修行を終わらせようとする。
しかし…
カイロの裏切りによってレイから奪い取ったルークのライトセーバーで胴体を真っ二つに斬られ、呆気なく絶命した。
彼の死によって、カイロ・レンは最高指導者の座を得ることとなる。
皮肉にも、それはシスの日常茶飯事である「弟子の裏切り」そのものであった。
シリーズの黒幕かと思われていたキャラが、その正体を明かすことなく呆気なく裏切りによって殺されるという意表を突いた展開は良くも悪くも観客に衝撃を与えた。
●アーミテイジ・ハックス(ドーナル・グリーソン/川本克彦)
ご存じ高飛車将軍。
今作では前作以上に小物感がマシマシ。スノークからも「小物でも利用すればよく切れる道具となる」と完全に舐められている。
カイロにライバル意識を燃やし続けているが、今回遂にその争いに決着がつくことに。
●キャプテン・ファズマ(グェンドリン・クリスティー/斉藤貴美子)
ご存じ金メッキ女隊長。
前作でダストシュートされたと思いきやどっこい生きていた。
自分に屈辱を味合わせたFN-2187(フィン)に苦痛を与え殺そうとしたが、力をつけていた彼と激しい戦いを繰り広げる。
未公開シーンではスター・キラー基地のシールドを解除したことをフィンに暴露され、聞いていた部下を皆殺しにし、小物感が増していた。
●ストームトルーパー
今作では艦隊戦が多いためか出番は少なめ。
●エリート・プレトリアン・ガード
スノークの近衛兵。赤い鎧を身に纏ったエリート兵士。
軽い剣戟ならライトセーバーをもブロックできる頑強な鎧と鍛え抜かれた戦闘技術により、白兵戦では無類の強さを誇る。(旧作では置物同然だったロイヤルガードとは大違いである。)
槍、双剣、鞭の三種類の武器を有する。
●BB-9E
BB-8と同型の黒いアストロメクドロイド。艦内の監視を行う。
その他の人物
○ケアテイカー
エイリアン種ラナイの女性たち。
オクトーでジェダイ寺院の維持管理を行っている。
何かと物を壊しがちなレイを嫌っている様子。
●DJ(ベニチオ・デル・トロ/咲野俊介)
フィンとローズがカント・バイトの独房で出会った盗賊。本名は不明で、あだ名の「DJ」は「Don't Join(関わるな)」の頭文字。
吃音交じりの口調で、何かと斜に構えたシニカルな雰囲気を漂わせている。
コードや鍵破りに通じており、コードブレイカーの代わりとしてフィンたちの作戦に加入する。金にがめつく、前金をしきりにフィンに要求していた。
かと思いきや、ローズのペンダントを奪い取ったと見せかけてコード破りに使って返すという義理堅い一面もある。
大義というものを信じておらず、レジスタンスの正義を信じるフィンに「清濁併せ呑んだ世間」を教えることとなる。
そして…
潜入がファースト・オーダーに見つかるや否や、フィンの作戦をファースト・オーダーに教え、自分は金を持って逃走した。
彼のどっちつかずだった態度を見て、フィンは自分のスタンスをレジスタンスに定めることとなる。
●マスター・コードブレイカー(ジャスティン・セロー/花輪英司)
どんな暗号でもこじ開けるコード破りの達人。胸元の赤いプロムの花がトレードマーク。
フィンたちが接触しようとしていたが、直後に警備に捕まり会うことはできなかった。
●スローウェン・ロー(声:ジョセフ・ゴードン=レヴィット)
カント・バイトの客のアベドネド種。
海岸に留めていたフィンたちの宇宙船にブチ切れて警備に通報し、間接的にレジスタンスを危機に陥れた。
●バーグウィル・トンダー
エイリアン種クロットグランの男。
カント・バイトのファジアー飼いの奴隷の子供たちをこき使っている。
○テミリ・ブラッグ(テミルラン・ブラエフ)
カント・バイトでファジアーの飼育係の奴隷として働いている少年。
逃走中のフィンとローズに出会い、ローズからレジスタンスのことを明かされ、彼らに協力してファジアーを逃がした。
レジスタンスという希望を抱いた彼は、また新しい、何者でもない火花として銀河を照らすのだろうか…。
【クリーチャー】
○ポーグ
惑星オクトーに生息している小鳥。大きい目は見る者を魅了させる。
丸焼きにしても美味しい…のかは不明。チューイ涙目。
オクトーに駐機していたファルコン号に勝手に居座り、あっという間に繁殖していった。
○タラ=サイレン
オクトーの海に生息している首の長い哺乳類動物。乳から絞り出されるミルクはルークもご満悦。
○ファジアー
カント・バイトのレース場で走る馬みたいな動物。飼育係からの扱いは荒く、虐待同然のようだった。
カント・バイトが気に食わなかったフィンとローズによって解放され、街を滅茶苦茶に荒らしまくった。
○ヴァルプテックス
クレイトに生息しているキツネのような生物。全身を氷の結晶のような毛で覆われている。
【メカニック】
○ミレニアム・ファルコン号
ご存じハン・ソロの遺した最速船。現在はレイが船長を務める。
前半はオクトーに駐機して活躍が少なく、ポーグの巣にされていた。
クレイトの戦いではTIEファイターの攪乱役として駆け付け、クレイトの鉱脈を自在の操縦術で突き進んでいた。
最終的にはレジスタンスの旗艦になる。
○T-70 Xウイング・ファイター
ディカー撤退戦でポーのブラック・ワンがドレッドノート「フルミナトリックス」のキャノンを単機で全て潰す戦果を挙げた。
しかし、その後カイロ・レン率いるTIEファイター部隊の攻撃によって駐機中のほとんどのXウイングは爆破されてしまった。
○MG-100スターフォートレスSF-17
フルミナトリックス攻略のためにポーが用意した宇宙爆撃機。
縦長の機体に1048発もののプロトン爆弾を搭載し、戦艦を一撃で沈めるほどの火力を有している。また、機体下部には砲台も装備されている。
なお、劇中では重力で爆弾を落下させているように見えるが、実際は磁力により投下位置を設定している。
劇中では次々とキャノンや誘爆によって撃ち落され、最後に残ったペイジの搭乗機だけが爆弾の投下に成功し、作戦は成功したものの味方側にも重大な損失を与えてしまった。
なお、B/SF-17重ボマーとも呼ばれており、A/SF-01の型番を持つBウイングの系譜にあたる機体である。
○Aウイング・インターセプター
レジスタンスの宇宙戦闘機。スターフォートレスの護衛についていた。
こちらも型番がRZ-1からRZ-2に進んでいる。
○MC85スター・クルーザー「ラダス」
レジスタンスの旗艦のモン・カラマリ・クルーザー。名前はスカリフの戦いで戦死したラダス提督から付けられた。
ハイパースペースドライブによって燃料を減らす一方でジリ貧になっていき、最終的にはクレイトへ避難する際にホルド提督を残して捨てられることになる。
だが、レジスタンスの危機に彼女はある「禁じ手」を使うことに…。
○スキー・スピーダー
クレイトの反乱軍基地に収納してあった砂上スピーダー。
長年放置されていたせいで経年劣化しており、武装もロクに装備されていない。
●メガ級スター・ドレッドノート「スプレマシー」
最高指導者スノークの旗艦。他のスター・デストロイヤーと異なり横長の形状をとっている。現実のB-2爆撃機に近い。
ファースト・オーダーの拠点であり、別名「スノークの寝室」。幅60キロメートルの桁外れの巨体を有し、その大きさたるや銀河最大。
船内に造船場、軍事教養施設、兵器工場等多数の施設を有し、鉄壁の防衛・攻撃システムを有したまさに移動要塞基地といった戦艦。
●リサージェント級巡洋戦艦「ファイナライザー」
ハックス将軍の旗艦。
本作では序盤のディカー撤退戦で指揮を執っていただけ。
●マンデイターIV級シージ・ドレッドノート「フルミナトリックス」
マンデイター・ラインのドレッドノートの最新鋭艦。三角形型の船体が特徴。
船体下部に軌道機関砲を有しており、衛星軌道からの地上攻撃が可能。
●TIEサイレンサー
TIEシリーズの最新鋭機。TIEアドバンス似の胴体にTIEインターセプター似の翼を付けた鋭利な姿をしている。
カイロ・レンが搭乗し、レジスタンスに甚大な被害を与えたが、レイアの乗るクルーザーのブリッジだけは破壊できなかった。
●TIEファイター
ご存じファースト・オーダーの戦闘機。
宇宙戦やクレイトの戦いで飛び回っていた。
●AT-M6
All Terrain MegaCaliber Six(全地形対応メガキャリバー6)。
重機動型のウォーカーで、AT-ATよりも遥かに巨体を誇る。背部にターボレーザーを装備しており、火力も段違いで高い。
●AT-AT
ご存じウォーカータイプ。
AT-M6の側に2機ほどいたが、あまり目立たなかった。
●AT-ST
ご存じ2足歩行のウォーカー。
スプレマシーの格納庫でBB-8が操り、フィンたちのアシストをした。
●バッタリング・ラム・キャノン
ファースト・オーダーが誇る攻城最終兵器。別名「スーパーレーザー・シージ・キャノン」。
デス・スター同様のスーパーレーザーであり、劇中でフィンが言ったように「小型版デス・スター」。
しかし、威力自体はデス・スターほどではないようで、発射されてもレジスタンス基地のシャッターに小さな穴を空けるに留まった。
BEFORE:EPISODE Ⅶ THE FORCE AWAKENS
THE STAR WARS SAGA CONTINUES――
NEXT:EPISODE Ⅸ THE RISE OF SKYWALKER
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,57)
[#include(name=テンプレ3)]
*1 ただし、ハミル本人は制作側に対する過度なバッシングにも不快感を示し、ローズ役のトランとのツーショットとともにローズを擁護する発言もしている。
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧